折り紙で作る七夕飾り13選!立体的で難易度の高い作り方も!

7月7日は七夕です。七夕といえば笹の葉に折り紙などで飾りを作って飾ったり、短冊に願い事を書いて吊るしたりしますが、意味をよく知らずに行っている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、七夕飾りの意味と一緒に色々な折り紙作品の作り方をご紹介します。

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目次

  1. 1七夕について知ろう
  2. 2願い事をするのはなぜ?
  3. 3笹の葉を用意しよう!
  4. 4いろいろな種類の折り紙で七夕の飾りを作ろう
  5. 5それぞれの飾りには意味がこめられています
  6. 6まずは簡単な短冊から
  7. 7出来上がりが平面の折りやすい飾り4選!
  8. 8立体的な飾り9選!
  9. 9年に一度の七夕祭りはこどもと一緒に楽しもう。

七夕について知ろう

願い事を書いた短冊や、七夕飾りを折り紙などで作って笹に飾り、7月7日の夜に星に願い事をする七夕ですが、なぜ七夕に願い事をするのかを聞かれたとき、きちんと答えられる方は案外少ないのではないでしょうか。七夕飾りの作り方を知る前に、改めて七夕についても知っておきましょう。

七夕は五節句のひとつ

七夕は「たなばた」の他「しちせき」とも呼ばれる、古くから行われている日本の行事です。日本には四季がありますが、その季節の節目に設けられた日を節句といい、特に重要な日とされる「五節句」の中に七夕は含まれています。

五節句は、1月7日【人日の節句】、3月3日【上巳の節句】、5月5日【端午の節句】、7月7日【七夕の節句】、9月9日【重陽の節句】で、七草かゆや柏餅など、それぞれの日に特別なごちそうを食べる風習は今も続けられています。七夕もその日はそうめんを食べることが決まっているそうです。

日本の神事「棚機(たなばた)」が名前の由来

日本古来の神事に「棚機(たなばた)」と呼ばれる行事があり、棚機女(たなばたつめ)と呼ばれる乙女が神様のために着物を織って供え、秋の豊作を祈願したり、人々のけがれをはらったりしていたそうです。その行事が7月7日の夜にお盆を迎える準備として行われるようになり、七夕を「たなばた」と当て字で読むようになったといわれています。

織姫と彦星の伝説も七夕の起源のひとつ

織姫と彦星の伝説も七夕の起源といわれています。とても働き者だった二人は結婚したことで働かなくなり、それを見かねた神様が怒り二人を引き離してしまいました。ですが、あまりの悲しさにますます働かなくなってしまったため、真面目に働くなら7月7日だけは会わせてやると神様が約束したため、再び真面目に働くようになりました。

この伝説は、裁縫を司る星といわれる織女星(こと座のベガ)と農業を司る星といわれる牽牛星(わし座のアルタイル)が天の川を挟んで旧暦の7月7日に天の川を挟んで強く輝くように見えることから中国で生まれたそうです。

七夕の願い事は中国の風習「乞巧奠(きこうでん)」から

中国では、7月7日の織姫の伝説にあやかり、祭壇にお供え物をして針に5色の糸を通し、裁縫や機織りが上達するように祈願する「乞巧奠(きこうでん)」という風習も生まれました。この風習は日本にも伝わり、七夕の起源といわれています。

願い事をするのはなぜ?

七夕に願い事をするのは、先ほども紹介した乞巧奠の風習からきているといわれています。乞巧奠が日本に伝わった奈良時代のころは宮中の年中行事でした。その頃はお供え物をし、織女星や牽牛星を眺めたり、女性は 織女星にあやかるように裁縫の上達を祈願したりしていました。

その後、江戸幕府が七夕を五節句の一つと定め民間行事として広まり、梶の木の葉に和歌を書く風習から芸事上達を願うものとなり、さらに寺子屋の子供たちが習字の上達を願い、短冊に書いて神聖なものとして大切に扱われていた笹に吊るすようになったといわれ、時とともに色々な願い事が書かれるようになりました。

笹の葉を用意しよう!

