卒園・卒業式の母親の服装マナー!【スーツ・ワンピース・着物】
卒業式シーズンになると、参加するお母さん本人の服選びが悩みの種になります。スーツと言ってもさまざまな種類があります。卒業式に参列するほかのお母さんたちと少し違ったおしゃれを演出するためにどんな服、スーツを選んだらよいか、役立つポイントをまとめました。
目次
卒園・卒業式って母親は何を着ればいいの?
寒い冬も終わり、3月になると卒業シーズンを迎えます。次の学校へ入る準備ももちろん、卒業式にどのような服を着るか、服装のマナーはどのようなものか、いろいろ考えなければいけない悩ましいシーズンといえるでしょう。
今回はお子さんの卒園・卒業式を迎えるお母さん方に役立つ、それぞれの年代に合わせた服装のポイントを挙げていくことにしましょう。
卒園・卒業式の母親の服装のポイント3つ!
卒園・卒業式、またそのあとの入学式に着れるスーツや服を選ぶ際の大事なポイント3つを御紹介します。
簡単なポイントを押さえるだけで、スーツ選びがぐっと簡単になります。
フォーマル・準フォーマルを選ぼう
まず大事なポイントとして、卒業式にはフォーマル・準フォーマルの服を選ぶことが大事です。日本語では正装といいますが、主に結婚式や披露宴、式典などのきちんとした式に出るときの服装です。
結婚式や披露宴などはパーティードレスや華やかなおしゃれな色の服を着ることができますが、卒業式ではダークカラーのジャケットスーツやワンピースなど、その式のスタイルに合わせた服やバッグを選ぶことが必要です。
アクセサリーやコサージュで華やかに
シックな色のジャケットスーツやワンピースを着る場合、アクセサリーやバッグで華やかさやお祝いの雰囲気を出すことで他の人と差をつけたおしゃれな服装を楽しむことができます。
フォーマルな服に合わせるアクセサリーとしてはパールのネックレスなどが一般的ですが、大柄のコサージュやヘアアクセサリーを工夫するなどして、フォーマルな服にも華やかさを出すようにしましょう。30代であれば華やかな明るい色、40~50代であればシックな色のものを付けると素敵です。
自分の年代にあった着こなしをしよう
同年代の子供がいるとはいえ、親の年代は様々です。50代のお母さんと比べると30代や40代の若いお母さんの方が華やかに見えるのは間違いありませんが、年代に合わせて素敵な服装をするように工夫しましょう。
卒業式の写真は後々まで残る大事な思い出のひとつになります。30代、40代、50代、どんな年代であっても、フォーマルな服装を前もって選んで置くことで、年代にかかわりなく自信をもって卒業式に出席することができるでしょう。
卒園・卒業式の母親の服装のポイント【スーツ編】5選!
ここからは、定番の卒園・卒業式に出席する母親の服装を見ていきましょう。今年初めて卒業式に出席するというお母さんは、フォーマルスーツやワンピースなどの服を揃えるところから始めなければいけません。
今まで何度も卒業式に出席してきたお母さんの場合、今までと同じフォーマルスーツを着る場合でも、アイテムを変えてみることで服の印象もぐっと変わります。
ポイントをしっかり押さえて、子供が自慢したくなるおしゃれで素敵なお母さんとして式に出席しましょう。
定番テーラードのフォーマルスーツ
どのようなフォーマルスーツを選んだらよいかわからないというお母さんには、定番のテーラードタイプのフォーマルスーツがおすすめです。あまり着る機会はなくても、冠婚葬祭用に一着はバッグとセットで持っているかもしれません。
黒のスーツだと汚れが心配になったり、暗い印象を与えるかもと不安になるかもしれませんが、コサージュやネックレス、バッグなどのアクセサリーを華やかにすることでスッキリとした落ち着いた印象を与えてくれます。30代、40代、50代どの年齢にも合う、定番のフォーマルファッションです。
パンツスーツでもOK
小さいお子さんのいるお母さんの場合はパンツスーツもおすすめです。ただでさえ動きにくいフォーマルスーツを着て子供と一緒に式典に参加するわけですから、着崩れやずり上がりを気にすることなく着れるパンツスーツを選んで卒業式に出席しましょう。
