90歳卒寿のお祝いに贈るプレゼント7選!由来や風習も紹介!
卒寿は、90歳のご長寿をお祝いする行事です。卒寿の由来や風習を正しく知って、家族や地域の方とお祝いしましょう。ご高齢の90歳という年齢を留意したプレゼントの選び方をマスターして、みんなが明るく楽しい気持ちになれるお祝いの席を設けましょう!
目次
卒寿とは?
年祝いとは、一定の年齢に達したことを祝うもので「賀寿」ともいいます。年祝いは、賀寿を迎えた人に、日頃の感謝を伝え、今後の健康と長寿を願う意味があります。
年祝い(賀寿) | 読み方 | 数え年 | 満年齢 |
還暦 | かんれき | 61歳 | 60歳 |
古希 | こき | 70歳 | 69歳 |
喜寿 | きじゅ | 77歳 | 76歳 |
傘寿 | さんじゅ | 80歳 | 79歳 |
米寿 | べいじゅ | 88歳 | 87歳 |
卒寿 | そつじゅ | 90歳 | 89歳 |
白寿 | はくじゅ | 99歳 | 98歳 |
百寿 | ももじゅ | 100歳 | 99歳 |
卒寿を迎える年齢は?
卒寿は、数え年が90歳を迎えたことを意味しています。満年齢では89歳のことを指します。
卒寿の由来と意味を紹介!
卒寿の由来は、「卒」の俗字である「卆」が九十と読めることから、文字の語呂合わせで始まりました。卒寿は「鳩寿」とも言われ、その由来は「鳩」の字の中に漢数字の「九」があるためです。たまに、「卒」の由来を「人生を卒業する」と間違って解釈している方もいますが、90歳の目上の方に大変失礼なので、改めましょう。
卒寿のお祝いの色や風習は?
卒寿のお祝いの色は紫色です。昔、高貴な身分の方が身に着けていた色に由来しており、長寿になられた年長者への敬意をこめて、紫色を卒寿のテーマカラーとしています。また、紫色には、心身の鎮静効果があり、病気が治るという意味があるといわれています。卒寿のお祝いの席で最も広く定着している風習は、90歳を迎えた方が、紫色のちゃんちゃんこや大黒帽を身に着け、紫の座布団に座るというものです。そして、家族や地域の方々が集まって食事をし、ご長寿のお祝いと日頃の感謝を伝え合います。ただし、90歳というとかなりのご高齢ですので、お祝いの席は、由来や風習にとらわれ過ぎずに、主役である年長者の体調や状態に留意しながら執り行いましょう。
90歳の卒寿お祝いにおすすめのプレゼント7選!
年祝いには、賀寿を迎えた方が、「寿」の文字が入った紅白のまんじゅうや、餅、赤飯を、祝ってくれた方々に配る風習があります。その他、「寿」や「卒」「白」など賀寿の一文字を刻んだ記念品が配ることもあります。周囲の人は、賀寿を迎えた方から、これらの贈り物をもらって長寿にあやかるのです。では、90歳を迎えた方へ送る卒寿のお祝いの品としておすすめの品をご紹介しましょう。
プリザーブドフラワー
華やかさを演出する花束も良いですが、プリザーブドフラワーのほうが、手入れの必要がなう上に、花が枯れずに記念として残すことができるため、「美しさを保つ」という意味もあって、おすすめです。色を紫や白を基調にすると、卒寿のお祝いにふさわしいでしょう。
湯のみ、お茶碗などの食器類
食事がお好きな方で、記念に残るものを渡したい場合は、湯のみや茶碗などの食器類がおすすめです。「卒寿」の言葉を刻んだり、名入れできる商品もありますので、90歳のお祝いのしなとして喜ばれます。日常で使って、卒寿のお祝いを思い出していただけるでしょう。
名前詩
90歳を迎えた方の名前にちなんだ詩のプレゼントが最近では人気があります。卒寿のお祝いや、日頃の感謝の言葉を贈ることができ、お店によっては、縁起の良い動物や似顔絵を添えてくれます。フレームの種類も豊富ですので、世界に一つだけの温かみのあるオリジナルプレゼントとして、喜んでいただけますよ。
食事券やレストランの招待
外で食事をすることが好きな方でしたら、食事券やレストランへ招待するのがおすすめです。ただし、90歳のご高齢ですので、食事内容やレストランの立地や設備には気をつける必要があります。不都合がないように、事前のリサーチをしっかりして、レストランやメニューを選びましょう。
座布団
年祝いの贈り物に欠かせない座布団には、末永く元気に暮らしてほしいという願いが込められています。房がある座布団には、邪気を払う意味があり、長寿のお祝いの品に最適です。卒寿のお祝いには、「寿」「鳩」「亀」の飾りや刺繍がほどこされた座布団が良いでしょう。年祝いには定番の座布団ですが、床に座れない方もいらっしゃるので、注意しましょう。
紫色を取り入れた洋服
定番のちゃんちゃんこや大黒帽だけでなく、洋服も喜ばれます。ご高齢で一人で買い物に行けない方もいらっしゃいますので、新しい洋服をプレゼントすると、気分を明るく華やかになります。卒寿のお祝いらしく、紫色を取り入れた洋服を選びましょう。洋服以外の装飾品も喜ばれます。
寝具
健康には上質な睡眠が必須です。リラックスして長く健康に過ごしてほしいという意味を込めて、寝具をプレゼントするのもよいでしょう。卒寿のお祝いですので、着心地のよいゆったりとしたサイズのパジャマや、軽く温かい掛布団、楽な体勢で眠れる枕やベットが好まれます。楽な姿勢などは、個人差があるので、できれば、ご本人と一緒にお店で選ぶのが良いでしょう。
90歳の卒寿お祝いに避けるべきプレゼント5選!