七夕飾りをするために笹が欲しいと考えた場合、笹が生えているところが近くにあるなら簡単に手に入れられますが、それ以外は本物の笹を手に入れるのは案外難しいです。実は、笹は丈夫そうに見えますが、生の笹は水揚げが悪く、カットすると半日もせずに葉が丸まり枯れてしまいます。

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そのため笹を入荷する店も少なく、植物などを扱うホームセンターでも、本物の笹はほぼ手に入らないと考えておくほうがよいでしょう。花屋でも仕入れる店と仕入れない店に分かれるため、先に問い合わせることをおすすめします。

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ですが、保育園や幼稚園に通っている子供がいる場合、園からもらえることがあります。また、児童館や老人ホームなどで大きな笹を用意すると要らない部分を切り取ることがあり、それを無料で配ることがあるため、貰える可能性があります。

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それでも本物の笹が手に入らないときは、100均などでも買えるプラスチック製の笹に飾ったり、模造紙に竹の節を書き、笹の絵を書いたり折り紙で笹の葉を折り貼り付けたりして代用しましょう。

いろいろな種類の折り紙で七夕の飾りを作ろう

折り紙も色々な種類があり、基本的な「教育折り紙」と呼ばれるものは、裏が白い昔からある折り紙で、使い勝手は一番ですが、年に一度の七夕飾りに使うなら、ちょっと変わった素材や、カラフルなデザインのもので作ってみましょう。

100均なら基本的な折り紙はもちろん、きらきら折り紙、千代紙、トレーシングペーパーのような透けるタイプと種類も豊富です。また、シールも色々揃っていますので、シンプルな折り紙で作った飾りに好きなシールでデコレーションするのもいいですね。

それぞれの飾りには意味がこめられています

短冊だけでなく、七夕飾りにはそれぞれ意味があります。子供と一緒に七夕飾りを作りながら意味も教えてあげると、より心を込めて作れそうですね。

短冊の意味

童謡「七夕さま」の2番の歌詞に「五色(ごしき)の短冊」とありますが、これは、中国の陰陽五行説に由来するもので)・・黒()」の5色を指します。意味は、徳を積む・人間力を高める父母や祖先への感謝の気持ち信頼や友人を大切にする、白は決まりを守る学業の向上を意味するそうです。

それぞれの飾りの意味

織姫と彦星

これは、二人のように末永く一緒にいられますようにという意味の他、1年に1度しか会えなくてもお互いに相手を思う気持ちにあやかり「永遠の愛」を意味するともいわれています。

お星さまや星つづりなど

星の形の飾りは色々ありますが、これは、願い事が星に届いて願いを叶えてくれますように、という意味があるそうです。

菱飾り

星が連なる天の川を表した飾りで、別に「天の川」と名前が付けられている飾りもあるのですが、菱飾りが天の川を意味するそうです。

貝飾り

「七夕と貝にどんな関係があるの?」と考えてしまいますが、海の恵みが受けられますようにという意味が込められています。

網飾り・投げ網

網飾りや投げ網は、漁をするときに使う網を指し、大漁や豊作の願いを表す他に、食べ物に困りませんようにという意味や、幸せがつかみとれますようにという意味もあるといわれています。天の川と呼ばれる飾りもこちらの仲間になります。

吹き流し

ひらひらとした部分が織姫が織る糸を表し、機織りや技芸の上達の願い事が込められています。また、魔除けの意味もあります。

ちょうちん・ぼんぼり

暗い夜道を照らすように、心を明るく照らしてくれますようにという意味と願いが込められています。

その他

四角つながりや、ここでは紹介しませんが輪飾りを七夕飾りに作ることがありますが、これは、みんなの夢がつながりますようにという意味を表すといわれています。

まずは簡単な短冊から

七夕で外せないものといえば短冊です。今年はどんな願い事を書こうかと悩んだり、子供がどんな願い事があるのかを知ることができたりするのも七夕の楽しみのひとつです。短冊の色に意味があることを踏まえつつ、子供たちも喜ぶ短冊を用意してみましょう。

