タピオカの原料や作り方とは?人気食品の意外な秘密を徹底調査!
人気のタピオカは、そもそも何を原料として作られているのでしょうか。今回は、タピオカの原料やタピオカレシピ×作り方を紹介します。タピオカの簡単な作り方をチェックして、家でも美味しいタピオカデザートを楽しみましょう。タピオカが持つ以外な秘密も必見です。
目次
大人気のタピオカの原料が知りたい!
モチモチの食感がクセになるタピオカにハマっている人は多いですよね。タピオカミルクティーやタピオカパンケーキなど、メニューも充実しているタピオカですが、そもそもタピオカの原料が何であるかというのはご存知でしょうか。
タピオカとは?
タピオカは、キャッサバというイモが原料です。原料のイモであるキャッサバからでんぷんを取り出し、それを丸く加工したのがタピオカです。
タピオカには白と黒がある
タピオカは、原料であるキャッサバの色を生かした白色とカラメルで煮詰めた作り方をした黒色の2種類があります。原料の異なる白色や黒色の食材を使っているわけではないので、食感や味に違いはありません。モチモチ食感やカラメル味が楽しめるわけではありませんが、白色と黒色の違いでタピオカデザートの見た目をクールな2色で演出できます。
タピオカの原料はキャッサバ!どんな食材?
タピオカの原料「キャッサバ」は南米原産のイモです。日光を好み、乾燥に強い性質があるため、南米を始めとする熱帯地方で栽培されています。その性質を利用して日本では、沖縄県でのみ栽培がされています。沖縄県で栽培されたキャッサバは、主にタピオカ粉の原料として使われています。
タピオカの原料であるキャッサバはトウダイグサ科に属する低木です。キャッサバは、小さいもので1mほど大きいものでは5mほどの高さまで成長します。
原料であるキャッサバからタピオカを作る際は、根の部分を使います。また、キャッサバの葉や茎の部分は繊維製品の材料になったり※バイオマス燃料の原料になったりします。
※バイオマス燃料は、牛の糞や木くずなどを原料にして作られるエネルギーをいいます。
キャッサバはこんなイモ
タピオカの原料であるキャッサバは、山イモのような形をしています。原料であるキャッサバは山イモのような粘り気はなく、茹でたり揚げたりすると筋状の繊維が目立ちます。加熱調理したイモ自体に旨味はないため、食べる際は塩やケチャップで味付けをします。
キャッサバの種類
タピオカの原料であるキャッサバは、種類が2つに分かれます。2種類のイモ『キャッサバ』は、甘味と苦味の味の違いが種類に影響しています。
種類その1:甘味種のイモ「キャッサバ」
キャッサバの甘味種は、主に食用として使われます。キャッサバは根菜として、茹でたり揚げたりの作り方で主食や副食にして食べます。甘味種は、苦味種よりもシアン化の毒性は少ない種類です。食用とする場合は、毒抜の加工をしてから使われます。
主に、キャッサバの甘味種はタピオカの原料として使われます。
種類その2:苦味種のイモ「キャッサバ」
キャッサバの苦味種は、主に加工して使われます。苦味種は、甘味種よりもシアン化の毒成分が多く含まれていますが、生産量が甘味種よりも多い種類です。生産量の多い苦味種は、家畜の餌の原料として使い方や製品への作り方の工夫がされています。
※キャッサバは、「YUCA:ユッカ」と呼ばれることもあります。
キャッサバを生食するのは危険!
