ガマズミの花言葉や由来とは?贈り物にするときは要注意?!
ガマズミという花にはどういった花言葉があるのでしょうか。あなり馴染みのない花ですが、ガマズミの「結合」「恋のあせり」といった花言葉や英語名や和名の由来についてご紹介していきます。怖い意味の花言葉が多いので、贈り物にする際の注意点についてもご紹介します。
ガマズミってどんな花?
ガマズミというあまり馴染みのないガマズミの花は、赤色の果実を実らせ葉が赤く綺麗に紅葉することから樹木として有名な花です。あまり知られていないガマズミの怖い花言葉や素敵な花言葉、和名や英語名などの由来についてご紹介していきます。
ガマズミの特徴
ガマズミは、落葉低木で日本の山野でよく見かけることができます。2~3m程度の樹高で、晩春から初夏にかけて先が5つにわかれた白色の小さな花がかたまって咲くという特徴があり、晩夏~秋にかけて3~5mm程度の赤色の実を付けます。青森県南地方ではガマズミという名前ではなく「ジョミ」「ゾミ」とも呼ばれているようです。
ガマズミの実には、赤ワインと同じくらいのポリフェノールが含まれていてアンチエイジング・高血圧・動脈硬化などの効果があると言われています。ビタミンCもレモンの2倍あると言われていて、疲労回復にも効果があるので山の神からの授かりものとして昔から愛されています。
ガマズミの概要
科・属:スイカズラ科ガマズミ属
学名:Vivurnum dilatatum
和名:莢蒾、蒲染(どちらも読み方はガマズミ)
別名:ヨツズミ、ヨウゾメ
英語名:Linden viburnum,Japanese bush cranberry,Linden arrow-wood
原産地:日本、朝鮮半島、中国
誕生花:6月22日、11月24日
栽培難易度:やや初級者向け
開花期:5月~6月
果実熟期:10月~12月
ガマズミの花の特徴
ガマズミの花は、白色の紫陽花に似ているので花だけ見ると少し間違えやすいです。ガマズミの花は紫陽花より色が薄く、花びらが5枚かかっている特徴があります。晩夏~秋にかけて実を付けるため、白色の花が徐々に赤く変化して紅葉を楽しむことができます。
ガマズミは季節が合えば日本のどこでも見ることができるので、ガマズミが咲く季節になったら少し周囲を見渡して探してみてはいかがでしょうか。
ガマズミの実の特徴
ガマズミの実は赤く熟した小ぶりなさくらんぼのような形をしています。赤く熟した実はそのまま食べることもできますが、果実酒にしたり食材の着色に用いるなど使い方は様々です。食材の着色だけでなく、衣類の着色にも使えるので昔から日本ではよく使われています。また、昔から青森県などの東北地方では山中で食べるものがなくなったら狩人がガマズミを探して食べていたと言われており、ガマズミは山の神から授かった「神の実」だと大切にされてきたようです。
ガマズミの実をそのまま食べた場合の味ですが、独特の酸味がありあまり甘さはありません。しかし、ガマズミの実は霜に当たると甘くなるとも言われていて、寒くなるほど酸味が強かった実が甘くなっていきます。
ガマズミの名前の由来とは?
小ぶりで可愛らしい白色の花や食用にもなる赤色の実を楽しむことができるガマズミには、どのような由来があるのでしょうか。ガマズミの和名だけでなく、英語名の由来についてもご紹介していきます。
ガマズミの英名の由来
ガマズミの英語名である「Japanese bush cranberry」という名前は、ガマズミの特徴を表した英語です。日本が原産なので「Japanese」木の根本から多くの枝が出る特徴から「bush」クランベリーに似た赤い実をつけるため「cranberry」という英語を用いるようになったと言われています。ガマズミは日本原産なため英語にも日本が入っているのが少し面白いですね。
ガマズミの和名の由来
ガマズミの和名である莢蒾(ガマズミ)は、ガマズミの木を鎌の柄の材質に用いていたことが由来だと言われています。鎌の柄の材質だけでなく、ガマズミの実を衣類を着色する原料に使っていたので「鎌ずみ(がまずみ)」やと呼ばれるようになり、それが転訛して莢蒾(ガマズミ)や蒲染という名前になったのが由来だと言われています。
ガマズミの和名の由来は他にも説があり、ガマズミの実は噛むと独特な酸味があることから、「噛み酸実」と呼ばれるようになりそれが訛って「ガマズミ」と呼ばれるようになったという説があります。
ガマズミの怖い花言葉とは?
