イソフラボンの摂りすぎは危険?大豆製品の一日の摂取目安量とは?
大豆製品に多く含まれているイソフラボン。様々な効果があり、健康食品として注目されていますが、摂り過ぎには注意です。イソフラボンにはどのような効果があるのか、摂り過ぎにならない適切な1日の摂取量とはどれくらいなのか、見ていきましょう。
目次
そもそもイソフラボンとはどんな栄養素なの?
イソフラボンとは、ポリフェノールの一種である健康成分です。ポリフェノールとは、植物に含まれる苦みや渋みなどの成分であり、わたしたちの健康と美容にとって大切な成分です。イソフラボンは女性ホルモンと似た化学構造を持っているため、体内で女性ホルモンのような働きをすることができます。
そんなイソフラボンは、わたしたちの食事のなかでは豆類(特に大豆)から摂取することができます。
大豆イソフラボンとは?
大豆イソフラボンは、女性ホルモン「エストロゲン」(卵胞ホルモン)と似た働きをすることが分かっています。細胞にダメージを与える活性酸素の働きを抑えるなど、わたしたちの身体が若々しくあり続けるために欠かせない成分です。
イソフラボンには2つの型がある!
イソフラボンには「グリコシド型イソフラボン」と「アグリコン型イソフラボン」の2つの型があります。この2つは分子の大きさが異なります。「グリコシド型イソフラボン」の方が、「アグリコン型イソフラボン」よりも分子のサイズが大きく、吸収率がよくありません。
一般的に「グリコシド型イソフラボン」は摂取した2割程度しか身体に吸収されないと言われています。そのため、効果的にイソフラボンの効果を得るためには「アグリコン型イソフラボン」を摂取することが大切です。この「アグリコン型イソフラボン」は、味噌や醤油などの発酵食品に多く含まれています。しかし、これらの発酵食品は、たくさん摂取すると塩分の摂り過ぎが心配です。そんな時は、サプリメントを上手に利用しましょう。
イソフラボンを摂取して得られる7つの効果!
美肌になれる
女性にとって嬉しいのが、この美肌効果ではないでしょうか。美肌にとって欠かせないのは女性ホルモン「エストロゲン」です。女性ホルモン「エストロゲン」は「美のホルモン」と言われています。イソフラボンは、この「エストロゲン」の働きを補うことができるのです。そのため、コラーゲンを増やし、肌の弾力を保つことができます。また、細胞の新陳代謝も高めるので、肌の生まれ変わりが促進されます。これらの作用により、美肌になることができます。
更年期障害の改善
閉経を挟んだ前後5年間の合計10年のことを「更年期」と言います。そのため、一般的に「更年期」は45歳〜55歳です。この時期に女性を悩ませる更年期障害は、女性ホルモン「エストロゲン」の減少によって引き起こされます。先ほど述べたように、イソフラボンは女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きをもつので、摂取することで更年期障害の症状を緩和することができます。特に、ホットフラッシュ(更年期障害による、ほてり・のぼせ)に効果があると言われています。
薄毛予防や改善
薄毛の悩みは男性特有のものと思われがちですが、実は女性でも悩んでいる方が多い問題です。女性の場合は、特に分け目が広がってくることから気にし始める方が多いようです。男性の方が薄毛に悩むのは、髪を強く太くする働きを女性ホルモン「エストロゲン」がもっているからです。男性も女性ホルモン「エストロゲン」を持っています。しかし、男性は女性よりも女性ホルモン「エストロゲン」の量が少ないために、減少すると薄毛に悩まされやすいというわけです。
そんな薄毛の原因と言われるAGAは、男性ホルモン「テストステロン」と5aリダクターゼが結びつき、ジヒドロテストステロン(DHT)が生成されて引き起こされます。イソフラボンを摂取することで、この5aリダクターゼの働きを抑制することができるので、薄毛予防や改善の効果があります。
体臭の改善
体臭の主な原因は男性ホルモンによるものです。女性の体内にも男性ホルモンはあり、特に夏場など1日中動き回っていると体臭が気になりますよね。イソフラボンはこの男性ホルモンの働きを抑制するため、体臭を改善することができます。
また、貧血のときは汗を作る機能が低下し、体内に「乳酸」がつくられます。その結果、すっぱいニオイを放ってしまいます。イソフラボンは鉄分が外に流れるのを防ぐ働きがあるので、貧血・ニオイを防ぐことができます。
ガンになるリスクが下がる可能性も
イソフラボンを摂取すると、乳ガンのリスクを下げる可能性があることが中国の研究で分かっています。特に、アジア人の方が欧米人よりも効果があるという結果が出ています。イソフラボンを摂り過ぎることが発ガンリスクを高めることが長年心配されていましたが、摂り過ぎず1日の摂取量を守っている場合においては、その心配はないようです。
骨粗鬆症の予防
女性も男性も、年を取ると徐々に骨を作る働きが、古い骨を壊す働きに追いつかなくなり、骨密度が減少していきます。その結果、骨粗鬆症に多くの方がなってしまいます。また、女性は更年期に入ると女性ホルモン「エストロゲン」が減少することから、急激に骨密度が減少してしまいます。イソフラボンは、このエストロゲンと似た働きをするので、この骨密度の減少を防ぐことができます。
生活習慣病の予防
生活習慣病は男性の問題と思われがちですが、実は女性も内臓脂肪を蓄えている人は多いと言われています。それは、食の欧米化が進み、わたしたちが日々コレステロールを摂り過ぎていることが原因です。イソフラボンには悪玉コレステロールの排除や、脂肪細胞を小さくし、燃焼を促進する働きがあるので、摂取することが内臓脂肪を減らすことに繋がります。
イソフラボン過剰摂取の2つのリスクとは?
