フライパンの寿命の平均は?買い替え時期や長持ちさせる方法6選も!
現在使用しているフライパンは、買った当初と比べて使用感が悪くなっていませんか?もし使用感が悪くなっているのなら、そのフライパンは寿命を迎えているのかもしれません。この記事では、フライパンの寿命や長持ちさせるコツについて紹介していきます。
目次
フライパンの寿命が気になることはありませんか?
フライパンを新調した頃は、油を引かなくてもフライパンに食材がくっつく事も無かったのに、最近は油を引いても食材がくっついてしまって困っている。そんな事はありませんか?もしかしたらそれは、フライパンが寿命を迎えているのかもしれません。
いくら丈夫なコーティング加工が施されているフライパンでも、永続的に使えるわけではなく、コーティングが剥げてしまえば寿命を迎えてしまいます。今回は、各加工ごとのフライパンの特徴と平均寿命について紹介していく記事です。寿命を延ばす方法も紹介しますので、ぜひお手持ちのフライパンの寿命を延ばすように使ってみて下さい。
テフロン加工フライパンの平均寿命と特徴!
平均寿命
テフロン加工されているフライパンの平均寿命は、おおよそ1年~3年とされています。使い方によっても寿命は異なりますが、よほど丁寧に使っても、寿命は最大で3年程度となるようです。
特徴
テフロン加工のフライパンとは、調理面をフッ素樹脂でコーティング加工したフライパンの事を指します。他のコーティング加工をしてあるフライパンに比べて安価であるため、最も良く買われるフライパンと言っても良いでしょう。調理面にフッ素樹脂をコーティング加工する事で、油を引かなくても焦げ付きを抑える事ができる上に、フライパンを洗う時にも汚れを簡単に落とす事が出来ます。
しかしテフロン加工のフライパンには耐久性が低く、寿命が短いという欠点があります。フッ素樹脂自体が熱や磨耗に弱く、荒い使い方をしてしまうとコーティングがあっという間にはがれ、寿命を迎えてしまいます。ちなみにテフロン加工にはグレードがあり、2層加工がテフロン、3層加工がシルバーストーン、4層加工がプラチナストーンという名前になり、もちろん、グレードが高い方が寿命が長くなる傾向があります。
マーブル加工フライパンの平均寿命と特徴!
平均寿命
マーブル加工のフライパンは、およそ2年~3年が平均寿命となっているようです。テフロン加工よりも寿命は長い傾向にありますが、その特徴については次で説明します。
特徴
実はマーブル加工のフライパンも、テフロン加工と同じく調理面をフッ素樹脂でコーティングされているフライパンです。そのため、使用感や洗う上でのメリットはテフロン加工と同様のものになります。テフロン加工とどこが違うのかというと、マーブル(大理石)をフッ素と一緒にコーティングしてあるため、テフロン加工の弱点である耐久性を補うような構造となっています。そのため、テフロン加工よりも耐久性が高く、コーティングが剥がれにくいためにテフロン加工よりも寿命は長めとなります。
ダイヤモンド加工フライパンの平均寿命と特徴!
平均寿命
ダイヤモンド加工のフライパンは、3年~5年程度となっています。マーブル加工よりも寿命が長い傾向にあり、長い期間使えるフライパンとして人気を集めています。
特徴
ダイヤモンド加工のフライパンも、フッ素樹脂加工の1つです。そのため、メリットに関してはテフロン加工、マーブル加工と同様です。マーブル加工と同じく、テフロン加工の弱点である耐久性を補う構造をしているのが特徴です。マーブル加工とまるで同じように感じますが、フッ素と一緒に人工ダイヤモンドコーティングされているのがダイヤモンド加工のフライパンとなります。
セラミック加工フライパンの平均寿命と特徴!
平均寿命
セラミック加工のフライパンの平均寿命は、2年~3年程度となっています。マーブル加工のフライパンと寿命は同等ですが、フッ素樹脂の加工ではないため、使い方としては前述した3つのフライパンとは異なるものとなります。
特徴
セラミック加工フライパンとは、調理面をセラミック(陶器)でコーティング加工したフライパンの事です。フッ素樹脂と比べるととても硬く磨耗に強い事が特徴です。まるで欠点が無さそうなフライパンですが、セラミック加工のフライパンにも残念ながら欠点があります。
セラミック加工のフライパンは、強火が使えないという致命的な欠点があります。強火で使うと、焦げつきやコーティングが劣化し、寿命を早めてしまう原因となります。フッ素樹脂も強火で使用すると同様のことが起こりますが、劣化の速度で言えばセラミック加工のほうが早い傾向にあります。
鉄製フライパンの平均寿命と特徴!
