子供が「習い事をやめたい」と言った時の親の上手な対処法とは?
子供から習い事をやめたいと言われて戸惑った経験はありませんか?今回は、子供が習い事をやめたいと言い出した理由や、子供のタイプ別対処法などをご紹介します。習い事をやめる時のマナーもご紹介しているので、ぜひチェックしてください。
目次
子供が「習い事をやめたい」と言ってきたらどう対処したらいい?
近年子供の習い事を、早期から始めるご家庭も増えてきています。特に幼稚園生活に突入する3~5歳の子供を持つ親や小学校入学直後の親にとっては、メリットやデメリットを含め習い事の話題はおさえておきたい内容ですよね。
しかし習い事を始めたものの、「習い事をやめたい」と言われて困惑している方も多いのではないでしょうか。「習い事をやめたい」と言われたら、やめたい理由を探してみることがおすすめです。
子供が習い事をやめたい理由とは?
子供の年齢や性格によっては、習い事をやめたい理由が明確にならない場合もあります。また子供なので「なんとなく」やめたいということもあるでしょう。必ず理由付けをしなければと躍起になるのはNGです。親子で負担にならない範囲で話し合うことが大切です。
うまくできない
習い事の王道とも言える、水泳やピアノそして英会話などは、習い始めてすぐに成果が見えるものではありません。子供自ら「習いたい」と始めた習い事でも、実際のレッスン時に周りの子供と比較してしまい「うまくできない」と落ち込んでしまったり、自分の想像と違っていて「うまくできない」とジレンマを感じることもあります。
楽しくない
習い事の体験教室が楽しくて始めてみたものの、実際のレッスンが楽しくなくやめたい理由になっていることもあります。サッカーやチアリーダーなど団体競技の場合は、一緒に行動する友達関係や上下関係に悩んでしまいやめたいと思うこともあるようです。
先生との相性が悪い
習い事をしている子供も、教える側の先生も同じ人間です。大人同士と同様に、どうしても相性が出てきます。「親が合う先生=子供にとって最高の先生」ではありません。先生との相性が悪いと、モチベーションも保てずにやめたい理由となってしまいます。
他の習い事がしたい
子供の習い事は、親主導となってしまうことが多いですよね。親が習わせたいことと、子供が興味を持っているものが違っていると「他の習い事をしたいからやめたい」という考えになりがちです。また子供のうちはイメージでやりたい習い事を決めていることもあるので、自ら希望した習い事だったとしても、急に他の習い事に興味が移ることもあります。
子供が習い事をやめたいと言った時の親の上手な対処法8つ!
子供に習い事をやめたいと言われると、親の心はざわつきます。体験教室に参加して、安くないレッスン料を払い、送迎をして、自宅でも予習復習や準備に付き合いと、親の負担は想像を超えます。おもわず「やめるなんて言わないでよ」と言いたくなってしまっても仕方ありません。
しかし、ここで感情的に言葉を発するか、上手に対処するかで今後の親子関係にも影響します。子供が習い事をやめたいと言った時の上手な対処法を8つご紹介します。
子供と親の習い事への共通の目標設定を持つ
「習い事を始めたからもう大丈夫」と、子供の習い事に関して丸投げ状態になってはいませんか。自分への関心が低くなったように感じて、習い事をやめたいと言い出すこともあります。子供と親が同じ目標を持つことで一体感が生まれ、安心して習い事を継続するケースも多いです。
必ずしも高い目標を設定する必要はないので、例えばピアノならば「12月までにクリスマスソングが弾けたら楽しいね」など、親子で一緒にワクワクできるような目標もおすすめです。
前向きな言葉をかけて応援する
「またこんな点数とって」「いつまでも上手にならないね」というネガティブな言葉を口にしてはいませんか。対処法としては、帰宅した時に「○○ができるようになったね」「休まず行ってかっこいい」など前向きな言葉をかけてもらえることで、またやってみようと気持ちが切り替わる可能性があります。前向きな言葉に救われるのは、大人だけではなく子供も同じです。
子供のやめたい気持ちに共感する
特に子供は、一度「やめたい」と思うとそこから意固地になってしまうケースが多いでしょう。そのような時は、一度子供のやめたい気持ちに共感する対処法がおすすめです。「そうか。やめたいんだね」とオウム返しすることで「わかってもらえた」と気持ちが安らぐタイプの子供もいます。子供の気持ちを理解しているということを、共感する対処法で伝えてみてください。
今までの努力を褒める
子供は一般的に、過去・現在・未来を続けて考えることが得意ではありません。習い事を「やめたい」と思っている現在は、もうそこしか目に見えない状態です。今まで子供が重ねてきた努力や頑張りを思い出させて、そこをたくさん褒めてあげることも対処法の1つです。
習い事を続けるメリットを伝える
子供が習い事をやめたいと思っている時は、うまくならない、友達と遊ぶ時間がないなどデメリットばかりに目がいっている状態です。習い事を続けることで得られるメリットを、子供にわかりやすく提示してあげる対処法もおすすめです。メリットが明確になることで、モチベーションが保てることもあります。
習い事の環境を変えてみる
環境が与える影響は意外と大きいものです。特に週明けや週末の習い事は、週末の疲れや1週間の疲れの影響で子供もぐずりやすくなります。また、担当の先生との相性も視野に入れて話し合うことがおすすめです。他の先生にかわった途端、やめたいと言わなくなるケースもあります。
先生に相談して励ましてもらう
