ひな祭りにはまぐりを食べる理由!縁起が良いの?

ひな祭りは女の子の健やかな成長を願うお祝い行事です。ひな祭りの由来やお祝いの仕方、ひな祭りではまぐりを食べる理由や縁起が良いといわれる理由などを紹介します。また、美肌やアンチエイジングにも効果のある栄養素を含むはまぐりのお吸い物の作り方も紹介していきます。

ひな祭りにはまぐりを食べる理由!縁起が良いの?のイメージ

目次

  1. 1ひな祭りにはまぐりを食べる理由が知りたい!
  2. 2ひな祭りの元はお祓いの儀式?
  3. 3ひな祭りの本来の祝い方を知っておこう!
  4. 4ひな祭りにはまぐりを食べる理由は縁起食材だから!
  5. 5女性にうれしいはまぐりの栄養価を紹介!
  6. 6ひな祭りに食べたいはまぐりのお吸い物の作り方!
  7. 7美味しいはまぐりのお吸い物でひな祭りをお祝いしましょう!

ひな祭りにはまぐりを食べる理由が知りたい!

ひな祭りや結婚式など、お祝いの席でよくはまぐりを使用した料理やお吸い物がメニューに出てくると感じている人も多いのではないでしょうか。何故ひな祭りなどのお祝いの席ではまぐりが好まれるのか、その理由を紹介していきます。

ひな祭りの元はお祓いの儀式?

ひな祭りは平安時代にはじまったといわれます。元来、災厄が降りかからないように藁で作った祓い人形に自身の穢れを移して川に流すという儀式が行われていました。これは川に流れる祓い人形と同じように、穢れを水に流して清めるという意味があり、ひな祭りのルーツといわれる儀式になります。

流し雛

平安時代、貴族に生まれた女の子は紙で作った人形(ひとがた)を雛(ひいな)と呼び、それを使っておままごとをしていました。それまでは藁で作った祓い人形を使って災難を祓っていましたが、女の子に災難が降りかからないようにと願い、女の子がよく遊んでいた雛に穢れを移して川へ流すようにへと変わっていきました。

ひな祭りは「上巳(じょうみ)の節句」とも呼ばれ、平安時代に始まった行事のひとつです。当時は貴族に生まれた女の子の厄除けと健康祈願のお祝いとしてひな祭りが行われていましたが、次第に庶民にもひな祭りの行事が浸透していきました。

その言い伝えが現代まで続き、ひな祭りの行事は今なお行われているのです。

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ひな祭りの本来の祝い方を知っておこう!

ひな祭りといえば赤やピンクといった艶やかなひな人形や色鮮やかな食事が浮かびます。ひな人形を飾る時期やどんなお祝いをすべきか、みなさんはご存知でしょうか。ひな祭り本来のお祝いの仕方を紹介していきます。

赤ちゃん

ひな人形を飾る日

ひな祭りにはひな人形を飾りますが、飾る時期は立春(節分の翌日、2月4日ごろ)から2月中旬にかけてが良いといわれます。節分で豆まきをして厄を払った後に飾る、という流れで覚えておくと良いでしょう。

地域によりますが、二十四節気のひとつ、雨水(うすい)に飾ると良いといわれるところもあるようです。水は命を象徴します。水の神様である弥都波能売神(みつはのめのかみ)は子宝や安産の神とも信仰されていることもあり、雨水の日にお雛様を飾ると良縁に繋がるという逸話もあります。

ひな人形を片づける期間

ひな祭りでお祝いをしたひな人形の片付ける時期というのは特に決まっていなく、​​​​​​ひな祭りから約2週間を目安に片付けると良いといわれます。

新暦なら3月中旬頃まで、旧暦なら4月中旬頃までが目安になりますが、啓蟄(けいちつ)の日が良いともいわれます。啓蟄の日は二十四節気の中のひとつで、新暦なら3月6日頃、旧暦なら4月3日頃を指します。

