タバコの賞味期限はどのくらい？期限切れを吸うとどうなるの？

タバコにも食べ物と同じように賞味期限がある事を知っていますか？ここでは、タバコの賞味期限について解説致します。

タバコの賞味期限は、食べ物と同じ考え方で風味や味を損なわず美味しく吸う事が出来る期間です。タバコも食べ物と同じように未開封の状態でも劣化していくので、賞味期限が過ぎると味が変わってしまったり、香りが抜けてしまう事があります。

タバコにも賞味期限があるのですが、賞味期限が記載されているのはJTのタバコのみとなっています。メジャーなところで言うと旧マイルドセブンのメビウスやセブンスターなどです。お手元にJTのタバコがある方は、ぜひ確認してみてください。

フィリップモリス社のマルボロやラークなどの外国産のタバコには、賞味期限の表示はありません。その為、製造年月日から判断する必要があります。製造年月日から1年が賞味期限だと言われています。

タバコの賞味期限は、どのように設定されているのでしょうか？タバコの賞味期限について未開封の物と開封済みの物、メンソールのタバコについてご説明致します。

タバコの賞味期限は、JTによると製造年月日からおよそ10ヶ月後に設定してあるようです。元々、タバコには賞味期限の記載はありませんでしたが、効率良くタバコを売る為にJTが賞味期限の記載を始めたと言われています。外国産のタバコについては下記で詳しくご説明致しますが、製造年月日から1年後が賞味期限となります。

食べ物と同じようにタバコの賞味期限も開封前の期限です。開封済みのタバコは乾燥しやすく、香りや味の変化も起こりやすいので数日で吸ってしまうのが良いでしょう。

メンソールのタバコに関してですが、メンソールのタバコは製造後1ヵ月ほど倉庫で寝かされます。他のJT産のタバコが製造から10ヶ月が賞味期限ですので、メンソールのタバコは市場に出た時点で他のタバコよりも賞味期限が短いと言えます。また、開封後に関してもメンソールの香りをより楽しむ為には、香りが飛んでしまう前に早く消費する方が良いです。

JTのタバコには賞味期限の表示がありますが、外国製のタバコには製造年月日の記載しかありません。外国製のタバコの製造年月日は、少し複雑な表示の仕方なので見方についてご紹介致します。BAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社)とPM(フィリップモリス社)に分けてご紹介致しますので、外国産のタバコを吸われている方は参考にしてみて下さい。

まずは、外国産のBAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社)の賞味期限の見方です。BATと言えば、ケントやラッキーストライクが有名です。タバコの箱の側面を探すと数字とアルファベットを組み合わせた表示があります。例えば「26879E179565」と書いてあるとします。

まず、左から5番目の数字を見ます。この場合「9」ですね。この5番目の数字が製造年となります。「9」の場合「2019年」に製造されたという意味です。次は、その数字の横に書いてあるアルファベットです。この場合「E」ですね。アルファベットの順番と同じように、A＝1、B＝2、C＝3、D＝4、E＝5、F＝6……という風に数字を当てはめていきます。Eの場合は、「5」ですのでこれは、5月という意味になります。

この「26879E179565」の表示からこのタバコは、2019年の5月に製造されたという事が分かります。基本的に外国産のタバコの賞味期限は、製造日から1年後が賞味期限となっていますので、2020年の5月が賞味期限となります。

次は、マルボロで有名なPM(フィリップモリス社)の賞味期限の見方です。BATとは少し見方が異なります。まず、タバコの箱の側面を探すと二段に分かれた数字とアルファベットの組み合わせの表示を見つける事が出来ます。

二段目の下段の数字が製造年月日です。二段目に「VW33913550」と表示してあるとします。左から5番目の数字を見ます。この場合「9」ですね。これは、BATの場合と同じで製造年を表す物ですので「2019年」となります。

次はこの「9」の後ろの三桁の数字を見ます。この場合「135」ですね。少し計算が必要になるのですが、1年を365日と考えた時1月1日が001となります。1月末が31、2月末が31＋28、3月末が59＋31と足していくと4月は、30日までですので4月末の時点で120となります。そこからさらに15足した数字が「135」になりますので、「135」は、5月15日を表している事が分かります。この「VW33913550」の場合は、「2019年5月15日」製造という意味です。