ビジネスライクに見えがちなパンツスーツですが、スーツの中に着るカットソーを華やかなタイプのものを選んだり、アクセサリーを加えたりすることで卒業式にもふさわしい服装をすることができます。
スカートスーツならフェミニンに
スカートをフレアータイプにするだけで、フォーマルスーツの服装の印象がぐっと変わります。ジャケットを変えたりスカートを変えたりひと工夫することで、日にちの近い卒業式と入学式に違った雰囲気のファッションで参加することができます。
フォーマルスーツを買うと、基本的にジャケットとスカートのセット販売が多いですが、タイトなスカートでは体系をカバーできなかったり、丈が気になったりと何かと不便が多い場合がありますが、フレアースカートを一枚準備しておけばその心配も解消できます。
アクセサリーを選ばないノーカラージャケット
ノーカラージャケットは、程よく女性らしさを演出する人気のフォーマルスーツです。インナーにフェミニンなシフォン系のカットソーを着てもおしゃれに見えますし、きちっと前を閉めてアクセサリーをジャケットの上に見せて華やかさを出すこともできる服装です。
アクセサリーを選ばず着れるので、同じジャケットを着まわす場合でもアクセサリーを変えることで違ったおしゃれな印象を与えることができます。
上品なツイードのスーツ
ツイードのジャケットは、それだけで上品さとおしゃれさを出してくれるフォーマルスーツです。アクセサリーなどを付けるのがあまり好きではないお母さんや、小さい子供がいてコサージュなどを付けられないお母さんはジャケットで華やかさを出しましょう。
少し明るめのジャケットでも、合わせるスカートやワンピースをシックな色に抑えることで、まとまった印象に仕上がります。
卒園・卒業式の母親の服装のポイント【ワンピース編】4選!
卒園・卒業式の服装と聞いて想像するスタイルはスーツが多いですが、ワンピースも物を選べばきちんとフォーマルな服装になります。
卒園・卒業式に出席するお母さんのスタイルにふさわしいワンピースを選ぶ時のポイントを見ていきましょう。
異素材生地の組み合わせがおしゃれ
ワンピースといっても、素材によって様々な印象の違いを与えることができます。上下異素材の組み合わせの服を選ぶことで、合わせ方で悩むことなく着ることができます。
卒園・卒業式はジャケットを羽織らないと少し肌寒い季節ですが、季節に合わせて別の冠婚葬祭にも着ていくことができますし、合わせるジャケットやアクセサリーを変えるだけで別の表情を簡単に表現することができます。
ウエストの切り替えしデザインでスッキリ
ワンピースはおなか周りが気になる人には、ウエストに切り返しのあるデザインのものや、ベルトのあるワンピースがおすすめです。
フレアースカートタイプのものにすれば、体系を簡単に隠すことができ、おなか周りも目立たなく見せることができます。半袖のワンピースでも、ジャケットを着てしまえば二の腕が見える心配もないので、安心しておしゃれな服装を楽しめます。
ツーピースに見えるワンピースもおすすめ
同じ色で統一されていますが、カットソーとスカートの組み合わせのように見えるこちらのワンピースは、無地のワンピースが苦手な人にもおすすめのフォーマルワンピースです。
ワンピースがダークカラーなので、ジャケットの色を少し華やかなものにすることで、暗くなりすぎることなく卒業式にも合わせやすいおしゃれな着こなしをすることができます。
ノーカラージャケットを合わせてフォーマルに
ワンピースだけで着ると若干カジュアルになりがちですが、ノーカラージャケットを合わせることで格が上がり、卒業式にも恥ずかしくないフォーマルな服装をすることができます。
フォーマルワンピースは、ジャケットとセットで売っていることが多いので、1セット準備をしておいて、小物遣いで違いを出すのもよいでしょう。明るめの色のワンピースも、合わせるジャケットが暗めの色であれば落ち着いた雰囲気を出すことができるので、卒園・卒業式にもあった着こなしになります。
卒園・卒業式の母親の服装のポイント【着物編】3選!
