カーネーションの花言葉を解説!母の日に贈るのはなぜ?
「母の日」にはカーネーションを贈るのが定番です。毎年5月の第2日曜日の母の日は、なぜ赤いカーネーションを贈るようになったのでしょう?母の日にカーネーションを贈るようになった由来や理由など、カーネーションの色による花言葉の違いや特徴について解説します。
目次
カーネーションはどんな花?
カーネーションは、誰でもよく知っている身近な花ではないでしょうか?とくに、フリルみたいな花びらがぎっしり集まっている花が特徴で、なんとも言えない愛らしい印象があります。カーネーションは、花色の種類が豊富で、大輪から小輪までいろいろな花形があるので、さまざまなシーンで使うことが出来るのも魅力です。そんなカーネーションについて、詳しく解説します。
栽培の歴史が古い
カーネーションの栽培の歴史は古く、古代ギリシャ・ローマ時代まで遡ります。その当時のカーネーションは、鑑賞する以外に、食用としても使われていました。日本では明治時代の終わりに、東京で初めて栽培が始まったと言われています。全国に広まったのは、大正時代になってからでした。
種類が豊富
カーネーションの種類は、他の花の種類に比べると、それほど多くはありませんが、花のつき方の特徴や、花の形の特徴などによって、種類を分けることができます。花のつき方では、スタンダードとスプレー咲きの種類があります。また、花びらの特徴で分けると、剣弁咲きや極剣弁咲き、丸弁咲きやひと重咲きに種類分け出来ます。
聖母マリアにも関連する
ヨーロッパでは、カーネーションという花の名前が付けられた理由は、キリストが十字架にかけられて処刑された時に、聖母マリアが落とした涙のあとから咲いた花だという由来があります。その由来から、カーネーションは、聖母マリアにも関連する花だと言われています。
カーネーションの花言葉を知る前に
母の日の由来
母の日は、今から100年以上前に、アメリカで誕生した記念日です。カーネーションは、母の日の花としてもよく知られています。母の日にカーネーションを贈る習慣の由来は、100年以上前のアメリカにあります。
アメリカの南北戦争の際に、敵味方を問わず負傷兵の看護にあたったアン・ジャービスという女性がいました。彼女が亡くなって数年後の1907年5月、娘のアンナ・ジャービスが亡き母に追悼を捧げるために教会で集会を開き、母が好きだった白いカーネーションを配ったのが、母の日の由来になった理由です。
その後、アメリカで1914年に、5月の第2日曜日は母に感謝する記念日と定められ、正式に「母の日」と制定されました。世界各国に「母の日」がありますが、それぞれ時期や贈るものなどに特徴があります。日本に「母の日」が浸透した理由には、アメリカの「母の日」の由来が大きく関係しています。日本へは、母の日の習慣は、明治から大正時代頃に伝わりました。
母の日にカーネーションを贈る理由は?
母親の追悼式において、アンナは母親が大好きだった白いカーネーションを祭壇に飾りました。このことから、1914年に「5月の第2日曜日が母の日」となったのですが、当初は、母親が生きていれば赤いカーネーション、母親が亡くなっていれば白いカーネーションを自分の胸に飾っていました。それがやがて、母親にカーネーションを贈るよう習慣になっていったのです。
カーネーション全般の花言葉とは?
カーネーション全般の花言葉は、「無垢で深い愛」「女性の愛」「感覚」「感動」「純粋な愛情」などの意味があります。これらの花言葉は、どのカーネーションにも共通の花言葉です。けれど、カーネーションは色や特徴別に、意味や花言葉が変わります。そこでカーネーションの花言葉を色や特徴別に紹介します。
カーネーションの花言葉を色別に8つ紹介!
