アザミの花言葉や由来とは?西洋の花言葉やギリシャ神話も紹介!
みなさん、アザミという花をご存知ですか?アザミという花はいろんな色や種類があり色や種類によって花言葉も変わります。そしてギリシャ神話やスコットランドにも関係があります。今回はいろんな色や種類のアザミの花言葉や神話について詳しくお話ししたいと思います。
目次
アザミの花の基本情報!種類が豊富?
皆さんは、アザミという花をご存知ですか?アザミとはキク科アザミ属に属する植物の総称の事で、アザミという花は単体では存在していません。アザミは3月~7月が見頃で英名は『thistle』と言います。学名はCirsium japanicumと言い、漢字では薊と書きます。
アザミはとっても種類が多く、一般的に知られている紫色の他にも青色や黄色・ピンク色や赤色などもあります。
アザミの花の特徴とは?
アザミの花の特徴は、葉っぱがギザギザしていてトゲがあり、また花の蕾の周りの総苞などにもトゲがあり触れると痛みを感じるという特徴があります。
花の部分の特徴は花の一つ一つがトゲのような形になっています。
またアザミが開花してから朽ちるまでは一週間と短く、後述しますがアザミの花の名前の由来の意味もあり贈り物には不向きの花と言われているのもアザミの特徴と言えるでしょう。
日本には150種を超えるアザミが生息
アザミは太古より日本人とともに生息してきた特徴のある植物ですが、その種類はなんと150種を超えると言われています。
アザミは北は北海道から南は沖縄まで全国各地に生息していますが、生息場所も海沿いから山の頂上までととっても広く生息しています。このこともアザミの特徴と言えるでしょう。
日本に生息するアザミは150種以上ですが、そのうちタカアザミなど5種類はアジア大陸共通と言われています。
名前にアザミとつく別種の植物もたくさんある
〇〇アザミと名前に「アザミ」とつく植物が日本には多く生息していますが、実はアザミとは別種の植物である場合もあります。
キツネアザミやチョウセンアザミ・ルリタマアザミなどの種類が代表として取り上げられることが多いようです。
アザミの花言葉やその由来って?
アザミにはいろんな種類や色や特徴がありますが、基本的な花言葉は4種類あります。それではその4種類の花言葉とその由来について詳しくお話ししたいと思います。
アザミの花言葉①独立
アザミの花言葉①は『独立』です。アザミはトゲがあり、あまり好んで触ろう・近付こうという人はいません。そのため「誰にも頼らず一人で力強く生きていく」という由来でこの花言葉が付けられました。
アザミの花言葉②報復
アザミの花言葉②は『報復』です。昔からの言い伝えで敵が夜に襲撃して来ようとしたのをアザミが防いだというのがあり、そこから由来してこの「報復」という花言葉がつけられました。
特に赤い色のアザミにはこの「報復」や「復讐」という意味の花言葉がありますので、贈り物には不向きと言われています。
アザミの花言葉③厳格
アザミの花言葉③は『厳格』です。この『厳格』という花言葉は紫色のアザミの花言葉とされており、紫色は
昔は厳格な貴族や高貴な人物の衣類などによく使用されていました。
そのため紫色には「厳格」という意味合いがあり、そこから由来して紫色のアザミには『厳格』という花言葉がつけられました。
アザミの花言葉④触れないで
アザミの花言葉④は『触れないで』です。アザミの花言葉としてもっとも有名なのがこの『触れないで』という花言葉です。色んな所に洋服を貫くほど強いトゲがあり、見た目もトゲトゲしいことから由来してこの花言葉がついたようです。
アザミの【色別】の花言葉5選!
ここからは、アザミの色で変わる花言葉を詳しくお話ししたいと思います。今回お話しするアザミの色は5種類です。それではどんな色のアザミにどんな意味の花言葉があるのか見ていきましょう。
①白いアザミの花言葉「ひとり立ち」「自立心」
あまり見ることのない白色のアザミですが、そんな白色のアザミの花言葉は『ひとり立ち』『自立心』です。白は何色にも染まらない自立した色なので、そこから由来してこの花言葉がつけられました。
②紫のアザミの花言葉「厳格」「気品」
アザミの花言葉③でお話ししたように紫色は、昔は貴族や高貴な人物の衣類などによく使用されていました。
そのため紫色には「厳格」という意味合いがあり、そこから由来して紫色のアザミには『厳格』『気品』という花言葉がつけられました。
③黄色のアザミの花言葉「別れ」
黄色は華やかで明るい色のイメージがありますが、黄色いノアザミは明るい黄色ではなく、くすんだような黄色でなんだか物寂しさを感じさせます。
その物寂しさが由来して黄色のアザミの花言葉は『別れ』になったと言われています。
④青いアザミの花言葉「満足」「安心」
青と言えば広い海や広大な空をイメージされることが多いでしょうが、アザミの花言葉では『満足』『安心』という意味があります。アザミには至る所にトゲがあり、外敵から自分を守っています。そのことが由来して『安心』『満足』といった花言葉がついたようです。
⑤赤いアザミの花言葉「権威」「独立」
アザミの花言葉①でもお話ししたように、アザミはトゲがあり人を寄せ付けない出で立ちから「誰にも頼らず一人で力強く生きていく」という由来でこの『独立』という花言葉が付けられました。
そして赤色には自発的に服従や同意を促す効果があるので『権威』という意味合いもありこの2つが花言葉として付けられました。
アザミの【品種別】の花言葉5選!
