「傲慢」の意味や使い方は?傲慢な人の見極め方と上手な付き合い方も!
傲慢(ごうまん)な人にイラッとした経験はありませんか?今回は傲慢の意味や、傲慢な人の見極め、付き合い方などをご紹介します。傲慢の意味を知って、お互い上手に人間関係を進めていきたいですね。英語表現や類義語・対義語もご参考にしてください!
目次
『傲慢(ごうまん)』とは?意味や使い方など紹介!
人生の中で一度は、傲慢(ごうまん)という言葉を使ったことがあるのではないでしょうか。
なんとなく面と向かって言ってはいけない言葉というイメージはもっているものの、実際の意味や使い方は完璧ですか?筆者は意味や使い方以前に、「ごうまん」という漢字をどう書くのかあやふやになっていました。
傲慢の意味や使い方、傲慢と高慢の違いや、英語での表し方などをご紹介していきますね!
『傲慢』の意味とは?
傲慢(ごうまん)の意味は、「おごりたかぶって人を見くだすことやその状態」のことです。
なるほど!と終わらせたいところですが、「おごりたかぶる」って何?という疑問が出てきてしまいました。なんとなくはわかるのですが、せっかくなのでハッキリさせてしまいましょう。
おごりたかぶるは、漢字で「傲り高ぶる」と書きます。傲慢の「傲」の字が入っていますね。
本来「傲」には、「いい気になる」という意味があります。つまり「傲り高ぶる」は、「いい気になりすぎ!」というイメージですね。
ということは、傲慢(ごうまん)を簡単に説明すると「偉そうにいい気になって人をバカにすることやそういった態度をする」ことです。
『傲慢』の使い方&例文
傲慢(ごうまん)の意味を知ってしまうと、あまり使いたくない言葉ですが、正しい使い方と例文をご紹介します。
- あんな傲慢な人になりたくない!
- 自分が傲慢だと気がついた。
- 傲慢な上司にはついていけない!
相手に直接言うにはいい言葉ではありませんが、自分への戒めにもなる言葉ですね。
『傲慢』と『高慢』の違いは?
傲慢(ごうまん)と似ている言葉で、高慢(こうまん)という言葉があります。
高慢の意味は「自分の才能などが人より優れていると思いあがり、人を見くだす」ことです。
高慢という言葉は、いっけん傲慢と同じ意味に感じますが、実はこの2つの言葉には決定的な違いがあります。
傲慢と高慢の違い、それは他の人を巻き込むか否かです。
高慢の場合、私って周りよりすごいわ!と自己完結なのですが、傲慢の場合は、あんたは私に従えばいいのよ!という感じです。
傲慢も高慢もいい意味を表す言葉ではありませんが、他の人への巻き込み具合によって、使い分けてみてくださいね。
『傲慢』は英語でどう表す?
2020年のオリンピック効果もあり、英語や日本語以外の他言語への関心も高まっていますね。
英語が苦手!という方も、一度に網羅せず、ゆっくりと知っている単語を増やしていってみてください。
傲慢(ごうまん)を英語で表すと、「arrogant(アロガントゥ)」です。
- She is arrogant toward us.(彼女は私たちに傲慢です。)
- He is arrogant guy.(彼は傲慢な人です。)
日本語同様に、英語でも他にいくつか表現方法はありますが、まずは「arrogant(アロガントゥ)」をおさえておいてくださいね。
英語が得意な方は、他の英語表現についても、ぜひチェックしてみてください。
『傲慢(ごうまん)』の類義語4つ!
傲慢(ごうまん)と似ている言葉をまとめました。
4つの類義語(横柄・不遜・尊大・高飛車)をご紹介しますが、傲慢がゆえに現れる態度や行動とお考えください。
もともといいイメージの言葉ではないので、自分が言われないように十分気をつけていきたいですね。
類義語4つの使い方や例文もあわせてご覧ください。
※ここに書かれている以外の類義語もあります。
①横柄
横柄(おうへい)とは、「いばったり、人を無視した態度をする」ことや「無遠慮や無礼」を表します。
それでは、類義語「横柄」を使った例文をご紹介します。
- あの人は若い人に対して横柄だから好きになれないよ。
このように偉そうな態度に対して使います。
②不遜
不遜(ふそん)とは、「思い上がっている」ことやそのような態度を表します。
類義語「不遜」を使った例文のご紹介です。
- 彼女はいつも不遜な振る舞いをしています。
このように自分より年上(目上)の方に生意気な時に使います。
③尊大
尊大(そんだい)とは、「他の人を見さげる態度をとる」ことやその様子を表します。
あまり耳にしない言葉かもしれませんが、類義語「尊大」の例文をご紹介します。
- 彼は尊大な口調だね。
このように威張っている様子や偉そうな態度の時に使います。
④高飛車
高飛車(たかびしゃ)とは、「相手に高圧的な態度をとる」ことや様子を表します。
こちらの類義語「高飛車」は、聞く機会が多いような気がします。それでは例文です。
- 高飛車な女性は好きになれないよ。
この言葉は将棋の戦法の1つでもあり、飛車(将棋の駒)を使い相手を威圧する時に使います。
『傲慢(ごうまん)』の対義語3つ!
