『ハレルヤ』ってよく聞くけど何?意味など徹底解説!
ハレルヤという言葉は、英語でも讃美歌で使われていたり、最近では日本語の曲でも曲名や歌詞に「ハレルヤ」と日本語で使われています。ここでは、ハレルヤという言葉の意味や使い方を例文とともに紹介します。またアーメンなどの祈りの言葉の意味や使い方、例文も紹介します。
目次
よく聞く『ハレルヤ』って何だろう?
讃美歌でもなじみのある「ハレルヤ」といえば、曲の歌詞やタイトルで日本語でも英語でも、一度は聞いたことのある言葉ではないでしょうか?日本語でもよく耳にする言葉ですが、「ハレルヤ」の意味はご存知でしょうか?今回は、「ハレルヤ」の意味や使い方を例文を用いて紹介したいと思います。また「ハレルヤ」が使われている曲も紹介したいと思います。
『ハレルヤ』の意味とは?
ハレルヤの意味
ハレルヤの意味は、「主(神)を褒めたたえよ」という意味です。もともとハレルヤは、ヘブライ語に由来している言葉で、世界宗教用語としてキリスト教の聖書や讃美歌などの歌にも用いられる「神様への感謝」を表す意味の言葉です。
ハレルヤは英語で“Halleluiah”
ハレルヤは、英語では "Hallelujah"と書きます。「ハレル」の意味は、ほめたたえよという意味で、「ヤー」は神の名「ヤハウェ」を意味する言葉の短縮形です。「ハレル」と「ヤー」の言葉とその意味を合わせて「ハレルヤ」といいます。キリスト教の聖典である聖書の中では、旧約聖書では「詩篇」に、新約聖書では「ヨハネの黙示録」にハレルヤは出てきます。
『ハレルヤ』の語源は?
「ハレルヤ」の語源は、ヘブライ語です。旧約聖書のヤハウェという神様を褒めたたえよという意味の言葉です。ラテン語などでは、最初のhを発音しないで「アレルヤ」と発音しますが、意味は同じ意味です。日本のカトリック教会の典礼では、ハレルヤをアレルヤと日本語では発音しています。
『ハレルヤ』の使い方を例文付きで紹介!
ハレルヤは、ユダヤ教にルーツをもつ言葉なので、宗教的な意味合いをもつ行為においては本来の意味で使われます。もともとは、イスラエルの神殿で会衆とともに聖書の詩篇を賛美する時に、祭司が会衆に呼び掛けた言葉と言われています。
現在でもキリスト教の宗教行為や讃美歌の中で、神をほめたたえる意味の言葉として、ハレルヤは使用されています。またハレルヤの日本語での使い方や意味は「やったあ!」とか「すごい!」「すばらしい!」という大きな喜びや、驚き、感動など、感嘆を意味する言葉として日常会話でも使用することがあります。
ハレルヤの使い方を例文で紹介します。
例文① ハレルヤコーラスを聴く。
例文② ハレルヤ、神へ歌を歌おう。
例文③ 人々は「ハレルヤ!」と何度も叫んだ。
例文④ 主よ導きたまえ、ハレルヤ。
この他にも「ハレルヤ」は、英語でも日本語でも曲名に使われたり、歌詞に使われる事もあります。歓びの意味があることや言葉の響きから、お店の名前や物語の登場人物の名前に用いられることもあります。
『ハレルヤ』2つの類語・同義語を紹介!
①アレルヤ
ハレルヤはラテン語では、「H」の発音が無声のため「アレルヤ」と発音します。イタリア語やスペイン語では「アレルヤ」、ポルトガル語でも「アレルヤ」と発音します。日本語では「ハレルヤ」という発音が一般的ですが、日本のカトリック教会の典礼では「アレルヤ」を使用しています。
②アリルイヤ
ハレルヤは、日本正教会では「アリルイヤ」と発音します。これは中世以降のギリシャ語や教会スラヴ語の影響だと言われています。ハレルヤは、「アレルヤ」や「アリルイヤ」というように発音は違っても、どの言葉の意味も「主を賛美せよ、ほめたたえよ」という同じ意味の祈りの言葉として使われています。
どこかで聞いたことがある?名曲『ハレルヤ』を5曲紹介!
