【六星占術】宿命大殺界とは？過ごし方や運気を好転させる方法も！

「今年は大殺界だから、派手な過ごし方はせず大人しくしておこう」とか「こんなひどい目に合うなんて、やっぱり大殺界だからだわ」なんてアンラッキーな状況を説明したり表現するときに、「大殺界」を使いますよね。漢字から受ける印象としても「とてつもなく悪いこと」が待ち受けてそうなブラックな雰囲気がありますが、そもそも大殺界とは何なのでしょうか。

まず、大殺界という言葉が生まれた背景を学びましょう。大殺界とは、六星占術という占術独自に生み出された用語です。六星占術（ろくせいせんじゅつ）は、宗教家で占い師の細木数子さんが中国古来の易学や算命学、万象学などと統計学をもとに、提唱したとされる占いです。

六星占術では、その人の生まれ持った運命を6つの運命星に分けて占い、それぞれの運命星を持った人を土星人、金星人、火星人、天王星人、木星人、水星人と呼び、その人の持つ宿命を解明していきます。また、ある特別な条件がそろったときに限り、例えば「土星人の霊合星人」というような複合的な運命を持つ霊合星人（れいごうせいじん）となる場合があります。

六星占術においては、星人ごとに12の運気（種子、緑生、立花、健弱、達成、乱気、再会、財成、安定、陰影、停止、減退）が1年ごとに巡ってくるとされています。この12の運気の中でも、「健弱」は小殺界、「乱気」は中殺界、「陰影」「停止」「減退」は大殺界と呼ばれ、良くないことが起こる可能性が高く、過ごし方に気を付けるべきだととされている期間なのです。つまり大殺界は3年間も続きます。

宿命大殺界とは120年間の中で平等に20年間やってくる時期の事をいいます。調べ方は非常に複雑ですが、六星占術においては最も過ごし方に注意しなくてはいけない時期といわれており、なんと20年間も続くのです。

最初の5年間を初起殺界、あいだの10年を中起殺界、最後の5年が転機殺界と3つの殺界に分かれます。基本的に、宿命大殺界は誰にでも訪れる可能性があります。宿命大殺界の時期に、どの宿命星が支配しているかによって、人生の方向や特徴が決定づけられるといわれます。また、その特別な期間にどんな過ごし方をするかで運気も大きく変わってくるのです。

宿命大殺界、大殺界には平常とは違うエネルギーが渦巻いています。どんなことが起こると言われているのでしょうか。

大殺界とは、人生で訪れる運気の波の中で、最もマイナス作用が強く自分の思い通りになかなかことが進まない時期になります。前進しようともがくほど更なる障害があらわれるというような、心配ごとが続いたり、どんな過ごし方をすればいいか判断に苦しむような出来事が次々と起こります。大殺界は12分類された運気の内3つが該当して、結果3年間続きます。

陰影：大殺界の始まり。対人関係が悪化するとき。
停止：大殺界の真ん中、何もせずおとなしく耐え忍ぶとき。
減退：大殺界最後の年。現状を維持し、蓄えを使い切るのが吉。

宿命大殺界では自分の本質が表面に出やすく、感情や欲望のまま行動しやすくなるので、暴走しないよう過ごし方に気を付けなくてはいけません。運勢が好転する人と暗転する人がいて、もし、好転すると大成功を収め、暗転すると苦しみを味わうことになります。その宿命星の特徴を正しくつかみ、宿命星の本質に沿った考え方、過ごし方をすると、そのパワーを上回るエネルギーが得られ、ピンチをチャンスに変えて運気が大きく好転すると考えられています。

仕事においても恋愛においても、トラブルや心配事を改善しようと行動するたびに、弊害が出て邪魔されるパターンが多く、ネガティブな考え方になってしまいがちです。大殺界に入ってしまったらこれまでとは違うのだと考え方を改め、状況改善を期待しない方が精神的にも楽ですよ。現状維持の姿勢を持ちましょう。そして自分の大殺界がいつまで続くのかを理解して行動することが大切です。この悪い運気もいずれ終わるんだから、と忍耐強い過ごし方がでいるはずです。

宿命大殺界とは六星占術において120年間の中で平等に20年間やってくる時期の事をいいます。宿命大殺界の時期の調べ方は、とても難しいので入力形式が簡単な自動計算サイトを利用する調べ方をお勧めします。「宿命大殺界　調べ方」とネット検索すると色々ヒットしますよ。

大殺界は12周期のうち、「陰影」「停止」「減退」の時期で、何をやってもぎくしゃくし、自分らしさが失われてしまう時期です。まずは自分の運命星を調べ、今年がどの周期に当たるのか確認してみるのが簡単な調べ方です。

運命星の調べ方は、まずは自身の運命数を運命数早見表より調べ、調べた運命数に1を足し、生まれた日をさらに足した数が星数になります。星数が60を超えた場合は、その数字から60を引くという計算です。出た星数が1～10が土星人、11～20が金星人、21～30が火星人、31～40が天王星人、41～50が木星人、51～60が水星人に割り当てられます。そこから、干支によって陽（+）か陰（-）を割り出します。子・寅・卯・辰・午・申・戌が陽（+）で、丑・巳・未・酉・亥が陰（-）です。

