2021年07月21日公開
2021年07月21日更新
母親が嫌いな人の心理や特徴とは?ストレスやイラつきを溜めないためには?
あなたのまわりには「母親が嫌いな人」はいますか?口には出さなくともそう思っている人は意外と多いようです。「親を嫌いなんて」と思うかしれませんが、親が嫌いな人にはそれなりの心理が隠されているようです。今回は母親が嫌いな人の心理や特徴についてご紹介します。
目次
- 1ここが重要!母親を嫌いな人の心理や特徴
- 2母親が嫌いな人の心理①「愛されていないと感じる」
- 3母親が嫌いな人の心理②「否定されると感じる」
- 4母親が嫌いな人の心理③「ありのままの自分を受け入れてもらえないと感じる」
- 5母親が嫌いな人の特徴①「情緒不安定」
- 6母親が嫌いな人の特徴②「かまってほしい」
- 7母親が嫌いな人の特徴③「ストレスだらけ」
- 8母親が嫌いな人の特徴④「自分を責める」
- 9ストレスやイラつきへの対処法!
- 10①とにかく吐き出す
- 11②とにかく落ちるところまで落ち込む
- 12③イライラを書きだす
- 13④自分を許す
- 14心理学を勉強してみる
- 15娘や息子が大人になっても母親は嫌われる!?
- 16勘弁してよお母さん。~母親が嫌いな娘~
- 17勘弁してよお母さん。~母親が嫌いな息子~
- 18勘弁してよお母さん。~一人暮らしさせて~
- 19母親嫌いな人!心が楽になる考え方
- 20①「母親を嫌いでもよい」と考える
- 21②母親から距離をおいてもいいと考える
- 22③親は親、自分は自分と考える
- 23まとめ
ここが重要!母親を嫌いな人の心理や特徴
母親を嫌いな人の心理や特徴には、共通したものがあります。母親へのネガティブな思いが大人になってからも残り、「嫌い」という気持ちを生み出しています。それについて、詳しく説明します。
母親が嫌いな人の心理①「愛されていないと感じる」
母親が嫌いな人の心理の一つに「自分は母親に愛されていないと感じる」というものがあります。逆に言えば「愛されていると感じられない」ということです。
小さいころに、虐待や育児放棄を受けたりそこまではいかなくても遊んでもらえなかった、かまってもらなかったなど、寂しい思いをした経験からきています。
「そんな小さいころのことは忘れてるのでは?」と思う人も多いでしょう。しかし、実際には小さいころに根付いた「愛されていない」という思いは大人になってもずっと心に残っているのです。
では、なぜ「愛されていないと感じる」心理が母親を嫌いになることにつながるのでしょうか。
それは「愛されていない」という「寂しさ」が「憎しみ」に変わるからです。それによって、ただ寂しいだけだったものが「嫌い」という嫌悪に変わるのです。
母親が嫌いな人の心理②「否定されると感じる」
母親が嫌いな人は母親に否定されると感じています。例えば「将来は~になりたい」と言ったとしても、「そんなのはダメだ!」と言われて「自分は否定されたんだ」と思うのです。また、「お前は本当にダメなやつだ」などと自分自身について毎日のように否定されればさらにひどい状態になるでしょう。
当然、誰しも否定されればそれが嫌悪になることもあるでしょうから、否定ばかりする母親を嫌いになるのは十分理解できることです。
子供のころから否定ばかりされてきた人は大人になっても母親を嫌い続けるようになります。
大人になって周囲から否定されるとイライラする気持ちが抑えられなくなるということもあるかもしれません。
母親が嫌いな人の心理③「ありのままの自分を受け入れてもらえないと感じる」
