チューリップの花言葉を9色別・品種別に紹介！西洋と日本では違うの？

日本では桜と並んで春を感じさせてくれるチューリップ。世界中の誰もが、幼いころから物語や童謡で触れてきた、親しみ深い花ではないでしょうか。

カラフルで丸みを帯びたフォルムから、温かく優しいイメージのチューリップですが、いったいどんな花言葉があるのでしょう。またその花言葉には、西洋と日本で違いがあるのでしょうか。

こちらでは、チューリップの花言葉を色別・品種別にご紹介していきます。西洋と日本の花言葉の違いにも触れていくので、大切な人へチューリップの花束を贈る際の参考にしてください。

チューリップは、色・品種ごとに花言葉が違いますが、チューリップ全般の花言葉は「思いやり」です。チューリップからイメージしやすい花言葉ですね。

日本では温かく優しいイメージのチューリップですが、西洋では「思いやり」のほかに次のような花言葉もあります。

・perfect lover……理想の恋人
・fame……名声

どこか、気高さを感じる花言葉ですね。

チューリップには花全般の花言葉として、日本でも西洋でも「思いやり」がつけられています。いったいどのような物語が由来となっているのでしょうか。オランダに伝わる物語をご紹介します。

昔、ある美しい少女が3人の騎士から積極的な求愛を受けました。1人目の騎士からは黄金を、2人めの騎士からは剣を、そして3人目の騎士からは王冠を贈られます。しかし心優しい少女は、3人の心を思いやるばかりに、1人だけを選ぶことなどできず、困惑してしまいます。とうとう少女は、女神フローラにお願いして、自分自身を花の姿にかえてもらったのでした。黄金のような球根と、剣のような葉、そして王冠のような花びらを持つ美しい花、それがチューリップなのだとか。

「思いやり」という花言葉の背景には、情熱的ながらもちょっぴりせつない物語があったのですね。

チューリップのもっとも代表的な色、赤色のチューリップの花言葉をご紹介します。

さすが情熱の色、赤色のチューリップ。花言葉は「愛の告白」です。愛を象徴する花として、イメージぴったりですね。

西洋での赤色チューリップの花言葉は、複数あります。

・declaration of love……愛の告白
・true love……真実の愛
・eternal love……永遠の愛
・romantic love……ロマンティックな愛
・believe me……私を信じて

どれも日本の花言葉と同じように、情熱的な意味を持っていますね。

優しいイメージの色、ピンク色のチューリップの花言葉をご紹介します。

ピンク色チューリップの花言葉は「愛の芽生え」です。ほかに「誠実な愛」という花言葉もありますが、どちらも初々しさを感じさせる言葉ですね。恋人へのプレゼントにぴったりの花言葉では？
 

西洋でのピンク色チューリップの花言葉は、複数あります。

・caring……（優しさ、思いやり）
・attachment……（愛着、愛情）
・happiness……（幸福）
 

童謡にも登場する、チューリップの代表的な色のひとつ、黄色のチューリップの花言葉をご紹介します。

見れば心が弾むような黄色のチューリップですが、花言葉は「望みのない恋」。せつない恋心を表していますね。

そのほかに「名声」という花言葉もあります。

西洋での黄色チューリップの花言葉は、複数あります。

・hopeless love……望みのない恋
・unrequited love……報われぬ恋
・brightness……明るさ
・sunshine……日光

日本と同じように、二つの意味の花言葉があるようです

陽気で明るいイメージのカラフルなチューリップとは対照的な、憂いを感じさせる白色のチューリップ。いったいどんな花言葉があるのでしょうか。

白色のチューリップが感じさせる儚さからか、花言葉は「失われた愛」。「許してください」というせつない花言葉もあります。

また反対に、清楚な白色チューリップにお似合いの「純粋さ」「新たな恋」という花言葉もあるように、白色のチューリップは再生の花でもあるのです。
 

西洋での白色チューリップの花言葉は、こちらです。

・ask for forgiveness……許しを請う
・purity……純粋

日本の花言葉と同様に、憂いを感じさせる花言葉ですね。
 

太陽のように明るいビタミンカラー、ちょっとめずらしいオレンジ色のチューリップの花言葉をご紹介します。

めずらしいオレンジ色のチューリップ。最近はよく見かけるようになりました。オレンジ色は太陽のように元気な色のイメージですが、花言葉は「照れ屋」。純粋なかわいい少女がはにかんでいるイメージでしょうか。

