キャベツの賞味期限はどのくらい?長持ちさせる上手な保存方法も!
賞味期限の付いていない生野菜、皆さんはどのように保存していますか?特にキャベツは1度に食べきることが難しいので、使いきれなかった分は保存しなければなりません。今回は、キャベツの基本と賞味期限、常温・冷蔵・冷凍保存について詳しく解説します。
目次
キャベツの賞味期限ってどれくらい?
1年を通して手に入りやすいキャベツですが、賞味期限はどのくらいなのでしょうか?1玉丸ごとのキャベツやカットしたキャベツ、千切りしたキャベツなど、キャベツの形状によっても賞味期限が変わるようです。キャベツの基本についてや賞味期限についてご紹介しますので参考にしてください。
まずはキャベツについて知ろう!
キャベツの栄養は?
キャベツには、ビタミンCやビタミンK、ビタミンUなどの栄養素が含まれています。特にビタミンUはキャベツから発見された栄養素とも言われていて、別名キャベジンとも呼ばれています。ビタミンUは胃粘膜の保護効果が期待でき、新陳代謝を促進する働きがあります。キャベツの茎には豊富なミネラルが含まれているので、余すことなく食べ切りたい食材ですね。
キャベツの旬の時期は?
スーパーでもよく見る扁平な形状をした冬キャベツは、一般的に1〜3月頃が旬と言われています。葉の1枚1枚が固めなので、加熱調理をしても煮くずれしにくいのが特徴です。全体的に球型をしている春キャベツは、3〜5月頃に旬を迎えます。葉は柔らかくみずみずしいので、生食がおすすめですよ。
近頃では様々なキャベツの品種改良が進んでおり、7〜10月に出回る夏秋キャベツというものもあります。このように、キャベツは1年を通して手に入れることができるのです。
新鮮なキャベツの選び方は?
キャベツの種類によっても選び方が変わってきますが、春キャベツなら巻きがゆるく芯の切り口が小さいものを選ぶと良いでしょう。鮮やかなグリーン色の葉にツヤとハリがあると尚良いです。冬キャベツの場合はずっしりと重く、巻きが詰まっているものを選びましょう。
キャベツは外側の葉を剥いた状態で陳列されることがほとんどです。その時は1番上の葉の緑色が濃いものを選びましょう。1番上の葉の色が薄い緑色をしている場合は、外側の葉が傷んでいて何枚も取り除いた可能性があります。また、芯の切り口が黒ずんでいるキャベツよりも白いものが新鮮です。
気になるキャベツの賞味期限は?
基本的に賞味期限の記載がないキャベツですが、実はキャベツの賞味期限は、丸ごと、カット、千切り等その状態によっても異なります。ここではキャベツの賞味期限について詳しく見ていきましょう。
丸ごとのキャベツの場合
時短用にキャベツを様々な形にカットして保存する人も多いのですが、実は丸ごとキャベツの状態が1番賞味期限が長持ちすると言われています。傷みやすいのは芯の切り口なので、定期的にチェックして傷んでいる部分をカットすると賞味期限を延ばすことができますよ。こうして冷蔵庫で保存すれば、賞味期限は2週間〜1ヶ月程度となります。
カットしたキャベツの場合
カットしたキャベツの賞味期限は、冷蔵庫に保存して1週間程度です。丸ごと保存した賞味期限と比べると、半分以下となってしまいます。キャベツをカットすると切り口が増えてしまうため、そこから傷みが進行してしまうのです。賞味期限前にできたキャベツの切り口の黒ずみは食べても問題ないことが多いのですが、見た目の品質は低下してしまいます。
千切りキャベツの場合
スーパーやコンビニでも見かける袋入りの千切りキャベツがあります。丸ごとのキャベツには賞味期限が記載されていないのに対し、こちらには賞味期限が記載されているのをご存知ですか?
千切りキャベツはカットしたキャベツよりも裁断面が増えて、その分空気に触れる面積も広くなりますよね。結果、傷みの進行が早いので賞味期限は当日と考えてください。家庭で千切りにしたキャベツも翌日〜翌々日には苦味が増していることが多いので、賞味期限には気をつけるようにしましょう。
キャベツの保存方法を3つ紹介!
キャベツには常温・冷蔵・冷凍など様々な保存方法があります。保存の方法を守ることでキャベツの賞味期限が延びるので、参考にしてみてくださいね。
①常温保存
キャベツは0〜5℃の低温保存に適しているため、常温保存をするなら冬場が最適です。ただし、暖房が効いている部屋の場合は部屋全体の温度が上がってしまうため、賞味期限が早まってしまいます。キャベツを常温保存する時は冷暗所に置くようにして、芯をくりぬいて濡らしたキッチンペーパーを詰めると賞味期限が長持ちします。
②冷蔵保存
キャベツを冷蔵庫で保存する場合は、野菜室ではなく冷蔵室に入れた方が賞味期限が長持ちするのでおすすめです。冷蔵室には、芯を下にして立てて入れましょう。横向きにして入れると必要以上に水分と糖分を消費してしまうため、葉が萎れやすくなり、賞味期限が短くなります。
キャベツをカットして冷蔵庫で保存する場合も、賞味期限を延ばすために一手間加えましょう。まずはカットしたキャベツに塩を振ってしばらくの間放置しておきます。しんなりしてきたら軽く揉み、チャック付きの保存袋に入れて保存するようにしましょう。こうすることで賞味期限は1週間ほどになり、加熱調理にも生食にも活用することができるのです。
③冷凍保存
冷凍保存する時は、キャベツをカットしておくのがおすすめです。千切りでもざく切りでも、冷凍する前は水につけておきましょう。つける時間は短時間にしておくと水分だけを吸い取り、キャベツの栄養素の流出を防ぐことができます。水気を切ったらチャック付きの保存袋に入れて冷凍保存しましょう。こうすることで賞味期限は1ヶ月程度と長持ちさせることができます。
また、ロールキャベツを作る時にも便利なのが、キャベツの葉を1枚ずつ冷凍する方法です。熱湯にくぐらせたら水気を取り、ラップで1枚ずつ包みましょう。それらをまとめてチャック付きの保存袋に入れて冷凍保存します。こちらも賞味期限は1ヶ月程度と長持ちします。
キャベツを上手に長持ちさせる方法2つ!
