センニチコウ(千日紅)の花言葉や由来!ドライフラワーも人気?
千日紅という花名をご存知ですか?栽培しやすく乾燥に強いことから供花としても人気で、ドライフラワーにもおすすめです。千日紅の特徴や種類、日本での花言葉と西洋での花言葉についてもご紹介いたします。また、ドライフラワーの作り方もご紹介いたします!
目次
そもそも千日紅はどんな花?特徴や種類も紹介!
皆さんは、千日紅という花名をご存知でしょうか?千日紅という花名は「センニチコウ」と読み、千日紅はヒユ科の熱帯に生息する花です。まずは千日紅の基本的なデータ、特徴、種類についてご紹介します。後半では、花名の由来や花言葉についても触れていきます。
千日紅の基本データ | |
科・属名 | ヒユ科センニチコウ属 |
和名 | 千日紅(センニチコウ) |
別名 | 千日草(センニチソウ) |
英名 | Globe amaranth |
原産地 | 熱帯アメリカ、熱帯アフリカ |
色 | 赤、ピンク、白 |
開花時期 | 6月~10月 |
出回り時期 | 7月~11月 |
花持ち期間 | 5~10日程度 |
誕生花 | 8月14日、9月22日 |
千日紅はパナマ、グアテマラ原産の一年草で、真夏の暑さに丈夫なのが特徴で、花で切り花や花壇材料、鉢植えとして幅広く利用されています。千日紅の葉は長さ5~10cmの細長い卵型が特徴で、茎は長く茎頂に花径2~3cmほどの赤紫色やピンク、赤、白などの頭状花をつけます。最近は矮性から高性まで、背丈の種類も豊富です。
類似の種類にグロボーサがあります。グロボーサは草丈15~50cm前後ですが、グロボーサよりも草丈が高いのが特徴のキバナセンニチコウという種類があり、こちらはテキサスからメキシコ原産の多年草となります。別名センニチソウともいい、鮮やかな花色を長期間保てるのでドライフラワーとしても人気です。千日紅の栽培は水はけと日当たりがよければよく育つので、あまり手間がかからないため、園芸初心者の方にもおすすめです。
因みに、このグロボーサの花言葉は「永遠の幸福」と「心の扉をたたく」という花言葉があります。後述する千日紅の花言葉とも類似性があるので、ぜひ花言葉にも注目して読み進めてみてください。
千日紅を育てる場合のポイントについてご紹介いたします。
- 千日紅の管理場所:千日紅は、水はけのよい日当たりの良い場所に種まきや植え付けをしましょう。
- 千日紅の種まき:千日紅の発芽温度は20~25度程度なので、十分気温の上がった5月以降に撒くといいでしょう。
- 千日紅の植え付け:春に植え付けるのが一般的ですが、千日紅の苗なら比較的いつ植えても暑さを乗り切ってくれます。
- 千日紅の水やり:特に真夏にプランターで育てる場合は、朝晩の水やりが欠かせないほど水がカラカラになってしまいます。水分を積極的に与えましょう。
千日紅は花そのものではなく、赤や紫、ピンクや白、黄色に色づく苞(ほう)を鑑賞するものです。苞というのは花や花序の基部にあり、つぼみを包んでいた葉のことです。暑さや乾燥に強いため、日本の夏に適しており、長い期間咲き続けます。
特にフラワーアレンジメントにおいては欠かせない花材で、千日紅はドライフラワーにした際は乾燥への強さを発揮し、色鮮やかな状態を長期間保つことが可能なため人気があります。
千日紅の花名や花言葉の由来は?
ここでは千日紅の花名の面白い由来や花言葉についてご紹介いたします。花言葉は日本の花言葉と西洋の花言葉のニュアンスの違いをぜひ楽しんでください。また、贈り物として千日紅の花言葉には重要なメッセージが込められていますので、注目して読んでみてください。
千日紅の花名や花言葉の由来についてご紹介します。花名の千日紅(センニチコウ)は、百日咲き続けるといわれるサルスベリ(百日紅)よりも花が長く咲くことに由来しています。百日紅よりも長く咲くから「千日紅」というのも、なかなか面白い花名の由来だと思いませんか?