赤ちゃん

『ひな祭りが終わった後、ひな人形を片付けるのが遅いと婚期が遅れる』と耳にすることがありますが、これはあくまで迷信です。

「片付けができない子はきちんとした女性になれず、お嫁さんにも行けないよ!」という親から子供へ向けてのしつけの意味が込められた言い伝えで、啓蟄の日にひな人形を片付けられなくても焦ることはありません。

行事食で祝う

ひな祭りといえば、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物、ひなあられといった色鮮やかなごちそうが目に浮かびます。ひな祭りの行事食には女の子の健やかな成長を願う親の気持ちがたっぷりと込められていて、使われる食材の栄養価や食材に込められた意味など、縁起が良いといわれるものがたくさん含まれているのです。

<ひな祭りで食べられる代表的な行事食>

  • ちらし寿司
  • はまぐりのお吸い物
  • ひなあられ
  • 菱餅
  • 白酒

ひなあられ

ひな祭りにはまぐりを食べる理由は縁起食材だから!

「ひな祭りにはまぐりを食べる」という習わしも古くから言い伝えられていますが、どうしてひな祭りにはまぐりを食べるようになったかご存知でしょうか。縁起が良い食材といわれるようになった理由を紹介していきます。

平安時代は「貝合わせ」遊びに使われていた

「貝合わせ」とは平安時代から伝わる日本の伝統的な遊びのひとつです。貝殻の色合いや形の美しさ、珍しさを競ったり、またその貝殻を題材にした唄を詠んでその優劣を競い合うという遊びで、貴族たちに好まれていた遊びだったようです。

はまぐりは嫁入り道具に使われていた

はまぐりなどの二枚貝は対となる貝殻としかぴったりと合いません。このことから、はまぐりは『仲の良い夫婦』を表すようになり、特に女性に対して「生涯その一人の人と添い遂げるように」という願いや「男女の仲が永遠に続くように」という願いが込められた縁起物といわれるようになりました。

平安時代、大名家の姫の婚礼調度の中でもはまぐりは重要な意味を持っていました。婚礼行列の際には先頭で運ばれ、儀式の中で新婦側から婚家側に貝桶を引き渡す『貝桶渡し』といわれる大名家の婚礼に置いて最も重要な儀式に使われていたのです。

ハート

女性にうれしいはまぐりの栄養価を紹介!

縁起物といわれるはまぐりですが、美味しいだけではなく美肌効果など女性にうれしい栄養素をたっぷりと含んだ食材なのです。どのような栄養素がはまぐりに含まれているのか効果にも注目してみていきましょう。

亜鉛

はまぐりには普段の生活で不足しがちなミネラルのひとつである『亜鉛』を豊富に含んでいます。亜鉛は体内の様々な働きをサポートして正常に保ってくれる効果があります。

美肌や美髪、アンチエイジング効果にも期待ができるといわれるので、女性にうれしい栄養素と言えますね。

健康美

また、亜鉛が不足すると貧血になったり免疫力が低下して病気にかかりやすくなります。亜鉛は体内で作ることができない栄養素なので、はまぐりをはじめとする貝類やレバーなどを積極的に摂って、亜鉛不足を防ぎましょう。

グリシン

はまぐりに含まれている『グリシン』とはアミノ酸の一種で、安眠を促す効果があります。ぐっすりと眠ることができれば翌朝の目覚めは良く、日中の作業効率も良くなります。

また、良質な睡眠は美肌や美髪、目の下のクマを軽減してくれるなど美容にも一役買ってくれます。はまぐりをはじめとする魚介類やゼラチンなどの動物性たんぱく質にもグリシンがたくさん含まれているので、積極的に摂るようにしましょう。

グルタミン酸

はまぐりに含まれている『グルタミン酸』はグリシンと同じくアミノ酸の一種で、消化器官を正常に機能させる効果があります。胃や腸を保護する力を持っていて、また肝臓の機能を高める力も持っています。

胃腸に不調があると真っ先にお肌に影響が出ます。美肌を保つためにも、腸内環境を整えることを心掛けましょう。

タウリン

はまぐりには疲労回復に効果のある『タウリン』も含まれています。タウリンは水に溶けやすい栄養素なので、汁ごと食べられる料理法がおすすめです。

旬のはまぐりは旨味も栄養素もたっぷりと含んでいます。今回紹介するお吸い物や白ワインを使って蒸したりなど、はまぐりの旨味をじっくりと味わいながら疲労回復効果に期待しましょう。