キャベツの賞味期限を延ばすためには、様々な保存方法があります。ここでは家庭でも簡単に賞味期限を延ばせる方法をご紹介するので、是非取り入れてみてくださいね。
①芯に爪楊枝を刺す
キャベツの賞味期限を上手に長持ちさせるには、芯に爪楊枝を指す方法がおすすめです。キャベツの芯は、次から次へと新しい葉を作り出すいわば成長点のようなもの。この芯に爪楊枝を刺すことでその成長を止めることができ、賞味期限を延ばすことができるのです。
キャベツの芯に爪楊枝を刺す方法は、等間隔に3本刺し込んで2cmほど爪楊枝を出しておくだけと簡単にできます。しかし、キャベツの芯が固く、爪楊枝が刺さらないなんて声も沢山あるのです。そんな時はお弁当用のピックを活用してみてくださいね。
②軽く湿らせた新聞紙に包む
キャベツの賞味期限を上手に長持ちさせるには、乾燥も防がなければなりません。そんな時は、軽く湿らせた新聞紙の上にキャベツの芯が上に来るように乗せ、キャベツを新聞紙で包んでセロテープで留めましょう。キャベツの芯側を下にしてポリ袋に入れて、口を軽く結べば賞味期限を長持ちさせることができます。
新聞紙を取っていないというご家庭でも、新聞紙をキッチンペーパーで代用することができます。また、キャベツの外葉を捨てずにとっておき、外葉で包むという方法でも同様に賞味期限を延ばす効果を得ることができるのでおすすめです。
キャベツを使った日持ちするおすすめレシピ5選!
塩昆布あえ
時間のない時にもおすすめのレシピは、キャベツの塩昆布あえです。丸ごと購入したキャベツが消費しきれない時や、賞味期限の迫ったキャベツを消費する時にささっと作ってしまいましょう。
塩昆布あえのレシピは、ざく切りにしたキャベツに塩をふり混ぜ、ラップをふんわりとして500wのレンジで5分ほど加熱します。塩昆布とゴマ油を加え入れて混ぜ、常温で15分ほど置いて味を馴染ませたら完成です。簡単なので、誰でも上手に作ることができますよ。冷蔵保存で賞味期限は3〜4日です。
塩だれキャベツ
塩ダレキャベツは大人も子供もやみつきになること間違いなしのレシピです。塩ダレキャベツのレシピは、荒い千切りにしたキャベツに塩を振り入れ、よく揉み込みます。ラップをふんわりとかけたら500wのレンジに4分かけます。その間に、ごま油と中華スープの素を混ぜておきましょう。
お好みでブラックペッパーやすりおろしにんにくを加えても美味しいですよ。加熱したキャベツと和えれば完成です。冷蔵保存で賞味期限は3〜4日です。
マリネ
キャベツだけのマリネのレシピはなかなか見かけませんが、簡単な行程で上手に作ることができるのでおすすめです。マリネのレシピは、千切りにしたキャベツに塩を振り、上から重しを置いて1時間ほど放置します。キャベツがしんなりとして水が出ますが、水分を切らずにお酢、砂糖、ごま油を加えて混ぜ合わせましょう。
冷蔵保存で賞味期限は1週間ほどです。パーティー料理で振る舞う時はりんごを加えるのもおすすめです。また、紫キャベツにすると綺麗な赤紫色になり、鮮やかさがプラスされますよ。
コールスロー
大人も子供も大好きなコールスローは、栄養もたっぷり摂ることができます。コールスローのレシピは、キャベツと人参を千切りにして塩をかけて置いておきます。水気をしっかりと絞ったら、お酢、砂糖、マヨネーズ、レモン汁を加えて混ぜ、さらにコーンを加えて和えましょう。冷蔵保存で賞味期限は2〜3日です。
長芋とキャベツのオーブン焼き
お好み焼きのような味の長芋とキャベツのオーブン焼きは、休日のランチにいかがでしょうか。長芋とキャベツのオーブン焼きのレシピは、千切りにしたキャベツとすりおろした長芋、卵、白だし、醤油をボウルで混ぜ合わせます。耐熱容器に入れて200℃に予熱したオーブンで15分焼いたら完成です。冷蔵保存で賞味期限は5日ほどです。
傷んだキャベツの見極め方は?
傷んだキャベツの見極め方ですが、黒っぽく変色し始めたら腐り始めた証拠です。この状態から溶けたような見た目に変化していきます。溶けている時は雑菌が繁殖している恐れがあるので、賞味期限の前でも口に入れないようにしましょう。
また、見た目に違和感を感じたら臭いを嗅いで確認することも重要です。肥料のような臭いが強くなっていたり、すっぱい臭いがしたりしている場合は腐敗が進行している証拠です。こちらも賞味期限に限らず口にしないようにしてください。
キャベツを食べて、健康になろう!
栄養素が豊富に含まれたキャベツは、余すことなく食べ切りたいものです。常温・冷蔵・冷凍での保存法や、丸ごと・カット・千切り等キャベツの状態ごとの賞味期限をしっかりと守り、上手に美味しく活用してください。その他食材の賞味期限については、以下を参考にしてみてくださいね。