90歳の卒寿のお祝いの品選びでは以下の4点に気をつけましょう。
- 縁起が悪くないこと。
- お祝いの場にふさわしいこと。
- 目上の年長者であること。
- 90歳というご高齢の体調を考慮すること。
ハンカチ
ハンカチは、使い道から涙を拭くイメージがあり、別れを連想させてしまいます。また、ハンカチを漢字で書くと「手切れ」となり、相手との絶交を意味することになります。縁起が悪いため、プレゼントするのは避けましょう。
櫛
櫛(くし)は「苦」「死」ともじることができます。長寿のお祝いの場で負のイメージは、縁起が悪いので避けましょう。
靴や靴下
靴や靴下には、「人を踏む」という意味があります。90歳の目上の方に送るプレゼントには向きません。
お茶
お茶は香典返しのイメージが強い贈り物です。長寿のお祝いの場で、お葬式を連想させてしまうため、プレゼントするのは避けましょう。
消耗品
特別なお祝いの席ですので、日常的に使う消耗品をプレゼントするのは避けましょう。実務的なものは確かにありがたいのですが、卒寿であることをわきまえていなかったり、礼節のないプレゼントは、場が白けてしまいます。
90歳の卒寿お祝いの方法やポイント4つ!
卒寿は、90歳まで健康に過ごしてきたことに感謝し、お祝いをする席です。90歳になられた方に喜んでもらえるように、以下の4つのポイントに気をつけて、執り行いましょう。
卒寿のお祝いをするタイミングは?
還暦は満年齢60歳でお祝いをし、それ以外の年祝いは、数え年でお祝いするのがならわしです。昔は、数え年が90歳になった年のお正月や誕生日にお祝いしましたが、現在では満年齢が90歳になった誕生日やその年の敬老の日にお祝いされる方が多くなりました。卒寿のお祝いの仕方やタイミングに厳密な決まりはありません。数え年でも満年齢でも良いですし、誕生日に行うことにこだわる必要もありません。家族や地域ごとに様々な風習があるので、90歳になられた方と、それを一緒にお祝いする方々と相談してお祝いするタイミングを決めるとよいでしょう。
家族が集まりやすい日を選ぼう
卒寿のお祝いに決まりはないので、誕生日開催にこだわず、家族が集まりやすい日を選びましょう。最近では核家族化が進み、遠くに暮らす家族が顔を合わせる機会が減りました。男女共働きの時代で、休日出勤のある家庭も珍しくありません。しかし、平均寿命が伸びた現代であっても、90歳というご高齢まで生きてこられたことは、大変素晴らしいことです。誕生日ではなくても、日頃会えない家族が、一堂に集まり、みんなで卒寿のお祝いをすることが、90歳を迎えた方にとって、この上ない喜びになることでしょう。
状態に合わせたプレゼントを贈ろう
90歳という年齢は、ご高齢ですので、体を悪くされていることも考えられます。外に出かけることができない方に食事券をプレゼントしたり、ごはんが食べられない方に食器をプレゼントするなどは避けましょう。プレゼント選びは、90歳という長寿を迎えられた相手の状態や、気持ちに寄り添って、出来るだけ喜んでいただけるように事前の準備をしましょう。
年寄り扱いしたプレゼントは避けよう
90歳というご高齢ではありますが、あまりにも年寄りあつかいするのも、相手にとって失礼になります。ご長寿をお祝いするめでたい席ですので、気持ちが明るく楽しくなれるプレゼントを選びましょう。90歳だからといって、地味なものを選ぶと年齢を感じて気分が落ち込んでしまうこともありますので、相手の状態や個性を理解しておくことが大事です。
90歳の卒寿お祝いの意味や風習を理解しよう!
90歳の卒寿のお祝いは、長い年月を生きてきた本人だけでなく、苦楽を共にした家族や地域の人々にとってもめでたいことです。また、普段は忙しくて、思うように顔を合わせられない家族にとっては、元気な姿を報告しあえるいい機会でもあります。誕生日にこだわらずに、家族みんなが集まれることを最優先して日程を組みましょう。そして、卒寿お祝いの意味を理解し、家族や地域ごとの風習をふまえて、お祝いしましょう!日頃の感謝を伝えたり、健康長寿と家族の安全を祈願することで、絆を深めることができますよ。