卒園・卒業式に和装で出席しようと思っておられるお母さんは、どのような点を気を付けたらよいでしょう。
着物は、洋装と違って何着も持っている人は少ないので、そのシチュエーションに合った色や柄、着こなしをすることが大事になってきます。
わが子の晴れ舞台に和装で参加しよう!と決める前にどのように選ぶことができるか、ポイントを見ていきましょう。
卒業式にふさわしい訪問着を
一昔前は、卒業式というと黒の羽織が一般的でしたが、最近の卒園・卒業式は準礼装といわれる、訪問着・付け下げ・色無地などから選ぶことが一般的です。
帯は礼装用の金か銀の袋帯で、二重太鼓にするのが正式な礼装になっています。あくまでも主役は子供ということを念頭に置き、派手で目立ちすぎないような色や柄の着物を選ぶようにしましょう。
春を思わせるカラーを
せっかく着物を着るのでしたら、春らしいカラーのものを選びましょう。薄い桜色や紫色、明るいブルーグレーなどの色を着て卒業式に参加されるお母さんが多いようです。
スーツやワンピースで明るい色を着ると目立ちますが、和装では暗すぎず華やかな色のものを選ぶことで落ち着いた品位のある印象を与えることができます。
季節の花柄で華やかさを
卒園・卒業式の季節は春です。着物の色はもちろん、柄にも季節感を出しましょう。
桜の花や菊の花などの小さい花がちりばめられた落ち着いたデザインの着物を選んで着れば、季節感が出て華やかさがアップします。デザインが大柄のものや色のきついものは、主役の子供たちより母親が目立ってしまうことにもなりかねないので、注意してデザインを選ぶようにしましょう。
卒業式の服装!30代ママにおすすめの着こなしは?
ここから、年代別におすすめのフォーマルスーツ、ワンピース、着物の着こなしを見ていきましょう。年代ごとに合うスタイルは変わっていきます。
ポイントを押さえて、落ち着いた品位のある雰囲気を出すことができるフォーマルファッションをしましょう。
30代ママにおすすめのスーツ
30代であれば、少しひざが見える丈のフォーマルスーツも上手に着こなせるでしょう。フレアースカートで若々しく見せることができますし、アクセサリーなどではなくツートーンカラーでメリハリをつけたトータルコーディネートをするのもよいでしょう。
服をシンプルにまとめた分、ヘアメイクで30代らしく華やかさを出すのもポイントです。
30代ママにおすすめのワンピース
30代ママであれば、友人の結婚式用に最近買った、ベージュや紺系の落ち着いた色のワンピースがあるかもしれません。その上からノーカラージャケットを着るだけで、30代らしく卒園・卒業式に合わせたフォーマルな服装をすることも可能です。
結婚式と違い、アクセサリーは控えめにして落ち着いたジャケットを合わせることで、格式の高い式典にもあったスタイルにすることができます。
30代ママにおすすめの着物
30代の若いお母さんが卒園・卒業式に着物を着るのであれば、明るいながらも柔らかい色の着物を選びましょう。グレー系の色よりもサーモンピンクや若草色などのさわやかな色のものを着ることで、30代という年齢に合った落ち着いた雰囲気を出すことができます。
30代ですから、ヘアメイクはきっちりとまとめて、小物も最小限に抑えることで、20代の時と違った落ち着きと品位をのある着物の着こなしをするようにしましょう。
卒業式の服装!40代ママにおすすめの着こなしは?
40代ママにおすすめの着こなしを見ていきましょう。子育てもだいぶ落ち着いてきて自分のための時間も持てるようになる40代のお母さんが、子供の晴れ舞台にスッキリ着こなせるおすすめファッションを紹介します。
40代ママにおすすめのスーツ
30代の時と違い、40代になってくると体系カバーも洋服選びの重要なポイントになってきます。フレアータイプではなく、タックの入ったスカートでひざ中ほどから下の丈のものを着ることで、スッとした印象のファッションを作ることができます。
ダークカラーの服でトータルコーディネートをしてしまうと暗く見えがちなので、ジャケットはツイードや少し明るめの色で顔周りを明るく見せるようにしましょう。
40代ママにおすすめのワンピース
体系カバーをしたい40代のお母さんは、ウエストマークがきちんとされているワンピースを選ぶようにしましょう。アクセサリーをシンプルなものにすることで、全体的にすっきりした印象に見せることもできますし、素材違いのジャケットを着ることで華やかさやおしゃれ感をプラスした服装をすることができます。
40代ママにおすすめの着物
40代のお母さんにおすすめの着物は、淡い薄い色の着物です。藤色や少しくすんだ若草色など、30代のお母さんが着るとちぐはぐに見えてしまいかねない微妙な色合いの着物が似合う年齢になってきます。
持ち物や小物も同系色で統一することで、40代という年代に合ったスタイルできれいに着こなすことができるでしょう。
卒業式の服装!50代ママにおすすめの着こなしは?
