スポーツの意味とは?意義や効果・日本と海外の認識の違いも紹介!
スポーツが心身の健康に良い影響を及ぼすことは誰でも知っていることですが、スポーツの奥深い意味をご存知の方は意外と少ないのではないでしょうか。スポーツの意味と、海外と日本のスポーツの認識がどのように違うのかをご紹介します。
目次
スポーツの意味って知ってる?
世界中で色々な人が親しんでいるスポーツ。スポーツの意味と言われると「運動することでしょ?」「サッカーや野球でしょ?」と思いますよね。実は、スポーツという言葉は私たちが思っている以上に深い意味があることを知っていましたか?今回は「スポーツ」という言葉を深く掘り下げてみました。
スポーツという言葉の語源や類語、そしてスポーツをする意義などもご紹介しますので、ぜひチェックしてくださいね!
スポーツの意味とは?
スポーツは皆さんご存知の通り、「運動」を主軸にしたあらゆる運動のことを表現します。勝敗を競うサッカーや野球をはじめ、個人が楽しむヨガやピラティスもスポーツに含まれます。言葉の雰囲気だけでとらえると、スポーツという言葉は勝敗が絡むものや、個人記録の残るものによく使われるようです。
2020年東京オリンピックでは、スケートボードやスポーツクライミングなど、今までは世界共通のスポーツとして認識されていなかったものも「スポーツ」の範囲として認知されるようになりました。歴史の変化を感じますね。世界中からやってくるアスリートやお客様を、日本の心でもてなしたいものです。
スポーツの類語は?
スポーツの類語はどんな言葉があるのでしょうか。類語としてよく使われるのは体操、レース、運動など様々です。類語表現は前述のように何種類かありますが、その内容によって類語として使えるのかどうかが変わってきます。たとえば体操なら、新体操やエアロビクスはスポーツといえますが、医療目的のリハビリなどはスポーツには含まれません。
スポーツの類語としてよく表現されるものを引用しました。類語表現はニュアンスが複雑で難しいですね。
楽しみを求めたり、勝敗を競ったりする目的で行われる身体運動の総称。陸上競技・水上競技・球技・格闘技などの競技スポーツのほか、レクリエーションとして行われるものも含む。
スポーツの語源とは?
スポーツの語源はいったい何でしょうか。スポーツが日本オリジナルの言葉ではないことは、スポーツという言葉がカタカナ語であることからも推測できます。世界をまたにかけるスポーツの語源を調べてみました。この語源を知れば、お友達にちょっと自慢できるかもしれませんよ。
sport という語は 19世紀から 20世紀にかけて使用されるようになった英語です。その語源はラテン語の「deportare」です。 この語は、日々の生活から離れること、すなわち、気晴らしをする、休養する、楽しむ、遊ぶなどを意味しました。 そして「deportare」は中世フランス語では「desport」と呼ばれ、14 世紀にイギリス人が「disport」として使用し、 16世紀にsporte、またはsport と省略されて使用されるようになったと言われています。 このように言葉は変わっていますが、言葉が持つ意味として「遊ぶこと」の本質は変わっていません。
スポーツの語源は、14世紀から始まっていたこと、そして語源の意味が「遊ぶこと」というのが驚きですね。スポーツは本来、苦しみぬいて記録を達成するものではなく、心身の健康を目的として楽しく取り組むのが語源にそった捉え方だといえます。
日本でのスポーツという言葉の歴史とは
日本でのスポーツという言葉の歴史は、欧米のスポーツが日本に輸入された頃から使われ始めたようです。欧米から伝わったスポーツとして、野球やテニスなどが代表的です。スポーツという言葉が普及して、日本に昔からある運動競技(空手など)もスポーツと表現されるようになりました。
スポーツという言葉一つとっただけで、日本の歴史を感じることが出来ます。日本で代表的なスポーツの一つである野球を歴史的な視点で見てみましょう。野球は外国のスポーツですが、戦争中でも続けられていました。野球用語は英語なので、「悪球」「よし1本」など日本語に変えられ使われました。
野球を廃止しようと圧力がかかりましたが、「野球は心身を鍛える武道である」と説得され続いたのだそうです。私たちが平和にスポーツに取り組めるのは、このような歴史を知るとありがたい環境だと痛感しますね。
スポーツをする意義とは?
スポーツをする意義とは何でしょうか?高みを目指してスポーツに取り組むアスリートの姿に勇気付けられたり、自尊心を向上させる手段としてスポーツに取り組む人もいます。
そもそも意義とは、その物事が固有に持つ特徴的な性質のことです。スポーツの意義を紐解くヒントは、スポーツをすることで、私たちにどんなメリットがあるのかを考えると浮かんできます。
スポーツの意義を理解するのに一番分かり易い例えは、「スポーツにはルールがあり、ルールを守ること」です。ルールを通して、他社への思いやりの精神を育んだり、適度に体を動かすことで体力面でも健康を保ったりできますよね。スポーツは私たちにとって大変重要な要素です。また、地域ぐるみのスポーツなどに参加することで、地域への愛着心や参加者とのコミュニケーションも取ることができ、社会へ参加できているという幸福感にもつながります。
スポーツの効果を5つ紹介!
それでは、実際にスポーツを楽しむことでどのような効果を期待できるのか、5つご紹介します。あまりスポーツが得意でないという方も、これを知ればラジオ体操くらいならやってみたくなるかもしれませんよ!
