カラーの花言葉を色別に紹介!種類や特徴・贈り方は?
カラーはすっきりとした背の高い花で、シンプルな中にも気品がありとても人気があります。花言葉も清楚な花の形に相応しいです。カラーを相手に贈る時に、花言葉やプレゼントの仕方、花の種類や色・特徴が気になる方もいるでしょう。詳しく紹介します。
目次
カラーってどんな花?
カラーとはサトイモ科ザンデスキア属の花で、南半球の南アフリカが原産の植物です。30cm~1mにもおよぶすらっとした背の高い花で、巻いたような漏斗状の花の形から茎までがスリムで格好良く見えます。
カラーの特徴
カラーの特徴は花びらが1枚に見え、独特な形をしていることです。しかし、特徴がある花は仏炎苞(ぶつえんほう)にあたり、葉が変化した物です。カラーのようなサトイモ科の植物にある特徴です。最初は緑色でもだんだん花の色のように変わっていきます。
実際の花は、中心部分で黄色く出ている棒状(ピンクや紫の場合は白い花の場合もある)の部分です。特徴的な花びらに見える部分は傷みやすいので、丁寧に扱いましょう。
カラーの種類
カラーの色の種類は、白・紫・黄色・ピンクなどの華やかな色から、シックな茶色まで揃っています。花の色が縁取りのように色づく種類のカラーもあり人気が出ています。下記の画像では、黄色い花の周りに赤色の縁取りで彩られています。
カラーの開花時期と見頃の季節
カラーの開花時期は4月~7月で、店舗に出回るのは3月下旬頃~7月です。見頃や最盛期は6月で、初夏の花になります。優雅な美しい花の形と最盛期が合うことから、6月のウェディングシーズンに花嫁のブーケに用いられることも多いでしょう。
カラーの名前の由来は?
英語のカラーは「Calla lily」で、2つ名前の由来があります。
ギリシア語にちなんだ
ギリシャ語のkállos(カロス:美しい人や物という意味)から来ていると言われています。「lily」は百合のことで、すらりとした花で百合のように清楚で美しく咲き誇るからと言われています。
襟の形に似ているから
特徴のある花の格好が、修道女の法服の白い襟(collar)の形に似ているからという説もあります。
原産地の南アフリカ共和国の名前の由来
原産地の南アフリカ共和国では、カラーにかわいそうな名前も付いています。英語名「Calla lily」の他に現地の言葉で「varkoor(豚の耳)」とも呼ばれています。カラーの特徴的な花の部分の形が、豚の耳の形に似ていることに由来して付けられました。(幸い、花言葉は「豚の耳」から付けられていません。)
カラーの和名の由来とは?
現在日本ではカラーという名前が一般的ですが、「オランダカイウ」(阿蘭陀海芋)という名も付いています。日本に伝来した歴史は意外と古く、江戸時代後期の天保4年(1843)にオランダから日本に持ち込まれたということです。
「海芋」という名はサトイモ科の植物という意味ですので、オランダから来たサトイモ科の花という意味で名付けられたと考えられます。カラーの和名と言っても、花言葉とは関連しない名前です。
カラーの全般的な花言葉とその由来は?
カラーの全般的な花言葉は3つあります。
「華麗なる美」
西洋の花言葉の項目で説明しています。英語名の由来にならって、日本でも花言葉にしたと言われています。
「乙女のしとやかさ」
カラーは結婚を司り、貞節と母性を守るギリシャ神話の女神ヘラを象徴していると言われています。カラーの凜とした清楚な姿形から、ヘラをかたどった花と呼ばれています。しとやかな未婚の女性が結婚して幸せになるようにヘラが見守っているように感じられたために花言葉が付けられました。
「清浄」
カラーが結婚を連想させます。花言葉になったのは、新婦の着用する白いウェディングドレスのレースの裾が由来しています。裾がカラーの花びらに似ていて、清純な花嫁を連想させることから、清浄という花言葉が付きました。
カラーの【色別】の花言葉を5つ紹介!
