「卒業見込み」の正しい使い方とは?就活生は知っておこう!

今、新卒採用は売り手市場といわれ、企業は早くから卒業見込みの優秀な学生を確保しようとしています。履歴書は就活生にとって大切な自己アピールツール。履歴書を書くときに混乱しがちな「卒業見込み」について理解して、よい就活スタートをきりましょう。

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目次

  1. 1『卒業見込み』を正しく理解していますか?
  2. 2『卒業見込み』とは?
  3. 3履歴書での『卒業見込み』の書き方を解説!
  4. 4卒業見込みを履歴書に書く時期は?
  5. 5卒業見込みの代わりに「卒業予定」と書いてもいい?
  6. 6卒業見込みは証明書の提出が必要なことも!
  7. 7卒業見込みと在学中の違いも知っておこう!
  8. 8【番外編】履歴書記入の注意点4つ!
  9. 9卒業見込みの意味をしっかり理解して就職活動に挑もう!

『卒業見込み』を正しく理解していますか?

学生が就職活動を行う際、自分が現在、卒業見込みなのか卒業見込なのか、あるいは在学中なのかと混乱しがちですよね。どのような意味の違いがあるのでしょうか。

卒業証書

『卒業見込み』とは?

「卒業見込み」とは、卒業するための単位を順調に取得できていて、このままいけば十分に卒業できる状態を意味する言葉です。卒業する年月日や大学名、学部名、学科名の後に卒業見込みと記載することで、大学の卒業を予定していることを企業側に知らせる意味があります。

履歴書での『卒業見込み』の書き方を解説!

就活生にとって最初の登竜門が履歴書です。ここで書き方を誤ってしまうと企業に十分に自分をアピールできず、書類選考を通過することが難しくなります。卒業見込みの書き方を正しくマスターしましょう。

履歴書

「卒業見込み」と「卒業見込」正式な書式は?

「卒業見込み」の書き方の注意点のひとつは送り仮名です。「見込み」なのか、あるいは送り仮名をつけない「見込」なのか迷う人は多いですが、「見込」ではなく、正しくは「見込み」ですので注意しましょう。「見込」という言葉は実はありません。この書き方をしてしまうと誤字とみなされ、履歴書での評価が下がってしまいますので注意して記入しましょう。

ペンシル 書き込み

卒業見込みの年月日の書き方は?

注意点の二つ目は、卒業時期の書き方です。履歴書に「卒業見込み」と書く場合は、いつ卒業するのか、その時期も記入しなければなりません。「卒業見込み」で書く日付は、当然ながら卒業の時期に合わせることが基本です。例えば大学3年生が2019年4月から就活を始めた場合は、卒業見込みとなるのは基本的には2020年の3月です。よって、「2020年3月○○大学△学部卒業見込み」と記入するのが正しい書き方になります。

卒業見込みを履歴書に書く時期は?

履歴書上で「卒業見込み」という言葉を使って良い時期はいつからか確認しておきましょう。「卒業見込み」とは卒業が確定している状態を指します。単位がきちんと取れていて、この先何か月で必ず卒業できるであろうと確定した立場である事が重要です。「卒業見込み」と書くからには確証がなければいけません。履歴書を書く時期は大学生なら就活を始める3年生か4年生頃になります。単位の取得状況が順調であれば、その時期から「卒業見込み」という言葉を記入することができます。

本 ペンシル

使える時期は3年生の後期から

注意点の三つ目は、履歴書で「卒業見込み」という言葉を使ってよい時期です。原則として、就職活動が本格化する3年生の後期からは、卒業見込みと記入して問題ありません。その頃には必修単位は取得済み、もしくはほぼ確実に取得できることが分かっているからです。

もっと前の時期から企業へのインターンシップなどで履歴書を書く機会がある学生もいますが、1、2年生の段階で卒業見込みを使うことはできません。早くても3年生の後期からと認識しておくのが大切です。

大学生 カフェ

卒業見込みが使えないケースは?

「卒業見込み」の使用条件は学年だけではなく、単位の取得状況によります。単位の取得状況が順調であれば3年生後期から使用可能ですが、4年生の後期でも卒業単位が取得できないとわかっている場合は使用することができません。すでに何らかの理由や事情によって留年が確定している場合も、履歴書に卒業見込みと記載することはできません。

履歴書に卒業見込みと書くのは、企業に自分が新卒社員として就業できる人材だと知らせるためです。企業側としても、卒業できない学生に内定を出しても意味はありませんので避けたいはずです。堂々と「卒業見込み」と記入できるよう、しっかり単位を取得しておきましょう。

卒業見込みの代わりに「卒業予定」と書いてもいい?

履歴書における言葉の使い方の注意点として、「卒業見込み」と「卒業予定」の違いが挙げられます。この二つの言葉の意味の違いと適切な使い方を考えてみましょう。

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言葉の違いを理解するべし!

