ヒヤシンスの花言葉を色別に紹介!西洋の花言葉も合わせて紹介!
あなたはヒヤシンスという花をご存じですか?水耕栽培に向いているので、授業で育てたという方もいるかと思います。しかし、その花言葉や花名の由来まで知っている方は少ないのではないでしょうか。今回はヒヤシンスの花言葉を、色別に詳しくご紹介していきます。
目次
ヒヤシンスはどんな花?
ヒヤシンスは春頃に可愛らしい花を咲かせ、匂いもとてもいい香りがするため、見た目だけじゃなく香りも楽しめる花です。ユリ科に属しており、小さな花をよく見ると、確かに百合に似た花を咲かせています。
原産地は地中海東部沿岸からイラン、トルクメニスタン付近と言われています。日本に入ってきたのは江戸時代末期とされ、一般に広まったのは大正時代からです。
球根植物であるヒヤシンスは、秋に球根を植えて3月~4月に開花します。ですが、水耕栽培もできるため室内で育てると、もっと早い時期から楽しむこともできます。見た目も可愛らしく、香りもいいのでインテリアとしても人気のお花です。
ヒヤシンスには様々な色があり、定番は紫や白、ピンク、黄色ですが、他にも、青やオレンジなどがあります。とてもカラフルな植物ですね。ヒヤシンスの花畑は、とても見応えがあるものになります。
ヒヤシンスの花言葉とは?
ヒヤシンスは500年以上の栽培の歴史があり、現在栽培されているのは40~50種類ほどです。この花の花言葉は種類ごとではなく、色ごとにつけられています。ヒヤシンス全般の花言葉としては、「スポーツ」や「ゲーム」「悲しみを超えた愛」です。
花言葉というのは、その花にまつわる言い伝えや伝説を由来としていることが多いものです。ヒヤシンスの花言葉や花名も、後でご紹介するギリシア神話を元にされています。
ヒヤシンスの花言葉を色別に7つ紹介!
先ほどご紹介したように、ヒヤシンスの花言葉はギリシア神話を元にして、色別に付けられています。ヒヤシンスは様々な色があるのですが、今回は紫や赤、ピンク、白、青、黄色の6つの色とヒヤシンス全般の花言葉をご紹介していきます。
①ヒヤシンス全般の花言葉
ヒヤシンス全般の花言葉は、「スポーツ」や「ゲーム」、「悲しみを超えた愛」です。「スポーツ」や「ゲーム」など勝負事を表している一方、「悲しみを超えた愛」という恋愛に関する花言葉がありますね。これらは後にご紹介するギリシア神話を元にしています。かけ離れた花言葉のように思えますが、ヒヤシンス全般にはこのような花言葉があるのです。
②紫のヒヤシンスの花言葉
紫のヒヤシンスは、一番見かけることが多い色ではないでしょうか。この紫色の花言葉は、「悲哀」「初恋のひたむきさ」です。報われることが難しい初恋にも関わらず「ひたむき」に想う意味の花言葉であったり、「悲哀」というものがあったり、なんだか悲しい印象を受ける花ですね。
色は綺麗ですが、プレゼントにはあまり向かない花かもしれません。この紫色のヒヤシンスはギリシア神話にも出てくる色の花で、ギリシア神話の神々の悲しみを由来としてこのような花言葉になりました。
③赤いヒヤシンスの花言葉
赤いヒヤシンスの花言葉は「嫉妬」です。赤色の花というのは、恋愛に関する前向きな花言葉を持つことが多いですが、赤いヒヤシンスは「嫉妬」という花言葉になります。
恋愛には「嫉妬」はつきものですが、赤く綺麗だからと言って、贈り物として使わないようにしましょう。そして、この赤いヒヤシンスの「嫉妬」というのは、ギリシア神話の西風の神ゼピュロスの嫉妬心を由来としています。
④ピンクのヒヤシンスの花言葉
ピンクのヒヤシンスの花言葉は、「しとやかな可愛らしさ」です。可愛らしいピンクのヒヤシンスに、ぴったりの花言葉ですね。また、ヒヤシンス全般の花言葉の「スポーツ」や「ゲーム」もピンクのヒヤシンスの花言葉です。「しとやかな可愛らしさ」という花言葉なので、ピンクのヒヤシンスは贈り物としてふさわしい花ですね。
⑤白いヒヤシンスの花言葉
白い花の花言葉はいい意味のものが多いですが、白いヒヤシンスも「控えめな愛らしさ」や「心静かな愛」という素敵な花言葉です。白いヒヤシンスは、愛する人への贈り物にぴったりですね。ですが、ヒヤシンスは香りが強い花なのでお見舞いなどに使用するのは控えましょう。
⑥青いヒヤシンスの花言葉
青いヒヤシンスの花言葉は「変わらぬ愛」で、これもギリシア神話を由来としています。「変わらぬ愛」というのはなんとも素敵な花言葉ですね。青いヒヤシンスはプロポーズするときや、記念日などにぴったりな花ではないでしょうか。「控えめな愛らしさ」や「しとやかな可愛らしさ」などの花言葉を持つ白やピンクのヒヤシンスと、併せて贈ることもおすすめです。
⑦黄色いヒヤシンスの花言葉
西洋を中心として、黄色には「裏切り」や「差別」というイメージがあるようで、そのイメージは花言葉にも影響を与えているようです。しかし、日本では黄色のヒヤシンスは「あなたとなら幸せ」や「勝負」という花言葉を持っています。「あなたとなら幸せ」なんていう花言葉の花をもらえたら、とても嬉しいですね。
西洋でのヒヤシンスの花言葉は?