母親が嫌いな人は他人に自分のありのままを受け入れてもらえないんではないかといつも不安になります。なぜなら、母親にありのままを受け入れてもらってこなかったからです。母親が受け入れてくれない=他の人も受け入れてくれないという心理になるようです。
例えば、小さいころに「~はきらいなんだ」と自分が主張したとしても、母親が「それはだめだ。ありえない」というような返事をしたならば、
「自分は受け入れてもらえないのだ」と思い込んでしまうのです。そして母親嫌いになっていきます。それどころか、人間嫌いになってしまう可能性もあるのです。
このように母親にどう接せられたかによって母親嫌いになるのも人間嫌いになるのも決まってくるということです。
母親が嫌いな人の特徴①「情緒不安定」
母親が嫌いな人は、情緒不安定な人が多いです。すぐにイライラする、落ち込むなど感情の起伏が激しいのです。笑っていたと思ったのに、急に泣きだしたりすることもあるでしょう。
イライラする気持ちを爆発させて周りの人を巻き込んでしまうケースに発展することもあるので、感情をコントロールできるようになるといいでしょう。
一人暮らしで部屋に一人でいることが多い人は余計に情緒不安定になる可能性もあるので注意が必要です。一人暮らしならば、外にでて気分転換をはかることも大切です。
また、うつ病などの精神疾患をかかえる人も多くいます。小さいころから母親に対して抱く嫌悪が病気を産んでしまうのです。これには、精神科の通院やカウンセラーに相談するなどということが必要になります。
母親が嫌いな人の特徴②「かまってほしい」
小さいころに、親になかなかかまってもらえなかったり遊んでもらっていないと、大人になったときにそれを誰かに求めようとします。また、母親が他の兄弟の世話に忙しく、自分に手をかけてくれなかったりするときも「寂しい」という感情は後まで残るのです。そして、他の人に母親代わりを求めます。
例えば、恋人です。付き合っていて、必要以上に甘えてきたりする人は母親または両親から十分にかまってもらえなかったのかもしれません。寂しかった幼少期の記憶を現在の恋人にうめてもらおうと必死なのです。
また、恋人を母親に重ねてみているために、恋人にフラれそうになると母親に見捨てられるような気がしてとてもつらい気持ちになります。そういう人は、恋愛をする上で苦しいことやイライラすることが多くなることもあります。極度の恋愛依存になる可能性もあります。
母親が嫌いな人の特徴③「ストレスだらけ」
母親が嫌いな人はイライラする気持ちやストレスを溜めやすい傾向にあるようです。なぜなら、小さいころ母親に「そんな弱音を吐いてはいけません」などと言われ続けた結果、悩みや悪口を友達にも言うことができなくなるからです。
それはとてもつらいことです。吐き出したくても、吐きだせず、ストレスは溜まっていく一方でどんどん辛くなります。
本人自体も「そんなにストレスをため込んでいるつもりはないのに」と気づいていないことも多いです。知らず知らずのうちにイライラする気持ちを溜めこんでいるということです。
ストレスはあまり溜めこみすぎると心と体に大きな悪影響を及ぼすことがあるので気をつけねばなりません。
母親が嫌いな人の特徴④「自分を責める」
母親が嫌いな人は何かにつけて自分を責めてしまうという特徴があります。これは小さいころから母親に否定され続けられ「自分がだめなんだ。自分が悪いんだ」と思うようになってしまったためです。大人になってからもずっと「自己否定」を続けるというわけです。
そう考えると、小さなころから「よくできるね。えらいね」と褒められながら育ったならばきっと母親を嫌いにならずに、自己否定することなく大人になったのではないでしょうか。
特に一人暮らしをしている人は家にこもってもんもんと考えて自分を責めることがあるでしょう。
ストレスやイラつきへの対処法!
