シングルマザーにおすすめの仕事7選!どんな試練が待ち受けているの?
シングルマザーは仕事先を見つけることが大変だとされています。そんなシングルマザーにはどんな仕事がおすすめなのか、偏見の目や収入面の厳しさといった試練についてご紹介していきます。履歴書や面接のアピールポイントもご紹介しますので、仕事を見つける参考にして下さい。
目次
シングルマザーとは?
シングルマザーという言葉には様々な意味が含まれていますが、主に「1人で子供を育てている女性」のことを最近ではシングルマザーといいます。しかし元々のシングルマザーの意味は、「子供の父親と婚姻関係がないまま出産した女性」を示す言葉です。
日本では未だに1人で子育てする女性に対して否定的なイメージがあることから、そのイメージを払拭するためにシングルマザーという言葉が多用されるようになったとも言われています。
シングルマザーの仕事選びや就職のポイント5つ!
シングルマザーのパートなどの仕事選びのポイントや、就職活動をする時のポイントについてご紹介していきます。
①子供が小さい場合のポイントは?
シングルマザーは、子供がまだ小さい場合には仕事先が決まる前にまず、仕事中の子供の預け先を確保する必要があります。実家の両親や親戚に頼る場合もありますが、保育所や学童を利用することがあります。
シングルマザーの場合は、保育料が安い認可保育所に優先的に入所させてもらえる可能性が高いと言われています。子供の預け先と就職先を同時に見つけ、いざ就職先が決まり仕事が始まるという時には子供をしっかり預けられるようにしましょう。
②必要な条件をはっきりさせておく
シングルマザーに限ったことではありませんが、仕事を探す時には「給料・勤務時間・休日の日数」などこれだけは譲れないという条件を決めておくと仕事を探しやすくなります。
シングルマザーは仕事内容だけでなく、早退時の扱いといった細かい点を明確にしておくことで就職してからのトラブルを回避することができます。
③将来も見据えて選ぼう
シングルマザーが仕事を探す時には条件を明確にするだけでなく、長く続けられる仕事かどうかも考えておく必要があります。シングルマザーは1人で家計を支えていかなければいけないので、子供の成長にともなって出費が増えることも考え、将来的に昇進・昇給の可能性がある仕事を選ぶことがポイントです。
④面接や履歴書のアピールの仕方は?
シングルマザーが正社員としての就職をすることは難しいと言われていますが、履歴書や面接でいくつかのアピールポイントをおさえることでシングルマザーでも正社員としての就職を成功させやすくなります。
・履歴書のアピールポイントには次の3つがあげられます。
「社会人としてのマナーが身についている」
「入社への意欲・熱意があること」
「企業の役に立つ人間であること」
・面接時のアピールポイントには次の2つがあげられます。
「自分の言葉で話す」
「質問の回答には必ず自分の思いや考えを添える」
この履歴書と面接時のアピールポイントをおさえることで、シングルマザーでも正社員としての就職成功率が高くなります。
⑤母子家庭の支援制度を利用しよう
シングルマザーなど働くお母さんに向けた「マザーズハローワーク」という仕事紹介機関など、シングルマザーの就職を支援してくれる制度を活用しましょう。シングルマザーなどを対象とした資格取得を応援する制度もあり、指定の教育訓練講座を受講することで費用の20%が給付金として支給されます。
シングルマザーが正社員を目指して2年以上の資格取得のための期間が必要であれば、期間中は月額10万円が支給されるので資格取得期間であっても金銭面での負担が軽減されます。
シングルマザーにおすすめの仕事7選!