西洋でのヒヤシンスの花言葉は、日本の花言葉と少し異なります。これから、西洋でのヒヤシンスの花言葉をご紹介していきます。
まず、ヒヤシンス全般の花言葉は、「スポーツ」「ゲーム」「無分別」です。日本のヒヤシンス全般の花言葉と、「無分別」のところだけ違いますね。
紫の花言葉は「ごめんなさい」「悲哀」「許してください」です。紫のヒヤシンスは、西洋では謝罪の意味のある花のようですね。これはギリシア神話の西風の神のゼピュロスの気持ちを表しているのでしょう。
赤やピンクの花言葉は「遊び」となっています。日本では赤いヒヤシンスに「嫉妬」という花言葉がありましたが、西洋では黄色いヒヤシンスに「嫉妬」という花言葉があります。「あなたとなら幸せ」というような花言葉はないようです。
白の花言葉は「愛らしい」「あなたのために祈ります」となっています。日本とは少し違いますが、白いヒヤシンスに込められた「愛」という花言葉の意味は、西洋も日本も一緒のようです。
青色の花言葉は「不変、節操」「誠実」で、日本の花言葉が「変わらぬ愛」なので込められた意味は一緒ですね。このように、西洋の花言葉と日本の花言葉は同じ場合もありますが違う場合もあるので、花を贈るときには気をつけましょう。
ヒヤシンスの花名や花言葉の由来とは?
ヒヤシンスの花名や花言葉は、ギリシア神話を由来としています。ギリシア神話とは、古代ギリシャから語り継がれている伝説です。このギリシア神話は西洋文明に多大なる影響を与え、様々な分野において想像力の源泉となりました。ヒヤシンスの花名などの由来となった神話は、次の物語です。
美青年のヒュアキントスは、太陽神であるアポロンに想いを寄せていました。そして、アポロンも同じようにヒュアキントスを寵愛していましたが、西風の神ゼピュロスもヒュアキントスに想いを寄せていました。
ある日、アポロンとヒュアキントスが円盤を投げて遊んでいたところ、それを見たゼピュロスが嫉妬して風を吹かせました。その風によって円盤の軌道が変わり、ヒュアキントスの額に命中して彼は絶命してしまうのです。悲しむアポロンの願いにより、ヒュアキントスの額から流れ出た血から、ヒヤシンスの花が咲いたと言われています。
ヒヤシンスの花名や花言葉は、このギリシア神話からきています。美青年のヒュアキントスの名前がヒヤシンスの花名になり、アポロンやゼピュロス、ヒュアキントスのそれぞれの思いがヒヤシンスの花言葉になったのです。
ヒヤシンス全般の花言葉である「スポーツ」や「ゲーム」は、アポロンたちがしていた円盤投げを、「悲しみを超えた愛」はアポロンとヒュアキントスの愛を元にしています。
花言葉に想いを込めて大切な人に贈ろう!
誰かに花を贈るとき、花言葉を気にしたことはありますか?花の見た目も大事ですが、花言葉によって特別なメッセージを贈ることができます。素敵な花であるだけでなく素敵な花言葉がある花だと、贈られた方の喜びは倍増するでしょう。
ヒヤシンスはギリシア神話を元にして、花名や花言葉が付けられていました。色によっては贈るには不向きな花言葉もありましたが、「愛」についての花言葉を持つ色もたくさんありました。ヒヤシンスに想いを託して、大切な人にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。