『別れ』を意味する花言葉20選!切なさや悲しみを表すのは?
花言葉には別れなど悲しい意味を持つ言葉があるのでしょうか。良い意味しか馴染みがないですが、今回はたくさんある花言葉の中から「別れ」を意味する切ない花言葉をご紹介していきます。もしかしたらあなたの好きな花にも別れといった意味の花言葉があるかもしれません。
目次
別れを意味する花言葉を持つのはどんな花?
身近な存在である花にはそれぞれ意味を持った花言葉があり、そんな花言葉の中には別れを暗示した切なさを感じさせるような意味を持ったものがあります。見た目が可愛いからといった理由で安易に好きな人に贈ってしまうと、花言葉の持つ絶望や悲しい別れという意味が相手に伝わってしまい別れるなどの悪い結果を招きかねません。
代表的な「勿忘草」や「白いチューリップ」など別れの意味を持つ花言葉を持つ花は意外と多いので、そんな悲しみの強い別れの意味を持った花についてご紹介していきます。
そもそも花言葉って?
そもそも花言葉とは、17世紀頃のトルコに好きな人や恋人に「花に思いを託して贈る」という風習がありそれが世界各国に広がったという説があります。日本には19世紀末の明治初期に輸入され、当初は海外の花言葉をそのまま使っていましたが次第に日本の風習や歴史に合わせた独自の花言葉が形成されていきました。
花言葉と花の名前の由来には、何かしらの関係があると言われているのでその由来について調べてみるとより花言葉を楽しめるようになるかもしれません。
花言葉には良い意味もあれば悪い意味もある
花言葉は「1つの花に1つ」と思っている人が多いかと思いますが、実際にはそうではなく1つの花で複数の花言葉を持つことがほとんどです。そして同じ種類の花でも、好きな人に贈りたくなるような素敵な意味を持つ言葉や、孤独や絶望・別れといった悪い印象の強い花言葉を併せ持っていることが多いです。花の色によっても「この花は黄色だけ別れを感じさせる悪い花言葉」ということがあるので、花を好きな人に贈る時には花言葉を調べておいたほうがよさそうですね。
失恋や好きな人との別れを意味する花言葉7選!
恋への絶望や切なさを感じてしまうような、好きな人との別れを意味する花言葉を持った花を7個ご紹介していきます。
①白いチューリップ【失われた愛】
黄色や赤が代表的な色のチューリップですが、美しい印象がある白色には「失われた愛」という別れを連想させる悲しみや切なさのある悪い意味があります。恋人や好きな人に対して愛情が持てなくなってしまったことを意味しているので、白いチューリップを恋人からもらった時には近々別れがやってくるかもしれないと別れに対しての心構えをした方がいいかもしれません。
②白いゼラニウム【私はあなたの愛を信じない】
「私はあなたの愛を信じない」という真正面から言われたら悲しみが強すぎて絶望してしまいそうな花言葉ですね。しかし別れなどを連想させる悪い意味ではありますが、あなたに言い寄ってくるような人がいて遠ざけたいと思っているのであればこの絶望的な花言葉を持つ白いゼラニウムを渡してみるとその相手と別れることができるかもしれません。
③夕顔【儚い恋】
朝に花を咲かせる朝顔と対照的に夕方花を咲かせる夕顔には、「儚い恋」という好きだが別れてしまった切ない愛情のようなどことなく切なさを感じさせる花言葉があります。夕方にしか花を見ることができない切なさや儚さを感じてしまう夕顔にはピッタリの花言葉かもしれませんね。
④黄色い菊【破れた恋】
黄色い菊の花には、生との別れを連想して切なさを感じることからいい印象を持たれないことが多いです。そしてそんな黄色い花には「破れた恋」という絶望的な意味を持つ花言葉があります。どれだけ愛していても好きな人にこの気持ちが届かなかった、恋が結ばれたがすぐ別れてしまったなどを意味した切なさを感じる悪い意味の花言葉ですね。
⑤ランタナ【心変わり】
華やかで可愛らしい印象のあるランタナの花には、「心変わり」という少し悪い意味を持った花言葉があります。この花言葉は、ランタナの花の色が徐々に変化していく特徴から付けられています。別れを切り出したい時に、他に好きな人ができて別れたいという気持ちを込めてこの花を相手に贈るというのもまた違った別れ方としていいかもしれません。
⑥マツムシソウ【失恋】
別名「スカビオサ」と呼ばれる淡い紫色の花を咲かせる多年草ですが、この色はヨーロッパでは悲しみや切なさを表す色とされています。花言葉はヨーロッパで付けられたものが多いので、悲しみや切なさを感じさせる悪い意味の花言葉が付けられ日本でもそれが定着しているようです。
⑦ダリア【移り気】
ダリアの「移り気」という花言葉には、フランス皇帝ナポレオンの最初の妻ジョセフィーヌ皇后の物語が由来となっています。
ジョセフィーヌは独占的に栽培するくらいダリアを愛していましたが、とある貴族の女性にダリアの球根が盗まれてしまいました。それをしったジョセフィーヌは自分だけのものではなくなったダリアに飽きてしまい、以前のようにダリアを愛でることはなくなりました。
この物語が由来となって、「移り気」という花言葉が付けられたそうです。
別れの悲しみや切なさを意味する花言葉13選!