シンプルな短冊でカラフルに

100均にもある色々なカラーが入っている色画用紙が短冊におすすめです。手に入れやすいのも理由ですが、色画用紙なら短冊だけでもカラフルな飾りになります。なお、短冊のサイズの原則は、縦36.4cm、横6.1cmといわれていますが、あまり気にする必要はないそうです。

織姫と彦星の短冊もおすすめ

織姫と彦星の顔を折り紙で折り、白い短冊に貼ればさらに可愛い短冊になります。七夕飾り用に作った織姫と彦星を短冊代わりにするのもいいですが、願い事が書きにくいこともあります。短冊の上を丸くカットして顔を書き、ピンクやブルーの折り紙を着物を着せるように巻き付けるだけでも織姫と彦星の短冊になります。

出来上がりが平面の折りやすい飾り4選!

織姫と彦星

それではさっそく七夕飾り作りを始めましょう。まずは七夕の主役「織姫と彦星」の折り方からご紹介します。笹に飾ったり、織姫たちだけ別に飾ったりしましょう。

顔と胴体が折り紙1枚で折れる

顔と胴体を折り紙1枚で作る、織姫と彦星の折り方を紹介した動画です。トイレットペーパーの芯を利用して、天の川に見立てた土台を作り、そのまま笹に飾れるように仕上げています。

アッという間に折れる織姫と彦星

顔と胴体を別の折り紙で折っていますが、折り紙初心者さんや小さな子供でも簡単な織姫と彦星の折り方を紹介した動画です。織姫も彦星も同じ折り方なので、折り紙の色を変えたり、頭の飾りや顔の書き方で変化を付けましょう。

色紙にも貼れる本格的な織姫と彦星の折り方

先ほど紹介した織姫と彦星の折り方よりも難しいですが、胴体を和紙で作ると着物のように見え、さらに本格的な織姫と彦星になります。音声付きで丁寧に説明された動画ですので、折り紙を用意して一緒に折ってみましょう。

きれいに折れたら、適当な大きさにカットした厚紙や色紙などに貼れば、そのまま壁に飾ることもできます。七夕の季節にぜひ挑戦してみましょう。

お星さま

星の形の折り方は色々ありますが、折り紙1枚で折る方法と5枚でパーツを作り組み立てるユニット折り紙に分かれます。ここでは、折り紙1枚で作る星の折り紙を紹介します。

折り紙の色やサイズを変えると可愛い星の折り方

比較的簡単な星の折り紙です。折り紙1枚だけで折れるので、大きさの違う折り紙で作ってつなげれば七夕飾りがかわいく演出できます。

かっこいい星の折り方

折り紙を五角形になるようにカットできれば、折り方はさほど難しくありません。仕上がりをきれいな形にするポイントは、カットした折り紙がきれいな五角形になるようにすることと、折り筋がきちんと見える折り紙を使うことです。

おしゃれな星の折り方

この星も折り紙を五角形にしてから折ります。難易度は高めですが、表だけでなく裏から見てもきれいな星になる折り方の動画です。こんな可愛くておしゃれな星をママが折ってあげたら、子供たちから称賛の声を浴びそうです。

菱飾り

四角の折り紙をつなげた菱飾りは、天の川をイメージして作る七夕飾りのひとつです。折り紙を1/4の大きさに切り、4~6枚くらい貼り合わせていくだけの簡単な作り方でも十分ですが、普通の折り紙で作ると裏の白い面が見えてしまうので、こんな作り方はいかがでしょう。

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折り紙を三角に折り、左右の端を折って四角にしたものを色違いで作り、それぞれのすき間に差し込み貼り合わせます。それを3個作りつなぎ合わせます。簡単だけど、いつもとはちょっと違う菱飾りを作りたい方におすすめです。

詳しい作り方はこちら

四角つながり

四角つながりは、四角い枠の形が交互に折られて連なっている飾りで、切って広げていくだけで作れるので簡単です。切る幅を変えれば四角の数を増やすことができ、両面折り紙で作れば2色の四角が交互につながりキレイです。

四角つながりの詳しい作り方はこちら

立体的な飾り9選!