因みに、サルスベリの花言葉は「神秘な心」と「勝利の寛容」という花言葉があります。
千日紅の花言葉は、「変わらぬ愛情」「色あせぬ愛」「不朽」「安全」など多種な花言葉があります。千日紅は、花期が長いだけではなく、乾燥にも強くドライフラワーにしても美しい花色を保つことで人気があります。花言葉の「色あせぬ愛」と「不朽」という花言葉もその特性に由来するといわれています。大切な人に贈りたくなる素敵な花言葉ですよね。
また、千日紅は色とりどりで、花が枯れにくいという特徴から、「長く続く」という花言葉もあり、プロポーズの際に用いられることも多い花です。花言葉の意味を伝えることも大切ですが、その花言葉を選んだ自身の愛情などもきちんと言葉にして伝えたいものです。
千日紅の花言葉を紹介!西洋での花言葉は?
千日紅の日本の花言葉は先ほどご紹介した通りですが、西洋の千日紅の花言葉はどうでしょう?西洋での千日紅の花言葉は"unfading love"(色あせぬ愛)と"immortality"(不死、不滅)という花言葉があります。やはり千日紅の花言葉の由来は日本と同様、西洋でも花期が長いことからきていると考えられます。
古くから西洋では千日紅、カイザイクヘリクリサムなどの花を乾燥して冬の飾りにしたり、墓地に捧げたりする風習があり、それらを永久花(everlasting flower)と呼ぶそうです。故人へ捧げる花言葉として「色あせぬ愛」というのは、西洋らしくとてもロマンチックですよね。
ちなみにヘリクリサムの花言葉は種類によって異なります。ゴールデンビューティの花言葉は「永遠の思い出」「記憶」「不滅の愛」、ヘリカ・パープルの花言葉は「不滅の愛」「永遠の思い出」「記憶」とあります。千日紅の花言葉同様、まさに永久花にふさわしい花言葉ですね。
【番外編】千日紅はドライフラワーにも最適!作り方は?
これまでご紹介してきた千日紅ですが、ドライフラワーとしてとてもおすすめの花です。作り方はとっても簡単ですので、ぜひ千日紅をドライフラワーにしてみてください。
千日紅はドライフラワーにおすすめの花
もともと乾燥に強い特徴がある千日紅はドライフラワーにもおすすめです。千日紅は暑さにも強く花の色も鮮やかで、かつ育てやすいため、ドライフラワーにするには非常に人気が高いです。千日紅は次々脇芽から出てくるので、庭やベランダで花を楽しんだ後は、お部屋に飾ったり友達にプレゼントしたりと長く楽しめます。
先ほどご紹介した通り、千日紅のピンクや白の部分は花びらではなく苞葉(ほうよう)といって、花とつぼみを包んでいた葉のことです。本当の花の部分はとても小さいのです。苞葉を触ると、カサカサして乾燥しています。つまり千日紅は咲いている状態ですでにドライフラワーのような状態です。そのおかげで色あせることもほとんどなく、綺麗に咲き続けます。
ドライフラワーの作り方
千日紅のドライフラワーの作り方は、花茎を長く切り取って束ね、風通しのよい日陰で逆さにつるしておくと、簡単にドライフラワーにできます。下記に一般的なドライフラワーの簡単な作り方をご紹介いたします。
- フレッシュなうちに吊り下げる:お花を楽しんでからドライフラワーにするのでは遅いです。摘み取ってすぐの新鮮な千日紅を使いましょう。
- 水分が多そうなものは1本で吊るす:水分が多そうなものは、束にして吊るすより1本で干した方が乾燥するのが早くなります。束ねる際によく確認してみてください。
- 風通しの良いところに吊るす:締め切った部屋だと乾燥に時間がかかるので、できるだけ風通しの良い所に吊るしましょう。
1~2週間逆さに吊るしておけば、ドライフラワーの出来上がりです。作り方が簡単で特別な道具も必要がないので、千日紅が手に入ったらドライフラワーにされることをおすすめします。
千日紅以外にもドライフラワーにおすすめ、または人気のある花にはミモザ、カスミソウ、フランネルフラワーなどがあります。他にもたくさんおすすめの花がありますので、色や種類を組み合わせて楽しんでみてください。花言葉の意味を掛け合わせたアレンジメントもロマンチックで素敵ですね。
素敵な花言葉のを持つ千日紅を大切な人に贈ろう!
さて、今回は千日紅についてご紹介いたしました。千日紅の花言葉は、恋人や大切なパートナー、家族に贈りたくなる素敵な花言葉でしたね。また千日紅はドライフラワーにすればさらに長期間、その鮮やかな色合いを楽しむことができますから、花言葉とあわせて大切な人にぜひ贈りたい花ですね。あなたの気持ちを千日紅の花言葉に込めて、大切な人に送りましょう。