複数ある花言葉の中でも、別れの絶望的な悲しみや切なさ・孤独を感じさせるような悪い意味を持つ花言葉を13個ご紹介していきます。
①勿忘草【私を忘れないで】
勿忘草(ワスレナグサ)には「私を忘れないで」と、自分の事を忘れられ孤独を感じているような印象を与える意味をもった花言葉が付けられています。もしあなたが別れの際に勿忘草をもらうことがあれば、送り主の別れても忘れられたくないという気持ちが込められていると思った方がいいかもしれません。
②黄色いバラ【嫉妬】
贈り物として人気のある花であるバラですが、黄色いバラには「嫉妬」という花言葉があります。「綺麗な花には刺がある」という言葉があるように、黄色いバラをもらった時には綺麗な花の中に隠された嫉妬を意識した方がいいかもしれません。
③ヒヤシンス【悲哀】
ヒヤシンスは日本でも人気が高く、いろいろな場所で目にすることの多い花ですね。とても身近な花の一つなのに、「悲哀」という別れのような切ない意味をもった花言葉があるのはちょっと信じにくいです。
④アネモネ【見捨てられた】
アネモネは花が可愛らしく、見るだけで心が晴れやかになるような花です。そんな可愛らしい見た目のアネモネには「見捨てられた」という怖い花言葉があります。自分を裏切った相手や、一方的に別れた相手に皮肉を込めてアネモネの花を贈ってみるのもいいかもしれません。
⑤彼岸花【悲しき思い出】
曼珠沙華とも呼ばれる秋に真っ赤に咲き誇る彼岸花ですが、「悲しい思い出」という花言葉があります。墓地で咲く姿を見ることも多いことから、「悲しい思い出」という花言葉は彼岸花の印象にピッタリですね。
⑥黄色いカーネーション【軽蔑】
赤いカーネーションは花の日に贈る花として有名ですが、黄色いカーネーションには「軽蔑」という贈り物には適さない花言葉があります。もしあなたが誰かから黄色いカーネーションをもらったのであれば、それはあなたのことを軽蔑しているという意味が込められているのかもしれません。
⑦マリーゴールド【絶望】
香りがよくハーブとしても人気の高いマリーゴールドには、「絶望」という少し驚きの花言葉があります。絶望以外にもマリーゴールドには「嫉妬」や「悲しみ」といった孤独や切なさを感じさせる意味を持った花言葉があります。ある女性が恋の嫉妬で別れた後死んでしまい、マリーゴールドに生まれ変わったという物語が由来となって付けられた花言葉だと言われています。
⑧アリウム【深い悲しみ】
咲いている姿が別れがあり悲しく佇んでいる人のようにも見えるアリウムには、その孤独を感じさせる姿から「深い悲しみ」という花言葉があります。確かにアリウムの咲く姿を見るとこの花言葉に合っているなと感じますね。
⑨エリカ【孤独】
あまり馴染みのない花ですが、日本にも様々なエリカの花が自生しています。「孤独」という寂しい花言葉ですが、エリカが自生している場所が何もない荒野であることから「孤独」という花言葉が付けられたそうです。
⑩ミヤコワスレ【別れ】
承久の乱によって佐渡へ流された順徳天皇がこの花を見ると都を忘れることができた、という話が由来となりミヤコワスレという名前が付けられたこの花には「別れ」という花言葉があります。そして、「別れ」だけでなく「しばしの慰め」という花言葉もあるので悪い意味だけではありません。
⑪ハナニラ【悲しい別れ】
花や茎からニラのような独特な香りを放つことからハナニラという名前が付けられました。ほんのりと青みをおびた白い花が、別れを思わせるような悲しい印象を与えるので「悲しい別れ」という花言葉が付けられました。別れという少し寂しい花言葉を持つ花ですが、草丈も高くなく多年草なのでグランドカバーに人気があります。
⑫キンセンカ【別れの悲しみ】
春から初夏にかけてオレンジや黄色の花を咲かせるキンセンカには、「別れの悲しみ」という花言葉があります。この「別れの悲しみ」という悲しい花言葉は太陽を待ち焦がれて亡くなった妖精の神話に由来しています。そして、その妖精をキンセンカに変えたため太陽に向かって花を咲かせる花になったとされています。
⑬シオン【追憶】
今昔物語には、父の死を悼む兄弟の物語がありこの物語が由来となって別れを連想させる「追憶」という花言葉が付けられました。父の死後「シオンという花には、見た人の心にあるものを忘れさせない」と父の墓前にシオンの花を植え毎日墓参りを続けた兄弟が、父との別れを乗り越え前向きに生きていくという別れがテーマとなった少し切ないお話です。
悲しい花言葉を持つ花も多い!好きな花の意味を調べてみよう!
別れや悲しい意味を持つ花言葉をいくつかご紹介しましたが、紹介しきれないくらいまだまだたくさんの花言葉があります。もちろん別れという悲しい意味だけでなく、好きな人に贈りたくなるような「純愛」などの素敵な意味の花言葉を持つ花も多いです。
あなたの好きな花には一体どのような花言葉があるのか一度調べてみてはいかがでしょうか。もしかしたら切ない別れの意味を持った花言葉や別れを乗り越えるエールをくれる意味があるかもしれません。