タピオカの原料であるキャッサバには「シアン化合物」という人体に影響を与える毒が入っています。日本には、食品衛生法からシアン化合物を含むキャッサバの輸入は違法となっています。法律により日本で生のキャッサバを食べる機会はありません。しかし、南米や熱帯地域で食べられるキャッサバなので海外の旅行先で食べる際には注意が必要です。
海外でキャッサバを食べる場合は、揚げ物や炒め物の火の通り具合や作り方を確かめるようにしましょう。そして、生焼けではないかと疑問に感じたら食べるのは控えましょう。キャッサバを生で食べた場合、嘔吐や痙攣、呼吸困難といった激しい症状に見舞われる危険性があります。自分の身を守るためにも、キャッサバを食べる際は注意しましょう。
参考:『食品等輸入における留意点について』横浜検疫所食品監視課
キャッサバはスーパー食材
タピオカの原料であるキャッサバは、含まれる栄養成分の数が多い食材です。そのため、体内のナトリウムを排出するむくみ、カルシウム補強でのストレス解消、家族の健康のための血圧や血糖値のコントロールといった効果をもたらします。タピオカの原料であるキャッサバの栄養成分をチェックして、健康な身体を手に入れましょう。
キャッサバの栄養成分一覧
炭水化物 | エネルギー源として、脳や身体を動かす |
食物繊維 | コレステロール値を下げる、体内のナトリウムを排出する |
ビタミンC | 老化や動脈硬化を予防、日焼けを防ぐ働きもある |
マグネシウム | 血管を広げ血圧を下げる |
カルシウム | 骨や歯を作る成分、興奮を抑える働きもある |
カリウム | 血圧を下げる、体内のナトリウムを排出する |
リン | 骨や歯の発達に関わる、心臓や腎臓の機能を保つ |
※栄養成分は、成分が多く、女性の美容や健康に関わるものを中心に一覧にしています。
参考:『健康長寿ネット』公益財団法人長寿科学振興財団
タピオカの原料であるキャッサバは、筋肉を作るたんぱく質以外の栄養成分を含みます。なので、自分が求める美容や健康に合わせ、キャッサバを食事に取り入れてみましょう。また、お通じに悩まれる場合にもキャッサバは効果的です。キャッサバに含まれる「難消化性再結晶アミロース」が消化の働きを助け、お腹の不快感を和らげてくれます。
タピオカの栄養やカロリーについて解説!
キャッサバを原料とするタピオカはでんぷんの持つモチモチのために、つい食べ過ぎてしまいそうになります。イモが原料となるタピオカですので、タピオカを食べる前に栄養成分やカロリーについて知っておきましょう。
タピオカの成分
タピオカは、原料がキャッサバというイモです。そのため、栄養成分には「炭水化物」が含まれています。茹でたタピオカに含まれる炭水化物は、100g中に約15gの量です。また、茹でたタピオカの場合は水分量が多く、100g中に約85g含まれます。栄養成分である炭水化物と水分量が多いため、わずかな量でもタピオカは満腹感を味わえます。
参考:『食品成分データベース』文部科学省
タピオカのカロリー
まず、乾燥したタピオカのカロリーは100gあたり355kcalです。比較として、精白米では100gあたり168kcal、玄米では165kcalのカロリーです。乾燥したタピオカは、精白米や玄米の約2倍のカロリーです。炭水化物を含むキャッサバがタピオカの原料なので、エネルギーの摂り過ぎには注意しましょう。
参考:『食品成分データベース』文部科学省
簡単!タピオカの作り方の工程は3つ!
3つの作り方をおさえて、お家でも簡単にタピオカを作りましょう。また、3つのタピオカの作り方それぞれの「作り方ポイント」もチェックしましょう。ここでは、※乾燥タピオカを使った作り方をご紹介します。
※乾燥タピオカは、「タピオカパール」と呼ぶ場合もあります。
Step1:タピオカを水に浸ける
まず、乾燥したタピオカをボールに入れます。タピオカ全体が被るほどの水を入れたら、一晩浸けておきます。ここで、「作り方のポイント」一晩の目安は7~11時間ほどがおすすめです。一晩経ったら、タピオカが潰れないように注意しながらザルにあげます。
Step2:鍋で茹でる
次に、ザルからあげたタピオカを茹でていきます。鍋にタピオカが被るほどの水を入れ、沸騰するまで待ちます。沸騰したら、砂糖または※黒糖を入れ、サッとかき混ぜたらタピオカも入れましょう。タピオカが半透明になるまで茹でましょう。タピオカの色が半透明になったら、固さを確かめ、好みの固さであれば次の作り方であるStep3に進みます。
※「作り方のポイント」黒糖を入れて煮詰めていくと、白色のタピオカが黒色に変化します。黒色のタピオカが手に入らなかった場合は作り方を試してみるのもおすすめです。
Step3:冷水でしめる
茹で上がったタピオカをザルにあげ、冷水でしめます。30分ほど浸したら、水を捨てます。最後の「作り方のポイント」は水気をしっかり切るです。ここで、しっかり水気を切れば、タピオカミルクティーなどのレシピで味が薄くなるや水っぽい見た目を防げます。
すぐにタピオカが食べたい場合は?
