2020年09月29日公開
2020年10月06日更新
100均の氷嚢の種類や使い方は?皆が使ってみた感想や上手な使い方も
「熱がある時におでこに当てるもの」、そんな古いイメージを一新し、最近では野外フェスやゴルフのマストアイテムとなった氷嚢(ひょうのう)。中でも、今思い立ったらすぐ買える「100均の氷嚢」が話題の的に。価格以上の価値を実感できる、100均氷嚢の魅力をお届けします。
目次
100均の氷嚢は暑い季節に大活躍!
ひと昔の漫画や映画で、病床の主人公のおでこの上にたらんと吊るされている、氷水入りの袋「氷嚢」を見たことはありませんか?「え、あの袋って氷嚢って言うの?」なんて、その名を初めて耳にする方も少なくないかもしれません。
それだけ、まだまだ認知度の低い氷嚢ですが、実は今、持ち運びしやすい姿・形となって、じわりじわりと人気に火が…!熱中症対策や保冷剤代わりに使えると、手に取る人が続々と増えているんです。
特に注目なのが、ダイソーやセリアなどをはじめとする100均で買える氷嚢。「氷嚢ってひとつあると便利らしい!」そんな噂を耳にして、「まずは試しに100均で…」と買ってみた方々が、その魅力を知り、どんどんリピーターになっています。
そこで今回は、そんな100均氷嚢の魅力を余すことなくご紹介します。「そんなシーンでも使えるんだ!?」と思わずびっくりする、その幅広い用途を知れば、きっとあなたも夏のお出かけに氷嚢を連れて行きたくなるはずです。
100均で買える氷嚢の特徴は?
まるでカフェの壁に掛けてありそうなオシャレな黒板から、キッチン収納に便利なメイソンジャーや素焼きのポットまで、ワンコインだなんて信じられないクオリティーのアイテムがずらりと並ぶ100均。「いかにも100均」なんて、味気ない商品しかなかったのは、もう過去の話です。100均発で、SNSを沸かせる新しいトレンドも続々生まれているので、足繫く通っているという方も多いのではないでしょうか?
そんな100均の商品の中でも、一過性のブームではなく、季節の定番人気商品となったのが「氷嚢」です。
店頭では「アイスバッグ」という名前で親しまれている同商品ですが、毎年夏が近づくと、気温の高まりと共に注目度も急上昇するアイテムとなっています。SNSを覗けば、ダイソーやセリアのアイスバッグを手に、フォトジェニックな夏を楽しむ風景もチラホラ。100円なのに、十分使えるコスパの良さが、至る所で評価されています。
そこで今回は、そんなセリアやダイソーのアイスバッグについて、まずは基本スペックについてご紹介していきます。「100均のアイスバッグって、他のお店やネット通販のものと比べると、実際のところどうなの?」そんな疑問に、ずばりお答えします!
ポリエステル製
一般的に布製、もしくはゴム製のアイテムが多い氷嚢。生地にオシャレなデザインをプリントしやすい布製品に対し、抗菌作用があり、医療目的で用いられることも多いのがゴム製品の特徴です。どちらにもそれぞれ長所がありますが、セリアやダイソーでは、基本的にポリエステル製の商品を扱っています。
ポリエステルは、ナイロンやアクリルと並ぶ三大合維と呼ばれる生地の一つです。ブラウスや制服にも使われることの多い素材なので、名前を聞いてピンとこないという方も、きっとポリエステル製品を気づかない間に普段から利用しているでしょう。
またポリエステル素材は、乾きやすく耐久性が高いので、氷嚢の素材としても優秀です。現在、ゴルフメーカーやアパレルブランドからも、デザイン性や機能性に富んだ氷嚢が多く発売されていますが、その多くが同様にポリエステル素材を使用しています。
口径が大きく、氷が入れやすい
アイスバッグはどこか愛らしい肉まんのようなフォルムが特徴で、氷と少量の水を詰めて使用します。使い方はとってもシンプルなのですが、商品によっては、この氷詰め工程がスムーズにできないものもあるので注意が必要です。