さらに七夕飾りを華やかにしてくれる立体的な飾りをご紹介します。ひとつだけで存在感十分な飾りもあれば、たくさん作って糸や糊で繋げてさらにきれいになる飾りもあります。

星飾り

折り紙5枚でパーツを折り、それを組み合わせるユニット折り紙なら立体的な星飾りを作ることができます。最後の貼り合わせが少し難しいですが、パーツ作りは簡単なので、子供と一緒に作れます。厚めの紙で折れば、そのまま部屋のインテリアとして飾ることもできます。

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折り紙を1.5cmの幅に切り、それを2本貼り合わせて約30cmの長さのテープを作ったら、端を結び五角形にし、残っているテープをその五角形に巻くように折ります。全て折ったら五角形の辺を押していくとぷくっとした可愛い「ラッキースター」と呼ばれる立体的な星ができます。たくさん作ったら糸でつないで飾りましょう。

星つづり

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折り紙を紙テープのように細長く折りったら折り筋を付け、端をつなげて輪にしたものを星の形に整えて糸で繋げます。ホログラムタイプのきらきらとした折り紙で作るとよりきれいに作れます。星つづりは、折り紙を星形に切ったものを糊で繋げる作り方もあります。

詳しい作り方はこちら

天の川

七夕飾りに欠かせない天の川は、折り紙1枚とはさみがあればできる簡単な飾りです。折り紙を細長くなるように折り、一度開いてじゃばら折りにしたら、互い違いに切り込みを入れます。ハサミの苦手な子供には切る線を書いてあげるようにし、開くときは丁寧に行うようしましょう。

詳しい作り方はこちら

貝飾り

貝飾りも折り紙に切り込みを入れて作る飾りです。作り方はとても簡単で、折り紙を縦半分に折ったら、端を残して1.5cm位の間隔で切り込みを入れます。一度紙を開き、対角線になる角を糊で貼り合わせればできあがりです。

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画像のように、両面折り紙で作ると切り口から色が見えてキレイです。さらに、切り幅を細かくして作った貝飾りを2~3個繋ぎ合わせると、おしゃれな貝飾りになります。

網飾り

網飾りは、天の川よりも折り紙を折る回数が少なく、折ったときの厚みがあまりでないので、さらに簡単に作れます。ハサミがあまり得意でない小さな子供におすすめです。

詳しい作り方はこちら

吹き流し

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細く切られた紙が風に吹かれてひらひらとする吹き流しは、紙を筒状にして作る方法もありますが、折り紙で作るなら十字吹き流しにすると丈夫で飾りやすくなります。また、吹き流し用にデザインされたものを無料でプリントアウトできるサイトもあります。

十字吹き流しの作り方はこちら
 

ちょうちん・ぼんぼり

七夕飾りで使うちょうちんの作り方はとても簡単です。途中までは貝飾りと同じで、違うのは紙の貼り合わせ方です。貝飾りは、対角線の角同士を貼りましたが、ちょうちんは折り紙が筒状になるように貼り合わせます。

本格的なちょうちんが作ってみたい方におすすめな、色画用紙を使って作るちょうちんです。持ち手のモールを外せば折りたたむこともできます。内側と外側の色を変えてつくるのもおもしろそうですね。

投げ網

投げ網は投網(とあみ)飾りと呼ばれることもあり、作り方は天の川とよく似ています。投げ網は縦長ではなく、三角に折った折り紙に切り込みを入れて作ります。幅の狭い切り込みを入れると、とてもきれいな仕上がりになります。

作り方はこちら

番外編:人気のすいか

折り紙で作るすいかは夏にぴったりなだけでなく、七夕飾りにもなり人気です。できれば両面折り紙がおすすめです。なお、2枚重ねで折るとき、ずれてしまうのが気になる場合は、折り始める前に中心だけ糊で貼り合わせてください。

年に一度の七夕祭りはこどもと一緒に楽しもう。

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七夕や七夕飾りの意味や作り方を紹介しましたが、いかがでしたか?なんとなく飾りを作っていたなら、意味を知って思わず「へえ~」となった方もいるのではないでしょうか。今年は七夕の意味を教えてあげながら、子供と一緒に飾りを作って、願いを込めながら七夕を楽しみましょう!

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この記事のライター
mabulucandy

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