ここまで書いてきましたが、母親が嫌いな人はストレスを溜めすぎたり、イライラすることが多いです。ストレスやイライラすることは仕事をする上でも人間関係を築く上でも、マイナスになってしまうことがあります。
そんな時、どうしたらいいでしょうか。あまり溜めすぎないうちに解消できる対処法をご紹介します
①とにかく吐き出す
誰でもいいのです。誰でもいいから、イライラする気持ちやストレス発散できるような相手を見つけてください。友人でもいいですし、専門のカウンセラーでもいいでしょう。最近では「愚痴きき屋」という愚痴を聞いてくれる専門家もいますので、誰かに頼って吐き出す作業をすることをおすすめします。
自分一人で溜めていると、どんどんモヤモヤしてきて辛いです。吐き出すことで、モヤモヤが抜けていきまた前に進むことができます。
イライラするときに「悪口を言ったら相手が気分悪くするかな」などと考える必要はありません。そんな風に思う時は自分自身に対して「悪口を言ってもいいんだよ」と許可してあげてください。自分に声をかけてOKを出してあげることで、イライラする気持ちを吐き出しやすくなります。
吐き出すときには思い切り、感情をこめて吐き出すのがいいでしょう。泣きたいならば思い切り泣きながら吐き出すとスッキリします。
②とにかく落ちるところまで落ち込む
もし、ストレスが溜まりすぎてどんどん落ち込んでしまったときには、思う存分落ち込んでください。どうか、落ち込む自分に「ダメだ」とは言わないでください。「ダメだ」と言われると気持ちはどんどん苦しくなってしまうからです。
落ち込んでいるときは、とことん落ちるところまで落ちます。そうすることで、ある一定のところまで落ちると上がってこれるものです。「今は落ち込んでやろう!」くらいの気持ちでいてください。必ず上がることができますので、安心して落ち込んでください。
③イライラを書きだす
イライラする気持ちはあるけれど、どうしても人に話す気になれないという時には紙に書きだすことをおすすめします。もしくは、PCのメモ帳などに打ち込むのもいいでしょう。
大切なのは「イライラする気持ちを外に出すこと」です。書き出すことで、スッキリして頭の中も冷静に整理できることもあるかもしれません。とにかく、頭の中だけでもやもやと考えていてはどんどんぐちゃぐちゃにからまっていくだけなので、紙に書いて外に出してあげてください。
書いたあとは人に見られないように破ってすててしまってもかまいません。
④自分を許す
ストレスを溜めこんだり、イライラしている自分をとことん許してみるのも手です。そういう自分を「こんなんではだめだ」と否定すると、とても苦しくなります。
少しでも「いいんだよ。イラついてストレスだらけの自分でも大丈夫なんだよ」と声掛けてみてください。そうすることで、心がスーッと楽になることがあるはずです。
心理学を勉強してみる
どうして自分は母親がきらいなのか、どうしたらいいのかなどを知りたい人も多いはずです。詳しく知って、解決していきたいと思える人には心理学がおすすめです。心理学を勉強することによって自分が母親を嫌いな心理を知ることができ、とても大きな気づきが増えていくことでしょう。そうしているうちに、母親との上手な関係のつくり方も見えてくるかもしれません。
自分の心理を知って、もっともっと楽に生きられるようにしてみるのもおすすめです。子供のころには知らなかったことでも、大人になって勉強してみればわかってくることもあるはずです。
娘や息子が大人になっても母親は嫌われる!?
