100均で買えるカヌレ型の代用品7選！子供向けのラム抜きレシピも！

フランス生まれのおしゃれな焼き菓子『カヌレ』は、意外と簡単に自宅で作ることができるんです。ですが、カヌレは専用の型がないと作れないのでは？と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。もちろん、専門店なら手に入る事はわかりますが、お菓子作りの道具が豊富に揃う100均ダイソーやセリアでもカヌレの型が買えるのか気になるところですよね。

実は、残念ながら100均にはカヌレ専用の型は販売していません。ですが、代用できる100均の型があります！カヌレ独特の形にはなりませんが、カヌレ型の代用として使えるグッズがいろいろ揃っていますので、ぜひ手作りカヌレに挑戦してみましょう！

「カヌレ」とは、フランスの伝統的なお菓子で、正式には「カヌレ・ド・ボルドー」といいます。カヌレは「溝の付いた」という意味があり、その名の通り、溝のあるプリンのような特徴のある形で、一般的には専用のカヌレ型を用いて作ります。

手のひらサイズで、表面はカリッと内はしっとりもっちりとした食感です。小さいけれど食べごたえがあり、幸せな気分になれるお菓子です。カヌレのカリッとした表面の食感は、焼く前に型に塗る蜜蝋がポイントなんです。

蜜蝋は手作りコスメの材料や子供のクレヨンなどに使われることが多いですね。はちみつでも代用できますが、蜜蝋を使った本格的カヌレは格別です。見た目もおしゃれでおいしいカヌレは、プレゼントにもピッタリです。

カヌレの見た目は甘そうですが、他のフランス菓子と比べると甘みが少なく、つややかで美味しそうでも、食べてみるとイメージよりもスイーツっぽさがないためかまずいと感じる人もいます。中には、黒色で食欲が湧かないという人や、味が渋く感じる人もいるようです。

ですが、上品な甘さで食べ応えもあり、生クリームを添えるなど、アレンジしやすいところが好きという方もいます。カヌレはワインで有名なボルドー地方で、ワインの澱を除去する際に卵白のみを使うため、残った卵黄を利用するために生まれたお菓子といわれています。

こういった、食品を無駄にしないために生まれたお菓子は、日本人の「もったいない精神」と相通ずるものを感じる大人のお菓子といえますね。

100均ダイソーの『ギャザーカップ』は、その名の通りギャザーを寄せてカップ型にしたもので、紙製ですが、内側がポリエチレンフタレート素材でできているため、カップケーキやパンなどを焼いても型から簡単に取り出す事ができます。

口周りがしっかりしているのでカップのみでそのままオーブンに入れて焼くことができます。おしゃれでかわいいデザインなので、そのままシンプルに透明の袋にいれるだけでプレゼントすることもできます。サイズはS～Lサイズまであり、8～10枚セットで価格は100円（税別）です。

セリアにも「おいしいケーキ屋さんシリーズ」で同じようなカップがあります。素材も作りもほぼ同じなので、どちらの店舗のカップを選んでもよいでしょう。

セリアには、この他に「シェルカップケーキ型」「ギャザーカップケーキ型」「ロータスカップケーキ型」など色々なデザインがありますので、ちょっと違うカップでカヌレを作りたい時におすすめです。

100均セリアの「クラフトベーキングカップ」は、シンプルでおしゃれなクラフト紙でできた、使い捨てのケーキカップです。セリアのクラフトベーキングカップは、5号、8号、9号などのサイズがあり、30枚～40枚入りと大容量です。ただ、こちらのカップは薄手なので、そのままではなく土台となるシリコン型や金属製の型に入れて使います。

カヌレ型として使うなら5号がおすすめですが、プレゼント用としてカヌレを作るなら、少し大きくなってしまいますが、同じタイプで柄付きのカップもありますので、そちらを選ぶのもよいのではないでしょうか。

また、ダイソーには「イタリア製プチマフィンカップ」という商品名のシンプルな無地の紙素材のマフィンカップがあるのですが、こちらのカップもサイズ展開が豊富で、一口サイズのSSサイズがあります。18枚入りで、たくさんの人に作ったカヌレを配りたい時などにとても便利です。

