引き寄せの法則は嘘？！効果が実感できない理由や対処法を解説！

「引き寄せの法則」というのを聞いたことはあるでしょうか。一種のおまじないのように信じている人もいれば、科学的根拠を元に信じている人もいます。また、信じている人がいれば当然、信じずに否定的な人もいます。

引き寄せの法則が嘘かもしれないと言われる理由はなぜでしょうか。効果が実感できない理由を解説していきます。

引き寄せの法則とは「良い事も悪いこともすべてあなたの思考が引き寄せている」という考え方です。何か不思議なオカルト的なことと思われがちですが、心理科学的な根拠もきちんとある法則です。引き寄せの法則を使って、なりたい自分や願いを強くイメージすることで叶えていこうというもので、諸説ありますがエスター・ヒックス、ジェリー・ヒックスの「引き寄せの法則　エイブラハムとの対話」という本が有名です。

いつも幸せそうな人っていますよね。そういう人の周りにはやっぱり幸せそうな人が集まってきて笑顔が溢れている印象がありませんか？または隠しているつもりだけど「私、この人とのこと嫌いだな」と思って接していると、相手も自分の事を避けたり嫌ってる感じがする時ってありませんか？ポジティブ思考や感情にはポジティブなことが、ネガティブな思考や感情にはネガティブなことが自然と引き寄せられるということです。

たとえば元テニスプレーヤーの松岡修造さんは、常にポジティブな言葉で熱く応援してくれる人です。現役時代は2度の大きな怪我を経験し、決して順風満帆なプレイヤー人生ではなかったと思いますが、前向きにテニスに取り組み続け、ウィンブルドンでベスト8入りを果たしたのです。つまり前向きでいれば魔法のようにいい事が起きるわけではなく、気持ちが折れることなく努力し続けたり、行動し続けることができるということなのです。

引き寄せの法則というと得体のしれない力、何かスピリチュアルな印象を受ける方もいると思いますが、きちんと科学的根拠があります。ここでは脳科学的に解説していきます。

だいぶ身近になってきたVR（ヴァーチャル・リアリティー）。エンターテインメント施設ではヘッドセットをつけてビルの屋上に立っているような仮想現実世界を体験させてくれるようなところもありますね。前に進もうとしても足がすくんで動けない。体験している本人以外は何がそんなに怖いのかと笑ってる場面をテレビので見たことはないですか？

これにはちゃんと理由があり、頭では「これは仮想現実だ」とわかっていても脳がVRの臨場感を現実と捉えてしまうからです。引き寄せの法則ではなりたい自分、叶えた願いに現実を超える臨場感を持たせることで脳を騙して、理想の姿を現実と勘違いさせることで引き寄せることができると考えています。

VRでビルの屋上に立っているような感覚になり足がすくんで動けない、もし本当に屋上に立っていたら危ないので、足が前に出なくなってしまうのは当然ですよね。これが脳が現実だと思ったことに対して本人の意思とは関係なく命を守るために体が反応し、今の安全な状態を維持しようと対処する「ホメオスタシス（恒常性）」という働きです。そしてこの安全で快適な領域のことを「コンフォートゾーン」といいます。

例えば神社で写真を撮ったとします。写真にまるで自分に天から光が降り注ぐように写っていたとします。それはただの偶然であったとしても「神様がわたしを受け入れてくれている！きっといい事が起きる！」心から思えたら現実を脳内の臨場感が超えて、引き寄せの法則が嘘ではなくなります。あくまでも思い込もうとするのではなく、疑いなく「これが現実だ」と思うことが重要です。

引き寄せの法則に限らず、効果が出ないと「やっぱり嘘だったんだ」と思ってしまいますよね。失敗するのはそれなりの根拠があります。代表的な失敗例を5つ紹介します。

好きになった人とお付き合いしたいと毎日願い続けたけど、結局振り向いてもらえなかった。誰にでもこんなことの一度や二度ありますよね。その時のことを思い出してみてください。相手に振り向いてもらうために何か行動はしましたか？告白はおろか、バレンタインのチョコを渡すなどのアプローチすらしなかった人もいるのではないでしょうか。