習い事の先生と信頼関係が築けいている時には、先生に相談し話し合う対処法もおすすめです。注意点としては、子供のプライドを傷つけないようにすることです。子供の前で先生に伝えるのではなく、まずは電話やメモなどを通して子供の様子を相談してみましょう。
親が子供の頃にあった類似の体験談を話す
習い事の悩みは、どの世代でも類似する体験をしているのではないでしょうか。親自身が子供だった時を思い出し、子供と同じ目線で話し合うことも大切です。身近な親の弱音や失敗談などを聞くと、自分だけが大変なわけではないと、気持ちを切り替えるきっかけになるかもしれません。
子供が習い事をやめたいと言った時の親の上手な対処法【子供のタイプ別】
子供に習い事をやめたいと言われると、つい親目線での一言を発してしまいがちです。子供のタイプによって対処法をかえることで、上手に乗り越えられる可能性もあります。代表的な3つに子供のタイプをわけ、対処法をご紹介します。
好奇心旺盛タイプ
好奇心が旺盛なタイプの子供は、自ら「やりたい」と意思表示して始めるケースが多いです。自分の希望で始めたのに、習い事をやめたいと言われると、親はつい「自分で決めたんでしょ」と言いたくなってしまいますよね。しかし、習い事はやり始めてからわかることもたくさんあります。「やりたい」と積極的な行動に出た子供の気持ちを尊重し、継続にはあまり重点をおかないことも対処法の1つです。
次から次と習い事を変えることに不安を感じるかもしれませんが、本当に興味や関心が持てる習い事が見つかれば、自然に継続していけることが多いです。「嫌になったらやめればいい」ぐらいの大きな気持ちで接していきましょう。
興味あることに集中するタイプ
1つのことに興味を集中させやすいタイプの子供の場合、やめたい理由を探ってみましょう。このようなタイプの子供は、興味のあること以外には関心を持ちにくいので、やめたい理由が明確な可能性が高いです。習い事自体に興味を失ったならばやめさせるのも対処法の1つですが、先生や友人関係、曜日の問題など、習い事の内容以外に問題が生じている場合は、やめる前にレッスン環境を見直し、話し合うことがおすすめです。
親の言うことに素直に従うタイプ
親の言うことを素直に聞き入れるタイプや、親に嫌な思いをさせたくなくて拒否できないタイプは、自らやめたいと訴えることは少ないです。親としては子供に心境の変化がないか、注意しながら見守っていきたいですね。
「親がさせたい習い事=子供がやりたい習い事」ではありません。子供が自分の気持ちを伝えられる環境や話し合う体制を整えていくことが大切です。万が一自らやめたいと伝えてきたら、継続させようと無理強いせず、まずは優しく話を聞いてあげたいですね。
子供が習い事をやめたいと言った時の親のNGな対処法!
やめたいという言葉は、否定的であったり拒絶を感じさせる言葉に思え、親も冷静でいられなくなることもあると思います。NGな親の対処法を3つご紹介しますので、ぜひチェックしてください。
人格を否定するようなことは言わない
「何も長続きしないダメな子なんだから」「いつも中途半端でこのままじゃ最低な人間だ」というように、人格を否定する対処法はNGです。子供に対して一言伝えたい気持ちもわかりますが、やめたい理由や状況に耳を傾け、話し合う環境を整えましょう。
子供を追い詰めない
一般的には、子供よりも大人の方が知識も多く口もたつでしょう。状況によっては、やめたい理由もあやふやで子供を言い負かすことは簡単です。しかし、追い詰めてしまうことはNGです。親としての気持ちを子供に伝えることは大切ですが、子供の逃げ道は用意してあげたいですね。
親の過度な期待を押し付けない
「お母さんができなかったからあなたには」「将来に期待しているぞ」と、親目線での過度な期待やメリットばかりを押し付けることもNGです。親と子供は別人格だということを忘れずに、やめたいと言っている子供の気持ちに寄りそうことがおすすめです。
子供の習い事はいつかやめる日が来る!やめ時とやめ方が大切!
習い事をやめることは必ずしもマイナスなわけではありません。実際、進学進級のタイミングで習い事をやめる方も多いです。
習い事の目標を設定してそこをクリアできたらやめる、1年間で区切りをつけるなど、やめるタイミングを見極めていくことも重要です。特に進学の場合、生活サイクルが変わることが多いので、それを機にやめるケースもあります。目標設定をする場合は、親子で話し合って目標を決めることがおすすめです。
子供の習い事をやめる時のマナーを知ろう
立つ鳥跡を濁さずという言葉もあるように、習い事をやめると決めたらそのマナーに気をつけましょう。おさえておきたい2つのマナーをご紹介します。
やめる一ヶ月前または規約に従ってやめることを伝える
大抵の習い事は、やめる時の規約があると思います。やめる時の規約は、習い事を始める段階で確認しておくことが理想的ですが、忘れてしまった場合はやめたいと思った時点で規約を確認しましょう。特にレッスン代が引き落としの場合、金銭面でのトラブルにも発展してしまう恐れがあります。
やめる理由を明確に伝える
やめたい旨を習い事先に伝えても、優しく引き止められてしまい結局ズルズル継続してしまうという場合もあります。。やめると決めたら、明確な理由を習い事先に伝えましょう。普段習い事の窓口になっていない方の親が、ハッキリと伝えるのもおすすめの方法です。
子供が習い事をやめたいと言ったら、じっくり話し合う時間を持つことが大切!
子供が習い事をやめたいと言うことは、自分の意思を親に伝える手段を覚えたということです。親の立場としては、習い事継続へのメリットばかりに目がいってしまいますが、やめたい理由を知るためにも、まずは子供と話し合う時間を持つことが大切です。やめる時期を決める際には、子供と目標設定をしてみることもおすすめです。