2018年06月22日公開
2019年11月17日更新
練り香水の作り方!簡単にオリジナルの香りを作ろう!使い方は?
みなさんは練り香水を使ったことはありますか?ハンドクリームのような固形の香水で、ふんわりと優しい香りでとても使いやすい香水です。練り香水は手作りできるので、自分だけの香水を手に入れることもできます。そこで今回は、練り香水を手作りする方法を色々ご紹介します。
練り香水って普通の香水とどう違うの?
香水といえば液体の香水が頭に浮かぶ方が多いですよね。普通の香水は、アルコールに香料を溶かしたものを指し、吹きかける付け方で使います。また、アルコールに対する香料の濃度で、オードトワレ、オーデコロンといったように呼称がわかれる特徴もあります。
固形タイプの香水
一方練り香水は、ミツロウやワックスなどに香料を混ぜて作られた固形タイプの香水です。市販の練り香水の中には、口紅のようにくり出せるほどしっかりとした硬さのものもあります。
持ち運びしやすい
香水を持ち歩きたいけれど重い、カバンの中の香水が漏れて香水まみれになったなど、こんなあるある話しをよく聞きます。ですが、練り香水ならそんな心配はありません。
ボトルタイプの練り香水でも、小さな容器のものが多く、しかも軽いのでバッグに入れても邪魔になりません。さらに、フタが外れてしまっても被害が大きくなりにくいのも練り香水ならではです。
つけすぎないので香りが強くならない
どんなにいい香りでも、つけすぎれば周りに迷惑をかけてしまうことがあります。吹きかけて使う液体の香水は、つけすぎてしまうことがありますが、練り香水は軟膏のような付け方なので、つけすぎることがありません。
また、練り香水は香りの変化が穏やかな特徴もあります。液体香水のつけたての強い香りが苦手な方にも練り香水はおすすめといえそうです。
アルコールフリーのものが多い
主成分にアルコールを使用しない練り香水は、アルコールアレルギーの方でも使える香水といえます。さらに、練り香水はスキンケアにも使用する成分が使われているため、肌の弱い人にも使いやすい香水といえるでしょう。
ですが、皮膚の柔らかい箇所へ塗るとかゆみやかぶれを起こす場合もあります。体質にもよりますが、肌トラブルを起こしやすい方は使用する際は注意が必要です。
お肌への付け方は?
練り香水も体温の高い箇所に直接塗る付け方で使用します。具体的には手首、耳の後ろ、首すじ、胸元、腕の内側などです。容器から直接練り香水の表面を、指でなでるよう取ってつけてください。
練り香水の色々な使い方
このコーナーでは、練り香水の色々な使い方をご紹介します。興味はあるけれど、どう使えばよいのかわからないという方はぜひ参考にしてください。
お肌に塗る
一般的な使い方は、肌へ直接塗る付け方です。ベタベタするほどの付け方ではなく、うっすらと容器から指で取り、サラサラとした手触りになるまで塗り込んでください。練り香水は香りが柔らかいため、物足りなさを感じることがあります。その場合は、後から付け足していくようにしましょう。
リップの代わりに
ワセリンやミツロウなどで作られた練り香水や手作りのものなら、保湿効果も期待できるため、リップクリーム代わりに使う付け方もあります。スティックタイプの練り香水もありますが、固さが気になる場合は指に取ってから塗ってください。
ヘアクリームの代用として
ヘアクリーム代わりに練り香水を使うと、髪が風でふわっとなびくたびに香りを感じることができます。練り香水を髪になじませるように毛先につける付け方でもいいですし、普段使用しているヘアクリームに練り香水を混ぜて使う方法もあります。
その場合は普段と同じ付け方でよく、肌に付けたときはピンとこない香りでも、髪に付けるといい香りに感じることもあるようです。
ルームフレグランスにも
練り香水はフタが閉まっていても周りになんとなく香りがもれてきます。容器のデザインそのものがステキなものや可愛いものが多いのも練り香水の特徴の一つでもあるので、フタを開けてそのまま部屋に飾っておけばルームフレグランスとして使うこともできます。
また、ネットなどで香りを確認せずに練り香水を購入した場合、どうしても気に入らなかったり、使い切れずに何年もたってしまい、直接肌へ付けることをためらったりすることがあります。玄関やトイレに置いたり、下着などと一緒に引き出しに入れたりなどで使ってみましょう。