そこで購入前に意識して確認したいのが「口径の大きさ」です。口が小さめのものだと、氷が引っかかって、氷詰めに時間がかかったり、ストレスの元になることもあるのです。
特にゴルフのプレー中や、フェスの待ち時間などに使うなんてときには、目的地近くのコンビニで氷を買って、その場でアイスバッグへパパっと詰めたい!なんてこともあるでしょう。
ダイソーやセリアのアイスバッグは、ゆとりある大口径タイプなので、お家で氷詰めをするときはもちろん、外出先でもストレスなく氷を補充でき、夏のお出かけをもっともっと楽しくしてくれるはずです。
デザインはシンプル路線
アイスバッグ選びの重要なポイントとなるのが、やっぱりデザインです。アイスバッグを買ったなら、普段のお買い物に持っていくときはもちろん、週末のちょっとした遠出にも連れて行きたいですよね。だからこそ、自分好みの気分が上がるデザインをチョイスしたいものです。
セリアやダイソーで買えるアイスバッグの場合、デザインは比較的シンプルです。そのほとんどは、ブルーやグリーンの単色タイプのもので、柄ものでも、水玉やちょっとしたお花や動物の柄が施されているものが中心です。
でもここで「やっぱりデザインにこだわるなら、ある程度高いものを買わなきゃいけないのかな…」と少し肩を落としたあなたは、もしかしたら損をしているかもしれません。
シンプルでちょっと味気ない100均のアイスバッグでも、その上から薄手のハンカチなどを1枚被せれば、自分好みにアレンジすることが可能です。キャップ部分にシュシュやヘアゴムなどを留めれば、固定バンドの役割も果たすので、水漏れ予防にもなります。
アイスバッグだって、大切なコーディネイトの一部です。身の回りのものと組み合わせて、自分らしくファッションとして楽しみましょう。
100均で買える氷嚢の種類
それではここで、実際にダイソーやセリアのお店で出会える、アイスバッグのラインナップをご紹介しましょう。一口に100均と言っても、お店によって推しポイントは様々です。実際に愛用している方の口コミも参考に、あなたにぴったりの氷嚢をお探しください。
ダイソー:アイスバッグ(6インチ)
アイスバッグ pic.twitter.com/Wdc6glG3pz
— ダイソー商品一覧bot (@daiso_life) July 6, 2018
ダイソーでは、大小2サイズのアイスバッグを展開しています。小さい方の6インチサイズは、手のひらサイズで約300mlの容量です。店舗によっては、他ブランドも顔負けのキュートなデザインのバッグを置いていることもあるので、見つけたらすかさずカゴに入れましょう。
ダイソーのアイスバッグ(6インチ)の口コミをご紹介!
- 涼し気で可愛いシロクマ柄に一目ぼれして購入。デザインで選ぶなら、ダイソーがダントツNo.1!
- 使わないときは小さくたためるので、かさばらなくて◎。保冷バッグに入れて持ち歩くと、夏場でも数時間、ひんやり感をキープできます。
ダイソー:アイスバッグ(9インチ)
ダイソーで200円のアイスバッグに氷入れて冷やしてます。
— KAZU@ÉmondaSL6DiscPro2021 (@kazu2016_3) December 18, 2019
冷やして炎症を抑え、止めて体温がが戻る時に血流が上がり疲労物質を押し流してくれるようです。https://t.co/RfMm22x5G3 pic.twitter.com/vnvyVYnUcb
先ほどの6インチサイズは100円なのに対し、こちらは200円とダイソーの中では特別枠の商品です。約23cmあるビッグサイズは、より広い範囲をクールダウンしたいときや、保冷効果を高めたいときに役立ちます。
ダイソーのアイスバッグ(9インチ)の口コミをご紹介!
- 炎天下のゴルフでは、ダイソーの9インチアイスバッグに、氷水をたっぷり入れてコースへ。おかげ様で熱中症とは無縁。ついでにコースを一緒に回るメンバーの分も持っていくと、とても喜ばれます。
- 100均なのに、結露しにくく、ずっとサラサラ感をキープしてくれる所がお気に入り!
