2018年11月24日公開
2018年11月24日更新
大晦日って?意味や由来・正しい過ごし方を解説!晦日との違いは?
そろそろ師走に近づいてきて、年越しの準備をしないといけないと思い始めました。毎年、大晦日を過ごしてきましたが、大晦日とは何なんでしょうか。大晦日の意味や由来、大晦日に向けてしなければいけないこと、大晦日の過ごし方など、改めて大晦日について考えていきましょう。
目次
『大晦日』の由来は?いつから使われているの?
「大晦日」は古くからあり、なんと平安時代からあったとされています。大晦日の由来は本来、新年に迎え入れる歳神様をおまつりするための準備の日だったそうです。そもそも歳神様とは、稲の豊作をもたらすとされている神様で、農作物がたくさん実って、食べ物に困らないようにと、古来から大切にされてきました。また、歳神様は各家庭にきて家を守ってくれているということから、ご先祖様だと考えられてもいたようです。
『大晦日』と『晦日』の意味に違いはあるの?
大晦日のほかに晦日という日もあります。晦日とはもともと月の満ち欠けと関係が深く、旧暦の時は月の満ち欠けで暦を読んでおり、おおよそ月の満ち欠けが30日だったために、30日を「晦日」と呼んでいました。しかし、新暦になり31日まである月がでてきたことから、月の終わりのことを「晦日」と呼ぶようになりました。そして、月の締めくくりで、なおかつ年の締めくくりである12月31日のことを「大晦日」と呼ぶようになったことが由来とされています。
大晦日までにやるべきこと5つを解説【スケジュール】
【やるべきこと①】大掃除
大掃除は歳神様をお迎えするのに、家を普段しないところまできれいにして準備をするためにします。大晦日など年末にもテレビなどで神社や寺で「煤払い」をしているというのを見て、「今年も大掃除しないと」といつも思います。まさにこの「煤払い」が大掃除の由来とされています。
大掃除は通常大晦日までの28日頃にすると言われていますが、12月に入って忙しくなる前に段々と大掃除をしていくのもいいでしょう。きれいな家で大晦日・新年を迎えて、運気上昇を狙いたいものです。
【やるべきこと②】お正月飾りの準備
大掃除が終わると大晦日にむけてお正月飾りの準備をしましょう。大晦日の夜にはお正月飾りも値段が下がっていたりもします。お正月飾りの種類も多くあります。
- 門松・松飾
- しめ縄
- 鏡餅
- 餅花
- 玉飾り
- 輪締め
- 座敷飾り
- 床の間飾り
- 羽子板
- 破魔弓
【やるべきこと③】年賀状の投函
年賀状の数が昔よりも減ってきているとはいえ、年賀状を出している家庭も多いでしょう。年賀状は年始のあいさつとしてももちろんですが、家族が元気にしているという報告にもなっています。最近ではメールやアプリで出す人も多いでしょうが、お手紙をもらうとなんだかうれしい気持ちになりますよね。また、お年玉くじも楽しみですよね。新年の運気を試すチャンスです!
2019年の年賀状の引き受け開始は2018年12月15日からとなっていて、締め切り期日はありません。ですが、確実に元日に届いてほしいのであれば、12月25日までに投函してほしいそうです。大晦日に出しても、元日に届く可能性は低いです。年賀状の投函はお早めに。
【やるべきこと④】鏡餅の準備
年々、鏡餅の種類が多くなっています。お餅ではなく、木のインテリアのかわいいものや、中身が餅パックになっているもの、様々あります。
では、鏡餅にはどういう由来があるのでしょうか。鏡餅は新年の神様「歳神様」が大晦日に家にやってきた時、再び帰るまでにいる居場所の意味があります。歳神様もお正月飾りがあっても、居場所がないと長くいてもらえませんよね。運気も下がってしまいます。小さな鏡餅もありますので、年越し・大晦日の準備として、運気をあげるためにもお部屋に置いておきましょう。
【やるべきこと⑤】おせち料理の準備
おせちとは、神様のお供え物を頂くという「御節供」(おせちく)という言葉から来ており、本来はお正月のものだけではありませんでした。江戸時代に入り、庶民にこの風習が広まると、一年の節目である大切な年越しの日のお正月におせち料理をふるまうことになったそうです。
また、保存のきく料理が多いことから、年越しの三が日は主婦にも休んでもらう、という意味も込められているようです。主婦になって気づきましたが、大晦日でも関係なく家事をしないといけないんだなーと思ったのを思い出します。
大晦日の過ごし方が変わってきた中、おせち料理の形は変わってきました。ご自宅で作られる方も多いでしょうが、購入する方も多いのではないでしょうか。私は半々派です。毎年大晦日にはおせちの仕込みをします。大晦日の日に子供たちが寝静まったあと、つまみ食いをしながらお重を詰めるのが大晦日の楽しみです。
大晦日当日の正しい過ごし方7つ!家族で運気をアップ!