ハンドクリームとして
ハンドクリームとして練り香水を使うこともできますが、やや固めの練り香水もあるため、市販のハンドクリームのようなイメージで使うことが難しいものもあります。そこで、練り香水のこんな使い方はいかがでしょうか。
爪に練り香水を塗り込むようにしたり、指の水かき部分に付けて、左右の指を組み合わせてこすり合わせたりすると、ハンドマッサージにもなり、香りを楽しみながらリラックス効果を期待することもできます。
手紙やハンカチにも
練り香水を手紙の隅につけて香りの手紙として送ったり、ハンカチやタオルなどを入れた引き出しに入れて、香りを移して使ったりするのもおすすめです。ですが、練り香水は蒸発しないので、手紙に塗るとべた付きが残る可能性が高いため、その点に注意する必要がありそうです。
練り香水を手作りしてみよう
香水は手作りが難しそうなイメージがありますが、練り香水なら初心者でも簡単に手作りする方法があります。このコーナーでは、色々な手作り方法やキットなどを紹介しますので、好みの方法を選んで手作りに挑戦してみましょう。
準備するもの
どの材料を使って手作りするのかで準備するものは多少変わりますが、基材となる材料を溶かすため、湯せんする方法で手作りするなら鍋、耐熱容器、水が必要です。電子レンジで手作りする方法もあり、それなら耐熱容器だけでも大丈夫です。
溶かした基材にエッセンシャルオイルを混ぜるため、スパチュラ、割りばし、爪楊枝なども準備しましょう。混ぜる道具は、清潔で混ぜやすいものが用意できればいいので、専用のものでなくてもOKです。
ケースなどに移す作業がある場合は、計量カップやビーカーなど注ぎ口のある容器もあると便利です。保存用のケースは、100均やアロマ用品を取り扱っている店舗などで購入できます。
香り付けはエッセンシャルオイルがおすすめ
練り香水を手作りするとき、香りに使用するものはエッセンシャルオイルをおすすめします。アロマオイルも同じようなものですが、アルコールで希釈されていたり、科学香料が入っているものもあります。
また、アロマオイルの中には大量生産されているものもあり、価格は手ごろですが、そういったもので手作りした場合は基本的に体に使わず、芳香剤として使用することをすすめている専門家もいます。
シアバターでの作り方
シアバターは、固まるまで時間がかかるので、慌てずに練り香水を手作りできおすすめです。湯せんなら1分程度、電子レンジなら600Wで2分程度を目安に加熱して溶かしましょう。使用する分量は、シアバター1gに対してエッセンシャルオイル1~2滴が目安です。
詳しい作り方はこちら
シアバターについて
シアバターは、天然の保湿クリームとしてアフリカ諸国で愛用され、傷に塗ったり、日焼け止めなどにも使用されたりしているそうです。シアバターは種子から採れる油脂で、常温で固形になる特徴があるため、シアバターと呼ばれています。
未精製と精製済みのシアバターがあり、未精製のシアバターはほんのり茶色がかり、独特な甘い香りがあります。国内では精製済みのシアバターがほとんどで、酸化の心配がほぼなく、安定した長期保存が可能なもので、香りもほぼ無いため練り香水に向いているといえるでしょう。
ワセリンでの作り方
もっと簡単に練り香水を手作りしたいなら、ワセリンを使う方法がおすすめです。ここで気を付ける点は、白色ワセリンを使うことです。中には「ワセリン」と表記してあっても、他の成分が混ざられたクリームもあるため、薬局に売られている白色ワセリンや医療機関でもらうものを選んで手作りしましょう。
手作り方法はとても簡単で、保存ケースに5g程度のワセリンを移し、エッセンシャルオイル5~10滴を目安に垂らしたら、爪楊枝などでしっかり混ぜ合わせたらできあがりです。
ミツロウでの作り方
手作り練り香水をミツロウで作る場合は、ミツロウだけで手作りするとキャンドルのようになってしまうため、ホホバオイルなどが必要です。割合はミツロウ1に対してオイル2~3を目安に手作りするとよいといわれています。
手作りしたい分量のミツロウとオイルを測ったら、湯せん、もしくは電子レンジで溶かします。エッセンシャルオイルは基材1gに対して1~2滴が目安といわれていますので、5gくらいのケースなら6滴程度入れてください。
詳しい作り方はこちら
ニベアでも作れる?
