オイルポットの使い方を徹底解説!おすすめ商品10選も!【保存版】
揚げ物料理に使った油をいったん保存しておくには、次の再利用までオイルポットに入れておくのがおすすめです。たくさんの種類が販売されているオイルポットの使い方とそれに応じた選び方、おすすめのオイルポット10選を詳しくご紹介・解説していきます。
目次
オイルポットはどれがおすすめ?どうやって使うの?
唐揚げやフライなどの揚げ物料理は、家庭料理の中でも人気が高いので、食卓にのぼる回数が自然と多くなりますね。しかし、揚げ物料理につきものの油の後始末は面倒なものです。まだ使える油を、再利用せずその都度捨ててしまうのはもったいないですが、そのままの状態で保存するのも油の状態が悪くなってしまいます。
そんなときに活躍するのがオイルポットです。油を保存するためには、まだ熱いうちにオイルポットに注ぎ入れてろ過し、次に使うまで保存しておくのがおすすめです。
油って使い捨てではダメなの?!
「油はすぐ酸化してしまう」「酸化した油は体に害がある」という話を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。酸化してしまった油は「酸化臭」と呼ばれる油の古くなった臭いがして、実際に酸化した油が大きな病気の原因となってしまうこともあります。
しかし、少し酸化臭がする程度の油は有害なものではなく、料理で再利用しても問題はないと言われています。揚げ物をすると油をたくさん使うことに加えて、まだ使える油を使い捨てにすると、非経済的でもったいなく感じてしまいますね。
オイルポット基本の使い方とは
揚げ物に使ったあと、揚げカスが残っている状態で油を保存すると、劣化が早くなってしまいます。オイルポットでろ過して保存することで、油をより良い状態で保存して再利用することができるのでおすすめです。
オイルポットの基本的な使い方である油の濾し方と、油の保存場所について解説していきます。
油の濾し方
オイルポットで油をろ過するときの使い方です。使用後の油をオイルポットで保存する前に、まず下準備をします。オイルポットにろ過用フィルターなどがついている場合がありますが、パン粉などの揚げカスが残らないようある程度取り除いておきましょう。
次に、油は温度が下がるとドロっとしてろ過しにくくなります。熱いうちに濾す必要がありますので、火傷に注意してろ過します。ろ過できたら、オイルポットに移し替えます。オイルポットの耐熱温度も、予め確認することをおすすめします。
油の保管場所
油は空気に触れ続けると酸化しやすくなります。油の温度が下がったら、オイルポットを密閉して冷暗所に保管します。
冷暗所とは、直射日光が当たらない室内の温度が低めで一定に保たれる場所のことです。油の温度が上がっても劣化が早まるので、キッチン収納の中など、ある程度低温に保たれる場所で保存しておくのがおすすめです。
オイルポット3つのろ過タイプと使い方を解説!
オイルポットにろ過フィルターがついているタイプにも、網タイプ、フィルター・カートリッジタイプ、パウダータイプと種類があります。それぞれの種類と使い方を解説していきます。
網タイプ
比較的安価で手に入る、壊れたりしない限り繰り返し使える経済的なタイプです。3つのタイプの中ではろ過の精度は最も低くなりますが、揚げ物をよくするなど油を再利用するまでの期間が短く、あまり大量に油を保存しない方におすすめのタイプです。
細かい揚げカスなどはどうしても網の目を通り抜けてしまうため、なるべく細かい網目のものを選ぶか油用ろ紙を併用すると良いでしょう。
フィルター・カートリッジタイプ
オイルポットの中にセットされたフィルターやカートリッジで油をろ過するタイプです。網タイプではろ過しきれない細かな不純物も取り除きやすく、活性炭などの素材で油の臭いも除くことが出来るタイプが多くあります。油をよりきれいな状態にして保存したい方におすすめです。
フィルターやカートリッジは交換式で、追加購入の手間とコストはかかりますが、10回程度繰り返し使うことが出来て油の購入にかかるコストを抑えられるのが特徴です。
パウダータイプ
オイルポットに付属のフィルターに、ろ過パウダーを入れて使うタイプです。パウダーで汚れや臭いを吸着して高い精度でろ過するので、油を長期間保存して何度もという使い方をしたい方におすすめです。
フィルターとパウダーは使い捨てで、カートリッジタイプ同様追加購入が必要ですが、カートリッジタイプのように使用回数や期間をカウントする必要がないので管理の手間を減らしたい方におすすめしたいタイプです。
オイルポット素材の種類と違いを解説!