乾燥したタピオカを一晩水で浸けて置く作り方は、「時間がかかりすぎる」と感じますよね。ここでは、すぐにタピオカを食べられる2つの作り方や方法をご紹介します。
作り方1:Step1を省く方法
先程、ご紹介した簡単なタピオカの作り方からStep1を省いての作り方をご紹介します。
1.お湯を沸騰させます。
2.タピオカを入れて15~20分放置します。
3.固さを確かめたら、ザルにあげます。
4.冷水で冷まし、水気を切ったら出来上がりです。
上のような商品は、タピオカの作り方や戻し方の方法が詳しく書いてあります。タピオカのサイズは小粒ですが、小腹を満たしたい方にはおすすめのサイズです。また、小粒サイズは、タピオカレシピに挑戦する初心者の方にも扱いやすく便利です。
作り方2:冷凍タピオカを茹でる方法
既に調理済みのタピオカを使った作り方です。
1.購入した冷凍タピオカを記載事項通りの時間で茹でます。
2.固さを確かめたら、ザルにあげます。
3.冷水で冷まし、水気を切ったら出来上がりです。
調理済みのタピオカは値段が高くなってしまいますが、子供会や学園祭の際といったたくさんの人にタピオカを味わってもらいたい場合に重宝します。作り方や保存方法といった詳細は、購入になるタピオカの記載事項をチェックしましょう。
タピオカは保存も可能!
美味しいタピオカを調理のたびに1回1回茹でるのは、少し面倒に感じますよね。タピオカは、時短をしたい料理好きの方にも嬉しい2種類の保存方法が出来る食材です。
基本の保存方法
茹で上がったタピオカをその日のうちに食べてしまう場合は、タピオカを茹で汁に浸したままタッパーにいれ保存しましょう。常温保存がおすすめです。冷蔵庫に入れての保存方法では、食べた時のモチモチ食感が変わってしまう原因になりますので注意しましょう。
冷凍保存のやり方
タピオカを長期間保存したい場合は、冷凍庫を使用します。水気を切ったタピオカを小分けの袋やタッパーに入れて保存します。空気が入らないように気をつけましょう。
冷凍からの戻し方法
冷凍保存したタピオカを戻す場合は、電子レンジとお湯で茹でる方法の2つがあります。
【方法その1】電子レンジの場合
電子レンジの場合は、500Wで3分ほど加熱します。お使いの電子レンジによって異なるため、初めて電子レンジを使用して戻す場合は、様子を見ながら加熱しましょう。
【方法その2】お湯で戻す場合
1:鍋にタピオカが浸かるほどの水を入れます。
2:水が沸騰したらタピオカを入れ、3分ほど茹でます。
3:お好みの固さかどうか確かめ、よければ戻し上がりです。
タピオカを使ったおすすめレシピ4選!