【赤】カーネーションの花言葉
母の日の定番である赤色の種類のカーネーションの花言葉は、「母の愛」「母への愛」「真実の愛」「愛情」「情熱」などです。母の日に贈るには、ぴったり花言葉です。けれど、赤色の中でも深い赤色のカーネーションの花言葉は少し異なります。
深い赤色のカーネーションの花言葉は、「私の心に哀しみを」という意味になります。深い赤色のカーネーションは、大人っぽい色合いでおしゃれな種類ですが、花言葉の意味も添えて母の日に送る場合は、この色を選ぶのは、避けた方がいいでしょう。
【白】カーネーションの花言葉
白色のカーネーションの花言葉は、「純粋な愛」「私の愛情は生きている」 「尊敬」「純潔の愛」です。母の日の由来からもわかるように、白色のカーネーションが母の日には避けたい理由は、亡くなったお母さんに贈るものとされます。ご健在のお母さんに贈るのであれば、もしあなたのお母さんの好きな色が白だったとしても、白いカーネーションを選ぶのは避けましょう。
【黄色】カーネーションの花言葉
黄色のカーネーションの花言葉は、「軽蔑」「嫉妬」「愛情の揺らぎ」「友情」です。黄色はカワイイ色ですが、ネガティブな花言葉が多い種類です。母の日に贈るカーネーションとしては選ぶのは、避けましょう。どうしても黄色のカーネーションを母の日に贈るのであれば、花言葉に対してのフォローをしておきましょう。
【オレンジ】カーネーションの花言葉
オレンジ色の種類のカーネーションの花言葉は、「純粋な愛」「あなたを熱愛します」「清らかな慕情」など、前向きな意味の花言葉が多いのが特徴です。オレンジ色のカーネーションを、花言葉の意味を添えてプレゼントする場合は、花言葉の意味の理由から、どちらかといえば恋人へ贈る時に選ぶというイメージがある種類です。
【ピンク】カーネーションの花言葉
ピンク色のカーネーションの花言葉の意味は、「感謝」「気品」「熱愛」です。お母さんに感謝の気持ちを伝えるためにはぴったりです。定番の赤色のカーネーションとは別の色を選ぶ時は、ピンク色のカーネーションがおすすめです。
【紫】カーネーションの花言葉
紫色のカーネーションの花言葉は、「誇り」「気品」という意味があります。クールで大人っぽいお母さんに贈る時に選ぶといいでしょう。同じ紫色の種類でも、かなり濃い紫色、淡い紫色、ピンクに近い紫色などがあるので、紫のカーネーションを選ぶ時は、自分のお母さんの特徴に近い色を探してみましょう。
【青】カーネーションの花言葉
1995年にサントリーが品種改良に成功して誕生したのが青色のカーネーションです。それまでは、白いカーネーションに青い着色をしたものしか、青い色のカーネーションはありませんでした。青いカーネーションの花言葉は、「永遠の幸福」です。取り扱っている花屋さんはあまり多くないですが、青いカーネーションの花言葉は、前向きな意味を持っているのが特徴なので、母の日に贈るカーネーションにも向いています。
【絞り・複数】カーネーションの花言葉
絞りや複数の色の混ざったカーネーションの種類には、「私はあなたの奴隷になる」「愛の拒絶」といった花言葉の意味があります。ネガティブな意味の花言葉が特徴ですが、ベースの色をメインに色選びをすれば、ネガティブな意味の花言葉は、あまり気にする必要はないでしょう。
母の日に生花以外のカーネーションはあげてOK?
カーネーションの生花は、意外と花持ちがいい種類です。生花は、いつかは枯れてしまいます。ガーデニングなど、花を育てるのが好きなお母さんの場合は、鉢植えをプレゼントするのもいいでしょう。また育てるよりも飾っておくのが好きな方には、プリザーブドフラワーなどのカーネーションを贈ると喜ばれます。
プリザーブドフラワーは、生花を枯れないように加工したものなので、贈り物にとてもおすすめです。シンプルにアレンジされたものや、ガラスなどのケースや籠とアレンジされたものなど、お母さんの好みに合ったものを選ぶといいでしょう。
カーネーション選びに迷ったら花言葉を思い出して!
母の日に贈るカーネーションの色に迷ったら、花が持つ意味や花言葉も参考にするとよいでしょう。同じカーネーションでも、色別で全く別の意味の花言葉になります。母の日にカーネーションを送る時、お母さんが喜ぶものを選ぶことが大切だと思います。カーネーション選びに迷ったら花言葉を思い出して、日頃はなかなか言えない「感謝の言葉」をそえて贈ってみましょう。