ガマズミの花言葉には怖い意味を持つ花言葉が3つあります。「無視」や「死」が花言葉の中に含まれているので、誕生花の人に贈る前にまずは花言葉を知ってから贈るかどうか考えるようにしましょう。見方によってはロマンチックな意味に捉えることもできる花言葉があるのでご紹介していきます。
結合
ガマズミの花言葉の1つである「結合」は、日本全土に自生する野生種でしなやかな木質と花・実・紅葉を長く楽しめ生活に馴染むことが由来となっている花言葉です。この結合という花言葉には、結婚を焦る女性にピッタリな花言葉ですがこの花言葉を贈ってしまうと嫌味になる可能性があるので注意が必要です。
しかし結合という花言葉には、相手を決して離さない強い束縛も意味しているので少し怖い花言葉ですね。
恋のあせり
ガマズミの花言葉である恋のあせりという花言葉は、白色で小さな花がたくさん咲き誇り、赤色の実もたくさん実らせることから恋愛要素の意味が強いこの花言葉が付けられたと言われています。あせらないと恋が実らないのかと落ち込んでしまうような少し寂しい花言葉ですね。
結合という花言葉同様、恋愛の相手がいない女性にこの花言葉を贈ると嫌味になってしまい喧嘩など怖い結果になりかねないので注意が必要です。
私を無視しないで・無視したら死にます
「私を無視しないで・無視したら死にます」は「死にます」という言葉が過激で怖い花言葉ですね。この死にますとハッキリ言ってしまっている花言葉は、ガマズミの花や実は樹上にあり見逃されやすいことから見逃さないで欲しいという意味のこの花言葉が付けられました。
「死」という言葉が入り怖いイメージの花言葉ですが、赤い実のなる樹木は多数生息していてその中からガマズミだけを見つけるのは難しいため、たくさんの中から見つけるという少しロマンチックな花言葉とも捉えることができそうですね。
ガマズミの素敵な花言葉とは?
ガマズミには「無視」や「死」といった怖い花言葉だけでなく、「愛は強し・愛は死より強し」というカップルや夫婦が贈り合うのにピッタリなとても素敵な花言葉があります。他の花言葉は贈り物にはあまり適しませんでしたが、この「愛は強し・愛は死より強し」という花言葉を添えて誕生花として贈ると相手からもとても喜ばれそうですね。
「死」という言葉が入っている花言葉は全て怖い意味の花言葉だと思われがちですが、ガマズミの「愛は死より強し」という花言葉は死のイメージがポジティブに感じられるとても素敵な意味の花言葉です。
ガマズミを贈る時の注意点を紹介!
誕生花としてガマズミの花と花言葉を贈る時には、ガマズミを送った真意や花言葉の意味についてしっかりメッセージカードなどに書いておく必要があります。何も意味を伝えずに花や花言葉を贈ってしまうと、怖い意味のある「結合」や「無視したら死にます」という花言葉は嫌味なのかと勘違いされてしまいます。ガマズミの花だけを贈るのではなく、伝えたい花言葉とその意味を忘れずに添えるようにしましょう。
ガマズミの花言葉は怖い意味が多い
白色で小ぶりな花や、赤く熟して食べることもできる実なガマズミには楽しむポイントがとてもたくさんあります。しかし、花言葉には「結合」や「無視したら死にます」といった怖い意味を持つ花言葉が多いことがわかりました。ガマズミの花言葉には他にも、「愛は強し・愛は死より強し」という素敵な花言葉もあるので、誕生花として贈るのであれば贈りたい花言葉とその意味を添えるのを忘れないようにしましょう。