ガムの賞味期限はどのくらい?種類・開封・未開封によって違うの?
皆さんはガム好きですか?口寂しい時や口臭予防にガムを噛む事もあると思いますが、ガムの賞味期限ってご存知ですか?今回はガムの賞味期限について詳しく解説していきたいと思います。ガムの賞味期限や原材料・種類・開封済や未開封の場合の違いとは?
目次
ガムって腐るの?賞味期限は?
ほとんどの食べ物には、賞味期限や消費期限があり、放置しておくと腐ることもありますよね。だけどキシリトールやミント味などのガムの賞味期限や消費期限って見たことありますか?今回は小腹が空いた時や、口臭予防としてよく噛まれるガムの賞味期限に関して詳しく調べてみました。
そもそもガムは何でできている?原材料は?
ガムってまるでゴムみたいに粘着性があって、ガムによってはとても伸びますよね。だけど食べ物なのでもちろんゴムでできているわけではありません。ガムの原材料は『ガムベース』という植物性樹脂です。
ガムベースは、クワ科やキョウチクトウ科・アカテツ科やトウダイグサ科に属する木(サボジラ・クワガタの木など)から採取された樹液を煮詰めて出来た粘り気のある植物性樹脂に、砂糖や甘味料や香料を加えて作られます。
元々の原材料は樹液を出す『木』なんですね。樹液を抽出する時には、そのガムベースの素となる木の幹の辺りから木の頂上に向かい刃物でVの字に切れ目を入れて、そこから出てくる樹液を採取するそうです。
ガムに賞味期限の表示がない理由
ガムのパッケージには賞味期限や消費期限の記載がありません。その理由は食品に関する法律「食品衛生法」で『常温で長期間保存しても品質が変化しない食品の場合は、賞味期限・消費期限は記載しなくても良い』となっているからです。
ガムは長期間に渡り常温で保存をしても品質が悪くなることはないので、ガムには賞味期限・消費期限の記載がないのです。これがガムには賞味期限の記載がない理由です。
ガムは10年経っても食べられるの?
ガムは原材料であるガムベースが、あまり腐ることのない原材料「植物性樹脂・砂糖・香料」で出来ていますし、ガムに含まれている食品が腐る原因となる水分は非常に少量なので保存方法さえしっかりしていれば腐る心配もあまりないので、10年経っても食べられるとされています。
しかしこれはあくまでもガムに適した保存方法で保管しておいた場合です。保存する際の温度や湿度により多少は異なりますので、長期間保存する際にはご注意下さい。
ガムは種類によって賞味期限の違いがある!
先ほどガムに賞味期限や消費期限の記載がない理由の欄で「ガムは常温で保存をしても品質が劣化しにくい食品なので、賞味期限や消費期限の記載がない」とお話ししましたが、賞味期限・消費期限がないわけではなく『賞味期限・消費期限がすごく長い』のです。
ガムの種類によっては賞味期限が記載されているガムもあり、一口にガムと言っても種類によって賞味期限の違いがあるのです。それではどんなガムに賞味期限が記載されていて、どんなガムには賞味期限が記載されていないのかそれぞれの商品をご紹介しましょう。
賞味期限の記載があるガム
賞味期限が記載されているガムには、モンデリーズジャパンの「リカルデント」、ロッテの「キシリトール」、江崎グリコの「ポスカ」があります。
賞味期限の記載がないガム
賞味期限が記載されていないガムにはロッテの「グリーンガム・AQUO・梅ガム・ブラックブラック」、明治の「キシリッシュ」、モンデリーズジャパンの「クロレッツ」、マルカワの「マーブルガム」があります。
未開封・開封済のガム賞味期限の目安
先ほどは賞味期限の記載があるガムと記載がないガムのお話しをしましたが、賞味期限の記載があるガムでも記載がないガムでも、未開封と開封済みのガムでも賞味期限に違いがあります。その違いとは何なのか違う理由・未開封と開封済みのガムの賞味期限の目安などをご説明したいと思います。
未開封ガムの賞味期限
未開封のガムの場合、賞味期限の記載がないガムに関しては、食品が腐る原因となる水分量も少量なので、しっかりと保存をしていればあまり腐ることもない原材料で出来ているので5年から10年以上の賞味期限があるそうです。しかしこれはちゃんとした保存方法で保管しておいたガムに限りますのでご注意下さい。保存方法に関しては後ほどお話しさせて頂きます。
開封済のガムの賞味期限
開封済みのガムの場合は、賞味期限や消費期限が異なります。それはガムが入っている容器に湿気が入ってしまうためであり、ガムは大変湿度に弱い食品なので開封済みの場合は賞味期限や消費期限が短くなります。
【湿度が70%・温度が30度の夏場】にはおよそ1ヶ月から1ヶ月半、【湿度が55%で温度が10度の冬場】にはおよそ1ヶ月半から2ヶ月半と、湿度も温度も高い夏場はやはり短くなります。また未開封と開封済みでは大幅に賞味期限に違いがあります。
「特定保健用食品」のガムには賞味期限がある!
