『趣味』と『特技・道楽』の違いは?面接時の上手&NG回答も!
「趣味」の意味と定義とは何?娯楽や道楽、特技といった意味の似た言葉の違いとは?趣味の時間は無意味なの?といった疑問から、仕事の面接で趣味を聞かれた時の回答の仕方や、自分は無趣味だと悩んでる方必見の趣味の見つけ方までをご紹介!
目次
『趣味』の意味と定義は?
まず、「趣味」とはどういった意味の言葉か皆さんはわかりますか?趣味とは、「仕事・職業としてではなく、個人が楽しみにしている事柄」と定義されています。
この定義を見てみると、趣味とはかなり曖昧で広範囲な意味の言葉だという事がわかりますし、人によって捉え方や意味が変わる物です。趣味は、自分が楽しめればそれだけでOKなので、意味や定義を深く考える必要はないかもしれません。
『趣味』の英語表現は?
「趣味」を英語で聞く時は、どのような表現なのでしょうか。仕事や面接だったり、初対面の外国人の方との会話などで使用の機会がありますね。
質問する時によく使われるのが、「What are your hobbies?」ですが、一般的には「What do you like to do?」の方が多く使われるようです。
自分の趣味が「釣り」だった場合は、「My hobby is to fish.」となります。
ただ、「My hobby is ~」は堅苦しい表現になりますので、「I like fishing.」などの「I like ~」が一般的によく使われる表現の仕方になります。
『趣味』と似た意味の言葉との違いは?
「趣味」と似た意味を持つ言葉はいくつかあり、「娯楽」や「道楽」といった言葉が意味の似た言葉として知られています。履歴書などでよく見るのが「趣味・特技」という欄です。同じ項目にまとめられがちな「特技」とはどういった意味なのでしょうか。
『趣味』と『娯楽』『道楽』の違い
趣味と似た意味の言葉として、「娯楽」という言葉があります。娯楽は趣味と比べると、もっとラフな「遊び」な印象を受けます。しかし、意味としては趣味とほぼ変わりません。趣味は何かスキルが必要だったり、仕事につながったりするイメージがあり、娯楽は非生産的で、「ただ楽しむ」といったような意味合いで使われることが多いようです。娯楽も定義は曖昧ですので、言葉の意味の捉え方は人によって違います。
「道楽」も「仕事以外のことに熱中して楽しむこと。趣味として楽しむこと。」とあり、意味としてはほぼ同じですが、「遊んでばかりの怠け者」といったようなニュアンスで使用されることが多い言葉です。
似た意味の言葉は多いですが、どの言葉も「楽しむ」という意味合いが強い事がわかります。
『趣味』と『特技』の違い
「特技」も趣味の延長の意味で使われたりする事がありますが、特技の意味は「趣味」や「娯楽」とは少し違います。
特技は「自分で認める特別な技能」という意味だからです。特技も明確な定義はありませんが、ただ楽しむだけの趣味とは違う意味を持ちます。あまりハードルを上げ過ぎてしまうと、履歴書の特技欄に何も書けなくなってしまうので、少し得意なことくらいでいいのかもしれません。
『趣味』と仕事の関係は?
『趣味が仕事』という言葉は間違っている?
「趣味が仕事」という言葉がありますが、好きなことを仕事にしたパターンと、仕事をやってみたら好きになったパターンがあります。前者は、絵を描くのが好きな人が漫画家になったり、コーヒー好きがバリスタになったりで、後者は就いた仕事が自分に合っていたという事になります。
好きなことや趣味が仕事になる人は多くはありません。しかし、趣味と仕事には関係性があり、「趣味がある人は、ない人に比べて仕事の充実感を感じる人が多い」というデータがあります。
仕事にだけ集中するよりも、趣味でストレスを発散したり気分転換ができる事で生産性が上がったり、趣味を通じて人脈が増えたり、得られた知見などを仕事に生かせる場合もあります。
面接で『趣味』を尋ねる理由とは?
なぜ、面接で趣味を尋ねるのでしょうか。それにはちゃんと意味があり、人柄を知りたいと思っているからなんです。普段何をしているのかや、履歴書に書かれていることだけではわからないことを探ろうとしています。
自己PRでは活動的であると主張していても、趣味が読書や映画鑑賞では、「活動的ではないかもしれない」と想定できます。逆に自己PRと趣味が一致すれば一貫性が生まれ、「活動的なんだな」と認識してもらえます。大した意味なんてないんじゃないかと考えず、しっかりとした回答が出来るよう心がけましょう。
面接で『趣味』を尋ねられたら?上手な回答・NGな回答集!
面接で『趣味』を尋ねられた時の上手な回答例
では、面接で趣味を聞かれた時にはどういった回答がいいのでしょうか。人間性を推し量ろうと趣味を尋ねているので、一言で終わるのではなく、簡単な説明やエピソードを加えて下さい。
趣味が「読書」の場合の例は
「印象に残った本」
「読書から何を学ぶことができたか」
「月にどれくらいの本を読むか」
など、少し付け加えるだけでも話が広がります。
英語力が必要な仕事の時であれば、趣味が「海外旅行」で、現地の人と英語でコミュニケーションが取れるといったアピールが効果的ですし、広報などの仕事であれば、「SNS」が趣味だと伝える事で、面接官にアピール出来ますし、話も広げやすいです。
避けた方がいい『趣味』
次はNGな回答です。パチンコや競馬などのギャンブルは趣味としてはあまりいい印象を与えられません。「計画性がないんじゃないか」と捉えられる可能性があるからです。
ピッキングやハッキング、刀などの刃物の収集といった犯罪を連想させるような物は最もダメな例です。犯罪者を崇拝するような発言もNGです。過激な趣味を持つ人全てが犯罪者になる訳ではありませんが、企業としては少しでもリスクがありそうなら採用したくないと考えるのが一般的です。
『趣味』に時間を費やす意味はない?
