『エントリー』の意味や使い方!就活用語・経済用語としての意味は?
よく聞く「エントリー」という言葉がありますが、その意味をはっきりと言える人は少ないのではないでしょうか。就活シーズンに聞くエントリーシートにも「エントリー」が入っていますよね。今回は特に就活用語と経済用語上の「エントリー」の意味や使い方を詳しくご紹介します。
目次
よく聞く『エントリー』言葉について知ろう!
就活の始まる時期によく耳にする「エントリー」という言葉がありますが、その意味や使い方をきちんと理解して使っていますか?実は「エントリー」という言葉は、就活用語としての意味と経済用語としての意味があるんです。
『エントリー』の意味とは?
まずは「エントリー」という言葉を使う、場面別の意味をご紹介します。人によっては、初めて聞く意味もあるかもしれませんよ。
『エントリー』の日本語での直訳の意味
エントリーは英語で表記すると「entry」で、直訳すると「入る」「参加する」「~に申し込む」という意味を持ちます。
『エントリー』の英語での意味
日本語の直訳では、「入る」「参加する」などのいくつか意味のある「エントリー」という言葉ですが、英語では競技会・コンテストなどへの参加の申し込みという意味になります。
IT分野での『エントリー』の意味
他方、ITの分野では少し意味が異なります。IT分野でいうところの「エントリー」とは、ブログなどの投稿、データの入力、または「入門」に近い意味の表現として使われます。特に、単に「エントリー」と呼ぶ場合において、IT分野での意味を指すことが多いです。ブログや投資など、パソコンを日常的によく使っている人は聞いたことがあるのではないでしょうか。
水泳での『エントリー』の意味
水泳のストローク(左右の水をかく動作)の種類のひとつに「エントリー」という動作があります。水泳でいうエントリーとは、水をかいてきた手が入る部分、いわゆる入水の事を意味します。
『エントリー』の使い方と例文を5つ紹介!
エントリーにはいくつかの意味があることが分かったところで、今度は具体的な使い方をマスターしましょう。エントリーの意味別の使い方を知れば、エントリーという語ひとつに幅広い意味があることがよくわかると思いますよ。
①全日本選手権に多くの選手がエントリーした
直訳での「参加する」「~に申し込む」の意味としてエントリーが使われている例文です。類義語で表すなら、「参戦」「登録」「応募」という語が挙げられます。この例文の使い方は、ニュースなどでもよく聞くような使い方ですね。
②就活で志望企業へのエントリーを早めに済ませた
よく就活開始のシーズンになると、「企業が就活生の面接を開始した」「エントリー数が前年比何%」のようなニュースが流れていますよね。この例文でのエントリーは、①の意味と近い意味で使われています。「企業へのエントリーをする」というのは、「その企業の選考(面接や試験)に参加表明をする」という意味になります。
③マラソン大会に出場するためエントリーする
この例文上のエントリーは、「~に申し込む」「参加登録する」という意味で使われています。マラソン大会に限らず、他のスポーツやコンテストへの参加登録も、「エントリーする」という使い方をします。
④水泳の練習でエントリーの際のポイントを教わった
水泳でのエントリーの意味を知らずに、この文を読んだり耳にしたりした人は、水泳の練習に参加する際のポイントという意味で捉えてしまうかもしれません。水泳でのエントリーは「水を手でかく動作(=ストローク)のひとつ」のことなので、この例文はかなり簡単に言うと「泳ぎ方のポイントやコツを教わった」という意味になります。
⑤ブログの新規エントリーをチェックする
ここでのエントリーは、IT用語としての意味で使われています。ブログをやっている人は分かるかもしれませんが、IT用語でのエントリーは、ブログに掲載されている個々の記事という意味になります。つまり、この例文は「ブログに新しく掲載された個々の記事をチェックする」という意味です。好きな芸能人のブログの、新しく投稿された記事をチェックすること、と考えると分かりやすいかと思います。
エントリーの類義語4選を紹介!
場面別の「エントリー」の使い方の次は、先程ご紹介した「エントリー」の意味と似た言葉(類義語)をご紹介します。
①参戦
意義素(一定の基本的)意味として、競技大会などに選手として出ることという意味がエントリーという語にはあります。参戦の他に、似たような意味を持つ語としては「参加」「出場」などが挙げられます。
②登録
使い方③の「マラソン大会に出場するためエントリーする」というのは「登録」という類義語を使うと「マラソン大会に出場するため参加登録する」と言い換えられます。
③応募
エントリーは、就活で企業の募集に対して応募する際によく使いますが、その場合のエントリーは「応募」という語が類義語として挙げられます。意義素は、「募集に対して自分の意志を伝えること」です。「志願」という語も類義語に含まれます。
④申し込み
この類義語も、「募集に対して自らの意志を伝えること」という意味があります。就活の例文だと、多くがこの意味で使われています。「志望する企業にエントリーした」というのは、「志望する企業に(就職面接の)申し込みをした」という、企業に対する意思表示ですよね。
【注目①】就活用語での『エントリー』を徹底解説!