自動計算サイトなどの調べ方で計算したら、自分が宿命大殺界、大殺界に突入してしまっている！そんな時はどんな考え方、過ごし方がベストなのでしょうか。

結婚、転職、引っ越しはいわば新たな人生のスタートを切ること。大殺界の時期は自分を見失い不安定な時期でもあるので、正しい考え方、判断が出来ない可能性があります。後からどうしてこんな人と結婚してしまったのか、なんで前の会社を辞めてまでこんなブラック企業に転職してしまったのか、引っ越した住居が欠陥建築だったと嘆いても後の祭りです。大殺界を抜ければ、「この時期に物事を開始すると良い」という「種子」の年が巡ってきますので、静かな過ごし方を選び、結婚、転職、引っ越しという大きな変化はそこまで待つようにしましょう。

もし大殺界の時に結婚や引っ越し、転職など、大きなプランが確定してる人は、いつもよりちょっと念入りに下調べや周囲に相談をしてみましょう。例えば引っ越し予定の地域で物騒な事件は起きていないか、引っ越しで新たに住まう人に優しい街か、騒音被害が起きていないかなど行政に確認したり調べ方は色々とあります。転職の場合は、企業の勤務体系や福利厚生などしっかりチェックしたいですね。普段はそこまで細かく調べないな、ということを少し掘り下げてみる意識が大切です。

大殺界の間は、恋愛面でも男性に対して積極的になれなかったり、アプローチししても上手くいかないことが多いので、「大殺界だし、いい人に巡り合えないのは仕方ない」と軽く受け止めるよう考え方を転換し、静かな過ごし方を心がけましょう。私はこのまま恋愛ができないのでは、結婚できないのでは、なんて深刻に受け止める必要はありません。

大殺界に入る前に恋愛が始まっていた場合、現在の関係が良好であれば問題ありません。大殺界中に恋愛がスタートした場合は、普段の自分では選ばない男性と付き合っている可能性があるので、大殺界が抜けた時にもう一度、彼との恋愛関係と自分自身の気持ちを見つめなおしてみましょう。

大殺界の時期は仕事でミスをしたり、職場の人間関係に悩まされたりと仕事面でもトラブルが増えてきます。今まで頑張ってきた疲れを癒やす時なんだと割り切り、資格を取る勉強を始めたり仕事以外の楽しみを見つけたりと、飛躍の時にチャンスをつかめるよう準備するような過ごし方がよいでしょう。転職し新たな仕事を始めるには適していない時期なので、トラブル続きに「もう辞めてやる！」と短絡的な考え方や行動はせず、仕事に関しても現状維持を心掛けましょう。

宿命大殺界や大殺界は何をどうやっても不幸続きなんでしょうか？そんなことはありません。

宿命大殺界も、大殺界もある意味、人生の中で特殊な状態に置かれる時期。考え方や過ごし方でピンチをチャンスに変えるような、大殺界を抜けてからの運気が大きく好転する可能性を秘めています。

人は自分が頑張った分、親切にした分、見返りを求めてしまいますが、大殺界の時期は報酬や感謝、名声が自分が期待したほど得られない事が多々あります。はじめから見返りを期待せず、淡々とやるべきことをこなしていきましょう。

わたしたち人間は、気の持ちようで物事の見方が左右され、体調にまで影響を及ぼします。大殺界だからといって常にネガティブ発想はやめましょう。恋愛でうまくいかなかったのは、大殺界が抜けたときに素敵な男性に出会うためだとか、転職が上手くいかなかったのはこの職種が不向きであると気付くためだったんだとか、引っ越し先に馴染めないのは、地元を大切にしたいという気持ちを確認するためだ、など大殺界が終わってからきっと運気はあがるはずと信じてその準備期間だと考えるのが、よい過ごし方です。

12年に一度訪れる大殺界の3年間は、これまでとは違う自分へ大きく飛躍できるチャンスとも考えられます。人生で起こる問題が大きいほど、乗り越えた時の達成感があります。何の試練も経験せずに年を重ねていく人より、試練を乗り越えた人の方が人間としての深みが増しているはずです。大殺界だから辛いのは当たり前。大殺界の最中の起こる困難は、自分に与えられた修行の場でチャンスなんだと発想転換し、自分を磨く過ごし方をしましょう。

仕事も恋愛も上手くいかない。大殺界で自分に降りかかる困難、苦難の数々に悲しみ落ち込むこともあるでしょう。そんな時は我慢せずに落ち込んで涙を流してもいいのです。周囲の人から理解されないと感じてしまいがちな時期ですから、せめて自分自身は落ち込む自分を素直に受け止めてあげましょう。

大殺界だからといって、何も挑戦できないと委縮してしまう必要はないようです。大殺界の時にチャンスをつかみ大活躍をした有名人も多数います。

大殺界の3年間とは、六星占術の12周期でいうと「陰影・停止・減退」になります。周期の名称を見てわかる通り、運気の勢いが弱くなっている時期と言えるでしょう。勢いが弱まっている時に、気力体力がいる難度の高い人生の出来事（例えば、結婚や転職ですね）を避けた方がいいということなんです。しかし、大殺界であるということを踏まえしっかり準備と気持ちを集中していれば、逆に大きなことを成し遂げる場合もあります。努力と心構え次第でチャンスは掴めるということです。 

大殺界は3年間続きますが、3年間の全ての日が苦難の連続というわけではありません。その3年間の間にも、月ごと日ごとに運気は流れているので、大殺界を抜けることが出来る「月」と「日」があるのです。言ってみれば、ハードな運気の中に休暇があるようなものですので、月ごとの運勢を知ることがとても大切です。

いかがでしたか。人生の大きな事件や決断は、大殺界に関わらずやってきますし、大殺界の時期もみんな平等にやってきます。やみくもに大殺界を恐れるのではなく、大殺界だからこそ、これまでの物事の考え方や進め方に改めるところがないか見直したり、いつもより準備を念入りにしたりできる、心の余裕を持つよな過ごし方をしたいですね。