ハンドクリームでおなじみのニベアを使い、練り香水的なものを手作りすることもできます。手作り方法はニベアを適当なケースに移し、エッセンシャルオイルなどを好みの香りになるまで混ぜ合わせるだけです。ニベアの手作り練り香水は、ハンドクリームとして使ったり、毛先に少しつけたりしましょう。
ニベアに割れてしまったファンデーションを混ぜてBBクリームに手作りしたり、ニベアとアイシャドウを混ぜてクリームシャドウに手作りしたりと、ニベアは最強コスメとして人気を集めています。手作り練り香水以外にもニベアは活用法が豊富なようです。
スティックタイプの容器でのリップの作り方
スティックタイプのケースで練り香水を手作りするなら、ミツロウのようにしっかり固まる基材で手作りしましょう。スティックタイプのケースの利点は、繰り出して使えることですが、シアバターやワセリンなどの手作り練り香水は繰り出せても戻すことが難しいです。
さらにミツロウはケースに移し替えている間に固まり始めてしまうため、スティクタイプのように口の狭いケースに手作り練り香水を作る場合は素早く作業する必要もあります。
キットもあるの?
練り香水を手作りしたいけれど、材料を多く買いすぎて無駄にしてしまうことがあります。キットなら必要な材料が全て揃い、無駄がほぼありません。キットならレシピもあるので手作りポイントもわかりやすく、値段も手ごろなものが多いため、一から準備して手作りするよりキットは気軽です。
手作り練り香水のポイント
お気に入りの香りで手作りした練り香水は、大切に使いたいと考えますが、使用期限や香りの持続性なども気になります。
つける量は?
自分が香りを楽しむために練り香水は使うものですが、他の人にも気付いてもらいたいなら、2~3時間おきの付け方で利用すると周りにもアピールできるといえそうです。手作り練り香水は使うエッセンシャルオイルで香りの強さなどが違うため、使いながら付け方や自分に合う量を見つけのがポイントになります。
香りはどのくらいもつ?
手作りでも市販品でも、付ける人の個人差があるため、〇時間とはっきりいえませんが、平均3時間前後で香りが薄まるようです。市販品の練り香水には、香りが強く持続性の高いものもあるようですが、それでも手作り練り香水と同じくらいのようです。
手作り練り香水は特に香りが柔らかいため、周囲に迷惑をかけることは少ないと考えられますが、周りの雰囲気で付け方や頻度を変える事をおすすめします。
いつまで使っていいの?
市販の練り香水は、メーカーにより開封後は早めに使い切るようにといったアドバイスもありますが、基本的に消費期限は決められておらず、色や香りや使用感に変化がなければ、年数がたったものでも使用可能といわれています。
キットなど手作り練り香水も市販品に負けず、エッセンシャルオイルを使用して手作りしたものなら、オイルに防虫作用や殺菌効果の高いものが多いため安心で、さらにミツロウを使った手作り香水なら、ウイルスやカビの培養体になることもないため、半年から1年は持つといわれています。
練り香水を手作りしてライフスタイルに変化をつけよう
クリームのように使える練り香水は、女子力がアップするアイテムとして注目を集めています。身近な材料で手作りすることもでき、気軽に試せるキットもあります。香水として使うのはもちろんですが、他にも使い方があり、自分なりの楽しみ方も見つけられそうです。
好きな香りのオイルやキットで練り香水を手作りして、優しい香りに包まれるライフスタイルを目指してみませんか?いい香りは、あなたをワンランクアップさせてくれるかも知れません。