2018年07月06日公開
2019年11月17日更新
お米の保存方法まとめ!おすすめの場所や避けたい保存の仕方は?
毎日の食事に登場するお米は常備しているご家庭も多いはず。そんなお米の保存方法って知っていますか?常温で保存しがちなお米ですが、実は少しの手間と工夫でより美味しい状態のまま保存することが出来るんです。この記事では、お米の基本的な保存方法や使えるアイデアをご紹介!
目次
お米の保存方法知ってる?
日本人であればほぼ毎日食べるお米。今はたくさんの銘柄のお米が購入出来るので、食べ比べしたりするのも楽しいですよね。毎日の生活の必需品であるお米ですが、保存方法って知っていますか?「え?米びつに入れて保存するんじゃないの?」と思いますよね。
実は、ただ米びつに入れて保存するだけでは不十分なんです!お米を美味しいまま保存するには、いくつかのポイントがあります。今回はお米を美味しいまま保存する方法をご紹介します!
お米を保存するポイント
温度、湿度が低く直射日光の当たらない暗いところで保存
まずはお米を美味しく保存するために実践して欲しい基本の保存方法です。1つめのポイントは「直射日光のあたらない暗いところ」で保存するという方法です。加えて温度や湿度が低いところ、というのも守りたいポイントです。
ではなぜこのような保存環境が良いかと言うと、温度や湿度が高い場所はお米に虫が発生しやすいからなんです。虫は何としても避けたいですよね。
具体的に何度くらいの温度が良いかと言うと、お米には10度~15度が適温とされています。お家の中で適した温度や湿度の場所を探してみて下さい。
密閉容器(ペットボトルなども可)で保存
2つめのポイントは「密閉容器」で保存する方法です。なぜ密閉保存が良いかと言うと、空気を出来る限り抜くことで、お米の酸化を防ぐことが出来るんですね。
あまり想像出来ませんが、お米は呼吸するものです。お米が呼吸をすると酸素を吸収し炭酸ガスや水分を出すんですね。するとどんどんお米の酸化が進みます。
密閉容器に保存することで真空に近い状態になってお米が呼吸をしなくなり、酸化を防げるのです。密閉容器というとタッパーやジップロックなどの袋が一般的ですが、ペットボトルも密閉率が高くておすすめですよ。
お米を大量に買いすぎない
3つめのポイントは「お米を大量に買いすぎない」ということです。上でお話したようにお米は酸化してしまいます。かといって大量に購入したお米を全て密閉容器に移すのも手間がかかります。酸化を防ぐ為に、短期間で食べきれる量を購入しましょう。
目安として、春であれば1カ月以内に食べきれる量、梅雨時期から夏は2~3週間以内に食べきれる量、冬は1~2か月以内に食べきれる量を購入するようにしましょう。
意外と知らないお米の保存法
冷蔵庫に保存する
ここからは上でご紹介した基本の保存方法と合わせて実践したい、お米の保存方法です。まずは冷蔵庫に保存する方法です。基本的に冷蔵室の温度は4度以下、野菜室は10度以下です。また、直射日光も当たらないですし湿度も高くありません。お米の保存場所としてとても良い場所なんですね。
こうしたお米にとって良い環境である冷蔵庫で保存すると、そのまま常温保存で置いておくよりも2~3倍良い状態を保てるんです。
お米を冷蔵庫保存する時は、密閉容器に入れて空気を抜きましょうね。出来れば1回使用分ごとに分けて保存することで、お米が空気に触れる時間を少なく出来ますよ。容器だとかさばる場合はジップロックなどの密閉できる袋を使いましょう。
冷凍庫に生米って保存できるの?