平均寿命
鉄製のフライパンは、とにかく平均寿命が長いです。プロの料理人も御用達のフライパンで、手入れ次第では一生ものとして使い続ける事も出来る、非常に丈夫なフライパンです。
特徴
前述したとおり、鉄製のフライパンはとにかく寿命が長いのが特徴です。熱伝導率も非常に高く、鍋全体に満遍なく火力が行き渡るため、プロの料理人でなくても料理にこだわる人には欠かせないアイテムとなっています。
寿命も長いし火力も優れているのなら、みんな鉄製のフライパン一択になると思う人もいるかもしれませんが、鉄製のフライパンはとにかく使い勝手が悪いです。コーティング加工がされていないため、少しのミスでも焦げ付く事もある上に、非常に重いです。そして、手入れにも気を遣わなければいけません。メリットが非常に大きい鉄製のフライパンですが、その分使い方も難しい事が特徴です。
フライパンの寿命を延ばす使い方4つ!
空焚きをしない
フライパンの寿命を延ばすためには、空焚きをしてはいけません。空焚きをすると、必要以上にフライパンの温度が上がってしまいます。鉄製の鍋ならばコーティングがされていないので何も問題はありませんが、フッ素樹脂加工やセラミック加工は熱に弱いため、コーティングが劣化してしまう原因となり、結果として寿命を縮めてしまいます。
火加減に注意する
そもそもフッ素樹脂加工をしてあるフライパンは、弱火~中火での使用を想定されて作られていますので、強火での調理には向きません。じっくり炒めたり焼くのが面倒だったり、手っ取り早く焼き色を付けたいからと強火にしてしまうとフライパンが高温になってしまい、前述したとおりコーティングが剥がれてしまう原因となってしまいます。
金属製の調理器具を使わない
調理時に金属製のフライ返しやヘラなどを使ってしまうと、フッ素樹脂に傷を付けて寿命を縮めてしまう原因となってしまいます。調理の際には木製やシリコン製の調理器具を使いましょう。面倒だからとフライパンの上で焼いた肉などを包丁でカットする人もいるかもしれませんが、もちろんこの行為もフライパンに傷をつけてしまい、寿命を縮めてしまいます。
重ね置きしない
フライパンのサイズはまちまちで、綺麗に収納する事は難しい事と思います。そのため、スペースの節約だからとフライパンを重ねて置いてしまう事もあるかもしれませんが、金属同士が重なり、擦れてしまう事でコーティングを傷つける原因となり、寿命を縮めてしまいます。どうしても重ねて置きたい場合は、フライパンの間に布などを挟むようにしましょう。
フライパンを長持ちさせる洗い方2つ!
使用後すぐ洗う場合はお湯を使う
コーティング加工がしてあるフライパンは、温度差に弱いという特徴があります。そのため、温まっているフライパンに冷水を浴びせてしまうとコーティングを劣化させ、寿命を縮める原因となってしまいます。フライパンが冷め切った後に冷水で洗うのがベストですが、調理後にすぐに洗う場合は、面倒でもお湯を使って洗う事をおすすめします。なるべく温度差をなくす事が、フライパンの寿命を延ばす事へと繋がります。
強い力で洗わない
フライパンの間違った洗い方としては、とにかく強い力でゴシゴシと洗ってしまう事です。そのほうが汚れも効率的に落とせるのですが、汚れと一緒にコーティングも剥がしてしまいます。金属製のタワシやクレンザーを使うのはもってのほかで、熱心に洗えば洗うほどフライパンの調理面に無数の傷を付けてしまいます。たとえ新品のフライパンでさえも一発KOしてしまう可能性さえあります。
柔らかいスポンジに中性洗剤をつけて優しく洗うのが正しい洗い方となり、フライパンの寿命を延ばす事に繋がります。
フライパンの買い替えのタイミングは?
フライパンの買い替えのタイミングは、中々分からないものですよね。中には交換時期が分からず、落として変形させてしまったり、致命的な破損が無い限りは使い続ける人もいるでしょう。
買い替えのタイミングは、使用感が目安となります。サビが目立ってきたり、持ち手の部分が破損しているのならば買い替えのタイミングとして適切かもしれません。また、食材がくっついてしまうようだと、コーティングが剥がれているため、既に寿命を迎えていると考えても良いでしょう。
使用年数は寿命にあまり関係はありません。テフロン加工のフライパンでも大切に使えば3年持つかもしれませんし、逆に使い方が荒ければ3ヶ月で寿命を迎えてしまうかもしれません。
フライパンは使い方で寿命を延ばす事ができる!
フライパンの寿命について紹介してきました。どんなフライパンでも、適切な使い方、洗い方をする事で寿命を延ばせる事を知っていただけたと思います。物を大切にする事は、結果的には家計の無駄を削減する事にも繋がりますし、もっと大きい視点で見れば環境を守る事にも繋がります。ぜひ、現在持っているフライパンの寿命を延ばすように心がけましょう。