セリア:ポータブルアイスバッグ(氷のう)
昨日セリアで買った小さい氷のう、めっちゃ良い。今日は暑くて手放せない。 pic.twitter.com/Xt76XD8Lf8
— 天 (@aile123eru) July 13, 2017
セリアで扱うポータブルアイスバッグは、ダイソーの6インチバッグと同様、手のひらにちょこんと乗っかる小さめサイズで、製氷皿でつくる氷なら5個程度入ります。シンプルながら夏のアウトドアに映える、ビビッドなドット柄が人気を集めています。
セリアのポータブルアイスバッグの口コミをご紹介!
- 色違いでピンクとブルーを購入。小ぶりサイズなので、哺乳瓶バッグなどにも保冷剤代わりに入れておけて便利!
- 容量は約250mlなので、他の100均氷嚢と比べると、気持ち小さいかも。ひんやり効果を期待したいときは、2,3個一緒に使うようにしています。
100均の氷嚢の使い道は?
ここまで読んで、口コミも上々なダイソーやセリアの氷嚢が気になってきた方も多いでしょう。そこで続いては、そんな氷嚢を買ったら、実際にどんなシーンで役立つのか、基本的な使い方をご紹介します。
熱が出たときに額に当てる
氷嚢と聞いて、おそらく誰もがはじめに思いつく用途といえば、発熱時の熱冷ましではないでしょうか。熱にうなされているときは、ひんやり冷たい氷嚢を額に当てるだけで、辛さも和らぐものです。
氷嚢なら、体調がすぐれないときにも手軽に用意でき、中身を入れ替えれば、繰り返し使えるので経済的で、ゴミが出ないところもポイントです。より効率的に熱を下げたいときには、太い血管が通っている後頭部や脇の下を冷やしましょう。
暑い日に首筋に当てる
警戒アラートが発令されたように、その脅威は危険レベルに達していた今年の酷暑。とにかく、暑い時期に心配なのは、熱中症です。暑さ対策には、首筋を冷やすように氷嚢を当てましょう。水分補給、塩分補給と合わせて、こまめに火照る体をケアするのがオススメです。
ペットの熱中症対策にも
熱中症は、人だけでなく、わんちゃんや猫ちゃんもかかる恐れがあるので要注意です。夏場のお散歩は、氷嚢を持携帯して、可愛いペットの暑さ対策もしっかり行いましょう。
わんちゃん・猫ちゃんの場合、火照った体を冷やすには、喉元や脇、後ろ脚の内側の付け根などに氷嚢を当てると効果的です。こうした手当は、熱中症の症状が既に出てしまった場合も、応急処置として効果的なので、普段からお守り代わりに、氷嚢を持っていると安心でしょう。
赤ちゃんの体調管理に
大人でさえも閉口してしまう夏の厳しい暑さ。まだ体温調節機能が未熟な、生まれたばかりの赤ちゃんにとっては、尚更過酷な環境と言えます。特にベビーカーや抱っこ紐の中は、大人が思っている以上に熱がこもりやすいので注意が必要です。赤ちゃんはお肌がデリケートなので、氷嚢の袋を直接当てると刺激となってしまうこともあります。まずは外側をガーゼなどでくるんでから、そっと頭や体に当ててあげましょう。
怪我の応急手当に
野球やバスケットボールなどをしていると、つきものなのが予期せぬ怪我です。もしもスポーツ中に打撲や捻挫をしてしまったときには、氷嚢で患部をアイシングをしましょう。冷却時間は20分程度が目安です。凍傷になるのを防ぐためにも、それ以上の冷却は避けましょう。
辛い歯の痛みにも
その他にも氷嚢は、大人が悩みがちな歯の痛みにも有効です。虫歯や歯周病、親知らずなどのトラブルで、あの辛い痛みを感じるとき、タイミングよくすぐに歯医者さんへ行けるのは稀でしょう。そんなときは、氷嚢を頬に当てることで、痛みを和らげることができます。ただし、痛みがひどいときには自己判断をせずに、医師の判断を仰ぐようにしましょう。
100均の氷嚢の上手な使い方を解説