「だってそこまで仲良くはなかったから」「迷惑だと思われたら傷つくから」つまりお付き合いしたいと願えば願うほど「お付き合いできないかもしれない」という潜在意識を強めてしまったため、行動することができなくなってしまっていたのです。その結果「願ったのに叶わなかった！」と引き寄せの法則を嘘だと思う人がいます。

たとえばあなたは隣の部署のAさんの事を好きになりました。挨拶をする程度で接点がないので何とかして仲良くなりたいと毎日「Aさんと仲良くなれますように」と願い続け、引き寄せの法則を実践したのですがまったく効果がありませんでした。これは裏を返せば「Aさんと仲良くなれますように」=「Aさんと仲良くない」という思いをどんどん強めてしまう結果となってしまったため失敗したのです。

大金持ちになりたい！ほしい洋服を値段を見ずに買えるようになりたい！一生困らない生活がしたい！具体的に願ってお金を引き寄せようとしたのに今だ叶っていない。結局は「大金持ちになりたい」=「「お金がない」、「ほしい洋服を値段を見ずに買えるようになりたい」=「ほしくても高い服は買えないほどお金がない」と潜在的にネガティブな思考を強めてしまっているのです。

出世したくないという若い人も多い中ライバルに勝ちたい、より上を目指したいと思うのは素晴らしいですね。でもライバルよりも出世したいと思えば思うほど「自分はライバルに能力で負けている」「ライバルの方が自分より早く出世するだろう」という思いを顕在化してしまうことになり、うまくいきません。

幸せって何でしょう？お金持ちになることですか？良い人と出会って結婚することですか？仕事で成功することですか？幸せといってもいろんな幸せがあるはずです。ただ「幸せになりたい」ではどんな風に幸せになりたいのかわかりません。具体的にイメージできなければ引き寄せようもないのです。

「一所懸命に引き寄せの法則をしているのにどうして思い通りにいかないの？やっぱり引き寄せの法則なんて無いんだ」と思ってしまうのも無理もありません。でも効果が感じられないのにはちゃんと理由があります。効果が実感できない理由について紹介しますのでご自分に照らし合わせてみてください。

「努力は必ず報われる」どこかのアイドルグループの元総監督が言っていた有名な言葉ですが、残念ながら努力したからといって必ず報われるわけではありません。いくら科学的根拠もある素晴らしい法則だとしても、正しいやり方でなければ、効果は出ないのです。

引き寄せの法則のサイトや本の中には、世の中のあらゆるものには「波動」や「オーラ」があり、思考や感情にも波動があるので自分が発する波動（ポジティブやネガティブな考え方）と同じような現実（いい事・悪い事）が引き寄せられる、ということが書いてあるものがあります。

確かに波動やオーラは科学的にも根拠が認められていますが、波動やオーラを感じられることが人は少ないでしょう。それにもかかわらず感じることで引き寄せようというのは、かなり無理があると思いませんか？難易度の高いことに挑戦しているので引き寄せられないのです。

例えば大阪から東京に自転車旅に出た青年がいたとします。本人は東京に向かっているつもりでも間違って逆方向の博多に向かっていたとしたら、どんなに必死にペダルを漕いも一生東京にはつきません。やり方や方向が間違っていたらせっかくの努力も徒労に終わってしまいます。

引き寄せの法則？本当にこんなんで願いが叶うのかな？と半信半疑で実践している時点で、引き寄せは成功しづらくなります。信じる者は救われるではないですが、心の底から信じることによって臨場感が増し、効果を実感することができるようになるのです。

強い思いを持つことは大事です。しかし思うだけで何も行動しなければ願いは叶いません。引き寄せの法則は魔法ではないので、念じるだけで叶うわけではなく強く思うことでなりたい自分や願い事に対して行動を起こしやすくすることに意味があるのです。

