ブルースターの花言葉や由来を紹介!結婚式によく使われる?
ブルースターという花をご存知ですか?5つの青い花びらが可愛らしい星型の花です。ブルースターは「幸福の愛」という花言葉もあるように、西洋では幸運の花とされており、ウエディングブーケとしても人気の高い花です。ブルースターの花言葉や栽培方法などもご紹介いたします。
目次
ブルースターってどんな花?
ブルースターは5つの青い花びらが可愛らしい多年草の花です。自然にブルーの花びらをつける花は、自然界の中でもめずらしいとされています。今回はブルースターの特徴や花言葉、どのようなシチュエーションで贈られる花なのかなど詳しくご紹介いたします。
ブルースターの特徴
ブルースターはブラジルからウルグアイを原産とする多年草です。日本では高知県・北海道・長野県での栽培が有名です。樹高は約1メートルほどの高さで、花の大きさは約3センチです。5月~10月頃に開花時期を迎え、小ぶりな花ながらも暑さに強い丈夫な花です。冬には少し弱く冬枯れしてしまうことがあります。 花の名前は「ブルースター」ですが、花びらの色は青以外にも白やピンクもあります。他にも「信じる心」や「幸せな愛」といった花言葉もあるように、幸せを運ぶ花として西洋ではウエディングブーケなどにも人気のある花です。
ブルースターの概要
- 植物名 ブルースター、オキシペタラム、瑠璃唐綿(ルリトウワタ)
- 学名 tweedia caerulea(ツィーディア セルリア)※caeruleaは「空色」の意味。
- 英語名 southern star(サザンスター)、tweedia(ツィーディア)
- 科名 キョウチクトウ科、ガガイモ科
- 属名 ツィーディア属
- 原産地 ブラジル、ウルグアイ
- 色 青、白、ピンク
ブルースターの種類
青色の花びらをしたブルースターには、他にも白色やピンク色の花びらをした品種の仲間も存在します。白色やピンク色の品種は、花の色によって「ホワイトスター」や「ピンクスター」と呼ばれることもあります。近年では品種改良によって、白色は白色でも「エンジェルホワイト」や「フェアリーホワイト」といった品種やピンクスターにも「ブライダルルージュ」といった品種があり、現在も品種改良が進んでいます。白色やピンク色の品種は、ドライフラワーにすると生花とは違った趣もあり人気があります。
ブルースターの和名や英語名と名前の由来は?
ブルースターの名前の由来
花名の「ブルースター」は、5枚の花びらが星型に見えることに由来して名づけられました。ただし「ブルースター」は流通用の品種名であり、概要にも先述したように、他にも「オキシペタラム」や「瑠璃唐綿」など複数の名前を持つ花です。実は英語圏でも「ブルースター」と呼ぶことは珍しく、一般的には「ツィーディア」という名前で親しまれています。「オキシペタラム」など他の名前にはどのような由来があるのでしょうか?
正式な和名は『瑠璃唐綿』
ブルースターは「オキシペタラム」や「ツィーディア」の他にも、正式な和名として「瑠璃唐綿(ルリトウワタ)」という名前があります。日本では、一年草として栽培される多年草の「トウワタ」に似ていることに由来し、瑠璃色の青さを持つ花として「瑠璃唐綿(ルリトウワタ)」と名付けられました。
別名『オキシペタラム』とも呼ばれている
青色の花びらのブルースターは切り花の品種名として花屋などで使われはじめましたが、「オキシペタラム」という名前が園芸上では一般的とされています。「オキシペタラム」という名前は、ギリシャ語の「オクシ(鋭い)」と「ペタルム(花弁)」を組み合わせたことに由来した呼び方です。「鋭い花びら」と聞くと少し怖い植物かな?と感じますが、ブルースターは小ぶりながらも清楚でやわらかな印象の花です。 最近では品種改良が進んだことにより、ブルースターのみならず白色やピンク色など様々なカラーが増えたので、「オキシペタラム=ブルースター」とはやや言いづらくなっています。
ブルースターの花言葉とその由来は?3つ紹介!
花屋などで花を選ぶときに花言葉を意識しますか?花言葉はトルコを発祥としており、花に想いを託して好きな人へ贈るロマンチックな風習とされていました。心温まる花言葉もあれば、怖いと感じる花言葉まで千差万別です。花言葉によって花を受け取る気持ちが左右されますね。ブルースターには怖い意味の花言葉もあるのでしょうか?