100均キャンドゥの「カップケーキ型　モノトーン」は、紙製で使い捨てタイプの型です。キャンドゥは、100均の中でも早くからモノトーン商品に力を入れており、今までこういったお菓子の型やケースなどは、どちらかといえば、ナチュラルなカラーや可愛いカラーが多かったですが、こんなおしゃれなカップケーキ型も手に入れる事ができます。

こちらの型は、電子レンジやオーブンで使用可能なものですが、これ単体ではなくプリン型やマフィン型などを土台として使うタイプの型です。モノトーンとはいっても、シックなだけでなく可愛くておしゃれなので、カヌレをプレゼントする時に使うのにおすすめです。

カヌレのつややかな焼き色は、それだけで美味しさが伝わりますが、黒っぽくて地味に見えると感じる人もいるようです。焼き上がったカヌレをこのカップに入れ替えて透明なフィルムでラッピングすれば、そんな印象をガラッと変えてくれそうですね。

100均セリアの「焼きプリンカップ」は、アルミ製の使い捨てタイプのカップです。アルミ素材でしっかりとしているので、紙製の型と違い、これ単体でカヌレの型として使う事ができます。型崩れすることなく、深さもあるのでよりカヌレらしい形に焼きあがりますよ。アルミがしっかりと熱を通してくれるのでカヌレ独特のカリッとした表面も上手に焼けるのでおすすめです。

取り出しやすい加工が施されているわけではないので、型から出さずに食べる事になりますが、しっかりしているので、このままラッピングしてプレゼントしてもいいですね。なお、画像は参考画像です。

100均セリアの「アルミタイププチケーキ型あさがお」は、マドレーヌ型として販売されていますが、とてもしっかりとした厚みのあるアルミ素材のカップなので、通常のアルミカップは他の型に入れなければ使いにくいですが、こちらはこのカップのみで焼き菓子を作る事ができます。

3×3×3cmでとても可愛いプチサイズが15枚入りの商品です。サイズ的にもカヌレの大きさに近いので、カヌレの基本的なレシピを見て作ってもちょうどいい加減になるでしょう。

アルミ素材は熱伝導率がとても良いのが特徴です。良く焼けますが焼きあがったカヌレを取り出す時は、少し冷ますなどして火傷などに十分注意して下さい。

100均ダイソーの「シリコンプチケーキ型(マフィン型)」は、シリコンゴム製で、オーブン、レンジ、食洗器すべてOKの商品で、耐冷・耐熱温度はマイナス30℃～230℃まであります。

こちらの型は200円商品ですが、一般的なシリコン製のマフィン型は1000円前後が相場なので、とってもプチプラですね。シンプルなマフィンが6個焼ける型となっています。シリコン素材の型は繰り返し使えるところもとてもコスパが良く嬉しいですね。グリーンとピンクの2色がありますので、ぜひお好きなカラーを選んで下さいね。

ちなみにシリコーンプチケーキ型は、プーさんやミッキーなどのディズニーシリーズのデザインもあります。基本のカヌレの形にはなりませんが、ちょっとおもしろい形でカヌレを焼いてみたい時に使ってみるのも楽しそうです。

100均には同じデザインで金属製の型もあります。焼いた後の取り出しやすさやお手入れの面でみると、シリコン製の方が使いやすいようですが、仕上がりの違いは金属製の型にはかなわない所もあるようです。どちらも良い面悪い面がありますので、作り比べてみるのもいいですね。

「シリコンおかずカップ」は、お弁当のおかず用として使う事を目的としたグッズですが、先ほど紹介したマフィン型と違い、側面がギザギザしているので、よりカヌレに近い形に作る事ができるカップです。

シリコン製なので230℃と耐熱温度も高く、オーブンで使用する事も可能です。ダイソーのおかずカップは6号や8号などサイズがあり、小さなサイズの方が入っている個数が増えます。お花型や星型といったちょっと変わった形のおかずカップもありますが、カヌレ型としてつかうなら、小さなサイズで基本的な形のおかずカップを選ぶとよいでしょう。

セリアには、ピンクや黄色といった定番カラーだけでなく、モノトーンのおしゃれなカラーもあり、サイズも4号、6号、8号と揃っています。サイズによって、セット個数が変わり、4号は5個、6号は4個、8号は3個入りです。

お弁当のおかず用として揃えるなら、サイズ違いで全て手に入れたいですが、カヌレ型として利用するなら4号サイズがおすすめです。商品名は「おかずカップ」ですが、耐熱温度が230℃なのでケーキ型としても十分使用可能です。