このように氷嚢は、夏場の体調・健康管理に役立ちます。そこで続いては、そんな氷嚢を効果的に使用するための取り扱い方法をご紹介します。前述の通り、氷嚢は一個持っておけば、予期せぬ怪我の応急手当にも使える頼もしい存在。氷嚢での正しい冷却方法を身に着けて、いざという時に備えましょう。
①フタの取扱いについて
氷水を詰めて持ち運ぶ氷嚢では、フタの取り扱いが重要です。ねじ込み式のフタを溝にはまるようにセットして時計回りに回し、中身が漏れないようにしっかりとフタを閉めましょう。ダイソーやセリアの氷嚢は密閉性が高いため、水漏れの心配は少ないですが、他の荷物と一緒に氷嚢をかばんに入れておくようなときは、バンドを巻いてフタを固定するとより安心です。
②氷と水を入れるときは
100均の氷嚢は、中に適量の氷を詰め、少量の水を注いで使用します。ご家庭でつくる氷を入れる際には、一度に多くの氷を入れると収まりきらないこともあるので、氷を2,3個入れた後に、水を軽く注いでから、追加で氷を投入しましょう。こうすることで、氷の間に空気が入ってしまうことも防げ、保冷効果が長持ちします。
③冷やすときのポイント
氷嚢は前項でご紹介したように、痛みをともなう患部や、発熱時や熱中症対策には、リンパが集中している箇所に当てて使用します。怪我をしてしまったときなど、氷嚢を支えておくことが難しいときには、便利なサポーターも販売されています。また、衛生面に配慮したい場面では、ガーゼやハンカチなど、布を一枚かぶせて使用するとよいでしょう。
こんな使い方も!100均の氷嚢を使った便利な活用法
それでは最後に、これまでご紹介してきた内容から一歩進んで、氷嚢愛用者の皆さんもはまっている上級者向け活用術をご紹介します。「そんな使い方もあったんだ!」と思わず目から鱗が落ちてしまう活用法を知って、100均の氷嚢を200%有効活用しましょう。
買い物のときの保冷剤の代わり
夏場に苦労する家事といえば、三本指に入るのは買い物です。特にお肉やお魚などの生鮮食品を持って帰る際には、暑さで傷んでしまわないかハラハラしてしまう方も多いでしょう。そんなとき、氷嚢を保冷剤代わりにしてしまえば、お家に着くまでしっかり冷たさをキープできるので安心です。スーパーに備え付け氷を利用できる場合は、使う直前に氷詰めをするのがオススメです。
お肌の引き締めに
さらに氷嚢は、なんとスキンケアにも使うことができます。洗顔後、化粧水と乳液で保湿ケアでお肌を整えたあと、氷嚢をお肌にポンポンとやさしく当てるだけで、引き締め効果が期待できます。一か所につき5秒程度当てて、次の場所へ移動していくようにするのがポイント。お風呂上りのナイトルーティンにして、ひんやり爽快な心地よさを楽しみながら、夏のキレイに磨きをかけましょう。
赤ちゃんのミルクづくりに
赤ちゃんとのお出かけの必須アイテムといえば、ミルクです。多くのママが利用している粉ミルクは、熱湯で溶かした後、人肌程度まで冷やす必要がありますが、ベビーケアルームなど専用の場所を利用できない場所は、苦労されている方も多いでしょう。そこで試していただきたいのが氷嚢です。氷嚢で氷水を持ち運べば、熱々の哺乳瓶を冷ますのにも大活躍。プラスチックの哺乳瓶を使っている方は、ガラス製よりも冷めにくいため、大き目の氷嚢をひとつ持っておくと安心です。
氷嚢を使いこなして、夏じかんをもっと快適に過ごしましょう
今回ご紹介したように、発熱時の熱冷ましや、スポーツの現場でのアイシング以外にも、幅広いシーンで役立つダイソーやセリアの100均氷嚢。お出かけから、おやすみ前のスキンケアまで使い倒せるので、まさに夏の間、大活躍するアイテムです。ここでお届けした活用法を参考に、ぜひみなさんも自分だけの氷嚢活用法を発見してみてはいかがでしょうか?