居場所がないと感じる心理とは?本当の居場所を作る方法【家・職場】
家や職場にいても、ふとした瞬間に「私には居場所がない」と孤独を感じてしまうことはありませんか?「居場所がない」と感じる心理や対処法には具体的にどのようなものがあるでしょうか?少しでも不安が解消されるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
「居場所がない」と感じることありませんか?
家や職場にいても「居場所がない」と思い、ポツンとした孤独を感じてしまうことはありませんか?さらに家族や同僚からぞんざいな扱いを受けたり、冷たくされたりすると「やっぱりなぁ」「私はダメだなぁ」と余計に「居場所がない」と感じてしまいます。このような「居場所がない」という気持ちが少しでも晴れるように、「居場所がない」と感じてしまう心理とその対処法を見ていきましょう。
居場所がないと感じるのはなぜ?
誰かに打ち明けなくても「私には居場所がない」と感じている方は、実は多いのではないでしょうか?むしろ居場所がないと感じるからこそ、家でも職場でも自分のことを押し黙ってしまうのではないでしょうか。私たちの多くは、日常生活で家や職場など何かしらのコミュニティに属し、他者と関わって生活しています。「居場所がない」と感じてしまう理由には、どのような心理で自分自身を捉えてしまうからなのでしょうか?
条件が必要と思っている
居場所がないと感じてしまう理由の一つとして、「私は○○ができる」と自信が持てるものがないと、そこに居てはいけないと感じている可能性があります。それは、はっきりと自覚していなくても、無意識のうちに「私は○○ができない=この場所に居てはいけない」と感じているからです。それが転じて居場所がないと自分自身に感じさせてしまっています。
自分がその場所に居るには、条件を満たしていないといけないという心理が働いています。例えば、家であれば「家事がちゃんとこなせる」「子供の面倒をうまくみることができる」、職場だと「上司に指示された仕事を完璧にこなせる」「職場の誰とでもコミュニケーションをとることができる」といったように、何かをできるスキルが必要だと感じているでしょう。
条件を満たしていない自分をダメだと思っている
条件を満たしていないと、「周りから受け入れられないダメな私」、「能力が足りないダメな私」といったように、自分を否定しがちになって「居場所がない」と感じてしまいます。果たして条件を満たしていないことはダメなのでしょうか?
答えはノーです。条件を満たすことが自分の居場所を確保できる条件ではありません。条件を満たせないあなたもあなた自身なのです。例え、職場で頼まれたコピーを失敗してもそれがあなたの評価の全てではありません。「条件を満たせないダメな私」「居場所がない私」という気持ちを追い出そうとするのではなく、「ダメな私もここに居て良いんだよ」と認めてあげましょう。
居場所がないと感じている心理5選!
「居場所がない」と感じてしまう原因は、具体的にどのような心理が影響しているのでしょうか?
1.現状に不満がある
居場所がないと感じているのは、現在の置かれている環境が自分で選んだものではない可能性があります。そのため、本来は好ましくない場所でも必要以上に周りに気を使ったり、自分を偽って振る舞ってしまい、気疲れを感じてしまいます。気疲れは次第に、「何でこんなことをしないといけないんだ」「本当はこんなはずじゃなかったのに」「私には居場所がない」と現状への不満を溜め込んでしまいます。
2.社会からの疎外感を感じる
毎日一つの場所で単調な生活を繰り返していると、ふとした時に「私は取り残されていて、居場所がないのでは」と社会からの疎外感を感じてしまいます。例えば、毎日家で家事をするだけで一日を終えてしまったり、家と職場だけの往復をしていたりする中で、SNSや同年代の友人の近況などから自分以外の世界を目にした時に、「私には居場所がない」と疎外感を感じてしまうようです。
3.コミュニケーションが苦手
自分に居場所がないと感じるのは、「私にはコミュニケーション能力が足りないからだ」といった心理が働いているかもしれません。さらに、居場所がないのは「人とのコミュニケーションが苦手」と自ら苦手意識を持っている可能性もあります。
「コミュニケーション能力が高い」とは、具体的にどのような振る舞いを指すのでしょうか?明るい性格の人が必ずしもコミュニケーション能力に長けているとは限りません。例えば、もの静かな人でも周りの空気や状況を読んで、他人を気遣えるのは素晴らしいコミュニケーション能力と言えます。人には自分に合ったコミュニケーションの取り方がそれぞれあることも知っておきましょう。
4.周囲に気を使いすぎる
周りの人や環境に気を使い過ぎて「居場所がない」と感じる人も多いでしょう。空気を読むことは大切ですが、空気を読み過ぎると本来の自分の心や意思を押し殺してしまいかねません。そのため、グループやコミュニティの中にいても「楽しくない」と感じたり、「私には居場所がない」と寂しさを感じてしまうでしょう。
5.嫉妬心を感じている
自分に足りないものを持っている他人を嫉妬する心理が、「私には居場所がない」と感じさせている原因のひとつでもあります。例えば、「職場の同僚はパソコンのスキルに長けているが、私はパソコンが苦手」と自分と他人を比較してしまいます。そこから「同僚はパソコンが使えるから、周りからの評価も高い。それに引き換え、私はパソコンができないから周りから認められていない」「居場所がない」といったように、思考がネガティブに移り変わっていきます。
職場で「居場所がない」と感じた時の対処法4選!