結論から言いますと、ブルースターにはそこまで怖い花言葉はありません。ブルースターには以下のような花言葉があります。
- 信じ合う心・幸福な愛
- 早すぎた恋・身を切る想い
- 星の精
ブルースター花言葉①「信じ合う心」・「幸福な愛」
ブルースターの花言葉の中でもっとも良く知られている花言葉です。「信じ合う心」と「幸福な愛」の花言葉には、人を深く思いやる慈愛を感じさせてくれます。さらに、ブルースターのカラーである青色は地球を覆う広大な海のように広く深い穏やかな心を意味します。誰かへブルースターを贈る時はこの花言葉を添えるのが一番喜ばれます。
ブルースター花言葉②「早すぎた恋」・「身を切る想い」
2つ目の花言葉である「早すぎた恋」や「身を切る想い」といった花言葉は、若いころの甘酸っぱい恋を連想させます。この花言葉は少しドキッとして怖く感じるかもしれませんね。少し切なさを感じる花言葉ですが、花言葉の解釈として、ほろ苦い恋を経験をした後に幸せな恋にたどり着くと思うと幸せに感じられるのではないでしょうか。
ブルースター花言葉③「星の精」
3つ目の花言葉の「星の精」は、ブルースターの姿形そのものを表しており、サムシング・フォーのひとつであるサムシング・ブルーとしてラッキーアイテムを想起させる素敵な花言葉ですね。
花に想いを託して好きな人へ贈る風習として広まった花言葉には、心温まる花言葉もあれば怖いと感じる花言葉もあります。とくに怖い花言葉の代表的なものとして、アザミ「復讐」・ウシノシタクサ「あなたが信じられない」・アネモネ「見捨てられた、恋の苦しみ」など、花言葉を知った上でプレゼントされると怖いと感じる花はたくさん存在します。数ある花言葉の中でもブルースターの花言葉は、相手を恨んだりせずに思いやる気持ちが花言葉に感じられますね。
ブルースターと結婚式の関連性は?サムシング・フォーってなに?
ブルースターは、花言葉に「信じ合う心」や「幸福の愛」といった幸せを願う意味が込められていることから、西洋ではウエディングブーケとして人気が高い花です。その理由は花言葉はもちろん、サムシング・フォーにも由来すると言われています。私たち日本人にはない風習のサムシング・フォーとはいったいどのようなものなのでしょうか?
西洋の言い伝え『サムシング・フォー』とは
サムシング・フォーは、結婚式で花嫁が身につけると一生幸せに暮らしていけると言われている西洋でもポピュラーなジンクスです。このサムシング・フォーは、イギリスの童謡「マザー・グース」の歌に由来します。
"Something old,something new,something borrowed,something blue,and a sixpence in her shoe.”(なにかひとつ古いもの、なにかひとつ新しいもの、なにかひとつ借りたもの、なにかひとつ青いもの、そして靴の中には6ペンス銀貨を)
それでは、身につけると幸せになれると言われているサムシング・フォー(4つのアイテム)を具体的に見ていきましょう。
- サムシング・ニュー(something new)新しい何かを身に付けることで、未来への希望を持ち、幸せな新生活を始める第一歩を踏み出します。結婚式では新品のものを準備します。
- サムシング・ボロウ(something borrowed)何か借りたものを身に付けることで、幸せに結婚生活を送っている人の幸福にあやかることを意味します。結婚式では既婚の友人からハンカチやアクセサリーを借ります。
- サムシング・オールド(Something old)何か古いものを身につけることで、先祖代々から受け継がれてきた家族の絆を受け継ぎます。結婚式では祖母や母から譲り受けたものを身につけます。
- サムシング・ブルー(Something blue)何か青いものを身につけることで、花嫁が純潔であることをアピールします。西洋では青色は純潔や清らかさを表し、花嫁は夫に忠誠を誓う意味でも結婚式では人目につかない部分に身につけます。ブルースターは花言葉にも「幸せな愛」とあるように花嫁のウエディングブーケとしても人気があります。
サムシング・ブルーとしてブルースターが人気
サムシング・フォーの中でもサムシング・ブルー(Something blue)は、何か青いものを身につけることで花嫁の純潔をアピールします。花嫁は夫に忠誠を誓う意味でも、結婚式では人目につかない部分に青いものを身につけるのが一般的とされており、ガーターベルトが多く用いられていました。最近ではウエディングブーケの中にブルースターを加えることが人気です。花言葉に「信じ合う心」や「幸せな愛」といった幸せを願う意味が込められているのも人気の理由です。小ぶりながらも明るい青色のブルースターが、ウエディングブーケに清らかさや清楚さを添えてくれます。
西洋では男の子の誕生を祝う花でもある
ブルースターには「信じ合う心」や「幸福な愛」といった花言葉があるように、花嫁のウエディングブーケ以外にもブルースターは幸せを運ぶ花として人気があります。西洋では、青色は「ベイビーブルー」として男の子のラッキーカラーとされています。そのため、男の子が誕生したお祝いに花言葉を添えてブルースターを贈る風習があります。他にも「星の精」という花言葉もブルースターにはあるので、ブルースターを贈ることで生まれたての男の子が星の王子さまのような特別な存在に感じられますね。
ブルースターを飾るには?選び方や注意点3選!