外国産のタバコは、BATの時と同じように製造日から1年後が賞味期限ですので、「2020年5月15日」が賞味期限だという事が分かります。

食べ物と同じようにカビが生える事もあるタバコですが、賞味期限切れのタバコは吸っても大丈夫なのでしょうか？賞味期限切れのタバコは捨てるべきなのか、吸っても良いのかご説明致します。

賞味期限は、タバコを美味しく味わう事が出来る期限ですので、この期限を過ぎてしまうといくら未開封のタバコでも味わいを保障出来ません。具体的にどう変わってしまうのかと言うと、乾燥が進み辛味がきつくなってしまったり、メンソールや香りが抜けてしまったりします。

賞味期限を過ぎたタバコは吸えないのかと言うところですが、お腹に入る食べ物と違い賞味期限が切れた物であってもお腹を壊して腹痛を起こす事は無いようです。賞味期限が過ぎたタバコに関しては、味は落ちますが吸う事自体に問題は無いでしょう。ただし、自己責任でお願いします。また、タバコにも食べ物と同じようにカビが生えてしまう事があります。カビが生えていたり変なシミが出来ていたり明らかに異臭がする場合は、吸わずに捨てましょう。カビが生えた物を肺に入れる事で肺炎になってしまう事もあります。

タバコの適切な保存方法についてご説明します。大量に買い溜めされる方は、要チェックです。

未開封のタバコでも密封されている訳ではありませんので、適した保管場所を選ばないとタバコの香りが飛んでしまったりカビが生えたりする事もあります。タバコは、燃えやすいように紙で出来ている事もあり湿度の影響を受けやすいです。未開封のタバコだからと安心せず、買い溜めをされる時は保管条件に注意が必要です。

直射日光は、タバコの温度を上げてしまい風味などが飛んでしまう原因となります。その為、直射日光の当たらない暗い場所での保管が最適です。ただし、冷蔵庫での保管はおすすめ出来ません。未開封であっても食べ物の匂いが移る可能性があります。

タバコの理想の保管条件としては、温度20℃前後、湿度70％前後と言われています。季節によっても変わりますが、冬などの乾燥している時期には湿度は50％を下回ります。その為、常に理想である70％の湿度を保つのは難しいでしょう。未開封のセロハン加工がしてあるタバコに関しては、常温での保存でも味や香りなどにそこまでの変化は無いと言われています。ですので、保管条件にあまり神経質になりすぎなくても良いでしょう。ただし、極端に乾燥している場所や水回りなどの湿度が高くなる場所に保管する事は避けましょう。

乾燥してしまったタバコでも適度に加湿すれば、タバコ葉本来の甘みは戻す事が出来ます。しかし、メンソールや最近流行りのフレーバータバコなどは着香されているので、その着香された香りは戻す事が出来ません。非着香の銘柄のタバコに関しては、吸う前に適度に加湿する事で乾燥前の風味に戻す事は可能なようです。

賞味期限切れのタバコを購入してしまう事は珍しい事ですが、無いとは言い切れません。もし賞味期限切れのタバコを購入してしまった時に、交換は可能なのか不安に思われる方もおられるでしょう。その点は、ご安心ください。自動販売機やタバコ販売店で購入したタバコの賞味期限が切れていた時には、その販売店やJTに連絡をする事で交換可能です。

ただし、交換が出来るのは購入時点で賞味期限が切れていた場合に限ります。未開封でも自宅での保管中に賞味期限が切れた場合には、交換不可となります。購入したタバコの賞味期限が切れていた場合は、速やかに交換の連絡を入れましょう。

タバコにも賞味期限がある事が分かりました。外国産のタバコやJTのタバコと期限や表示の見方は違いますが、賞味期限がある事に違いはありません。購入時に賞味期限が切れている場合は、即座に交換を申し付けましょう。購入時に賞味期限を確認する癖を付けると安心です。また、大量にまとめ買いする方は、せっかく購入したタバコにカビが生えたり乾燥したりしないように保管場所にも気を付けましょう。カビが生えたタバコを吸うのは危険なので絶対にやめましょう。