娘や息子に嫌われた母親は子供が大人になっても嫌われ続けるのでしょうか。
その可能性はとても高いと言えます。なぜなら、大人になっても子供のころの気持ちは変わらず残るからです。途中でなにか大きなきっかけがない限り、娘や息子は母親を嫌い続けることでしょう。
勘弁してよお母さん。~母親が嫌いな娘~
大人になっても母親が嫌いな娘とは一体どういう理由で母親を嫌っているのでしょうか。
例えば娘に「早く結婚しなさい」という母親は嫌われます。
「もう~歳なのにまだ一人でいるつもり?~さんの娘さんはもう結婚したわよ」などと結婚をせかす母親は娘に嫌われることも多いかもしれません。
また、娘の結婚相手に文句をつけるなどということも嫌われる原因になります。「結婚するなら、公務員か医者にしなさい」などと自分の意見を押し付ける場合も娘に嫌われる要素になるでしょう。娘のことを本当に思うならば、娘の選ぶ人に条件をつけたりせずに娘を応援してあげれるといいですね。
勘弁してよお母さん。~母親が嫌いな息子~
一般的には息子は母親が大好き!というイメージですが、必ずしもそうとは限りません。母親が大嫌いな息子もいるのです。
例えば、一人暮らしをしようとしたときに「どうして一人暮らしするの?一緒にこのまま実家で暮らしましょう」などと一人暮らしを否定し親離れしようとする息子を止める母親も嫌われる可能性があります。息子はもう大人で、巣を飛び立とうとしているわけですから、自由に行かせてほしいものです。
また、結婚しようとして彼女を紹介したときに彼女の文句を言いすぎる母親は嫌われるでしょう。自分が愛する女性のことを悪く言われるのは、いくら母親でも許せないこともあるからです。いくら息子を彼女にとられそうでも息子からすればつらいことです。息子の気持ちを考えてあげられる母親ならば息子も安心できるはずです。
勘弁してよお母さん。~一人暮らしさせて~
娘や息子に一人暮らしをさせない母親は嫌われることでしょう。どうしてそんなに一人暮らしはだめなのか。子供が離れていくことが怖かったり寂しかったりするのでしょう。しかし、子供のことを思うならば一人暮らしさせてあげられるくらいの器量を持ってほしいものです。親元を離れて一人暮らしすれば、親を嫌いという気持ちも薄れる可能性もあります。
母親嫌いな人!心が楽になる考え方
母親が嫌いだけれど、どうにかして楽になる方法ってないのかなと思う人も多い事でしょう。母親のことで頭を悩ませているあなたにぜひ読んでいただきたい楽になる考え方をご紹介いたします。
①「母親を嫌いでもよい」と考える
一般的に「親を嫌いなんてだめ」という考えが通っているのではないでしょうか。自分を産んでくれた親を嫌うなんて、ありえないことだと考えているでしょう。
しかし、本当にそうでしょうか?
「親も人間」です。あなたも人間です。いくら親とはいえ、「相性」というものもあります。それは当然のことです。ですから、親が嫌いなら嫌いでいいのではないでしょうか。「ああ、親を嫌いでもいいのね」と軽く思えたなら、少し気持ちが楽になることもあるはずです。
これからは「親を嫌いな自分でもいい」という考え方も、持ってみませんか?
②母親から距離をおいてもいいと考える
親と一緒に住んでいる人なら、一度家を出て一人暮らししてみるのもいいかもしれません。距離をおくことで、心の距離も少し離れることができるので冷静になれますし、心が休まるということもあるでしょう。
すでに親と離れて暮らしているけれど、しょっちゅう電話などがかかってくるという人は敢えて出ないという選択もできます。今までは毎回出ていたけれど、出る回数を減らすだけでもストレスが減るでしょう。「母親からの電話には出なければいけない」という「~なければいけない」という考え方から抜け出してみてください。そうすれば「まあ、今回はでなくてもいいや」と考えることができて、楽になれるかもしれません。
③親は親、自分は自分と考える
親=自分ではありません。誰しも頭のどこかで「親=自分」のように思っているのではないでしょうか。もちろん、意識していない部分でということです。
親から産まれた自分は親の分身のようなもの、親からしても自分は親の分身のように思われている・・・と感じてはいませんか。
しかし、そうではないのです。「親は親、自分は自分」です。
親と自分の区別をしっかりつけて考えることで、しっかりとしたブレない自分を作っていくことができて、心が楽になるでしょう。
例えば、親は「~が良いに決まってる」と言ったとしても、自分は自分です。自分が違うと思うなら「親は親だ。自分は自分の考えで生きる」と考えることで、親と自分の区別ができてスッキリするでしょう。
まとめ
ここまで書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。
母親が好きな人も嫌いな人も、どっちもいていいんだよ、と感じます。嫌いな人は嫌いなことを責めずに、自分を許してあげてください。そうすると、不思議と楽になれるときもあるでしょう。
母親嫌いな自分と上手に付き合っていけるといいですね。