ブルースターの花の選び方は?
花屋などでブルースターの切り花を選ぶ際には、ブルースターの花びらが紫色ではなく、明るい青色の花びらをしたブルースターを選ぶようにしましょう。なぜなら、ブルースターの咲き始めは明るい青色の花びらで、次第に濃い青色に変化します。さらに咲き終わりが近づくと紫色に変化します。明るい青色の花びらをしたブルースターを選ぶことで、ブルースターの鑑賞を楽しむ時間が増えます。
飾るときには白い乳液に注意!上手な取り除き方は?
白い乳液には触れないように!
ブルースターを扱う際には気をつけたいことがあります。葉や茎を切ると白い乳液が出てきます。この乳液には「アルカロイド」という有毒成分が含まれています。人によっては触れるとかぶれることもあるので、肌の弱い方や気になる方は直接触れないように注意しましょう。葉や茎を切る際は、ゴム手袋を使うと安全に取り扱えます。
白い乳液はどうやって取り除く?
ブルースターから染み出る白い乳液は少し怖いですね。では、どのように白い乳液を取り除けば良いのでしょうか?白い乳液は茎の切り口から染み出してくるので、花が水を吸い上げる際に乳液が固まって茎の切り口を防いでしまう原因になってしまいます。切った茎の部分を焼いたり、熱湯に数秒つけたりするような方法もありますが、これらの方法は少し手間に感じるかもしれません。おすすめの方法は、茎を切ったらすぐに花瓶などに活けずに少し置いて乾かしておきましょう。白い乳液が乾いてきたら、やわらかい布やティッシュペーパーでふき取りましょう。白い乳液が染み出してこなくなれば、花瓶などに活けても大丈夫です。
ブルースターの栽培方法
栽培時期はいつごろ?
寒さの心配がいらなくなった4月下旬から5月頃がおすすめです。ブルースターは発芽から開花まで4~5カ月ほどかかります。じっくりと育てることを楽しみましょう。
どんな場所での栽培が適している?
ブルースターは日当たりが良く水はけの良い場所を好む植物です。暑さには強いですが、半耐寒性で寒さにはやや弱い植物です。関東地方などでは霜がつかないように軽く保護をしてあげれば冬越しができます。水にも弱いため、梅雨時期の長雨や冬枯れを避けるために鉢植えで栽培をすることで、いつでも安全な場所に移動できるようにするのがおすすめです。
ブルースターを長く楽しむには?
ブルースターは細い根が少なく、下に向かってまっすぐ伸びる直根性(ちょっこんせい)なので、根が傷つきやすく他の場所への移植を嫌います。もしも、苗を育苗ポットで育てた場合は、早めに植え替えをしましょう。2~3年ほどで株が古くなり花が咲きにくくなるので、植え替えはせずに、種をとって再びそれを植えて増やして下さい。他には水に弱い性質の植物なので、水を与えすぎると根を痛めてしまう原因になります。土が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。また、花の部分に水がかかると斑点ができることもあるので花には水がかからないように気をつけましょう。
害虫はいるの?
ブルースターの害虫の心配としては、春先に花の茎にアブラムシがつくことがあります。見つけたら駆除剤などを利用して保護しましょう。
ブルースターは結婚式のブーケに人気の花!
清楚で可愛らしい花のブルースターは、花言葉に「信じ合う心」や「幸せな愛」とあるように幸せを運ぶ花として西洋ではポピュラーな花です。幸せな花嫁になるジンクスの「サムシング・フォー(4つのアイテム)」のひとつである「サムシング・ブルー」としてブルースターをウエディングブーケに加えるほど人気の高い花です。ご自身のウエディングブーケにはもちろん、これからウエディングを控えている友人への贈り物としても喜ばれる花です。花言葉を添えて大切な人へブルースターをプレゼントしてみてはいかがでしょうか?