裏鬼門の意味とは?鬼門との違い・開運方法も解説!
風水を調べていると『裏鬼門』や『鬼門』という言葉を目にしたことはありませんか?よく目にする『鬼門』という言葉と『裏鬼門』とはどのように違うのでしょうか。その違いや言葉の由来、また開運方法や良くないとされる『鬼門』などを回避方法を紹介していきます。
目次
裏鬼門と鬼門は何が違うのかが知りたい!
風水を調べていると『裏鬼門』や『鬼門』という言葉を目にします。『鬼門』という言葉はよく聞くけれど、『裏鬼門』って何だろう?と思ったことはありませんか。ここではその『裏鬼門』と『鬼門』の違いについて紹介していきたいと思います。
鬼門とは
『鬼門(きもん)』とは、北東の方角を意味します。
鬼(おに)が出入りする方角と伝えられた北東の方角を『鬼門』と呼び、この門は何をするにも避けなければならない「不吉な方角」として忌み嫌われるようになりました。
現代では、日本の伝記上の妖怪である鬼ではなく「邪気」を意味し、「(その人にとって)どうにもうまくいかない相手や場所、事柄のこと」を『鬼門』と表すこともあります。
裏鬼門とは
『鬼門』と違い『裏鬼門(うらきもん)』という言葉は耳馴染みがないかもしれません。『裏鬼門』とは『鬼門』の方角を表として見た場合、その反対に当たる南西の方角のことを指し、『鬼門』と区別するために『裏鬼門』と呼ばれるようになりました。
陰陽道では『鬼門』である北東と『裏鬼門』である南西の方角は陰陽の狭間で不安定になると言われ、『鬼門』と『裏鬼門』はセットで不吉な方角と言われます。
鬼門の由来は中国最古の書物からきている?
『鬼門』の由来は古代中国からと云われますが、起源となるものは様々な諸説があるようです。
鬼門の由来
『鬼門』の由来はもともと古代中国の思想で、その起源は古代中国の説話や歴史上の情勢など様々な諸説があるようです。
由来となったと云われる古代中国の説話では「鬼が出入りする山があり、その北東にあった門を鬼門と呼んだ」という説があったり、「北東から吹く風を忌んだ」という説や「古来異民族が北東から進入した」、「古代中国の思想である陰陽五行説から来た」という説話もあるようで、いずれにしてもはっきりとした由来はわかっていないようです。
日本の鬼門は陰陽道の考えから
『鬼門』の考え方は中国から日本へと伝来してきましたが、日本における『鬼門』の考え方は中国から伝来したものとは大きく異なり、陰陽道や神道、怨霊信仰などの影響を受けて日本独自の思想になったと云われています。
その昔、幕府や都の『鬼門』にあたる北東の方角には「鬼門除け」として大きなお寺が建てられることが多く、平安時代には平安京の『鬼門』にある比叡山に延暦寺が建てられたと云われています。
裏鬼門や鬼門の調べ方のポイント2つ!
現代の私たちの生活の中で『裏鬼門』や『鬼門』が気になってくるのは、土地や建物の間取りの方角によって運勢を占う「家相」になります。「家相」とは風水を間取りや土地に限定したもので、簡単に言うと「家の風水」ということになります。
それでは、どのように『裏鬼門』や『鬼門』を調べたら良いのか紹介します。
家の中心を出す
まず初めに方角を決定することが大事になりますが、そのためには家の中心点を決定しなければいけません。正方形の家なら中心点をすぐに見つけることができますが、凸凹していたり様々な形をしている建物が一般的なので、中心点を見つけるということは、実はかなり難しいと言われます。
また、家相学の流派によっても考え方が異なるので、中心点の算定方法も変わってくるようです。
真北を見つける
まず、北を見つけるには二種類の測定方法があります。方位磁石の磁針のN極が反応する方角を「磁北」とする場合と、地軸の北極点を指す方角を「真北」とする場合があります。家相学の流派によっては「真北」で占われることもありますが、環境学である風水では多くの場合「磁北」で占います。
自分で北(磁北)を見つけるには、家の中で方位磁石を使って測る方法が一般的です。家具や電化製品がなど、磁力を邪魔するものが近くにない場所で測定してみましょう。
裏鬼門や鬼門に配置してはいけないといわれるものは?
『鬼門や裏鬼門の方角に三備を設けず』という言葉がありますが、「三備」とは、家の入り口である玄関、水回りのものであるキッチンや浴室、また不浄のものと言われるトイレを指します。
この「三備」を『裏鬼門』である南西の方角と、その反対の方角に当たる『鬼門』の北東のいずれかに置くことは、風水的に良くないと言われます。
裏鬼門や鬼門を間取りで回避する方法3選!