冷蔵庫はお米にとって適した保存場所ですが、冷凍庫はどうでしょうか?結論から言えば、冷凍庫でも保存出来ます。温度も低いですし湿度もありません。
ただ、気を付けたいのは冷凍庫からお米を出す時ですね。空気中の水分がお米に付着した場合、お米の酸化が起こります。冷蔵庫保存よりも冷凍庫保存のほうが温度が低いので結露が発生し、そういったリスクが高くなると言えます。
冷凍庫保存する時も、容器や袋に1回使用分ごと入れて保存するのが良いですね。1回使用分で分けて保存して解凍せずにすぐに炊飯することで、美味しいお米が食べられます。
空のペットボトルを活用する
冷蔵庫にお米を保存する時に使いたい容器の1つとして、ペットボトルがあります。タッパーや他の密閉容器と比べてもペットボトルは密閉性も高く、ペットボトルは冷蔵庫内で横に保存することも出来るので、保存場所の幅も広がります。
ペットボトルにお米を保存する時は、出来る限りボトルいっぱいまでお米を入れて保存するようにしましょう。そうすることでペットボトル内に空気が入らず、密閉性が高くなりますよ。
また500mLのペットボトルでお米3合分、1.5Lのペットボトルで9合分、2Lのペットボトルで12合分です。使う分量に合わせてペットボトルを使い分けるのが良いですね。
無印の米びつが便利
お米はやはり専用の米びつが欲しい!という方には無印の米びつがおすすめです。無印の米びつの特徴はシンプルなデザインでおしゃれということでしょう。シンプルというのは無印の商品ならではですね。またスリムな形なのでお米を冷蔵庫保存する時も場所を取りません。
無印の米びつは計量カップがフタ代わりになっていて、カチッときちんとはまるので横に置いても大丈夫です。注ぎ口も広いので計量も便利ですね。
無印はこの他にも様々なキッチン用品があるので、そういった用品を無印で揃えている方は是非米びつも無印で統一してみて下さい。
米びつで保存するときの注意点
使いやすい無印の米びつはおすすめですが、他の米びつも含め注意点があります。米びつに入れたお米は使い切るようにしましょう。使い切った後は毎回綺麗に洗い、水気をしっかり切ってから、次のお米を入れましょうね。
ではなぜ、毎回洗う必要があるのでしょうか。それは、1度お米を入れた米びつは酸化が進んだヌカが付着しており、そこから虫が発生することもあるんです!そういった虫の発生を防ぐ為にも、毎回必ず洗って清潔な米びつにしておきましょうね。
避けたいお米の保存場所
台所のシンクの下
さて、ここからは避けておきたいお米の保存場所です。まず1つめは「台所のシンク下」です。直射日光も当たらないし広い場所が確保出来るので、お米を保存している方も多いですよね。
シンク下は虫やカビが大好きな湿気の溜まり場所です。たまにお米に緑色のものや黄色、赤っぽいものが混じっているのを見たことありませんか。あれはお米に発生したカビなんですね。また、暗いところとはいえ夏場のシンク下は温度も上がりがちです。温度も高く湿気もあるので虫も発生します。
こういった虫やカビが発生するのを防ぐ為、シンク下にお米を保存するのは避けたほうが良いでしょう。また、カビが発生してしまったお米は食べないようにしましょうね。
買ってきた袋のまま保存
続いてやりがちな保存方法として、買ってきた米袋のまま保存するという方法です。確かに手間は省けますが、米袋には目には見えないたくさんの穴が開いています。この袋に開いている穴によってお米が空気に触れて、酸化してしまうんですね。
お米の酸化を防ぐ為にも、米袋から密閉容器に移して保存するようにしましょうね。
お米の保存をしっかりしないと虫がわく
お米に適切な保存をしないと虫やカビが発生する、と上でお話しました。お米に発生する代表的な虫は「コクゾウムシ」という虫です。お米のヌカや高温多湿な環境が大好物なんです。基本的には無害な虫ではありますが、やはり食べ物に虫がついていると気持ち悪いですよね。
こういったお米に発生する虫対策として、鷹の爪やニンニク、ローリエの葉などをお米と一緒に入れておくと良いでしょう。防虫の力を発揮してくれますよ。
また防虫対策と併せて、ご紹介した密閉容器で冷蔵庫保存、米びつを清潔に保つといったことも実践すると良いですね。
炊いたお米の美味しい保存法
1人暮らしだったり共働きだったりする場合は、炊いたご飯を保存しておきたいという方もいますよね。こういった時、どのように保存すればお米を美味しいまま保存出来るのでしょうか。まずは手順をご紹介します。
1、炊き立てのご飯を茶碗1膳分計量する
2、タッパーなどの保存容器かラップにふっくら盛る
3、粗熱が取れたら冷凍庫で保存
4、目安として3週間程度で食べきる
なぜ炊き立てかというと、お米を炊飯器で保存し続けるとお米の性質上、ツヤがなくなったり黄色く変色したりします。炊き立ての美味しいままを保存しましょう。また、ふっくら盛る理由としては解凍した時にべちゃっとした食感になるのを防ぐためです。
冷凍庫で保存する理由はお米に含まれる水分がそのままの形で凍結し、美味しいままを保てるからです。冷蔵庫じゃダメなの?と思いがちですが、冷蔵庫の温度は炊いたお米には適しておらず、粘り気がなくなりパサパサとした食感になってしまいます。炊いたお米の保存には冷凍庫が適していると言えます。
冷凍庫保存したお米は、だいたい3週間程度保存出来ます。けれども、やはり時間とともに状態は悪くなるものなので、なるべく早く食べるようにしましょうね。
お米の保存法を知って美味しいご飯を食べよう!
お米は常温保存で大丈夫!と思われがちですが、少しの手間と工夫でお米はより美味しく安全な状態のまま、保存することが出来ます。今回ご紹介した方法を実践して、ふっくら美味しいご飯を食べましょう!