オリーブの花言葉や由来を紹介!結婚式や観葉植物にぴったり?
食用としてお馴染みのオリーブですが、花言葉があるのをご存知ですか?オリーブの木は、実がなるだけではなく、白い綺麗な花も咲かせます。また、オリーブの歴史は長く、旧約聖書やギリシャ神話に由来します。オリーブの花言葉と由来について、詳しく見ていきましょう。
目次
オリーブってどんな花?
オリーブと言えば、オリーブオイルとオリーブの実を思い浮かべる方が多いと思いますが、オリーブの木は、可愛らしい花も咲かせます。まず、オリーブはどんな花であるのかを見ていきましょう。
オリーブの特徴は?
オリーブは、モクセイ科に属し、地中海沿岸部に多く見られます。オリーブの花は、白やクリーム色をした4枚の花びらからなり、夏の初めに見られます。10、11月頃には実が黒くなり、オイルなど食用に加工されます。オリーブの葉は、旧約聖書のノアの箱舟の神話に由来し、平和のシンボルとされています。鳩がオリーブの葉を加えている絵を見たことがあるかもしれません。また、オリーブの緑色が、特徴的な緑色であることから、オリーブグリーンと呼ばれる緑色もあります。
オリーブの開花時期や見頃はいつ?
オリーブの開花時期は、初夏である5月から6月です。白やクリーム色の花が咲きます。開花している期間が大変短く、満開から散るまでの期間があっという間ですので、オリーブの花を実際に見る機会があまりないかもしれません。オリーブの木は乾燥に強く、スペイン、フランス、イタリア、ギリシャなどの、地中海沿岸で多く栽培されています。日本では、香川県での栽培が最も多いです。
オリーブの種類
オリーブには、観葉植物などの観賞が目的のものと、食用の2種類があります。中には食用と同様にしっかり実がなる、観葉植物的な品種のオリーブもあります。実際オリーブの実を加工せずに食べることはありませんが、そのままで食べられる品種もあります。オリーブの品種は、スペイン、イタリア、フランス、ギリシャなどの、地中海沿岸のものがほとんどで、有名な品種としては、マンザニロ(スペイン)、ネバディロ・ブランコ(スペイン)、ミッション(スペインの品種で原産はアメリカ)、レッチーノ(イタリア)、ルッカ(イタリア)、フラントイオ(イタリア)、ピクアール(スペイン)などがあります。
オリーブの名前の由来
日本語でのオリーブは、英語から来ています。英語のoliveの由来は、ギリシャ語のelaifaと、ラテン語のolivaが由来となっています。また、oilの由来はオリーブであるという見解もあります。日本語でもオリーブと言いますが、英語のoliveが由来で、英語をそのまま日本語読みしているので、英語と大差はありません。
オリーブの花言葉と由来を神話とともに紹介!
オリーブの花言葉である、平和、安らぎ、勝利、知恵は、旧約聖書の創世記とギリシャ神話に由来します。それぞれ見ていきましょう。
花言葉①「平和・安らぎ」
花言葉である、平和と安らぎは、旧約聖書の中の創世記、ノアの箱舟の神話に由来します。この神話は、神様が堕落した人々に怒り、洪水でもって撲滅させるとノアに告げると同時に、彼に、ノアの家族や動物を乗せるための箱舟を建設するように言いました。しばらくして、ノアが箱舟から鳩を空に放ったら、その鳩はオリーブの葉をくわえて戻ってきました。これは、洪水の終わりを意味していて、オリーブが平和と安らぎの象徴として見られるようになり、花言葉である平和と安らぎ由来です。
花言葉②「勝利・知恵」
花言葉である勝利と知恵は、ギリシャ神話に由来します。アテナとポセイドンが、アテネの支配権争いをしていたところ、大神ゼウスがある提案をしました。人々にとって最も役に立つものを創造した者に、アテネの支配権を与えると言ったのです。ポセイドンは馬を創造し、アテナはオリーブの木を創造しました。ゼウスはオリーブの方が、平和をもたらし、万能でもあると判断し、勝負はアテナが勝利しました。この神話が花言葉、勝利と知恵の由来となっています。
西洋でのオリーブの花言葉は?
西洋でのオリーブの花言葉は、日本語での花言葉と同じです。英語で、平和を意味するpeace、知恵を意味するwisdomです。英語でも、日本語でも、オリーブの花言葉は幸福のイメージがありますね。
オリーブが結婚式にぴったりな2つの理由とは!
