2018年10月07日公開
2019年10月04日更新
コストコの水を徹底比較!安いけど安全性は?【硬水・軟水】
コストコで購入できる水は、安くて有名ですよね。今回は、コストコではどのような種類の水が買えるの?水道水が売っているって聞いたけど本当?ミネラルウォーターと水道水の違いは?結局どれを買うのがいいの?といった疑問にお答えします!
目次
コストコで販売している水の種類
コストコでは数種類の水を取り扱っています。この記事ではコストコで購入できる水の中から『カークランドのピュリファイドウォーター』、『カークランドのドリンキングウォーター』、『ロクサーヌ』、『コントレックス』の4種類を紹介していきます!
ミネラルウォーター(湧き水)と水道水の違い
ミネラルウォーターと水道水は、安全基準となる法律と選べる種類の数に違いがあります。
安全基準の違い
まず、安全基準が厳しいのは水道水の方です。水道水は、水道法で安全基準が決められています。水道水は家庭に届くまでに、細菌のことや成分の基準値などについて、チェックをする項目が51項目もあるからです。
それに対してミネラルウォーターは、食品衛生法が安全基準となっています。チェック項目は水道水と比べてずっと少なく、殺菌と除菌をする工程がある場合で39項目、なしの場合だと14項目です。ただし、これは日本独自の基準なので海外では違った基準になっています。
コストコで販売されているピュリファイドウォーターやドリンキングウォーター、ロクサーヌはアメリカ原産の水です。日本の水道水はそのまま飲むことができますが、海外の水道水は飲んではいけないイメージがありませんか?確かに水道水が飲める国は、世界で約15ヶ国ほどしかありませんが、アメリカはその中に含まれているので安心してください。
アメリカの水道水の基準は、日本よりも多く約300項目もの基準があります。そして、新しい細菌にもつねに警戒をしているとのことなので、アメリカの水道水は安全性においては日本以上に安心できるといえるでしょう。ただし、州やエリアで安全基準の規定が異なってくるとのことなので、そこは念頭に置いておいてください。
種類数の違い
水道水はその地域の水を利用するので1種類ですが、ミネラルウォーターは採水場所や味、成分や硬度などから様々な種類があります。ミネラルウォーターは人工的な処理の程度と水の成分によって4つに分類され、さらに原水は7種類に分類されます。
硬水と軟水の違い
販売されているミネラルウォーターのラベルを見ると『硬水』や『軟水』と書かれているものがあります。この違いは、水の硬度にあります。硬度とは、水1Lに対して含まれているマグネシウムやカルシウムの量で決まってきます。日本では一般的に、硬度が100mg/L以上が硬水、100mg/L未満が軟水と分類されています。しかし、WHOでは120mg/L以上が硬水、120mg/L以下が軟水と少々変わってきます。
「硬水は飲みにくい」と聞いたり感じたことがあるかもしれませんが、日本の水は軟水です。なので、日本人には軟水の方が口に合う傾向があります。
コストコの水『カークランドのピュリファイドウォーター』(水道水・軟水)
【カークランド】ピュリファイドウォーターの値段
ピュリファイドウォーターの値段はとても安く、自販機でも1本30円で購入することができます。
【カークランド】ピュリファイドウォーターは水道水
ピュリファイドウォーターのラベルを見ると『原材料:水(水道水)』と書かれています。この件で一時期「コストコで水道水が売っている!」と話題になっていました。確かに、水道水が飲める日本だと「なぜ水道水を買わなければならないの?」と思うかもしれません。しかし、ピュリファイドウォーターはただの水道水ではなく、『原材料:水(水道水)、塩化カルシウム、炭酸水素ナトリウム』と書かれているため、ミネラル分も含まれています。
これはアメリカは日本と比べて成分が添加されている飲料水の方が価値が高いと判断するお国柄が理由になっています。
コストコの水『カークランドのドリンキングウォーター』(湧き水・軟水)
【カークランド】ドリンキングウォーターの値段
ドリンキングウォーターの値段は、500mL×35本で約700円です。1本あたり20円円くらいなのでとても安いですね。
【カークランド】ドリンキングウォーターは湧き水
ドリンキングウォーターはピュリファイドウォーターとほぼ同じ値段ですが、こちらは水道水ではなく『原材料:深井戸水、塩化カルシウム、炭酸水素ナトリウム』と書かれています。深井戸水は、地下水をポンプで汲み上げたものです。また、この商品にはボトルドウォーターと書かれています。ボトルドウォーターは、日本の規定ですと、ミネラルウォーターでも天然水でもありません。