カラーは、花の色の種類によってそれぞれ花言葉が付けられています。代表的な5種類の白・ピンク・黄色・紫色・茶色のそれぞれの花言葉を紹介します。花言葉にちなんで贈りたい相手がいる場合に参考にしてください。
白色は「愛情」「乙女の清らかさ」「清浄」
白色のカラーの花言葉は、全体的な花言葉と一緒です。カラーの花言葉は、白色の種類が基準に考えられていると考えられます。白い色は混じりけがなく、純真さや清らかさを表しています。
花言葉から考えると、カラーを結婚式の飾り付けやブーケ、花嫁を彩る髪飾りなどに使えます。逆に、亡くなった方とお別れするための花として、カラーをお葬式の供花や枕花などにも用いることができます。
ピンクは「情熱」
ピンクのカラーの花言葉は、情熱を表します。花言葉から考えて、物事に対して気持ちが沸き立っている人に贈るといいでしょう。ピンクは男性には好まれないことが多いので、女性向けの店舗の開店祝いに使ったり、女性が独立して会社を興す際の開業祝いのギフトとして贈ったりするのもおすすめです。
赤い色の花は、赤字や火の車(経営が傾く)に繋がるので、縁起が良くないです。しかし、ピンク色のカラーであれば問題ありません。
黄色は「壮大な美」
黄色のカラーには、壮大な美という花言葉があります。カラーの元々の意味である「美しい」に、黄色の持つ華やかさがプラスされた花言葉になったのかもしれません。美人だと感じる人に贈るのもいいでしょう。
日本的な美人は、内面の美しさや穏やかな表情の美しさも求められることがあります。「壮大な」という所から、顔かたちの美しさだけでなく、心ばえも美しいと感じる方に贈るのにぴったりでしょう。
紫色は「夢見る美しさ」
紫色のカラーの花言葉は、夢見る美しさです。青と赤が混じる紫色は複雑でありながら、とても上品で、優雅な気品のある色です。紫色は赤みが強い赤紫から、青みがかった青紫まで幅広い色合いです。どの色味も美しいので、夢を見ているような美しさと表現するのでしょう。
カラーの花言葉にちなんで贈るなら、気品があって美しい方に贈るといいでしょう。片思いの方が上品な方であれば、告白をしたい時に持って行くといいでしょう。
茶色は「夢のように美しい」
茶色のカラーの花言葉は夢のように美しいです。茶色は地味で落ち着いた印象ですので、なかなか美しいと言える色はありませんが、カラーの茶色はあか抜けていて、セピア色に近いような美しい色合いです。花言葉の通りのカラーです。
花言葉にちなんで贈りたい場合に、茶色のカラーが落ち着いていて、相手に贈るのに雰囲気に合わないと感じることもあるでしょう。花束やかご盛りのアレンジメントにして、はっきりとした明るめ色の花と茶色のカラーとを合わせて贈るのもおすすめです。
カラーの西洋での花言葉や由来とは?
カラーの全体的な種類についての花言葉は2つあります。
「magnificent beauty(華麗なる美)」
カラーの名前の由来が元になり、ギリシャ語の「美しい人や物」の意味と百合の華麗なイメージから付いた花言葉と言われています。
「feminine modesty(女性のしとやかさ)」
カラーが修道女の服の襟の形を取って名前が付いたという由来から、修道女の楚々としたしとやかな雰囲気をイメージして花言葉が付けられたと言うことです。
カラーの素敵な贈り方3選!
カラーの贈り方には、切り花をブーケにしてプレゼントする以外にも、植木鉢やプリザーブドフラワーなどの方法もあります。ホールなどに飾るには、スタンド花にして贈る方法もあるでしょう。贈り方別に紹介します。
①引っ越し祝いなどには「植木鉢」がおすすめ
引っ越し祝いや新築祝いにカラーを贈るには、植木鉢での贈り方がおすすめです。玄関先に置いておくとよく目立ち、戸外のインテリアともなり、玄関が明るくなるでしょう。
カラーは日当たりのよい場所を好むので、水を適度に与えるように注意すれば育てやすいでしょう。ガーデニングが好きな方に喜ばれます。
②誕生日パーティーやイベントには「花束」にして
誕生日パーティーや何かのイベントに招かれた時のカラーの贈り方は、花束にするのがおすすめです。紫色、白、黄色、ピンクなどの色とりどりのカラーを選んでプレゼントするのもいいですが、季節のバラや桔梗の花を選ぶと豪華で、オクラレルカのような葉物と組み合わせるとカラーを引き立てて、華やかな場を盛り上げるでしょう。
カラーの誕生花は、6月27日・7月28日・10月31日・11月26日です。誕生日がカラーと合い、花言葉が贈る相手に相応しいという場合、とても喜ばれるでしょう。
③「プリザーブドフラワー」でオシャレに決めたい人へ
プリザーブドフラワーにする贈り方のメリットは、退色しないまま綺麗な状態が長期間続くことです。送り先が花の水やりなどのお世話が難しいシニアの方に適した贈り方です。生花のカラーのように、そのまま立ち姿での贈り方は難しいので、10cm程にカットしてアレンジすることになるでしょう。
同じ季節に咲いているバラやアジサイなどの初夏の花と組み合わせると、オシャレに決まります。白いカラーなら、淡いパステル系の花を引き立てます。白い色の他の花を使うなら、黄色やピンク、紫のカラーを組み合わせるとカラーの色が良く映えてオシャレでしょう。
カラーの花の意味を知って花を楽しもう!
カラーの花言葉は全体的に、告白をしたり、プロポーズを申し込んだりするとか、結婚式に合う語句が多いです。また、開業祝いや開店祝いなどにぴったりな花言葉もありますし、新築祝いや引っ越し祝いにも相応しい鉢植えのカラーもあります。相手にプレゼントする時に意味を考えながら、カラーの色の種類を考えるのも楽しいでしょう。