オイルポットの選び方のひとつに、素材で選ぶという方法があります。大まかに分けてステンレス製、ホーロー製、フッ素・シリコンコート素材の3種類に分けられます。それぞれどのような特徴や違いがあるのか見てみましょう。
ステンレス製
ステンレスは油の臭いや汚れがつきにくく、ホーローなどと比べて軽くて丈夫な素材なので、オイルポットに多く採用されています。
汚れてしまっても洗いやすく、錆びにくく長持ちするので、ひとつのオイルポットを衛生的に長く使いたい人におすすめです。比較的安価なので、もし壊れてしまっても買い替えやすいのも特徴です。
ホーロー製
ホーローは、古くから鍋など調理器具に使用されてきた素材です。ステンレス同様に油の匂いや汚れがつきにくい、オイルポットに適した素材です。鉄やアルミなどの金属の表面をガラス質でコーティングして加工された素材で、ガラスの扱いやすさと金属の丈夫さをもつという特徴があります。
見た目もおしゃれなデザインが多く、デザインでもオイルポットを選びたい方におすすめの素材です。ただひとつ、クレンザーで磨く・ぶつけるなどしてガラス素材のコーティングが割れたり剥がれたりすると、そこから錆びたりして劣化したりしてしまう点は注意が必要です。
フッ素・シリコンコート
フッ素やシリコンでコーティングされた金属製の調理器具は、フライパンをはじめ多く存在しています。フッ素・シリコンコート素材のオイルポットも多くあり、耐熱性と耐久性が高くお手入れをしやすいのが特徴です。
ホーロー素材のもの同様に、クレンザーなどで磨くと表面のコーティングが剥がれて劣化しやすくなるので、洗うときは柔らかいスポンジを使うのをおすすめします。
オイルポットの選び方のポイント4選!
オイルポットのろ過方法や、素材についてご紹介しました。では、いざオイルポットを購入しようとするとき、どのような選び方をすればよいのでしょうか。
ろ過方法や素材以外にも、液だれのしにくさや使用量・サイズで選ぶという選び方もおすすめしますので、それぞれ詳しくご紹介していきます。
①使いやすいろ過方法で選ぶ
ご紹介したように、オイルポットのろ過方法には網タイプ、網タイプ、フィルター・カートリッジタイプ、パウダータイプに分けられます。この3種類の中から、どのろ過方法が自分にとって使いやすいか、という選び方をすることができます。
例えば、カートリッジタイプは目安の使用回数が決まっていますので、何回使ったかカウントして覚えておく必要がありますが、網タイプやパウダータイプはその必要がありません。カウントが煩わしいという方にはカートリッジタイプ以外の種類をおすすめします。
より高い精度で油をろ過して再利用したいという方には、網タイプ以外のろ過方法、という選び方がおすすめです。
②お手入れしやすい素材
主なオイルポットは、ステンレス製、ホーロー製、フッ素・シリコンコート素材の3種類に分けられます。
このうちホーロー製、フッ素・シリコンコート素材は、表面の塗装などが傷ついたりすると、そこからどんどん劣化してしまいます。そのため、たわしやクレンザーなどの使用がおすすめできません。オイルポットが汚れてしまったときや普段のお手入れの際、どの素材がお手入れしやすいかという選び方をおすすめします。
③液だれしにくいデザイン
せっかく油を再利用しても、オイルポットの注ぎ口から液だれしてキッチンや保存場所を汚してしまっては、続けてオイルポットを使おうという気にならないかもしれません。
例えば、注ぎ口が二重構造になっているなど、液だれ防止のデザインになっているものを選ぶという選び方もおすすめです。それでも液だれしてしまう場合も考慮して、受け皿付きのオイルポットを選んでおけば、万が一液だれしてしまっても、キッチンなどを汚さずに済むのでおすすめです。
④使用量やサイズで選ぶ
ろ過・再利用する油の量や、オイルポット自体のサイズで選ぶという選び方があります。
例えば、揚げ物に使う油は少ないのに、オイルポットの種類が大容量タイプではバランスが取れません。また、オイルポットを収納しておく場所が狭いのに、大きなサイズのオイルポットでは上手く収納できなくなってしまいます。
このように、使う油の量やオイルポット・保存場所のサイズを選び方の参考にすることをおすすめします。
オイルポットのおすすめ商品10選!