「特定保健用食品」通称トクホのガムには、市販されている製菓会社のガムと違い賞味期限が記載されています。その理由は事項でお話しさせて頂きます。
2019年現在で日本で販売されているトクホのガムの種類は先ほど『賞味期限の記載があるガム』でご紹介した、モンデリーズジャパンの「リカルデント」、ロッテの「キシリトール」、江崎グリコの「ポスカ」、Epic Dentalの「キシリトールガム」、Xyloburstの「天然キシリトールガム」、B-Fresh Incの「ブレスフレッシングガム」などがあります。
コンビニやスーパーなどでも気軽に買えるトクホのガムはモンデリーズジャパンの「リカルデント」、ロッテの「キシリトール」、江崎グリコの「ポスカ」の3種類ですね。トクホのガムの賞味期限は、大体が1年から1年半のものが多いようです。
特定保健用食品(トクホ)とは
「特定保健用食品」通称トクホは、健康増進法に基づき厚生労働相が定めているとても厳しい国の審査「安全な成分を使用しているか・本当に効果があるのか・効果を過大表示していないか」などを受けて、認可されている商品だけが『特定保健用食品』と表示することを許可されています。
そして「特定保健用食品」とは『歯を健康に保ち、丈夫にする・脂肪の吸収を抑える・血糖の上昇を緩やかにする』など、健康に対する何かしらの効果が期待できることを謳い文句にしている食品のことです。
トクホのマーク見るといつも勝利くんって思う。 pic.twitter.com/8DPgAMkFvV
— 椏湾龍@EvolCobla (@tartaros_go) March 21, 2019
トクホのガムに賞味期限がある理由
どうしてトクホのガムには市販されているガムと違い賞味期限が記載されているのかというと、その理由はトクホは品質を落とさないように賞味期限を記載することが義務化されているからです。
トクホのガムには初期虫歯に作用する成分「リン酸化オリゴ糖カルシウム」や、歯垢が出来にくくする成分「ユーカリ抽出物」が配合されており、それらの品質を落とさないようにとの理由から賞味期限が記載されているのです。
ガムを保存する時に注意すべきポイント3つ!
ガムはガムに適した保存方法で保管しておけば5年から10年以上の賞味期限がある事が解りましたが、どのように保存しておけば良いのかについてもお話ししたいと思います。
①高温多湿を避けて保存しよう
ガムを保存するには、高温多湿は厳禁です。ガムは湿度に弱く水分を吸収してしまうと腐るまではいかなくても、品質が格段に落ちてしまいます。なのでガムを保存する時には高い温度や湿度に避けて涼しい場所で保存しましょう。特に湿度と温度が高くなる夏場は、十分に注意して保管して下さいね。
②開封後は風味が落ちるので注意
未開封のガムの場合は適した環境で保管をしておけば品質が長期間保たれますが、開封済みのガムの場合はガムが入っている容器に湿気が入ってしまい、風味が落ちてしまいます。
また開封済みのガムを長期間保存しておくと、湿気が入るどころか逆に表面が乾いてしまい、そこから段々と内部の水分も飛んでいき表面はひび割れたり、内部はガムの特徴である粘り気が無くなりただの飴玉のようにすごく固くなってしまいます。
なので開封済みのガムはあまり長期間保存はせずに、なるべく早いうちに食べてしまいましょう。
③変なニオイがするときは食べない
涼しい場所で保存をしていたガムでも、もし酸っぱいニオイやいつもと違う変なニオイがする時には、絶対に食べずにすぐに処分しましょう。
「ガムは腐ることないから大丈夫でしょ」と安易な考えで食べてしまうと、お腹を下したり場合によっては重篤な症状を起こす危険もありますのでご注意下さい。
ガムの賞味期限は長いけど開封したら早めに食べよう!
今回の調査で未開封のキシリトールガムなどのトクホのガムの賞味期限は1年から1年半と短いですが、市販されているクロレッツや梅ガムなどは賞味期限が5年から10年以上と、とても長いことが解りました。しかし開封済みのガムに関しては特に夏場は賞味期限がとても短いということも解りましたね。
小腹が空いて口寂しい時や、口内をさっぱりさせたい時、また口臭予防や虫歯予防のために噛むととても便利で美味しいガムですが、開封してすぐからガムの風味は損なわれていきますので、開封済みのガムは早めに食べましょう。