『趣味は意味がない』という意見
「趣味なんて無意味だ」「時間が勿体ない」という意見があります。生きていく上で必要ない物は意味が無いと考えています。漫画を読んだりゲームに熱中するといった趣味を持つ人は多いと思いますが、「いくら楽しくても、自分の為にならない物に多くの時間を使うのは無駄だ。」と考える人もいるようです。何かスキルを獲得したり成長できない物なら、いくら楽しくても意味が無いと考えているようです。
『趣味は大切』という意見
「趣味は意味がない」という意見と相反する意見で、「趣味は大切だ」という意見があります。勉強や仕事ももちろん大切ですが、それだけになってしまうとストレスが溜まってしまったりするものです。「趣味を楽しむ事で、ストレスを軽減したり、また頑張ろうと意欲が湧いてくる」といった意見があり、趣味の時間を持つことは大切でとても意味があると考える人は多くいます。
こちらの意見は、趣味の時間自体に意味があるとか無意味だとかは考えず、自分が楽しいかどうかを重視していて、その結果、生きて行くために意味のある物になっているようです。
『趣味がない』という人も
幼少期に「勉強しなさい」とよく言われていた為、趣味の時間を持つことに抵抗があったり、趣味の時間が「無駄なんじゃないか、意味がないんじゃないか」と考えてしまって、趣味を見つけられない、探せないという方もいます。
しかし、実は自覚をしていないだけで、趣味をやっていたり、楽しんでいたりする事もありますので、「趣味がない」と思う人は1度自分を見直してみて下さい。
自分は無趣味?実は趣味だと認識していないだけかも!
自分には趣味が無いと感じている人は、ただ「趣味」のハードルが高いだけかもしれません。「あれは意味がない、これも意味がない」と意味を感じない物を「趣味」と考える事に抵抗がある人がいます。
しかし、趣味とは「楽しいこと」であればOKなので、意味なんて考える必要はなく、「無意味でも楽しい」と思えれば立派な趣味なんです。
難しく考えず、無意識にやってしまう事や楽しいと感じる事、時間を費やしている物を探してみて下さい。
趣味を見つけるためのポイント6選!
①過去に没頭していたものを思い出してみる
過去の経験を振り返ってみて、熱中したことが無かったか、継続したことが無かったか思い出してみて下さい。特に深い意味はないけど没頭してしまっていたことがきっとあるはずです。
その事を今思い出してやってみれば、また改めて熱中できる事になるかもしれませんし、それがきっかけで、新しい何かを見つける事ができるかもしれません。
②長年続けていることがないか考えてみる
「特に意識はしてないけど長年続けていること」はありませんか?例えば日記をつけるとかブログを書くといったことです。「個人的に勝手にやってることで意味はない」と思うかもしれませんが、それも十分趣味として捉える事ができます。
人に見せる物じゃなかったり、目的が無かったり、無意味だったりしても、好きで続けていることがあれば、それは趣味になります。
③親しい友人や身近な人に聞いてみる
自分だけで見つけるのが難しい場合は、友人や身近な人に聞いてみるといいかもしれません。「外から見た自分」は自覚している自分とは違う可能性があります。無意識にやっていることを指摘してもらう事で何かを見つけることができるかもしれませんよ。
④どんな趣味があるか調べてみる
自分と向き合っても、身近な人に聞いても見つける事ができない時は、インターネットで調べてみるという手があります。たくさんのサイトで様々なジャンルが紹介されていますので、何か見つかるはずです。
思いつかなかったような事や、今の自分にとても意味のある物が見つけられるかもしれません。
⑤新しいことにチャレンジしてみる
ピンと来るものがなかなか見つける事ができない場合、何か新しい事にチャレンジしてみましょう。誰かが楽しそうにやってる事があれば、それをやってみる。「あまり興味ないなぁ。」「意味ないよ」と思っても、試してみる事で新しい発見があるかもしれません。
やってみた事が合わなくても、それがきっかけで誰かと出会えたり、他の何かに繋がっていく可能性もあります。
⑥『趣味』を『楽しいこと』と言い換えてみる
「趣味」と言うから、意味を求めてしまったり、見つける事が難しくなる事があります。そんな時は「楽しいこと」を考えてみて下さい。
楽しいこと程、無意味でバカバカしい物だったりします。でも、それが好きで楽しいと感じられるのなら、それで十分なんです。
なんでこれが楽しいんだろう?と考えれば、自分が楽しめる物の傾向が掴むことができ、そこから新しい趣味を見つけることができるかもしれません。
『趣味』は自分が楽しいと思うもの!
趣味の意味や定義から、娯楽や道楽といった似た言葉のご紹介、探し方までをお伝えしました。ひと言で「趣味」といっても、人によって回答が違いますし、意味合いも変わります。なので、人に合わせる必要はありません。なかなか見つからなくても、時間をかけて探してもいい訳ですし、楽に考えてみて下さい。
楽しいと思えたら、それが「趣味」です。