オイルポットのおすすめ商品を10種類ご紹介します。おしゃれなデザインのもの、液だれしにくいようデザインに工夫がされたものなどありますので、是非オイルポット選びの参考にしてみてください。
①貝印 オイルポット
テフロンフッ素樹脂加工でお手入れがしやすく、汚れもつきにくいおすすめのオイルポットです。注ぎ口は、液だれしにくい二重構造のデザインになっています。
②アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) オイルポット
本体はフッ素樹脂加工された、網と活性炭カートリッジを併用するろ過タイプでおすすめのオイルポットです。液だれしにくい二重構造デザインの注ぎ口となっています。
③ツインバード工業(TWINBIRD) オイルポット
メッシュフィルター、ペーパーフィルター、活性炭カートリッジの3段ろ過構造で、細かな汚れも臭いも除去できるおすすめのオイルポットです。ペーパーフィルターは10枚付属しています。
④パナソニック(Panasonic) 天ぷら油クリーナーレッツフライ
ステンレス製ですっきりしたデザインの、ステンレス製でお手入れがしやすいおすすめのオイルポットです。使用後は燃えるゴミに出せるエコカートリッジ1個と、ペーパーフィルターが10枚付属しています。
⑤高木金属 フッ素コート 活性炭油ろ過ポット
網と活性炭フィルターでろ過できるので、ろ過の精度にこだわる方にもおすすめです。お手入れしやすいフッ素コート素材のオイルポットです。
⑥野田琺瑯(NODA HORO) オイルポット ロカポ
白いガラス素材のツヤとシンプルでおしゃれなので、デザインで選びたい方にもおすすめの、ホーロー素材のオイルポットです。網と活性炭カートリッジでろ過できます。液だれしにくく、汚れもキッチンペーパーで拭くだけで簡単にお手入れができます。
⑦パール金属(PEARL METAL) オイル ポット
フッ素コート素材で網タイプのオイルポットです。すっきりコンパクトなデザインで、液だれ対策に受け皿がついています。リーズナブルなものを選びたい方にもおすすめです。
⑧オークス UCHICOOK ロカポット
パウダータイプのステンレス製オイルポットです。高いろ過精度で選びたい方にはおすすめですが、パウダーで時間をかけてゆっくりろ過するので、短時間で処理したい方おすすめできません。
⑨m.design オイルポットmini
鉄製でコンパクトサイズの、お手頃価格のオイルポットです。油の使用量が少ない方におすすめです。網タイプですので、よりきれいに油をろ過したい場合はろ紙の併用をおすすめします。高温の油は本体が変形する恐れがあるため、油の温度が下がってからろ過する必要があります。
⑩ホーローオイルポット・ホームピッカー
二重構造のメッシュフィルターで、一層の網タイプより精度の高いろ過が期待できるホーロー素材のオイルポットです。ホーロー素材でお手入れしやすく、シンプルで可愛いデザインで選びたい方にもおすすめです。
ニトリや無印のオイルポットの評判は?
ニトリでは、ホーロー素材のオイルポットが人気です。お値段は2,047円とリーズナブルで、網タイプのオイルポットですが、別売りの活性炭カートリッジを組み合わせることでより高いろ過効果を得ることが出来るとあって評判です。
でね、あとオイルポット…って言うんだね。揚げ物した油を貯める容器の事を。あれも購入。この写真のやつ…で、最初は安いアルミな感じのをって思ってたんだけど、やっぱ少し見た目も気にし始めて…でね、冗談抜きでニトリのがイイ感じなの。色んな意味で。野田琺瑯とか買えないし… pic.twitter.com/iYkSaqigf3
— おいちゃん (@oichann) March 27, 2017
無印良品のオイルポットですが、以前は販売されていたものの、残念ながら現在は取り扱われていないようです。復活を望む声が上がっているようですので、再度の販売が待たれます。
100均のオイルポットは使える?
主な100均ショップにもオイルポットはあり、ダイソーでは150円、キャンドゥでは100円で販売されています。受け皿はついていないので、使用の際は液だれ対策をすることをおすすめします。
いずれも容量は約700mL、素材は鉄です。ろ過性能については低く、フィルター部分は鉄板に大きめの穴がいくつか空いているだけの状態です。油こし紙の併用をおすすめします。また、耐熱温度が低いので、必ず油を20℃以下になるまで冷ましてから流し入れる必要がある点には気をつけてください。
オイルポットを長持ちさせるお手入れ方法
オイルポットを購入したら、お手入れをしてなるべく長持ちさせたいですね。おすすめのお手入れ方法をご紹介しますので参考にしてみてください。
定期的に洗浄しよう
定期的な洗浄・お手入れをしておけば、衛生面でも安心して使うことができ、オイルポット自体も長持ちします。オイルポットを3回ほど使ったら、以下のように洗浄してお手入れするのをおすすめします。
①キッチンペーパーなどで、ある程度の油や汚れを拭いておきます。
②洗い桶などにぬるま湯を張り、食器用洗剤を適量入れてよくかき混ぜます。
③②の中にポット本体やフィルターを入れ、30分~1時間ほどつけ置きます。
④スポンジなどで優しく撫でるように洗い、洗剤が残らないようよくすすぎます。
⑤フィルターに目詰まりがあったら、説明書などを参考に正しい方法でお手入れしましょう。
重曹を使ったお手入れ方法
オイルポットの底などに油がこびりついてしまったら、洗うのも一苦労ですね。そんなときには、重曹を使ったお手入れ方法がおすすめですので是非試してみてください。
①重曹をお湯でペースト状にしたものを、オイルポットの汚れに塗ってしばらくおきます。
②重曹が油となじんだら、流してしまわずにキッチンペーパーなどで拭き取ります。
③拭き取った重曹は、ビニール袋などに入れて捨てましょう。
④最後に、オイルポットを水で流しながらしっかり洗います。
少し手間がかかりますが、これだけでとてもきれいに洗うことができます。
お気に入りのオイルポットで料理を楽しく♪
オイルポットの使い方と選び方、おすすめ商品10選などを詳しくご紹介いたしました。是非本記事を参考にして、あなたのお気に入りのオイルポットを見つけてください。