西洋でのオレンジ色チューリップの花言葉は、あまり知られていないようです。

一般的にオレンジ色の花には、カジュアル、親しみ、元気、といったイメージがありますね。そのイメージどおり、西洋ではオレンジ色の花には「You are my sunshine（あなたは私の輝く太陽）」などの花言葉があります。もしオレンジ色のチューリップに西洋の花言葉があれば、同じような意味の言葉かもしれませんね。

緑色のチューリップは、ナチュラルな色合いが人気のスプリンググリーンという品種のことです。薄い黄色や白の花びらの中央に、ライン状の緑色が入ったチューリップです。そんなさわやかなチューリップの花言葉をご紹介します。

緑色のチューリップの花言葉は「美しい目」。ちょっぴり個性的ですね。こんなナチュラルな色合いのチューリップを眺めていると、心がすーっと澄み渡っていくような気持ちになれます。さわやかな色味なので、白や黄色の花と束ねると、華やかさが増して素敵ですよ。

西洋での緑色チューリップの花言葉は、あまり知られていないようです。
 

赤色とはまた違った、大人の情熱を感じさせる紫色のチューリップ。どんな花言葉があるのでしょうか。

落ち着いた大人の情熱を感じさせる、紫色のチューリップ。花言葉は「不滅の愛」です。強い愛が伝わってくる言葉ですね。

西洋での紫色チューリップの花言葉はこちらです。

・royalty……王者の風、気高さ

日本でのイメージと同じですね。
 

自然の中で青色の花はたくさんありますが、青色のチューリップは存在しません。たまに見かけるのは、人工的に青く染められたチューリップなのです。現在、青色のチューリップを作るための研究開発がなされています。いつの日か、一面に咲き誇る青色のチューリップをみられる日がくるかもしれませんね。

青色のチューリップは人工的に染められたものしか存在しないため、花言葉もありません。研究が進み、青色のチューリップが誕生したら、花言葉も生まれるのかもしれませんね。

複数の色が混ざり合った、斑入りのチューリップの花言葉をご紹介します。

インパクトの強い、斑入りのチューリップの花言葉は「疑惑の愛」。どちらかというと、少しネガティブな印象を受けますね。

西洋では、斑入りチューリップの花言葉は知られていないようです。

日本では「疑惑の愛」という、ミステリアスな花言葉が伝えられていますが、西洋ではいったいどんなイメージを持たれているのでしょう。

いろいろな花の花言葉を調べてみると、興味深いものが見つかるかもしれませんよ。

 

黒色のチューリップはご存知でしょうか？黒い花なんて、「暗闇」「怖い」などと、あまり良いイメージを持たれないかもしれませんよね。でも、花束やガーデニングに黒い花を活用すると、おしゃれ感がアップし、神秘的な雰囲気を醸し出してくれるのです。

黒色のチューリップには、「ブラックヒーロー」「ブラックビューティー」「夜の帝王」などの品種があります。ネーミングもミステリアスでかっこいいですね。黒色といっても、漆黒なわけではありません。赤や紫がとても濃くなったような色が多いのです。

黒色のチューリップの気になる花言葉は「私を忘れてください」です。意味深で切ない言葉ですね…。クールで魅力的な黒色のチューリップですが、贈り物にするのは避けた方がよさそうです。

チューリップの色の違いによる花言葉をたくさんご紹介してきましたが、品種によってもさらに花言葉は異なるのです。こちらでは、品種別のチューリップの花言葉をみていきましょう。

アップスターは、花びらの枚数は多くありませんが、八重咲きの華やかなチューリップです。ほんのりピンク色で、純粋な少女を思わせる姿をしています。

アップスターの花言葉は「天真爛漫」です。

アンジェリケは、バラのように美しい華やかなチューリップ。香りも良い品種です。

アンジェリケの花言葉は「夢」です。

ピンクダイヤモンドは、光沢のあるピンク色の花びらが美しい、一重咲きのチューリップ。

ピンクダイヤモンドの花言葉は「年頃」です。

モンテカルロは、黄色い花びらが黄金をイメージさせる、八重咲きのチューリップ。

モンテカルロの花言葉は「名声」です。

クリスマスマーベルは、濃いピンク色が特徴の一重咲きのチューリップです。大人っぽい印象の花ですが、花言葉は対照的。

クリスマスマーベルの花言葉は「子供心」です。

どんな相手に、どんな想いを込めてチューリップを贈りますか？相手を心に思い浮かべながら、色や品種をじっくり選び、伝えたい花言葉をのせてチューリップを贈りましょう。