ここまでは、色で変わる花言葉をお話ししてきましたが、ここからはアザミの種類で変わる花言葉をお話ししたいと思います。今回お話しするアザミの種類は5種類です。それでは、どんな種類のアザミにどんな花言葉があるのかを見ていきましょう。
①朝鮮アザミの花言葉「警告」
朝鮮アザミは「アーティチョーク」とも呼ばれており、ギザギザの大きな葉っぱがまるで大きなトゲに見えることから「警告」という花言葉が付けられました。関わりを絶ちたい人や拒否したい人がいる時に『自分に近寄らないで』という意味で花言葉を添えた朝鮮アザミを贈ることがあるそうです。
②キツネアザミの花言葉「嘘は嫌い」
キツネアザミはアザミという名前は付くものの、別種の植物です。「アザミ」と名乗っておきながらアザミではないという点と、名前にキツネと付くことからキツネに化かされるということを連想し『嘘は嫌い』という花言葉が付けられたと言われています。
③ルリタマアザミの花言葉「鋭敏」「傷つく心」
ルリタマアザミはエキノプスとも呼ばれており、丸々とした玉のような花を咲かせますが、その花は一つ一つがトゲのようになっており、そのトゲのような花を『鋭敏』と連想し、そのトゲで刺され心が傷つくということを表現し『鋭敏』『傷つく心』という花言葉が付けられました。
④ノアザミの花言葉「独立」「素直になれない恋」
ノアザミとは日本で一般的によく見られるアザミのことで、アザミの基本的な花言葉はこのノアザミからきています。その見た目や鋭いトゲから人を寄せ付けないため『独立』という花言葉が付けられました。
また本当は好きなのに好きな相手にもトゲトゲしい態度を取ってしまうという意味合いで『素直になれない恋』という花言葉が付けられたようです。
⑤フジアザミの花言葉「高嶺の花」
フジアザミは日本の特産花でありながら、あまり見かけることはありません。なので遠くから見つめているだけで自分の手中には納められないものという意味合いである『高嶺の花』という花言葉が付けられたようです。
アザミの名前の由来とは?
アザミという名前の由来は古語である『あざむ』が語源になっていると言われています。「あざむ」とは驚いて呆れるという意味の言葉で、アザミを摘もうとするとトゲが刺さり、痛さに驚き呆れてしまうことから、この『アザミ』という名前が付いたと言われています。
アザミを国花とする国は?
アザミを国花としている国はスコットランドです。1263年にノルウェー軍がスコットランドに攻め入ろうとした時に、このアザミがあったおかげでスコットランドは守られました。そのことからアザミはスコットランドの国花となりました。
アザミの花の言い伝えを4つ紹介!
ここまでは、アザミの花言葉についてお話ししてきましたが、ここからはギリシャ神話などに出てくるアザミの言い伝えについてお話ししたいと思います。それではアザミにどんな言い伝えがあるのかを見ていきましょう。
アザミとギリシャ神話
世界的に有名なギリシャ神話にアザミにまつわる言い伝えがあります。ギリシャ神話によると、ある羊飼いの元に産まれた一人の美少年ダフニスは人を愛することが出来ない人間でした。
それをどうにかしなければと思った神は、ダフニスの元へ妖精を向かわせます。妖精はダフニスに恋をし、打ち明けますがダフニスは受け入れませんでした。そのことを悲観した妖精は報復のためにダフニスの目が見えなくなるよう、視力を奪います。
目が見えなくなったダフニスは嘆き、川へ飛び込み自ら命を断ちました。その川の周辺にアザミが咲き始めた事で、アザミには『報復』『復讐』という花言葉が付けられました。これがギリシャ神話にあるアザミにまつわる言い伝えです。
アザミと北欧神話
北欧神話とは、ノルウェー・デンマーク・スウェーデンなどの北欧に伝わる神話の事で、北欧神話にもアザミにまつわる言い伝えがあります。
北欧神話に出てくるトールという名の雷神がアザミを大切にしており、アザミを身に付けていると雷から身を守れるという言い伝えがあります。これが北欧神話にあるアザミの言い伝えです。
アザミとキリスト教
キリスト教にもアザミにまつわる言い伝えがあります。キリストが十字架にはりつけにされ処刑されたあと、聖母マリアはキリストが処刑された十字架の釘を抜き、その釘を埋めました。
その釘を埋めたところから、アザミが咲き始めた事で、キリスト教ではアザミは『聖なる花』とされたという言い伝えがあります。これがキリスト教にあるアザミにまつわる言い伝えです。
スコットランドを救ったアザミ
国花の時にもお話ししましたが、アザミがあったおかげでスコットランドは守られました。どうして守られたのかというと、1263年にノルウェー軍が夜にスコットランドを襲撃しようとした時に、ノルウェー軍の兵士は足音が鳴らないように裸足でコッソリ歩いていたそうです。
その時にノルウェー軍の兵士がアザミを裸足で踏んでしまい、あまりの痛さに叫び声を上げたためスコットランド軍の兵士は夜襲に気付き、ノルウェー軍を撃退したのです。そのことからアザミはスコットランドを守った花としてスコットランドの国花になったのです。
アザミを知って花に詳しくなろう!
今回は、アザミの花言葉や言い伝えについてお話ししてきましたが、いかがでしたか?アザミには色んな意味の花言葉がありましたね。
そしてギリシャ神話にもアザミにまつわる言い伝えがあり驚きましたね。誰かにアザミを贈る時には、花言葉に気を付けて贈りましょう。