「カロリーは高め」だけど、腹持ちがいいタピオカの小粒サイズで小腹が満たせるレシピや作り方をおさえましょう。今回ご紹介するタピオカココナツミルクを始めとするレシピや作り方は、1袋20㎎のタピオカを2袋使用し、量を4等分して作っています。
1.タピオカココナツミルク
材料
小粒タピオカ……大さじ1、練乳とクコの実……お好み
牛乳とココナッツミルク……各50ml
レシピ×作り方
1.タピオカは茹でて、水に浸し、水気を切ります。
2.クコの実を水につけてふやかしておきます。
3.その間に、鍋にココナッツミルクと牛乳を入れて温めます。
4.2が沸騰する前に練乳を入れ、冷ましておきます。
5.容器に1と3を注ぎ入れて、冷蔵庫で冷まします。
6.クコの実をトッピングしたら出来上がりです。
レシピ×作り方のポイント
レシピ×作り方のポイントは、テイストを変えるです。牛乳を豆乳に、練乳を黒糖に、トッピングをきなこや黒糖に変えれば、和テイストの味わいを楽しむこともできます。
※画像はイメージです。
2.タピオカミルクティー
材料
小粒タピオカ……大さじ2
牛乳または豆乳……200ml
アッサムの茶葉……紅茶一杯分
レシピ×作り方
1.タピオカは茹でて、水に浸し、水気を切ります。
2.アッサムの茶葉をティーポットに入れ、お湯を注ぎ入れます。
3.2をカップに入れます。底から3分の1の量を先に入れ、同量の牛乳を入れてミックスします。
4.1を3に入れ、残りの紅茶2を注ぎ入れれば出来上がりです。
レシピ×作り方のポイント
レシピ×作り方のポイントは、注ぎに注意です。カップにタピオカを後から注ぎ入れるため、熱い紅茶の跳ね返りやタピオカがこぼれてしまわないように気をつけましょう。
今回は、小粒のタピオカを使ったので、「タピオカはどこだろうか?」と見た目の疑問がわきましたので、画像はイメージとして使用しております。
3.タピオカプディング
材料
小粒タピオカ……大さじ1
★ココナッツミルクと牛乳……720ml
★グラニュー糖お好みで蜂蜜……大さじ1
★卵……1個
バニラエッセンス……少々
レシピ×作り方
1.タピオカは茹でて、水に浸し、水気を切ります。
2.その間に、鍋に★を入れてミックスします。
3.2が沸騰したらバニラエッセンスを加え、冷ましておきます。
4.容器に1と3を注ぎ入れ、熱が冷めたら、冷蔵庫に入れます。
5.食べごろになったら出来上がりです。
レシピ×作り方のポイント
レシピ×作り方のポイントは、トッピングを変えるです。トッピングにフルーツ缶のチェリーやグラニュー糖や蜂蜜の代わりに焼いたマシュマロをトッピングしてもいいですよ。
4.タピオカフルーツポンチ
材料
小粒タピオカ……大さじ2
フルーツ缶……1缶
リンゴ……お好みの量
レシピ×作り方
1.タピオカは茹でて、水に浸し、水気を切ります。
2.フルーツを器に盛ります(フルーツの汁はお好みで使用します)。
3.タピオカを散らし、りんごを添えたら出来上がりです。
レシピ×作り方のポイント
レシピ×作り方のポイントは、季節の果物や食感の違う材料と合わせるです。旬なイチゴや桃と合わせても、美味しく召し上がれます。また、タピオカとは食感の異なるナタデココやアロエ寒天、蜜豆との組み合わせも美味しいですよ。
タピオカの食べ過ぎに気を付けて!
タピオカは、原料がキャッサバというイモでした。イモであるキャッサバは、栄養成分に炭水化物を含むため食べ過ぎれば体重が増える原因になります。ただし、茹でたタピオカは100gあたり62kcalと乾燥したタピオカの5分の1ほどのカロリーしかありません。少ないカロリーですが、アイスや生クリームの組み合わせで食べ過ぎを招く原因になります。
スーパー食材であるタピオカの原料であるキャッサバなので、タピオカレシピ×作り方や食べ方を工夫して、美容や健康に良い効果をもたらせるように気をつけましょう。
タピオカは家でも簡単に作れる!
乾燥や調理済みのタピオカを使用すれば、家でも簡単にタピオカを楽しめます。タピオカレシピ×作り方をチェックして、ご家庭で美味しいタピオカを作っちゃいましょう。ただし、タピオカの原料は炭水化物を栄養成分に持つイモでした。くれぐれも食べ過ぎには注意して、作り過ぎた場合は冷凍保存で長期に渡ってタピオカデザートを楽しみましょう。