3月から企業説明会がどんどん開始され、6月から本格的に選考解禁ということで、今年もやはり3~4月がエントリーのピークになります。ということで「エントリー」という言葉は、これからニュースでもよく見聞きすることでしょう。ここでは、そんな就活用語としての「エントリー」にはどんな意味があるのかについてご紹介します。
就活用語でのエントリーの意味
ほとんどの企業では、就職採用試験を受ける前にエントリーをしなければなりません。これをしていないと、そもそも行きたい企業の試験を受けさせてもらえないからです。つまり「エントリーをする」ということは、その企業の選考に参加することの意思表示をすることです。また、その企業に興味があるという意思表示にもなります。
就活用語での『エントリー』と『プレエントリー』の違い
就活用語の「エントリー」には大きく分けて2つ、「エントリー」と「プレエントリー」があります。どちらも先程説明したように「その企業選考に参加することへの意思表示をする」ことですが、少し違いがあります。「プレエントリー」とうのは、就職情報サイトや企業の採用ページなどに登録したり、その企業の情報収集のため、資料請求をしたりすることです。一方「エントリー」は、自分に関する資料を提出し、その企業を志望する意思を示す活動で、これを行うことで会社説明会の案内など、次のステップを企業側が提示してくれるものです。
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では、このエントリーを実際に行うとどのような効果があるのでしょうか。ここでは、エントリー後にできるようになることを簡単にご説明します。
①企業説明会予約
エントリーを通して個人情報を登録すると、企業説明会の予約ができるようになります。たくさんの企業にエントリーをすると、その分説明会日程を考慮しなければなりませんが、スケジュールをうまく調整して、その企業がどんな会社なのかを知ることのできる、企業説明会には積極的に参加しましょう。
②資料請求
企業説明会の予約だけでなく、登録すると資料が郵送してもらえます。資料を事前確認しておいて、企業研究をしておくと、質問事項も考えることができますね。
③選考情報の連絡
最新の選考情報がメールで届くようになります。持ち駒が少なくならないようにするためにも、早め早めにエントリーしておいて、順次選考情報を把握しておくと良いでしょう。
④筆記試験やWebテストの受験およびエントリーシートの提出
採用ページから、選考に必要なWeb試験やエントリーシートの提出も可能です。これらを受けていないと、その後の選考に進めないため、エントリーはとても就活において重要な行動と言うことができます。
【注目②】経済用語での『エントリー』を徹底解説!
経済用語としての「エントリー」の意味は、普段経済にかかわることをしていないと、知ることがあまりないかもしれません。経済用語の「エントリー」とは、どのような意味があるのでしょうか。
経済用語でのエントリーの意味
就活のみならず、実際に就職してみてから当たり前のように飛び交うビジネス用語に苦戦した経験はありませんか?ビジネスシーンでも良く使われる、経済用語としての「エントリー」とは、データの入力、ブログなどにおける投稿などを意味します。
経済用語でのエントリーの由来
ビジネス、IT、投資などに使う経済用語としての「エントリー」の由来は、直訳の「入る」「入口」という意味から、「取引開始」「新規注文」を行う行為としてその表現を用いられるようになりました。特に、2000年頃からのFXブームによって、経済用語としてのエントリーという言葉を聞くことが増えたかもしれませんね。とはいえ、ビジネスで経済関係の仕事をしていたり、株や投資をしている人でないと、経済用語の「エントリー」の意味を知る機会は少ないと思います。
『エントリー』が入った言葉5選を紹介!
これまでご紹介してきた「エントリー」の意味を踏まえると、「エントリー」が入った言葉の意味が、より分かりやすくなるかと思います。「エントリー〇〇」という言葉を、いくつかみていきましょう。
①エントリーシート
就活生向けのサイトや企業説明会、選考解禁のニュースが出る時期などに、必ず目にする言葉が「エントリーシート」ですね。就活生が志望する企業へ提出する書類ですが、正確な言葉の意味は「イベント等への参加を希望する者が、参加希望の意思や必要事項等を記載し、その主催者に対して提出する書類・応募用紙のこと」です。つまり簡単に言うと「申込書」のことを言います。ESと訳して表記されることもあります。
②エントリーレベル
聞きなれない言葉ですが、ダイバーの世界に入ってきたばかりの人を表します。一般的には各指導団体のもっとも初級の講習レベル(初心者レベル)を指します。ダイバーということで、水泳で使う時の「エントリー」の意味のように、この言葉を知らない人は、泳ぎ方に関することかと思ってしまいそうですね。
③エントリーサービス
筆者も初めて知った言葉ですが、「エントリーサービス」とはゴルフ場などの入場予約を代行するサービスのことを意味します。ここでの「エントリー」は「入場」「入ること」の意味として使われています。
④エントリーモデル
あなたのパソコンレベルはどのくらいでしょうか。ビジネスシーンでパソコンを日常的に使用している人や、ネット検索をすることくらいしかしたことがない人など様々ですが、「エントリーモデル」は後者の初心者向けのパソコンのように、「初心者向けの製品」のことを言います。車の雑誌などで「入門車」という意味でエントリーモデルと表記されることもあります。
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商品の購入はこちらエントリーモデルは、初心者向けの製品なので低価格帯の機種であることが多く、ギターでは「同じシリーズの中で最も安いモデル」を呼ぶこともあります。初心者向けの製品は、性能が控えめになっているので自分に丁度良いレベルの製品を選ぶことが大切です。製品のレベルが初心者向けとは言っても、良い品質のものが選定できれば充分に使用できます。
⑤エントリーフォーム
①で取り上げたエントリーシートとセットで目にすることも多い「エントリーフォーム」は、ウェブサイトでユーザーからの入力情報を受け付ける仕組みのことを言います。企業の採用ページにあるエントリーフォームのように、予め入力形式(名前、生年月日、メールアドレス、パスワードなど)が決められていることが多いです。
『エントリー』の意味を知って場面に合わせて正しく使おう!
「エントリー」は、日常よく耳にする言葉の中にもあれば、「エントリーレベル」「エントリーサービス」のように、聞き慣れない言葉として使われることがあります。今回取り上げた言葉に限らず、共通して使われている言葉を見つけその意味を調べる癖が付くと、人との会話や日常で起こった出来事がよく分かり世界が広がるかもしれませんね。何となくで知っている言葉使って恥ずかしい思いをしないように、場面に合わせて正しく言葉を使えるようになりたいですね。