【四柱推命】偏官の性格を男女別に徹底解説！恋愛傾向・仕事運も！

バツグンの的中率で有名な四柱推命で、「偏官」を通変星にもつ人を徹底的に分析していきます。偏官の人の男性・女性別の性格や、恋愛傾向、仕事運や適職なども見ていきましょう。偏官の人の意外な面を発見できるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください！

四柱推命とは、その名のとおり4つの柱によって成り立つ命式（鑑定表）を用います。四柱推命の命式は生年月日と生まれた時間をもとに作成されます。四柱に含まれる様々な要素を総合的に判断し、吉凶を読み解くことができるとされています。

四柱推命の「通変星」とは、四柱と十二支との関係をあらわしたものです。通変星には10類あります（流派によって11種類と数える場合もあります）。この記事で解説する「偏官」も通変星のひとつです。通変星はそれぞれに意味をもち、四柱推命ではこの通変星から生まれもった性格や運勢などを見ていきます。

十二運星とは命式の日干をもとに、それぞれの十二支のエネルギーの強弱をあらわしたものです。十二運星には12種類あり、人の一生を12の状態に分けたような形になっています。四柱推命ではこの十二運星によっても性格などを占います。

四柱推命で命式に通変星の「偏官」があらわれる組み合わせとは、たとえば日干が甲なら年、月、時の天干、日も含めた蔵干に庚がある場合です。命式に「偏官」があらわれる組み合わせを下記に一覧としてまとめます。
 

偏官は字のごとく、「官（公の役職）」に対して「偏（極端な立場をとる）」と解釈される場合があります。つまり、社会的な肩書などにこだわらず、自分の力で地位を勝ち取るイメージです。

ただ、偏官という通変星は吉凶両極端なところがあります。偏官の性格が吉に転じれば、ずば抜けた良い運勢を我がものとするでしょう。一方、悪いほうに転んでしまうと、荒れやすい凶星として注意が必要です。

通変星に偏官をもつ人とは、一体どのような性格なのでしょうか？偏官の基本的な性格を見ていきましょう。

偏官は義理人情に厚く、世話好きな特徴があります。目下の面倒見がよく、人の相談に乗ることも多いでしょう。損得ぬきで人と関わり、自分のことより人を助けることに義を見い出します。弱い者の気持ちを汲み取るのもうまく、目下の人に頼られると徹底的に面倒を見ようとするところがあります。義侠心から、人間関係のトラブルに巻きこまれることもあるでしょう。

偏官はほかの通変星と比べても、最強といえるほどの行動力があります。決断も早く、考える前に行動するようなところがあります。周囲からは行き当たりばったりのようにも見えたり、実際、危険な道に進みやすい傾向もあります。それでも逆境に負けない意志の強さで突き進んでいきます。

偏官は裏表のない一本気な性格です。疑うことを知らない純粋な心の持ち主ともいえます。根にもたず、さっぱりとした面もありますが、逆にそういう忘れっぽさのために、同じような過ちを繰り返しやすいところがあります。

偏官は波乱万丈な人生になりがちです。逆境ほど燃えるところがり、ライバルが現れるとかなりの努力をします。気性も激しく、気が短い面もあり、常に動き回っているような落ち着きのなさがあります。

通変星に偏官をもつ人の中でも、特に男性に見られる性格的な特徴を見てみましょう。

偏官の男性は白黒はっきりつけたがる性格です。迷いがないのです。偏官の男性は好き嫌いもはっきりしていて、反骨精神もあります。ウソや不正を嫌い、果敢に立ち向かって行こうとする気概の持ち主です。

偏官の男性は目上の人に対しても、間違っていると思えば本音をぶちまけるようなところがあります。そんな気性の荒さから、ときに偏官の男性は孤立してしまうことがあります。それでも孤独に耐える強さも持ち合わせているため、偏官の男性は自分の道を突き進むでしょう。

偏官の男性は周りからどう思われようと、気にしないところがあります。どんな場面でも物おじしない勇気も持ち合わせているため、とても男らしく見られます。偏官の男性は孤立することがあっても、目下からは根強く支持されることもあります。