50代になると、もうこれで最後の卒業式を迎えるというお母さんたちも多いことでしょう。最後の子供の晴れ舞台にふさわしい装いはどのようなものでしょう。
30代、40代のお母さんにはない風格にふさわしい服装を選んで、自分自身が満足いく着こなしを楽しみましょう。
50代ママにおすすめのスーツ
定番の無地のスーツもよいですが、50代のお母さんにおすすめなのは少しラメが入っているジャケットです。顔回りがキラキラして見えるので、顔色を良く見せてくれますし、華やかにも見えます。
織り方が細かいものの方が全体的にすっきりとした印象を与えるので、柄にも注意して服を購入しましょう。
50代ママにおすすめのワンピース
50代のお母さんがワンピースを着る場合、ジャケットはスッキリとしたノーカラージャケットがおすすめです。タックの入ったスカートを選んで、気になるところを隠せるデザインのものを選ぶとよいでしょう。
アクセサリーや小物をシンプルながら上品なものを選ぶことで、若いお母さんたちとは違う落ち着きや風格をだすことができるでしょう。
50代ママにおすすめの着物
50代のお母さんにおすすめなのは、少し暗めの色の羽織と、金糸のしっかり入った帯の組み合わせの着物です。顔回りに明るい色の柄が入った着物を選ぶとよいでしょう。
渋い色の着物は、若いお母さんたちには着れない色のひとつです。せっかくの卒業式ですから、格式高い着物で参加しましょう。
卒業式の母親の服装の注意点4つ!
卒業式に着ていく服がある程度決まった後は、付属の小物やその他の注意点を考慮する必要があります。卒業式というのは、パーティーと違って独特の雰囲気のある式典ですから、服装だけでなくその他のマナーもしっかり把握しておく必要があるでしょう。
服装以外に注意するべきポイントを見ていきましょう。
①ストッキングは肌色を
黒のストッキングは弔事を思い出させるのでNGです。もちろん、素足で参加するのもふさわしくありません。
必ず肌色のストッキングを着用するようにしましょう。
②つま先が開いた靴はNG
つま先が開いた靴は、正装をする際にはふさわしくありません。つま先とかかとがきちんとおおわれているパンプスを選ぶようにしましょう。
卒業式以外でも使えるので、黒のパンプスを一足持っておくと役立つでしょう。
③ショールはNG。必ずジャケットを
卒業式に参加するにあたり、肩の周りを隠すためにショールをかけるのはNGです。結婚式やパーティーとは違い、格式ある式なので、そのような時には必ずジャケットを着用しましょう。
④式典中の寒さ対策を
卒業式が行われる体育館や行動は、基本的に空調設備が備わっていません。寒さ対策ようにひざ掛けやストールを持っておくとよいでしょう。
かさばらないようにコンパクトなものを持っていくのがおすすめですが、服装に合うように無地のもので派手ではないものを持っていくようにしましょう。
卒業式の母親のバッグの選び方を解説!
服装に合わせたバッグを選ぶようにしましょう。黒の革バッグを選ぶお母さんたちが多いですが、グレーや紺などの服装の場合、その色に合ったバッグを選ぶこともできます。いずれにしても、服の色からかなりずれてたり、派手すぎではないものを選びましょう。
貴重品などはそのバッグに入れて、スリッパやストールなどを入れるサブバッグを持っていく方も多いでしょう。基本的にサブバッグはメインバッグより目立たない色であることが大切です。それを考えると、こちらも黒のバッグを選ぶ方がよいでしょう。
おしゃれな着こなしで卒園・卒業式を最高の思い出に!
保護者には何度もある卒業式ですが、子供にとってはその学校の卒業式は一回だけです。同じスーツやワンピースを着まわすとしても、毎回同じ着こなしではなく、少しアレンジを加えながらその都度オシャレを楽しみましょう。
お子さんだけでなく、お母さんにも忘れられない貴重な一日になることでしょう。