①掃き納めをする
大掃除をしたあとにも、日々の掃除はしますよね。それを大晦日にすることを「掃き納め」と言います。また、元日に掃除をしてしまうと神様を追い出すことになってしまうため、運気が下がってしまいます。なので、元日には運気を下げないために掃除をしてはいけません。私のような掃除が苦手な主婦には嬉しいですね。
一年をより良く過ごすためには、大晦日までに大掃除をすませ、元日の掃除はやめてゆっくりとした年末年始の過ごし方をしましょう。
②年の湯に入る
今は気軽にボタンひとつでお風呂に入ることができるようになったため、ほとんどの人は毎日お風呂に入っていると思います。ですが、昔は毎日お風呂に入ることができず、お風呂に入るのは日本古来の行事や、神事などの特別な時だけでした。新年を新しい気持ちでむかえるため、1年でたまった垢を落とし運気をあげる、という意味が込められています。
大晦日は寒い時期ですので、ゆっくりお風呂につかって1年の疲れを癒す過ごし方をしましょう。
③年越しそばを食べる
古くからそばは長く伸ばして細く切って食べることから、「健康長寿」「家運長命」と呼ばれて、縁起の良い食べ物とされてきました。引っ越しそばなども同じような理由ですね。
大晦日に年越しそばを食べるようになったのは江戸時代からだと言われていますが、諸説あります。そばは麺類の中でも切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」という意味で食べられたのが、年越しそばの始まりだとも言われているそうです。
なにはともあれ、家族で一年の思い出を話しながら年越しそばを食べる。一年の締めくくりにふさわしい過ごし方ですね。一般的には年越しの深夜に年越しそばを食べるそうですが、我が家ではお腹いっぱいになるので、晩御飯に年越しそばを食べます。
④1年間を振り返る
1年間を振り返ることはとても大事です。1年間、自分自身がどれだけ成長したかを知ることが大切です。もちろん、いいことばかりではなく良くないこともあったでしょう。ですが、来年は良いことを増やしていこうという気持ちにもなります。
お子さんがいらっしゃるご家庭では、子どもの成長を感じる瞬間でもあります。この間まで赤ちゃんだと思っていたけど、もうすぐ一年生だなーとかね。ゆっくり1年の思い出にひたる大晦日の過ごし方もいいですね。
⑤初詣に行く
神社やお寺に初詣に行くのもいいです。大晦日から元日にかけてカウントダウンをするというのも楽しいです。神社やお寺にはいつでも行けますが、初詣は年始だけです。大きい神社やお寺になると出店も出ていたりもするので、それも楽しみですね。
本来、初詣は自宅からみて良い方角(吉方)にある神社やお寺に行くそうですが、自分が好きな神社やお寺に行くのも、お正月を感じられますね。
⑥除夜の鐘を聞く
除夜の鐘の由来は諸説あり、煩悩の数だけたたいて煩悩を払うといわれていたり、四苦八苦(4×9+8×9)で108回だという俗説があるなど様々です。本来、除夜の鐘の鐘は「梵鐘」と言われ、お寺にあるものです。
お寺にもよりますが、107回を大晦日に、108回目を新年につくところや、108回すべてを大晦日についてしまうところなどさまざまです。寺院によっては、大晦日に除夜の鐘をつかせてくれるところもあるそうです。その場合、有料無料の場合があったり、事前に整理券を配ったりするなど、各寺院によっても様々ですので、除夜の鐘をつきたいという場合でしたら、事前に確認してみましょう。
⑦家族で過ごす
やはり、1番は家族とゆっくり大晦日を過ごすということです。お仕事にもよるでしょうが、多くの人は年末年始はお休みに入り、単身赴任の方はご自宅に、故郷から離れている人は故郷に帰る、という方も多いでしょう。
家族で大晦日と新年を迎え「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。」とあいさつすると、なんともいえないすがすがしい気持ちになるものです。
日本の古き良き習慣で新年を気持ちよく迎えよう
日本人のお正月は文化であり、なくてはならないものです。八百万の神様というように、日本人は古くから様々なものに神様が宿るとされ、神様の儀式を大切にしてきました。
お正月の形が昔とは少し変わったとはいえ、なくなることはありません。大晦日の意味を考え、改めて大掃除の大切さや、お正月飾りの意味を理解して、今年の年越しを行いましょう。