風水的に良くないと言われる『裏鬼門』や『鬼門』を、間取りを工夫することによって回避することができます。『裏鬼門』や『鬼門』を回避できる間取りとは、一体どのような間取りなのでしょうか。
レイアウトを変える
『裏鬼門』や『鬼門』を回避する1つ目の方法は「レイアウトを変える」ことです。
例えばキッチンです。キッチンは「水」だけではなく「火」や「不浄なもの」ともされ、『裏鬼門』や『鬼門』を避けた方が良いと言われます。ガスコンロをIHに変えることで「火」を消すという方法があります。他には、キッチンの中でも特にシンクの位置が『裏鬼門』や『鬼門』のラインに入らないように工夫することです。
大きな間取りの変更は難しいかもしれませんが、このような少しのレイアウト変更で『裏鬼門』や『鬼門』を回避することができるのです。
外構を計画して家の中心をずらす
『裏鬼門』や『鬼門』を回避する2つ目の方法は「外構を計画して家の中心をずらす」ということです。
お庭やベランダ、外構などを広くしたり、もしくは狭めたり、また位置をずらすことで「家全体」から見た家の中心点を変えるという方法です。こちらも大掛かりな間取り変更は難しいかもしれませんが、ちょっとした位置の変更で『裏鬼門』や『鬼門』を回避することができます。
玄関の位置を少しずらす
『裏鬼門』や『鬼門』を回避する3つ目の方法は「玄関の位置を少しずらす」ということです。
風水では玄関は良い気の入り口と考えられているため、特に重要な場所とされます。玄関が『裏鬼門』や『鬼門』のラインに引っかかる場合は、玄関の「開口部分がそのラインに引っかかるかどうか」を見るのがポイントです。もしラインに引っかかるようであれば、レイアウトを変更して玄関の位置を少しずらしてみたり、玄関の大きさを変えてみることで『裏鬼門』や『鬼門』を回避することができます。
裏鬼門や鬼門の方角での開運方法5選!
たとえ『裏鬼門』や『鬼門』に玄関やキッチンなどがある物件であっても、これから紹介する方法で「鬼門封じ」や「鬼門除け」を行えば、開運を呼び寄せることができます。
こまめに掃除して清潔にする
紹介する1つ目の開運方法は「こまめに掃除をして清潔にする」ということです。
お部屋の掃除を怠らずに行い、整理整頓をすることで開運を呼び寄せることができると言います。『裏鬼門』や『鬼門』の方角は特にすっきりと清潔に保つことが大切です。また、方角を気にせずにうっかりと置いてしまいそうなゴミ箱ですが、こちらも不浄なものとされるため、『裏鬼門』や『鬼門』の方角は避けて配置した方が良いです。
天井まである収納スペースを作る
2つ目の開運方法は「天井まである収納スペースを作る」ということです。
たとえ収納スペースであっても、家の中の気を自然に流れやすくさせるため、天井まであるゆったりと広いスペースを確保するのが良いとされます。また、収納スペースと言えども照明を明るくするのが開運を呼び寄せるポイントです。
いくら広い収納スペースだからといって衣類などをごちゃごちゃに詰め込んだり、掃除を怠ってホコリがたまっていたりすると運気は逃げてしまいます。お部屋の広いスペースと同様に、収納スペースも掃除や整理整頓が欠かせません。
青龍や麒麟の置物を置く
3つ目の開運方法は「青龍(せいりゅう)や麒麟(きりん)の置物を置く」ということです。
「青龍」は東の方角を司る守護神獣です。財運出世や地位をもたらし、その効果は子孫にまで繁栄すると言われます。青龍の置物を置く位置は玄関を入って右側か、各部屋のドアを入って右側が良いと言われます。また、毎日新鮮な水を青龍の口元に置いてあげると、より一層開運を呼び寄せてくれると言われます。
「麒麟」はあらゆるトラブルから身を守ってくれる瑞獣です。例えば、収入の不安定を解消、夫婦関係・人間関係のトラブルを改善、日常に起こるすべての問題を穏やかに鎮めて安定させるなど、様々な角度から身を守ってくれます。それによって、麒麟は「平和を守り強運を掴むシンボル」とも言われています。
お札を貼る
4つ目の開運方法は「お札を貼る」ということです。
「お札(護符)」は『裏鬼門』や『鬼門』からくる災難を封じてくれると言われます。『裏鬼門』と『鬼門』の方角にそれぞれ用意するのがベストで、目線より高い位置に飾ると良いでしょう。また、お札はお部屋の中の気が自然に流れやすい場所(壁など)にまっすぐと飾るのがポイントです。
柊を植える
5つ目の開運方法は「柊(ヒイラギ)を植える」ということです。
柊の葉についているトゲが魔除けをしてくれると言われます。また、柊の他に鬼門除けとして「難を転じる」と同じ音の南天(ナンテン)や、一年中青々として縁起物とされる万年青(オモト)という庭木も人気があります。
アロエやサボテンなどのトゲのある観葉植物を室内に置くのも、鬼門対策に効果的と言われます。但し、枯れたままにしたり弱った状態の植物を置くことはかえって逆効果になってしまうので、植物の手入れだけでなく、鉢植えの周りも常に綺麗にしておくことが大切です。
裏鬼門や鬼門にとらわれ過ぎないで!
風水でよく目にする『鬼門』に加え、それとセットで忌み嫌われる『裏鬼門』について、由来や起源、また開運の呼び寄せ方法を紹介しました。たとえ『裏鬼門』などを避けた間取りでなかったとしても、開運を呼び寄せるための開運方法があったり、また『裏鬼門』などを回避する方法があることをお伝えしました。
ただ、風水にとらわれ過ぎてしまうのも良くないです。今回紹介した開運方法はあくまでハッピーに過ごすためのひとつの考え方ですので、毎日をポジティブに過ごすことが何より大切になります。