タバコは筋トレに影響する？禁煙すると何が変わる？

タバコが健康に良くないことはよく知られていますが、筋トレにはどのうような影響があるのでしょうか。

筋トレをする場合、タバコが与える悪影響を詳しくご紹介していきます。

タバコは肺活量を低下させます。タバコを吸うことによって、その煙はすべて肺に流れていきます。タバコの煙は吸い続けると、気管支や肺胞に炎症が起こります。そうすると、肺胞が破壊され空洞化し肺活量が低下してしまうのです。筋トレには十分な肺活量が必要ですが、タバコによって肺活量が低下すると悪影響を及ぼします。

タバコは吸うことによって、体内のビタミンCを破壊してしまいます。タバコにはニコチン・タールなどの有害物質が含まれており、体内で活性酸素を発生させてしまいます。その活性酸素と戦うために、ビタミンCを大量に消費してしまうのです。また、タバコに含まれる有害物質を解毒するために酵素を大量に分泌しますが、その酵素もビタミンCを破壊してしまいます。そのため、タバコを吸う人は吸わない人の倍の量のビタミンCを摂取する必要があります。

健康状態が悪くなるのも、タバコによる悪影響です。さきほどもご紹介したようにタバコには有害物質が含まれているので、タバコを吸うことによって解毒のために肝臓が稼働します。タバコに含まれるアセトアルデヒドは特に肝臓に大きな負荷をかけてしまいます。肝臓の働きが低下すると筋トレだけでなく、健康状態にも悪影響です。

健康状態が悪くなるとお伝えしましたが、それによって風邪をひきやすくなります。タバコの有害物質を体内に取り入れることにによって、免疫力が低下します。さらに、タバコによってビタミンCが破壊されるので風邪をひきやすくなってしまいます。風邪をひくと筋トレどころではありません。

タバコを吸うと落ち着くなどリラックスできると思いがちですが、タバコは交感神経を優位にさせることがわかっています。リラックス状態は副交感神経が優位になる状態なのですが、タバコはその逆になり交感神経が優位になることで集中力が低下してしまう恐れがあります。集中力が低下すると、筋トレに対する意欲も低下します。

タバコは筋トレに悪影響があるのがわかりましたね。筋トレする場合は健康のためにも、なるべく禁煙したいものです。しかし、どうしても禁煙できない・タバコを我慢できない人もいるでしょう。では、筋トレする人は必ず禁煙しなければ、筋肉がつかないのでしょうか？

タバコの悪影響に関してご紹介しましたが、実は筋トレには直接的な影響はありません。禁煙しないと絶対に筋肉がつかないというわけではないんです。タバコがビタミンCを大量に消費してしまいますが、筋肉をつくるための栄養素はビタミンCだけではありません。タンパク質やビタミンB群に比べると重要度は低くなってきます。ビタミンCの重要度が低いので、直接的な影響はありません。

ただし、タバコは筋肉の成長のスピードを落としてしまいます。筋肉は超回復することによって大きくなっていきます。この筋肉の超回復に肝臓が大きく関わっています。タバコによる肝臓の機能低下によって、筋肉の成長スピードがタバコを吸わない人より落ちてしまいます。

タバコが筋トレに直接悪影響を及ぼさないといっても、タバコを吸わない方がいいに決まっています。健康にも筋トレにもいいので、是非この機会に禁煙してみてはいかがでしょうか。

筋トレをする場合、絶対に禁煙しなければ効果がないわけではありません。タバコを吸ってもいいのですが、筋トレの直後にタバコを吸うのは悪影響があるようです。詳しくみていきましょう。

筋トレの直後にタバコを吸うと、体は有害物質を肝臓で解毒することを最優先にしてしまいます。筋トレをしても、筋肉の超回復の作業を後回しにしてしまい、せっかくの筋トレの効果が無駄になってしまいます。筋トレの後はプロテインやサプリメントを摂取し、筋肉を成長させましょう。

筋トレ直後にタバコを吸うことで、筋肉の超回復の作業を阻害されます。また、タバコに含まれるニコチンは血行を悪くする働きがあります。血行が悪くなると筋肉にも悪影響です。せっかく筋トレして筋肉をつけても、血行不良になると栄養分が体に行き渡らず、筋肉痛や腰痛、肩こりに発展してしまいます。

タバコは交感神経を優位にさせると先ほどご紹介しました。筋トレも体を動かす動作なので交感神経が優位になります。筋トレ後にタバコを吸うことで、交感神経優位の状態が続いてしまいます。交感神経が優位になり続けると、怒りっぽくなり、感情のコントロールがしにくい状態になります。筋トレ後は深呼吸などをして、副交感神経を優位にしリラックスすることが必要です。

タバコがビタミンCを大量に消費したり、肝臓の機能低下を引き起こす原因があることがわかりましたね。筋トレする場合、健康のためにも禁煙したいところですが、どうしてもタバコをやめられない場合は食事やサプリメントの効果を活用しましょう。

筋トレをして筋肉をつけるには、タンパク質を中心とした食事をとると効果的です。これはタバコを吸わない人でも同じです。タンパク質が十分に摂取できていないと、筋肉はつきません。先ほどご紹介したようにタバコを吸う人は肝機能が低下しています。タンパク質を多めに摂取すると、肝臓の機能を補う効果があるので、よりタンパク質を中心とした食生活を送りましょう。

タバコを吸うとビタミンCを大量に消費してしまいます。ビタミンCはサプリメントで補いましょう。先ほどご紹介したようにタバコを吸うことによって、免疫力の低下を引き起こしてしまいます。ビタミンCは水溶性ビタミンです。余分な分は尿として排出されるので、体に蓄積し悪影響を及ぼす事はありません。食事でビタミンCを一日の摂取量以上に取るのは、なかなか難しいものです。サプリメントを利用して効果的に補いましょう。

禁煙してから筋トレに取り掛かると、肺活量が復活することが期待できます。それだけではなく、肝臓の機能に関しても同様に効果が期待できるので、できるだけ禁煙してから筋トレを始めるようにしたいですね。

実はアルコールも、筋トレにはあまり良くありません。アルコールに含まれる成分が、筋肉に直接悪影響を与えてしまうのです。テストステロンという男性ホルモンは、筋肉を付けるために欠かせない大事なホルモンです。しかし、アルコールを大量に飲んでしまうことによって、テストストロンの分泌を妨げてしまいます。せっかく筋トレをしても筋肉がつかないことになってしまいます。

また、アルコールを大量に摂取するとコルチゾンの分泌が増えてしまいます。このコルチゾンは筋肉を分解してしまう働きがあります。筋肉をつけても、アルコールによって筋肉が分解されてしまうのです。

よく知られているように、アルコールは肝臓に負担をかけてしまいます。タバコもそうですが、肝臓に負担がかかると免疫力が下がり、筋トレの効果が十分に出ません。アルコールもタバコと同じように、筋トレにはあまりいい影響はありません。健康のためにも禁煙・禁酒することをおすすめします。

今回はタバコと筋トレの関係についてご紹介しました。タバコは筋トレに直接悪影響がないことがわかりましたね。食事や生活習慣に気を使えば、タバコを吸っていても十分に筋トレの効果は出ます。しかし、タバコが筋トレに直接的に悪影響がないといっても、健康には良くありません。筋トレをするにあたって、健康のためにも禁煙してみてはいかがでしょうか。