イソフラボンがわたしたちの美と健康にさまざまな効果があることが分かりました。良いものだからとついつい摂り過ぎてしまいそうです。しかし、摂り過ぎには要注意。摂り過ぎると、次の2つのリスクがあると言われています。
女性ホルモンのバランスが崩れる
イソフラボンは女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きをするため、イソフラボンの摂り過ぎは女性ホルモンのバランスを崩すことに繋がってしまいます。その結果、無月経や月経不順、情緒不安定など、心身ともにさまざまな変調がもたらされます。
生殖機能の発達に影響する
イソフラボンを摂り過ぎると、少女の初潮期を早めたり、胸のふくらみを早めることが研究の観察で分かっています。また、ニュージーランドの研究では、クローバー(イソフラボンを多く含む)を大量に摂取したヒツジが不妊になったことが分かっています。また、この他にもいろいろな動物実験で、イソフラボンを摂り過ぎると生殖機能に異常が見られることが分かっています。この結果が、どの程度人間にも当てはまるのかは明らかになっていませんが、思春期や妊娠希望である人は、特に1日の摂取量を気をつけて、摂り過ぎないようにしましょう。
大豆製品の1日の摂取目安量は?
では、摂り過ぎず適切に摂取するには、どのくらいの量が適当なのでしょうか?
イソフラボンの1日の摂取目安量は?
内閣府の食品安全委員会は、1日の摂取目安量の上限は70〜75mgと設定しています。また、特定保健用食品やサプリメントからの1日の摂取上限は30mgとされています。それぞれの食品にある食品表示を見るなどして、1日の摂取量を守るようにしましょう。また、サプリメントも効果を求めて摂り過ぎないようにしましょう。
定番の大豆製品に含まれるイソフラボン量は?
定番の大豆製品から和食のものを挙げます。納豆1パック(50g)には65.0mg、豆腐1/2丁(110g)には55.0mg、味噌汁1杯(味噌20g)には9.9mgのイソフラボンが、それぞれ含まれています。
イソフラボンサプリのおすすめランキングBest5!
食事だけでは補いきれないイソフラボンをサプリメントで摂取しましょう!おすすめのサプリメントをランキング形式で紹介します。まず、ランキング第5位から順に見ていきましょう。
【第5位】アサヒ ディアナチュラ 大豆イソフラボンwithレッドクローバー
1,296円
商品の購入はこちらアサヒディアナチュラの大豆イソフラボンwithレッドクローバーは、安心の無添加で、1日1粒のお手軽さと低価格が魅力的です。
つづいて、ランキング第4位はどの商品でしょうか?
【第4位】UHA味覚糖 UHAグミサプリ 大豆イソフラボン
UHA味覚糖のグミサプリ大豆イソフラボンは、グミサプリなので、休憩時間などにお菓子感覚で食べることができ、お手軽さが良いですね。
では、ランキング第3位はどの商品でしょうか?
【第3位】小林製薬 発酵大豆イソフラボン エクオール
小林製薬の発酵大豆イソフラボンエクオールは、エクオールのほかにも、タンニンやヘスペリジン(ビタミンPとも呼ばれる)、テアニン(アミノ酸の一種)など、女性の健康に働きかける成分が含まれています。そして、1日1粒でお手軽です。
さて、ランキング第2位はどの商品でしょうか?
【第2位】DHC 大豆イソフラボン
DHCの大豆イソフラボンは、更年期障害や生理不順に効果があると有名です。
では、いよいよランキング第1位の発表です!
【第1位】大塚製薬 ネイチャーメイド 大豆イソフラボン
ランキング第1位は、大塚製薬のネイチャーメイド大豆イソフラボンでした。大塚製薬のこのサプリメントは、1日1粒とお手軽で、更年期障害や生理不順の改善に加えて、美肌効果・美髪効果も期待できるようです。
ランキングを参考にしながらも、自分のライフスタイルなどに合うものを選びましょう。
イソフラボンは適正量を摂ると健康に効果的!
いかがでしたでしょうか?イソフラボンには、女性にとって嬉しい効果がたくさんあることが分かりました。1日の摂取量を守ってイソフラボンを摂取することにより、いつまでも美しくハツラツとした毎日を手に入れてください。