子育てや家事に忙しいシングルマザーにおすすめの仕事をご紹介していきます。
①事務職やサービス職が多い
シングルマザーに多い仕事には、「事務職」と「サービス職」があります。日本で働いているシングルマザー全体の23.5%が事務職という結果があります。求人数の多い事務職やサービス職は、仕事時間が決められていて必ず定時で帰る・時短勤務にするという選択肢があるのでおすすめです。
②介護職
介護職は、シングルマザーにとってとてもメリットが多い仕事です。子供の成長に合わせてパート・正社員・夜勤と働き方や時間を変えることができるというのがシングルマザーにとって魅力的です。
また、介護職は働きながら介護福祉士などの資格を取れるのでキャリア形成がしやすいこともシングルマザーにおすすめできるポイントです。
③保険の外交員
会社にもよるので求人票を確認する必要はありますが、契約数を伸ばすことで手当がつくことが多く、実力に応じて高い収入が期待できる仕事です。人気の高い事務職と違い、求人に対して競争率がそれほど高くないのでシングルマザーでも就職しやすい仕事でもあります。
④家事代行
家事代行は主婦としての家事経験を活かせる仕事なので、普段家で家事をしているシングルマザーにピッタリの仕事です。働ける日や時間を設定できるところが多いので、子供がいても働きやすく、面接では家事ができることをアピールすればいいので比較的楽に就職することができます。
しかし、収入はあまり多くないので、副業として掛け持ちで働いている人が多く、求人票にも「副業におすすめ」と書かれていることが多いです。
⑤医療事務
医療事務は求人数が多く、関連資格の種類が多いので資格を取ってキャリアアップができるおすすめの仕事です。医療事務の仕事には主に、「受付/案内」「カルテ管理」「レセプト(診療報酬明細書を作成する仕事)」と3つの仕事に分かれるので、医療事務の中でも更に自分に合った仕事を選ぶことができます。
⑥調剤薬局事務
調剤薬局事務は、調剤薬局で受付や保険の確認だけでなく、調剤報酬明細書の作成などを行い、薬剤師をサポートする仕事です。勤務時間と休日が固定されているところが多いので、子供と過ごす時間を確保しやすいためシングルマザーにおすすめです。
そして、調剤薬局は全国にあるので求人数も比較的多く、仕事を見つけやすいです。
⑦時給の高い派遣の仕事
派遣の中でも求人の多いコールセンターは、時給が高いだけでなく残業がなく定時で帰宅することができるのでシングルマザーの人に向いている仕事です。会社によっては、パソコンなどの設備があれば在宅でできる場合もあります。
正社員ではありませんが、大手企業であれば福利厚生も充実しているので正社員でなくても安心できます。
シングルマザーに待ち受けている4つの試練とは?
正社員としての履歴書や面接だけでなく、シングルマザーに待ち受けている試練についてご紹介します。
シングルマザーは就職が難しい
最も大変な試練として、シングルマザーは子供が病気になった時など、早退する可能性があったり長い時間働けないことから就職が難しいです。正社員は難しいですが、求人が多く時間の都合をつけやすいパートであれば、この試練を比較的早く乗り越えることができます。
パートの場合、面接も働ける時間帯などを聞かれるだけなことも多いので、面接に対する気苦労はなくなります。
収入の面はかなり厳しい
シングルマザーにとっての試練の1つには、収入が少ないということもあります。働ける時間が短く、早退することも多くなってしまうので収入がかなり厳しいものになります。仕事を始める前に面接の時点で、早退の可能性を伝えておく必要があります。
子供との時間をとるのが難しくなる
シングルマザーの試練には、生活のために仕事をしないといけないが、子供との時間がとれなくなるということがあります。短い時間で働けるパートであれば、求人も多いので仕事を見つけやすく、時間の都合をつけやすいです。
しかし、パートで働く時間を短くしてしまうと、子供との時間はとれるが収入が減ってしまうというジレンマがあり、これは大きな試練といえます。
偏見の目がついて回る
シングルマザーの試練には、周囲からの偏見の目がついて回るということがあります。パートなどで仕事をしっかりしているとしても、「シングルマザーはすぐ早退する」「何かしら問題があるからシングルマザーになった」と思う人が多く、常に偏見の目があります。
資格を取ると就職に有利になる!
シングルマザーは仕事先を見つけるのが難しいですが、ホームヘルパーなどの資格を取得しておくと就職に有利になります。シングルマザーが多く取得している資格には、簿記検定がありますが、実際に仕事に役立っていると答える方が半数以下とあまりこの資格は仕事探しに影響しないことが分かります。
一方、ホームヘルバーの資格であれば、介護系の仕事に就くキッカケにもなりシングルマザーの60%以上の方が仕事に役立っていると答えています。資格を取得する時には、仕事に役立つ資格かどうかを確認してから仕事に役立つ資格を取得するようにしましょう。
シングルマザーに向いている仕事や試練を理解しよう!
シングルマザーには仕事を見つけることが難しい・偏見の目があるといった様々な試練があることが分かりました。シングルマザーに向いているパートなどの仕事を知ることで、仕事先を見つけやすくなり、経済的な負担が少なくなります。
シングルマザーが直面する試練やシングルマザーに向いている仕事などについてしっかり理解することで、無理をすることがない生活を送れるようになります。