はまぐり蒸し

ビタミンB1

はまぐりには『ビタミンB1』も含まれています。ビタミンB1が不足すると代謝が悪くなって疲れやすい体になったり、手足の浮腫みやしびれなどが現れることもあります。女性特有の月経前後に現れるPMSの症状もビタミンB1不足が関係します。

ホルモンバランスが崩れるとお肌も荒れやすく、美肌から遠ざかってしまいます。気分を落ち着かせたり美肌を保つためにも、特に月経前後にははまぐりを使った料理や、豚ヒレ、生ハムなどビタミンB1を多く含んでいる食材をチョイスしてみましょう。

ひな祭りに食べたいはまぐりのお吸い物の作り方!

はまぐりは家庭でも簡単に調理することのできる食材でもあります。また、ひな祭りの時期ははまぐりの旬とも重なるので、新鮮なはまぐりを手にすることもできます。食材を手に入れることもそうですが、作り方も簡単なので是非チャレンジしてみてください。

はまぐりの旬

昔からの言い伝えだと、旧暦のひな祭りがはまぐりの食べ納めといわれます。冬から春先まではスーパーなどでも新鮮なはまぐりが多く並びますが、店先にたくさん並ぶ時期、すなわち、冬〜春先がはまぐりの旬となります。

はまぐり以外の多くの貝類も旬はだいたい同じですが、その理由は産卵と関係があります。一般的にはまぐりをはじめとする貝類の産卵は夏に行われるので、その産卵前の貝は身が締まってプリプリしているので美味しさも倍増するわけです。

材料

はまぐりのお吸い物を作るために特別な食材を用意する必要はありません。手軽に作れることもポイントが高いですね。

【用意する食材】(2人分)

・はまぐり 4個  
・薄口醤油、塩 適量
・ミツバ 適量


【出汁】

・水 400ml
・昆布(5~6cm角) 1枚
・酒 大さじ2



 

下準備

【はまぐりの砂出し】

  1. はまぐりを薄い塩水に漬ける。
  2. 砂を吐いたら殻同士をこすり合わせて洗い、ザルに上げる。

【昆布】
  1. 昆布は硬く絞ったぬれ布巾で汚れを拭き取っておく。

作り方

  1. 鍋にはまぐりと【出汁】の材料を入れて強火にかける。
  2. 煮たつ直前に昆布だけを取り出す。
  3. 貝の口が開いたらアクを取り、味をみて薄口醤油と塩で味を調える。
  4. お椀によそい、ミツバを散らす。

こちらの動画でもはまぐりのお吸い物の作り方を紹介していますので、是非参考になさってください。

ポイントとコツ

はまぐりは煮過ぎると身が固くなってしまいます。貝が開くのに時間差があるので、開いた順にお椀などにあげておくと良いです。死んでいるはまぐりはいくら煮ても開かないので、無理にこじ開けることはせず開かないものは食べないようにしてください。

美味しいはまぐりのお吸い物でひな祭りをお祝いしましょう!

ひな祭りは単なるお祭りではなく、女の子の健やかな成長を願う行事のひとつです。ひな祭りの由来やお祝いの仕方、ひな祭りの行事食である「はまぐり」はなぜ縁起物といわれるようになったかなどを紹介してきました。また、女性の永遠のテーマでもある美肌やアンチエイジングにも効果のある栄養素をたっぷり含んでいることもわかりましたね。

はまぐりのお吸い物をはじめ、ひな祭りの行事食は鮮やかで食卓が賑やかになるものが多いです。ひな祭りの由来やはまぐりなどの行事食を食べるようになった理由を食卓の話題に加えることで、より一層ひな祭りを楽しむことができるのではないでしょうか。

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この記事のライター
Mik
「毎日が日曜日」の生活に憧れて毎日を過ごしています。

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