なお、キャンドゥにもモノトーンのシリコンおかずカップがあり、セリアにないサイズや角型もあるようです。セリアで見つけられないサイズが欲しい場合は、ぜひキャンドゥも覗いてみてください。

それでは、100均のカヌレ型の代用に使えるカップや型などがわかったところで、ご家庭で作れるカヌレの基本のレシピをご紹介します。カヌレは作るのが難しそうに思う方もいるようですが、さほど難しい作業はなく、初心者さんでも簡単に作れますよ。

材料

• 牛乳　　　　　　　　　　　　　　　　500㏄
• 砂糖　　　　　　　　　　　　　　　　250g
• 薄力粉(砂糖と合わせてふるっておく)　125g
• 卵黄　　　　　　　　　　　　　　　　3個分
• 全卵(卵黄と合わせておく)　　　　　1/2個分
• 無塩バター(レンジで溶かしておく)　　　25g
• ラム酒　　5㏄
• バニラエッセンス　適量

1. ふるった砂糖と薄力粉をボウルに入れ、卵を合わせてゴムベラで混ぜます。
2. 1に85℃に温めた牛乳を加えてホイッパーでよく混ぜます。
3. 2に溶かしバターを加えて混ぜ合わせたらラップをして冷蔵庫で1時間寝かせます。
4. 寝かせた生地にラム酒とバニラエッセンスを加えて混ぜ、溶かしバターを塗った型に流します。
5. 220℃のオーブンで40～60分焼きます。
6. 焼けたら型から出し、ラックにのせて冷まします。

カヌレといえば洋酒の香りが良いのが特徴ですが、小さなお子様にお酒入りのお菓子を食べさせるのは抵抗がありますよね。また、小さなお子様はお酒の風味が口に合わないことも多いので、ここではラム酒抜きの、お子様でも食べやすいカヌレのレシピをご紹介します。

とはいえ、大人の方もおいしく食べられるレシピです。中には洋酒の香りが苦手な方もいらっしゃるでしょう。そういった方は、ぜひこちらのレシピを試してみて下さい。

材料

• 薄力粉(ふるっておく)　　　　120g
• 砂糖　　　　　　　　　　　　200g
• 卵黄　　　　　　　　　　　　3個分
• 全卵　　　　　　　　　　　1/2個分
• バター(レンジで溶かしておく)　20g
• 牛乳　　　　　　　　　　　　500㏄
• バニラエッセンス　　　　　　　少々
• 蜜蝋　　　　　　　　　　　　　20g
• サラダ油　　　　　　　　　　　20㏄

1. 卵黄・全卵・砂糖をよく混ぜ、薄力粉を加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜます。
2. 1に溶かしバターを加えてよく混ぜます。
3. 2に牛乳を少しずつ加えてよく混ぜ、バニラエッセンスを加えます。
4. 蜜蝋をサラダ油をレンジで溶かし、型に塗ります。
5. 生地を型の9分目くらいまで入れて220℃で40分、180℃で20分焼きます。
6. 焼きあがったらケーキクーラーにのせて冷まします。

カヌレは、少しのコツでさらに綺麗においしく焼けます！そのポイントは、生地をすべて混ぜ合わせたところで1度濾す作業をする事と、できた生地にしっかりとラップをして、寝かせる時間を多く取る事の2つです。

できれば一晩(12時間以上)冷蔵庫でしっかり寝かせると、でき上がりのクオリティがグッと上がりますよ。時間はかかりますが、作業としては冷蔵庫に入れるだけなので簡単です。時間に余裕のある時にぜひお試しくださいね。

また、入手可能であれば、型に塗るのはカヌレの風味が増すので、断然、蜜蝋がおすすめです。ネット通販なら簡単に購入できるのでカヌレ作りにはぜひ蜜蝋を使ってみて下さい。

100均で買えるカヌレ型の代用品はいかがでしたか？残念ながらカヌレ専門の型ではありませんが、使い捨てタイプや繰り返し使えるものがあり、デザインやサイズも豊富に揃っていましたね。

カヌレは一見難しそうですが、レシピを見てみると案外簡単に作れる手軽なお菓子です。まだ作った事がないなら、これを機会にぜひプレゼントやご自宅でのティータイムに、おしゃれなカヌレで豊かな時間を過ごしてみませんか？