「卒業予定」と「卒業見込み」、履歴書にどちらを記入しても、伝えたいことにはそれほど大きな違いがあるわけではありません。どちらも、大学を卒業することを前提とした意味をもつ言葉です。ただ、「見込み」の方が、「予定」よりも確率が高いことを意味する言葉になります。

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相手側に伝わるニュアンスを考える

似たような意味の言葉ではありますが、企業側に伝わるニュアンスを考えてみましょう。履歴書に「卒業予定」と書かれているより「卒業見込み」と書かれている方が企業側も卒業が確定しているんだなということがより分かりやすく伝わります。企業の採用担当者を安心させることも重要なポイントですので、履歴書には、「卒業見込み」と書くほうが適切でしょう。言葉ひとつで印象が変わることあります。注意点としてこの違いを踏まえて、使い分けるようにしましょう。

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卒業見込みは証明書の提出が必要なことも!

履歴書に卒業見込みと記載するのは就活生本人のであり、客観性がありません。企業側としてはより確実に卒業見込みである事を証明するための書類を求めることがあります。

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必要な証明書を企業に確認することも大切

最も提出要件として求められるのは成績証明書です。成績証明書とは、大学で履修した講義名や取得単位数、科目ごとの評価が記載されている成績表のことです。書式は大学によって多少違いがありますが、記載内容はどこも同じようなものです。
また、卒業見込み証明書の提出を求められることもあります。卒業見込み証明書は、可能性を示すもので、すでに獲得した事実を証明するものとは性質が異なりますので、注意点としては発行に要件があります。

証明書類を提出するタイミングは企業によって違います。たいてい選考の中盤から終盤に提出を求められるもので、指示があるまでは持参したり郵送したりする必要はありませんが、発行に日数がかかる場合もあるでしょうから、先に準備しておくに越したことはありません。

スマホ ビジネスマン

卒業見込み証明書は大学ごとに発行基準がある

企業が何のために卒業見込証明書を求めるかというと、もちろん卒業できない学生に内定を出すリスクを避ける為です。内定者向けの研修やガイダンスなどコストがかかってくるため選抜の際にリスクのある学生はふるい落としておきたいはずです。

大学側は卒業の見込みがない学生に卒業見込証明書を発行してしまうと、企業に迷惑をかけますし信用を落とすことになりますので、慎重な発行基準を設ける必要があります。修得単位数についての条件は大学によって様々ですが、基本的には、卒業に必要な残り単位数が、残り学期間での最大取得可能単位数以内であれば発行可能としている大学が多いようです。卒業がほぼ確実に見込める4年生になってから、というのが一般的です。注意点として、審査期間が設けられることがありますので提出期限に間に合うように準備しましょう。

証明書 大学

大学で発行される証明書は他にもある

大学で発行される証明書は、各大学によって各種あります。「人物に関する証明書」など成績だけでなく、その学生の人と成りについて証明する物もあります。それぞれの証明書について発行要件は違いますので、自分の必要な証明書類を早めに把握し、準備しておきましょう。

卒業見込みと在学中の違いも知っておこう!

履歴書において学歴の欄で使われる言葉として「在学中」があります。「在学中」は学校に在学しているという意味ですが、就活生は使うべきではありません。就活では企業は卒業を条件として採用を決定していますので、「在学中」卒業可能かどうかわからないという意味にとられてしまいます。「在学中」はアルバイトの応募の場合は使用できます。アルバイトの場合は大学を卒業するかどうかは関係ありませんので、履歴書記入時点での日付で在学中と記しましょう。

大学 教室

【番外編】履歴書記入の注意点4つ!

履歴書作成となると志望動機や自己PRの中身に気を取られ、履歴書記入の基本的なマナーが疎かになってしまうことがあります。書き方と注意点を確認しましょう。

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1:学校名は略さず正式名称で

学校名は、略さず正式名称で記入します。「都立○○高校」は、「東京都立○○高等学校」になります。転職の際の全勤務先の会社名も同じです。「(株)」ではなく、「株式会社」と記入しなければいけません。

記入

2:西暦と和暦を統一することを忘れない

履歴書全体で西暦か元号(平成・昭和など)表記かを統一しましょう。どちらも混在していては時系列が非常に分かりにくくなります。

タブレット ペン

3:記入漏れに気を付ける

履歴書が完成したら、記入漏れがないか確認しましょう。例えば学歴欄に「卒業見込み」の記入が漏れていると、現在の状況を企業側が正確に判断することができません。万が一、送付した後に記入漏れに気づいたときは、企業側にできるだけ早く連絡をいれ、お詫びと共に該当箇所について対応を企業の指示を仰いでください。今後は、丁寧に応募書類を見返し、記入漏れがないか、誤字・脱字がないかを確認するようにしましょう。

4:職歴があれば書く

転職活動で履歴書を提出するのであれば、もちろん職歴も記入します。あなたの大切な経験値となります。注意するのはアルバイト歴です。例えば大学卒業後、就職せずアルバイトで経験を積んでいた、というのであれば記入したほうがよいでしょう。しかし、大学生が新卒向けの就職活動をしているのであれば、アルバイト歴は記入する必要はありません。

卒業見込みの意味をしっかり理解して就職活動に挑もう!

「卒業見込み」の使い方と意味を理解していただけましたか?履歴書は就職活動の第一関門である書類選考を生き残るための大切な書類です。正しい書き方を身に付けて、ミスのない完璧な履歴書を作成していきましょう。そして「卒業見込み」と自信を持って記入できるように、しっかり単位取得に励みましょうね!

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この記事のライター
horst430
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