しかし、ドリンキングウォーターはアメリカで製造された水です。海外のミネラルウォーターの基準は日本よりもかなり厳しいそうで、日本ではミネラルウォーターと表記できる水でも、海外ではボトルドウォーターとしか表記できません。このドリンキングウォーターは、これにあたると思われます。
コストコの水『ロクサーヌ』(ミネラルウォーター・軟水)
【ロクサーヌ】の値段
ロクサーヌの値段は500mL×35本で約800円、なので1本あたりの値段は約20円です。
【ロクサーヌ】は軟水のミネラルウォーター
ロクサーヌはボトルに『ミネラルウォーター』と書かれているので、れっきとしたミネラルウォーターで、硬度38g/Lの軟水です。
【ロクサーヌ】の採水地
ロクサーヌはカリフォルニア州のウィードという地域で採水されています。クリスタルガイザーの味に似ているという声もありますが、調べてみたところ、クリスタルガイザーの青キャップのものとロクサーヌのミネラルウォーターは水源が同じでした!どちらもシャスタ水源という水源です。
クリスタルガイザーはネットでケース単位で購入をしても、1本あたり108円です。同じ水なのに、ロクサーヌの方が85円もお得で安いです!かなり価格差がありますので、これだけ価格が違ったらお得なロクサーヌを買う人も多いのではないでしょうか。
コストコの水『コントレックス』(ミネラルウォーター・硬水)
【コントレックス】の値段
コントレックスの値段は、1.5L×12本で1178円、1本あたり約98円、500mL換算にすると約33円です。
【コントレックス】は硬水のミネラルウォーター
コントレックスの硬度は1551とかなりレベルの高い硬水です。なのでミネラルが豊富で、500mL中、マグネシウムがアーモンド約10粒分、カルシウムは牛乳瓶約1本分相当含まれています。カロリーがゼロで、ミネラル摂取ができる水がコントレックスです。
また、商品には『乳幼児の飲用はお控えください』と書かれています。小さな子どもは消化器官が未発達のため、下痢をする可能性があるとのことですので、ご注意ください。
【コントレックス】の採水地
コントレックスは、フランス北東部にあるヴォージュ山脈に位置するコントレックスヴィルという地域で採水されています。
フランスのミネラルウォーターは、土壌環境が美しくあることが求められます。コントレックスの採水地は、環境保護地域に指定されているとのことです。水源が農薬や化学肥料などで汚染されないよう、保護活動が徹底されています。
コストコで買えるその他の水【炭酸水】も安い
実はコストコでは、水だけでなく炭酸水も安い値段で購入することができます。
炭酸水【ペリエ】
飲食店でも出される、オシャレな炭酸水としても有名なペリエがコストコだとお得に購入することができます。ペリエの値段は500mL×24本で1698円、1本あたり約71円です。
ネットでペリエを購入すると、1本あたり約73円とコストコとはあまり大差ないです。けれど、ネットだと送料がかかることを考えると、近くにコストコがあるならコストコで購入をした方がお得で安いと思います!
ペリエはフランスの水で、採水地は南フランスのヴェルジェーズです。これは人工炭酸水ではなく天然のナチュラルミネラルウォーターで、成分が天然なものであることが特徴です。
コストコの水・美味しさとおすすめの使い分け
【軟水のおすすめの使い方】
軟水は味に癖がなく、飲みやすく口当たりが良いのが特徴です。なので、薬の飲用するときや、赤ちゃん用のミルクを作るときに適しています。また、ご飯を炊くときに使うとふっくらと炊け、スープを作るときに使うとまろやかでのど越しよく作れると言われています。軟水は、マグネシウムやカルシウムが含まれている量が少ないため、素材の味を生かしたお料理に最適です。
【硬水のおすすめの使い方】
硬水には独特のえぐみや苦味があります。これを珈琲に使用すると、珈琲の味がマイルドになり、本来の風味を楽しめます。お料理に使う場合は、煮崩れ防止、肉の臭みの抑制、灰汁を取るなどの効果があるため、煮込む料理に適しています。
また、硬水はマグネシウムやカルシウムが豊富に含まれているので、スポーツをするときや、カルシウムが不足しがちな妊婦さんや、便秘解消の効果があるのでダイエットに向いています。ただ、腎臓が弱い方は腎臓が健康な方に比べて、カルシウムのろ過が上手くできません。硬水を飲んだ場合、結石等の危険性が上がる可能性があるので、注意をして飲用してください。
コストコの水を比較してかしこく利用しよう
軟水にも硬水にも様々なメリットがあり、水も物によって味は様々です。自分に合った水はどれなのか、コストコに行ったらどれを購入すれば良いのか使い道を考えて選ぶようにしましょう。