玄関が鬼門の場合に取るべき対処法13選！良くないことが起こるの？

そもそも「鬼門」とは何なのでしょうか。鬼門は、北東の方角を意味します。また、その真逆の方角にあたる南西は裏鬼門といいます。風水や家相の世界では、この鬼門の方角に窓や玄関、そしてキッチンやバスルームなどの水回りがある間取りは不吉であると昔からされています。

その起源は諸説ありますが、良く知られている一説は古代中国に遡ります。古代中国では度々襲撃を行う騎馬民族が人々に恐れられていました。その騎馬民族は北東の方角からやってくるのでその方角を鬼門と呼び、恐れたことに由来するそうです。

その後、この北東=鬼門という考えが日本に伝わってきました。当時の日本では、古の神道の 「丑寅（北東を指す）の神」が恐れられており、中国から来たこの鬼門と同じ方角であることからこの二つが合わさって、日本においても北東と真逆の方角である南西が忌み嫌われるようになりました。

かつては鬼門に玄関や水回りが位置しないような間取りに設計されることがほとんどでしたが、近年では風水よりも住みやすさや快適さを求めた間取りが多くなってきています。日当たりの良い南向きにリビングを配置し、玄関や水回りを北に配置する間取りが多いので、必然的に鬼門である北東に玄関や水回りが位置する間取りになってしまうのです。

「借りているアパートや購入した分譲マンションの間取りを改めて見てみると玄関が鬼門だった！」「すごく気に入った間取りの住宅だけど玄関が鬼門だから購入をためらっている……」というような場合、対処法や対策があれば安心ですよね。ここでは、玄関が鬼門だった場合の対処法や対策をご紹介します。

玄関が鬼門だった場合の対処法の1つ目は、常に清潔さを保つということです。そんな簡単なことで邪気が払えるの？と思われるかもしれませんが、掃除をして玄関を清潔に保つことは、悪い気を払拭するのに非常に効果的な対策です。

玄関が鬼門だった場合の対処法の2つ目は、鏡を飾ることです。鏡には鬼門である北東の玄関の悪い気を浄化してくれるパワーがあります。しかし、欠けた鏡や汚れた鏡はぎゃくこうかになりますし、鏡を飾る位置には注意が必要です。後半で鏡の配置に関するNG例をご紹介しますので、参考になさってください。

玄関が鬼門だった場合の対処法の3つ目は、照明を明るくするということです。悪い気や邪気は暗いところを好みます。明るい光の射す玄関であれば悪い気が寄りつきづらくなるので、太陽光を玄関に入れるのがベストですが、それが難しければ照明をできるだけ明るいものにするのも対策の1つです。

玄関が鬼門だった場合の対処法の4つ目は、方位除けのお札を貼ることです。玄関の高い所に方位除けのお札を貼ると、結界が張られ、邪気が玄関から家の中に入ってきてしまうのを阻止してくれます。

方位除けのお札は神社で直接いただく以外に、今はネットでも鬼門除けのものが入手可能です。

玄関が鬼門だった場合の対処法の5つ目は、ヒイラギを飾ることです。ヒイラギに限らず、葉先の尖った植物を玄関に置けば効果があり、おすすめの対策の1つです。しかし、その中でも幸運を呼ぶと言われており、葉が特に鋭く尖ったヒイラギがおすすめです。ヒイラギはクリスマスのイメージが強い植物ですが、実はこのヒイラギは鬼が嫌う植物なので、邪気対策にぴったりといえます。

玄関が鬼門だった場合の対処法の6つ目は、南天を植えることです。南天は昔から「難を転じる」ということから縁起が良く、魔除けに効果がある植物とされています。ヒイラギよりも手軽さには欠けますが、玄関前の庭に南天を植えれば、邪気を追い払ってくれます。

また、より魔除けの効果を高めたい場合は、赤い南天と白い南天を庭に植えましょう。鬼門がある北東には白い南天を、裏鬼門がある南西には赤い南天を植えると効果がアップします。

玄関が鬼門だった場合の対処法の7つ目は、観葉植物を置くことです。観葉植物は悪い気や邪気を吸い込み、気を清めてくれる効果があります。鬼門がある北東に玄関がある場合は、観葉植物を置くと気の浄化に加え、玄関まわりが明るくなるという効果もあります。鬼門にある玄関には、特に葉の大きな観葉植物がおすすめです。

【玄関が鬼門にある家にぴったりの観葉植物】
 

• サンスベリア
• モンステラ
• おもと

観葉植物は簡単に購入ができますし、種類も様々なので葉が大きめのものの中から好みの観葉植物を探して置いてみましょう。ただし、欠けたり割れた植木鉢をそのまま使用したり、手入れを怠って枯らしてしまうと効果は欠けてしまいますので、注意しましょう。