意外にもオリーブは、結婚式に向いている植物です。幸せの木とも呼ばれるオリーブと結婚式の共通点が何かご存知ですか?ここでは、オリーブが結婚式の向いている理由、接ぎ木と魔除けの2つについて解説して行きます。
接ぎ木で栽培するから
オリーブの多くは、接ぎ木で栽培されています。接ぎ木というのは、2つの別のオリーブの枝をつなぎ合わせて、1つの木として育てる栽培方法です。赤の他人同士の2人が、新しい1つの家庭を築くことと似ているので、結婚式にぴったりの植物と言われているのです。また、接ぎ木で栽培された木は、2つの違う木の特徴が混ざり合って、新しい特徴の木が誕生します。これは、カップルの間にできた子供と言えます。こんな風に、オリーブの栽培法である接ぎ木が、結婚や家庭の特徴と似ているため、結婚式にぴったりな植物と言われているのです。オリーブは、幸せの木の他に、夫婦の木とも呼ばれています。
魔除けの言い伝えから
ヨーロッパでは、オリーブの木の枝を玄関先に飾ると、魔除けになると言われています。また、結婚式の際に、新婦が悪魔に連れさらわれないように、結婚式の主役である新婦を邪悪なものから守る意味を兼ねて、ブーケの中にオリーブの小枝を忍ばせておくことがあります。
オリーブは活用法が多い!実・葉別に紹介!
オリーブは、ピクルスとして、オイルとして食べることがほとんどですが、コスメとしての活用法、お茶としての活用法など、いろんな活用法があります。どんな活用法があるか見ていきましょう。
オリーブの実
オリーブに関するもので1番身近なのが、オリーブのピクルスとオリーブオイルであるのは確実です。ご存じの通りオリーブは、実を食べることもでき、実からオイルを搾って食することも可能な植物です。観葉植物として観賞するのも可能ですし、食用としても可能な植物です。また、オリーブオイルは、メイク落としや、肌の保湿にも使われており、日常生活において幅広く活用されています。
オリーブの葉
オリーブの葉は、入浴剤代わりに湯船に入れたり、乾燥させてお茶として飲むことも可能です。乾燥させたオリーブの葉は、通気性の良い布の小袋に入れて、それをクローゼットに入れて、防虫剤の代用としても使えます。お茶として口に入れる際は、農薬の有無に十分注意してください。
オリーブの誕生花はいつ?
オリーブは、旧約聖書創世記のノアの箱舟、アテナのギリシャ神話に由来する花言葉、平和、安らぎ、知恵、勝利を花言葉として持つ、5月26日の誕生花です。ちょうど、オリーブの花が開花する時期ですね。
オリーブが観葉植物におすすめな2つの理由
食用の印象が強いオリーブですが、観葉植物としてもおすすめです。その理由を2つ見ていきましょう。
長寿な木であることから「長生き」の意味がある
勝利や平和を花言葉として持つオリーブですが、オリーブの木は大変寿命が長く、ギリシャのクレタ島にあるオリーブの木は、樹齢数千年と言われています。そんな理由から、両親や祖父母へ、長生きしてほしいと言う願いを込めて、プレゼントすることも多いようです。
花言葉から勇敢な人にぴったり
そもそも花言葉はどのようにして発祥したのでしょうか。いくつか説がありますが、17世紀のトルコで花言葉が発祥したと言われています。のちにヨーロッパに広がり、花のイメージにあった花言葉が、国ごとにできていったそうです。花言葉は、歴史、ならわし、神話などから発祥し、国によっては同じ花でも違う花言葉である場合があります。日本に花言葉が入ってきたのは19世紀末で、日本独自の花言葉ができていきました。英語と日本語で、花言葉に違いがあるのはこのためですね。オリーブの花言葉は、平和、安らぎ、勝利、知恵の4つです。これらの花言葉は特に、勇敢な人にぴったりな花言葉です。もし、勇敢な人、勇敢になってほしい人へのプレゼント選びが難航している場合は、これらの花言葉を持つオリーブをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。花言葉に願いを託して、贈り物をするのは良いアイディアかもしれません。贈る相手にぴったりな花言葉を調べて、プレゼントしましょう。
オリーブは万能な花!
オリーブは、食用でもあり、観葉植物としても私たちに生活に密接している、万能植物です。観葉植物としてより、食べて楽しむことが圧倒的に多いオリーブですが、接ぎ木と言う栽培法でガーデニングを楽しむこともできます。接ぎ木は、先に述べた通り、縁起の良い栽培方法です。また、オイルをスキンケアに使うことができたり、葉を防虫剤代わりに使用することも可能で、オリーブはとても万能です。何かピンとくる使い方はありましたか?是非オリーブを多様に活用してみてください。