もし引き寄せの法則を実践していて、なかなかうまくいかず困ったときにこんなふうな対処法はいかがでしょうか？

願いは、より具体的にイメージしたほう叶いやすくなります。

例えば「都心のマンションに住みたい」と願ったとしたら、都心のどこなのか？広さはどれくらいか？何階建ての何階に住みたいか？どんな家具をどんな配置で置く？そこでどんな暮らしをしているか？誰と住んでいる？近所にはどんなスーパーがある？子供の学校はここになるのかな？など、ただほしいマンションを想像するだけでなくそこでどんな暮らしをするかまで想像してみるのです。具体的であればあるほどいいです。

すると「このマンションでこんな暮らしをするためにはどんな事をすればいいか」と自然と願いに向かって何をすればいいかを考えるようになり、願いを叶えるための道筋ができます。自分では特に意識していないので、まるで引き寄せられたように思うかもしれませんが、ちゃんと願いを叶えるために対処しているのです。

ポジティブな思考や感情にはポジティブなことが、ネガティブな思考や感情にはネガティブなことが引き寄せられます。「私の願いは叶わないんじゃないか」と思った時点で効果は半減します。「自分ならできる」「きっと叶えられる力がある」と強く思うことが重要です。

それでも「自分には無理かもしれない」と弱気な感情が湧き上がってしまうときの対処法として「ありのままの自分」を受け入れてみましょう。ネガティブ感情が浮かんでも大丈夫。それもあなたです。すると不思議とスーっと楽になると思います。改めて「大丈夫、自分にならできる」と感情を上書きすればいいのです。

どんな人生、生活にも幸せの種は転がっています。例えばとんでもなく貧乏で、周りからみたら不幸の塊のような人生でも「今日いつもより美味しいコーヒーがいれられた」「いつも通勤している道の端にタンポポが咲いていた」と小さな幸せを見つけて常に感謝して暮らしましょう。だんだんと前向きな考えをする癖がつき、引き寄せの効果が出やすくなります。

引き寄せの法則には行動することが重要です。願うこと=引き寄せの法則、ではなく強く思い願いが叶った自分をイメージすることで願いに向けての行動を誘発することに意味があるのです。そして行動することに躊躇しないことも重要です。

「こんなことしても大丈夫かな」と考える前に時には自分の勘を信じて行動してみましょう。新しいことをするのは怖いものです。でも案外飛び込んでみればなんでもないことだったり、やってみて良かったと思うことの方が多いのも事実です。もし失敗したとしても勉強になった、これは効果なかったけどこっちを試してみようかと対処できますね。こうして回数が増えると思いを行動に移すことに躊躇が無くなるので願いが叶いやすくなります。

「シンクロニシティ」ってご存知でしょうか？日本語で説明すると「意味のある偶然の一致」という意味でスイスの心理学者のユングが提唱した概念です。

例えば、最近会ってない友人のことをふと思い出しどうしてるかなと思ったらその友人から連絡がきた。体の調子が良くないなと思っていた時に、たまたま見た健康番組の病気の症状が自分に当てはまっていたので病院に行ったらがだったが、幸い初期に見つかったので事なきを得たなど、実は引き寄せの法則は様々なメッセージを発しています。ただの偶然ではなく、ちゃんと理由があって願いを叶えるためのヒントが隠されていたりするのです。常にアンテナを張り見逃さないようにしましょう。

引き寄せの法則を信じていない人は、何だか怪しい宗教かオカルトかと思っている人が多いのできちんとした科学的根拠があるものだということを知りません。世の中にはこういう法則があることすら気付いていない人もいるでしょう。こうして引き寄せの法則があることを知ってこのサイトにきたのもメッセージなのかもしれません。せっかくこうして出会ったのですから前向きに幸せな気持ちで信じて実践してみましょう。