玄関が鬼門だった場合の対処法の8つ目は、明るい色の花を飾ることです。北東に位置する玄関を良い運気にするには、明るくするように意識することが大切です。明るさとともに、香りと清潔さにもこだわれば、悪い気が集まりやすい鬼門の玄関を良い気の流れに変えることが可能です。また、魔除けや開運効果のみではなく、純粋に玄関を華やかにする効果もあり、一石二鳥ですね。

玄関が鬼門だった場合の対処法の9つ目は、水晶・青龍・麒麟の置物を置くことです。水晶は悪い気を浄化してくれる作用を持ち、青龍と麒麟には鬼門である北東の方角からくる邪気を鎮めてくれる効果がありますので、その置物を置いてみましょう。置物も植木鉢や鏡同様、欠けていたり壊れているものは使用しないようにしましょう。

また、大きな丸い水晶には悪い気を集めすぎてしまうという弱点もあります。それから、あまりにもたくさんの水晶を玄関に置くこともおすすめできません。

玄関が鬼門だった場合の対処法の10個目は、猿の置物を置くことです。「災難が去る（サル）」と「猿（さる）」をかけ、猿は悪いものや邪悪なものを追い払ってくれるといわれています。また、「申（さる）」は北東とは真逆の方角である南西を意味しますので、鬼門の邪気を封じ込める作用もあるといわれています。猿の置物は比較的簡単に購入できるので手軽にできる対策の1つといえます。

玄関が鬼門だった場合の対処法の11個目は、盛り塩をすることです。盛り塩に清めの効果があることは多くの人がご存知でしょう。鬼門に玄関がある場合、10グラム程度の粗塩を白い小さめの皿に盛り塩として置き、玄関の高い位置に置きましょう。週に1回は盛り塩を交換し、使い終わった盛り塩は、水に流すか紙に包んで捨てましょう。決して盛り塩を食用にはしないように気をつけてください。

玄関が鬼門だった場合の対処法の12個目は、良い香りを漂わせることです。良い香りがするところには、自然と良い気や幸運が集まりやすいといわれています。鬼門にある玄関には、香りの良いお香やアロマを置いて、幸運が舞い込んでくる玄関作りを心がけてみましょう。併せて、青龍や麒麟、猿などの置物を置けば更なる運気アップが期待できます。

玄関が鬼門だった場合の対処法の13個目は、白色のインテリアを置くことです。白色というのは北東の方角のラッキーカラーです。白色のアイテムはどの家にも馴染むカラーですので、清潔感のある白色のインテリアを鬼門にある玄関に置き、悪い気を追い払いましょう。

玄関が鬼門だった場合の対処法や対策に続き、どうしても気をつけるべき注意点を2つご紹介します。

鏡を鬼門に位置する玄関に置くと浄化作用があるとお伝えしましたが、ただ鏡を飾れば魔除け効果があるというわけではありません。前半でお伝えしたように割れていたり欠けている鏡は飾らないという他に、合わせ鏡や玄関の正面に鏡を置くことも避けましょう。

合わせ鏡がNGな理由は、折角入ってきた幸運が迷路のような鏡の世界で迷ってしまい、現実でその恩恵を受けられなくなってしまうからです。

また、玄関の正面に鏡を飾るのがNGな理由は、玄関というのは幸運が舞い込んでくるところでもあり、その正面に鏡を置いてしまうと入ってきた幸運が跳ね返って出ていってしまうからです。

実は、表札そのものには鬼門や欠け相に対する補正効果はないといわれています。しかし、鬼門に玄関がある場合、標札は玄関から向って左側につけるのが良いとされています。一般的には表札は玄関から向って右側につけますが、玄関が鬼門の場合は逆となります。

また、玄関が鬼門にある場合は、悪い気の影響を受けやすいので、表札が汚れたり、蜘蛛の巣などがつかないようにこまめに掃除をするようにしましょう。

注文住宅でもない限り、日本の地形や昨今の間取りの流行などから、鬼門に玄関が位置することは避けられない場合が多々あります。

しかし、そのままにしておけば悪い気や凶の気が入ってきやすい鬼門の玄関も、鏡や置物といった飾りや、ヒイラギ、観葉植物といった植物の設置、いかにも悪い気を追い払ってくれそうな盛り塩などで幸運を取り込むことが可能です。

「我が家の玄関は鬼門だから……」とネガティブに捉えるのではなく、そのマイナスをプラスに変えようという気持ちを持つことが開運の秘訣といえます。