偏官の男性は頑固で短気な面もありますが、意外と人望を集める人でもあります。目下の者たちの面倒見が良く、人の上に立つのが得意なためです。偏官の男性はいわゆる親分肌な人なのです。

偏官の女性にも性格的な特徴があります。具体的に挙げて解説しましょう。

偏官はもともと行動力のある通変星ですが、女性は特に「女性なのに、すごい行動力！」と周りから感心されることも多いでしょう。行動にスピード感があるため、男まさりな女性と思われることもあります。ただ、視野が狭いところがあり、大局に立って物事を判断できないために失敗もします。

偏官の女性は姉御肌的な性格です。義理人情に厚く、困っている人がいたら放っておけないでしょう。ときに割に合わないことまで引き受けてしまいます。目下にも厳しく接する場合があり、激しい感情が表に出てしまうこともありますが、根はさっぱりとした性格です。

正義感があるのも偏官の女性の特徴です。曲がったことが大嫌いなのです。世話好きなところと相まって、目下から慕われる所以になります。ただ、物事をはっきりさせたい性格から、目上に敵を作ってしまうこともあります。

偏官の女性は好き嫌いが激しい性格です。偏官の女性には、うやむやなグレーゾーンが存在しないといっても良いでしょう。自分の考えをはっきりと述べるため、自己中心的と思われることもあります。

さらに詳しく偏官の性格を知るために、命式上の4つの柱ごとに見られる特徴を解説します。通変星の偏官がどの柱にあるかで特徴を知ることができます。尚、年柱は幼年期、月柱は成人してから中年期まで、日柱は生涯、時柱は老年期をあらわすとされています。

年柱に偏官をもつ人は、独立独歩で道を切り開いていくでしょう。家族との縁が薄く、人に頼ることもしません。自立心が旺盛で、生涯現役で働き続ける傾向も見られます。忙しいときは疲れも溜めこみやすいため、事故や病気に注意しましょう。

月柱に偏官がある場合、活発に行動しますが、野次馬のように何事にも首を突っこみたがるところがあります。疑うことを知らない性格が裏目に出て、良からぬ仲間に入ってしまうこともあります。女性は結婚に不和の暗示がありますが、仕事を続けることで緩和されるでしょう。

日柱に偏官があると、とても働き者です。ジッとしていることがストレスになるほどで、常に活動しているような人です。男性は口より先に手が出やすい傾向があるので注意しましょう。

偏官が時柱にあると、人生の荒波にもまれがちですが、ポジティブ思考で乗り切れる人です。あまり根気はなく、考えも浅いのですが、それなりの努力もするため成果も上げられるでしょう。

偏官の恋愛傾向は波乱含みといえます。好き嫌いが激しいところがありますが、好きになれば一直線。情熱的な恋愛に身を焦がす一方、気持ちが冷めるのも早い特徴があります。つまり、熱しやすく冷めやすい恋愛をしがちなのです。偏官は恋愛で様々な波乱を経験する人が多いでしょう。

恋愛は偏官の人がリードしやすい傾向があります。偏官の短気で激しい感情に恐れをなす異性もいるかもしれません。ただ、偏官はケンカの翌日には気分を切り替えることができるため、恋愛相手も根に持たない性格の人が合うでしょう。女性の偏官の場合、恋愛から結婚に進んでも、仕事を優先しがちで家庭的なタイプとはいえません。

実は、偏官は女性にとって「恋愛の星」とも呼ばれる通変星なのです。女性の命式では偏官は「夫以外の男性」をあらわします。この偏官をもつ女性はモテる傾向があります。もし命式に複数の偏官をもっているなら、モッテモテといっても過言でもありません。偏官はホステスさんにも多い星といわれています。

もしあなたが偏官を通変星にもちながら、「恋愛に縁がないわ」と考えているなら、それは星の命運を活かしていない状態といえます。女性としての自分を磨いていないか、行動を起こしていないなどの理由が考えられます。