①ハレルヤ コーラス メサイア第二部より(へンデル)
「ハーレルヤ、ハーレルヤ!」と歌う明るい響きの有名な曲は、英語でも日本語でも、だれでも一度は耳にしたことがあるでしょう。アメリカではクリスマス・イブに讃美歌として、日本では合唱コンクールや卒業式の定番曲でもあります。
この「ハレルヤコーラス」は、もともとは「メサイア」も第二部でメシアが復活する時の曲です。作者のヘンデルは、聖書の「ヨハネの黙示録」19章6節に霊感を得てこの曲を作曲したといわれています。曲の内容は、救世主が復活したことを喜び讃える意味の歌詞になっています。
「メサイア」は3部構成で演奏時間が2時間半もある大曲ですが、ハレルヤの場面が最も盛り上がる場面です。
②ハレルヤ (レナード・コーエン)
カナダ出身のレナード・コーエンの名曲にも「ハレルヤ」という英語の曲があります。彼は小説家、詩人、シンガーソングライターであり、ハレルヤは1984年にリリースした "Various Positions" に収録されています。これまでボブ・ディランやジョン・ケイルまど多くの著名な歌手によってカバーされています。
ユダヤ教徒の家庭に生まれ育ったコーエンによるこの曲は、旧約聖書の物語にインスピレーションを得ていますが、讃美歌の内容と同じ意味合いの曲ではなく、聞き手によって様々な意味で解釈できるようなシンプルで美しいメロディーで構成されています。多くの歌手にカバーされ続け、長く愛される秘密はそこにあるのかもしれません。
③ハレルヤ!!! (GReeeeN)
日本でもGReeeeNの楽曲に、「ハレルヤ!!!」という1曲があります。本格的なサンバのリズムの「ハレルヤ!!!」は、創作ダンスにもピッタリの曲です。曲調がサンバのリズムで構成されていて、この曲は歌詞も含めてとにかく明るく楽しい曲です。
全体の歌詞を見てみると、意味よりもノリを重視しているという雰囲気が十分に伝わってくる内容で、ハレルヤという言葉は、元気な歌い出しの歌詞の中に「ハレルヤ~」と「晴れたなら~」の言葉遊びとして使われています。特に言葉に意味を持たせているわけではないようです。
④ハレルヤ (AAA)
2006年にリリースされたAAAの楽曲で、カラオケでも盛り上がれる一曲としてAAAの楽曲のなかで人気の曲です。この曲でハレルヤは、大きな喜びや感動の意味で使われています。
⑤Supermarket Flowers (Ed Sheeran)
Supermarket Flowersは、Ed Sheeranが祖母のことを歌ったトリビュート曲です。エドさんのお母さん目線で歌詞は書かれていて、言葉のひとつひとつが意味深く心に響く曲です。この曲でのハレルヤは、祈りの意味が込められています。
【番外編】『ハレルヤ』と並んで代表的な祈りの言葉2個!
①アーメン
「アーメン」も「ハレルヤ」と同じ意味合いで、祈りの意味がある言葉で、神への祈りの場面などでよく使われています。アーメンは、「然り」の意味や「まことに」という意味の祈りの言葉です。キリスト教の祈りの後に、これを言うのは「(誰かの祈りを受けて)その通りになりますように」とみんなで心を合わせる意味があります。「アーメン」の英語のスペルは”amen”と書きます。
アーメンの語源は、ヘブライ語です。もともとユダヤ教で使われていた言葉をキリスト教が受容したと言われています。アーメンは「アマン信じる・アマナ信仰」といった単語に由来としているという説があります。
アーメンは、現代語では「アメン」と言い、「はい、そのとおり」という意味があり、祈り・頌栄・契約・誓約の際に用いられています。
②ホサナ
ホサナもまたハレルヤやアーメンと同じような意味の言葉です。もともとヘブライ語で「救い給え」という意味があります。英語では”hosanna"と表します。キリストがエルサレムに入った時に民衆が喚起して叫んだ言葉で、のちに「神をたたえる」という意味の言葉として典礼に用いられるようになりました。
『ハレルヤ』をよく理解して会話の幅を広げよう!
ハレルヤの言葉には、感謝や幸せの意味のメッセージが込められていました。ハレルヤは、讃美歌の歌詞にも神様への感謝の意味が含まれていたり、素晴らしさを感じた時にも使われていた言葉でした。現代では、讃美歌だけでなく英語でも日本語でもハレルヤという言葉を使った曲が作られていて、喜びを表現する意味の使い方がされています。使いやすくて言いやすいハレルヤの意味を理解すると会話の幅も広がりそうですね!