職場で「居場所がない」と感じてしまった時に実践できる対処法にはどのようなものがあるでしょうか?4つの対処法をご紹介します。
1.他の人と比べない
他人と自分を比較することで、自己評価を下げてしまうことが「居場所がない」と感じてしまう原因でもあります。「同僚と同じスキルがない=居場所がない」という思考回路を自分で作り出してしまっているかもしれません。同じ職場で同じ制服を着ていたとしても、中身の人間は全く別の人間であることを理解しましょう。仕事で求められることが例え同僚と同じであったとしても、人それぞれ得意とする分野やスキルは異なります。もし、苦手とするスキルがあれば、習得するのも自信につながるでしょう。
2.「ありがとう」など感謝の言葉を伝える
毎日のルーティン業務でも、人にやってもらったことに対して「ありがとう」と感謝の言葉を伝えてみましょう。自分がしたことに対して「ありがとう」と言われることに抵抗を感じる人はいません。些細なことでも感謝の言葉を伝えることで、職場の人との心の距離が縮まり、自分の気持ちが「居場所がない」から「ここに居ても良いんだ」に切り替わるでしょう。
3.仕事に集中する
「居場所がない」と感じたら仕事に集中することで、外部へ気がそれないように自分の行動をコントロールしてみましょう。仕事に没頭できたら、自然と周りのことを気にしなくなります。さらに、仕事に集中することで自分のスキルアップにも繋がり、気づいたら「居場所がない」と感じていたことすら忘れている場合もあります。いかに自分を仕事に没頭させられるかチャレンジしてみましょう。
4.思い切って転職する
「居場所がない」と感じ、自分の内面をコントロールしても限界がある場合は、思い切ってハード面を変えてみましょう。「これまでの自分なら転職のような思い切った行動は選択しないだろう」と感じるかもしれませんが、転職によって環境を変えることで、これまで「居場所がない」と感じていた気持ちが払拭されることもあります。事前準備が必要な行動ですが、選択肢の一つとして持っておくと良いでしょう。
家で「居場所がない」と感じた時の対処法2選!
家で「居場所がない」と感じてしまった時に実践できる対処法にはどのようなものがあるでしょうか?2つの対処法をご紹介します。
1.愛されていることを自覚する
家の中にいて「居場所がない」と感じる時もあるでしょう。自分が生まれた時から存在する家族は、何十年も経てば空気のような存在へと移り変わります。日常生活の中で、あえてあなたに「愛している」とはっきり思いを伝える家族は少ないでしょう。けれど、あなたが存在しているだけで家族は十分に嬉しいのです。もしも家族と心の距離を感じ「居場所がない」と感じるのであれば、まずはあなたから家族へ心を開いてみましょう。
2.自分で居場所を見つける
「どう頑張っても家族との距離間が縮まらない」「家に居場所がない」と感じる場合は、家でもなく職場でもない自分がリラックスできる第3の場所をつくってみましょう。手軽にできるような、一人で立ち寄れるお気に入りカフェを見つけるのも良いですし、思い切って趣味の習い事を始めてみるのも良いでしょう。いきいきとしたあなたを見て、家族の態度も変化するかもしれません。
まだある!「居場所がない」と感じたときの対処法2選!
職場や家など場所に限らず、「居場所がない」と感じた時に実践できる対処法を2つご紹介します。
1.頑張らない
「居場所がない」と感じて、無理に居場所を確保するために頑張らないようにしましょう。「居場所がない」と感じるのは、自分に不足を感じて焦る心理が原因でもあります。ですが、やりたくないことや苦手なことをできるように振る舞うのは、結果的に自分に無理をさせてしまいます。「頑張らないと居場所がない」と焦る必要はありません。
2.自己を肯定する
「居場所がない」と感じてしまうのは、自分で自分を認められていない可能性があります。何かできないことがあっても、あなたに変わりないですし、できることがあってもあなたです。「背伸びをしなくても大丈夫」とありのままの自分を認めてあげましょう。「居場所がない」と肩身が狭くなっている思いが、自然と軽減されるでしょう。
居場所がないと感じたらダメな自分を受け入れよう!
家にも職場にも「居場所がない」と悲観に暮れてしまうこともあるでしょう。周りに受け入れてもらうために無理をしたり、できない自分に「ダメだ」と落ち込んだりするかもしれません。そのような時は、他人の目や評価を気にするよりも、「自分はどうしたいのか」「自分はどう感じているのか」と自分のことを気使ってあげましょう。
ダメな自分と向き合うのは誰しも勇気がいることです。ですが、「居場所がない」と感じている自分を素直に認めて、思い切って「ダメな自分」を受け入れてみましょう。ありのままの自分を受け入れることでネガティブな気持ちが軽くなるでしょう。