体を動かすことで欲求を満たす
体を動かすと、様々な欲求を満たすことができます。マズローの5段階欲求をご存知ですか?人は、認められたい欲求(承認欲求)や、自分のアイデンティティを求める欲求(自己実現の欲求)など様々な欲求があります。
スポーツは、この様々な欲求を満たす有効な行為であるといえます。仲間とともにゴールを目指したり、自分の存在価値をスポーツを通して確認することも出来ますよね。
爽快感や達成感から精神を満たす
スポーツに懸命に取り組むと、日頃のストレスが解消できさわやかな気持ちになりますよね。精神面でも良い方向に向上することが多いです。スポーツをして体を動かすと、なぜ爽快感や達成感を感じることが出来るのでしょうか。それは、スポーツをしたときに脳内に分泌される「エンドルフィン」が影響しています。
スポーツをすると、体はストレスを感じます。この際のストレスとは、例えば「仕事でストレスを感じる」といった意味ではなく、「体に負荷がかかる」という意味のストレスのことです。体がストレスを感じたときに不快な気分を抑える働きがあり、余計なことを考えずに済むのです。
体力を向上させる
スポーツは体力を向上させる効果があります。本格的なスポーツでなくても、例えばストレッチや椅子に座りながら出来る体操、ヨガやピラティス等のゆったりした運動でもかまいません。
プールでの水中歩行や、森林浴をかねてのハイキングもおすすめです。スポーツをするときに一番大事なのは、「最後は楽しく終わること」です。自分の体力に合わせたスポーツを探してみてくださいね。
ストレス発散
日頃のストレス解消にスポーツは効果的です。ストレス解消のためにスポーツに取り組むなら、スポーツの強度より、スポーツに取り組んだ時間を重要視すると良いでしょう。
スポーツをすると脳内にエンドルフィンという物質が流れ、イライラやストレスを抑える効果があるということをご紹介しました。また、スポーツを始めてから20分後が、もっとも健康への影響があるそうです。ストレスを減らし健康的な心身を保つには、定期的に20分程度の軽い運動をすると良いでしょう。
生活習慣病の予防
生活習慣病などの病気リスクは、スポーツをすることで身体活動量が多くなるほど低くなります。スポーツ時に内臓脂肪が燃焼されたり、血管の伸縮を改善する効果もあります。
定期的にスポーツに取り組むと、運動量にともない筋肉量も向上します。筋肉量が多いと、糖尿病の前段階である耐糖能異常の予防にも効果的です。スポーツをすると、普段の食生活や生活態度にも意識が向くようになります。生活の質を向上させるのにも、スポーツは効果的なのです。
スポーツに対する日本と海外の認識の違いとは?
スポーツが私たちに及ぼす効果をご紹介しました。それでは、スポーツという概念は日本と海外で捉え方にどのような違いがあるのでしょうか?
五輪アスリートを通してみる日本と海外の違い
外国人が、日本を研究する言葉として「ジャパノロジー」というものがあります。これは、日本語をはじめ文化、考え方、歴史など日本に関する様々な研究という意味です。例えば、オリンピックを例に挙げましょう。
「必ず金メダルを取る」と試合前に宣言したり、思うような結果が出なかった時に、テレビ越しに大衆に謝る日本のアスリートの行為は、海外の人からは「不思議」「試合前に宣言してしまってて大丈夫なのか」「プレッシャーに負けない姿がすごい」と思われるようです。
反対に、海外のアスリートは「オリンピックといえども、あくまで個人的なスポーツの範囲内であり、勝敗は誰のためでもなく、あくまで自分との約束の下最大限の努力をする」という考え方のようです。(例外的な国もありますが)オリンピックに見る日本と海外のスポーツ観の違いを簡単に表現すると、日本人は海外に比べ、スポーツという行為に対して思いや信念など、精神的な要素を特つ傾向が強いといえます。
スポーツの環境に関する違い
スポーツ行為だけでなく、スポーツを取り巻く環境にも日本は独特の考え方を持っているようです。どの分野のスポーツでも、日本では掃除や整理整頓が欠かせませんよね。世界的にも、掃除に関しては日本人の行動は評価が高く、時々ニュースで話題になります。
練習場や道具を大切にすることは、一致団結して狭い世界で歴史を重ねてきた日本の精神の表れであり、尊い考え方です。海外では逆に、掃除は掃除係がやるから仕事を奪ってはいけないという考え方や、自分のゴミではないから拾う必要が無いといった個人主義的な考え方が影響しているようです。
同時に取り組むスポーツの数
日本では、例えば中学校や高校の部活をイメージしていただければ分かりますが、日本は基本的に一つのスポーツに打ち込む特徴があります。子供の頃からスポーツクラブに入団したり、体育会系の上限関係など一つのところに所属する傾向がありますよね。大人になれば世界が広がりますが、日本人の所属意識へのこだわりは、スポーツにも現れるようです。
海外では、同時に複数のスポーツに親しむことは珍しくないようです。例えば、日替わりでテニスクラブとサッカークラブを交互にこなしたり、季節ごとに取り組むスポーツを変える、といったように、あくまで個人の考えで自由にスポーツにかける時間を決めるようです。
スポーツの意義や効果を理解してスポーツを楽しもう!
スポーツの意味や、スポーツに取り組む意義や効果、そして日本と世界のスポーツ観の違いをご紹介しました。世界中でいろいろな人がスポーツに親しんでいると思うと、自分もより一層頑張ろうという気になりますよね。
またスポーツに興味も出ない程心身を病んでる方ほどスポーツはおすすめです。定期的に近所をウォーキングするだけも気分が向上しますよ。人間のやる気は、行動を起こせば出てくるものです。自分の人生を向上させようと思ったら、考える前に先に行動してやる気スイッチをONにすることです。自分の得意なスポーツを見つけて、楽しんでくださいね!