尚、偏官をもつ女性は、自分よりなにかが下の男性と縁があるといわれています。たとえば年下の男性とか、自分より年収が低い男性などです。

偏官は気性の激しさから、デスクワークのような穏やかな仕事には向いていません。闘争心が旺盛な性格を活かせるような仕事が良いでしょう。偏官は行動力があり、上司にも反発するようなところがあるため、外回りの営業職や、小売店の店長などが適職かもしれません。ただ、偏官はペコペコと頭を下げることができないところがあるので、横柄な態度は抑えるようにしましょう。

偏官はとにかく自分で動き回ることが好きです。人と競争するのも好きなため、スポーツ関係の仕事も向いています。また、偏官は権力をもつ仕事につく人も多く、政治の世界でも活躍できる可能性があります。

四柱推命の命式にある十二運星でも、その人の性格や特徴を見ることができます。十二運星には「長生、沐浴、冠帯、建禄、帝旺、衰、病、死、墓、絶、胎、養」の12種類があります。通変星である偏官とそれぞれの十二運星との組み合わせから、特徴を解説していきます。

偏官×『長生』は自我が強く、ライバルも多い特徴が見られます。好き嫌いが表に出やすいところがあるためです。独立独歩で行ける強さが身を助けます。

偏官×『沐浴』には独特の色気があり、異性を惹きつけるでしょう。ただ、恋愛相手に自分の気持ちを押しつけるようなところがあり、トラブルになりがちです。

偏官×『冠帯』は積極的な行動力があり、様々なことを経験するでしょう。ただ、計画性がなく無鉄砲なため、反省することも多い人です。失敗を次に生かせない傾向も見られます。

偏官×『建禄』は集中力をもって、スピーディーに事にあたることができます。複数のことを同時に進めるような仕事は苦手とします。協調性のなさから、仕事は一人で進められるような職種が良いでしょう。

偏官×『帝旺』は波乱万丈な人生を送る傾向があります。自我が強すぎるためで、仕事だけでなく恋愛でも押しの一手となりがちです。人間関係でトラブルを起こす傾向があります。

偏官×『衰』は同じ戦うのでも戦略を練ることができます。行動力はありますが、勝算が高そうな戦いにしか挑みません。人間関係にストレスを感じやすく、単独行動が多くなるでしょう。

偏官×『病』は動きまわりたい意欲はあるものの、体力がともなわないところがあります。無理をしがちなため、突然倒れたりすることも考えられます。健康管理には十分注意しましょう。

偏官×『死』は周囲と合わせるのが苦手なところがあります。無理に周りからの理解を得ようとせず、独自の価値観で進むことで成果をあげられるでしょう。

偏官×『墓』は非常に正義感が強い人です。自己保身にまわらず、損得考えずに行動するため、つらい思いをすることもあるかもしれません。のちのち周囲からの評価を得られるでしょう。

偏官×『絶』は環境が変わりやすく、自分でも新しい世界を求めがちです。そのため、手中にしたものでも維持することができません。体力も消耗しやすいので、無理をしないことが大切です。

偏官×『胎』は安定とは無縁の人生を送る傾向があります。平和すぎると逆に不満を感じてしまうため、様々な経験を糧として成長できる人です。感情面にムラがあり、そのまま表に出してしまうので、気分屋と思われることもあります。

偏官×『養』は正義感に燃えるあまり、痛い思いをすることがあります。ただ、トラブルに巻きこまれることは多くあっても、無鉄砲さが独特の魅力にもなる人です。

四柱推命で通変星が偏官の人を様々な角度から解説してきました。いかがでしたか？

偏官は頑固で一本気なところがありますが、親分肌で義理人情にも厚い人です。弱いものを助け、不義に対しては勇敢に立ち向かいます。仲良くなれば、これほど心強い人はいないでしょう。逆に敵に回すと怖いタイプです。偏官という通変星が、毒薬にもなれば妙薬にもなるといわれる所以でしょう。

どの通変星にも愛されポイントがあります。もしあなたが偏官の通変星をもつなら、偏官ならではの良さを活かす方法を考えてみるのも、明日を楽しく生きるヒントになるかもしれません。