傲慢(ごうまん)と反対の意味をもつ言葉をまとめました。
3つの対義語(謙虚・謙遜・卑下)をご紹介します。
傲慢と反対の意味になるので、良い言葉を連想しますが、微妙なニュアンスの違いを使い分けたいですね。
対義語3つの使い方や例文もあわせてご覧ください。
※ここに書かれている以外の対義語もあります。
①謙虚
謙虚(けんきょ)とは、「つつましく控えめな」ことやその状態を表します。
それでは対義語「謙虚」の例文をご紹介します。
- 謙虚に反省できる人は素敵です。
このように、相手の意見を素直に聞き入れることができる時に使います。
②謙遜
謙遜(けんそん)とは、「自分が劣っていると控えめな」ことや状態を表します。
次に対義語「謙遜」の例文です。
- 彼女はいつも謙遜して何も語らないね。
先にご紹介した謙虚とは少しニュアンスが違いますね。
③卑下
卑下(ひげ)とは、「自分を必要以上に低くみせる」ことです。
対義語「卑下」は使い方がポイントです。例文をご紹介します。
- そんなに(自分を)卑下することはないと思います。
この言葉は、相手にではなく自分に対して使う言葉です。
傲慢な人の4つの特徴とは?
これまでの傲慢(ごうまん)についての説明を読んでいただくと、なんとなく傲慢な人のイメージはつかんでいただけると思います。
しかし、実生活ではより具体的な情報があると便利ですよね!
傲慢な人の特徴4つを、具体例とともにご紹介します。
①自分の考えだけが正しいと思っている
特に根拠もなく、自分の考えだけが正しいと思い込んだり主張する人はいませんか?
傲慢(ごうまん)な人というのは、自分の考えだけが正解だと思っています。それも、根拠なくです。
いっけん己を信じる芯のある人にも見えますが、根拠なく自分の考えだけを良しとしているのでは、周りからは傲慢と言われてしまいますね。
②プライドが高い
私ってプライドが高いから!といいながら、いざという時に責任から逃げ出す人はいませんか?
理想を現実にするために努力したり、常に冷静な行動をこころがけるプライドの高さなら、とても素敵ですね。
しかし、今の自分に意味もなく自信を持ち、困ったら責任転嫁するような場合は、プライドを盾にして周りへの迷惑まで考えられないということです。
③感謝の気持ちがない/少ない
ありがとう!助かりました!というような、感謝の言葉を伝えられない人はいませんか?傲慢(ごうまん)な人は、相手が自分のために動いて当然と思っています。
人間関係を円滑にする感謝の言葉さえ、それを相手に伝えたら自分が下になる!と感じ取ってしまいます。
④人を見下しがち
周りを常に批判したり、いつも偉そうにしている人はいませんか?自分が常に周りより上だと思うことで、優越感に浸っている状態です。
もともとの上下関係(上司部下など)がある場合、顕著に表れる特徴です。
傲慢な人かどうか?10個の見極め方!
傲慢(ごうまん)な人の特徴から、知っている人の顔が浮かんでしまった人はいませんか?
もしくは、自分が傲慢なんじゃ?と不安をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。実は筆者も記事を書きながらドキドキしています。
心当たりがある方は、ぜひ10個の見極め方を参考に分析してみてください。
①周りの意見を聞かない
【見極めポイント1】
周りの意見を聞かない人には要注意!
傲慢(ごうまん)な人は、決定したものにも難癖をつけて、自分の希望を押し通そうとします。もちろん、話し合いをする気はなくケンカ腰です。
自分がいつでも正しいと思っている表れですね。
②謝らない
【見極めポイント2】
謝る気がない人には要注意!
傲慢(ごうまん)な人は、自分が常に正しく、自分の考えだけが正解なので、何があっても謝りません。
たとえ、誰から見ても間違っていたり失敗していてもです。
責任転嫁も得意分野です!
③話し方が偉そう
【見極めポイント3】
意味もなく上から目線で話す人には要注意!
自分が誰よりも偉いと思っているのが、態度にでています。もちろん何かを頼む時も上から目線の言動で、常に偉そうです。
傲慢(ごうまん)な人の口調は、あの人何様?というように周りにイライラをあたえます。
④自分は絶対正しいと威張る
【見極めポイント4】
自分が間違っているのに絶対に折れない人には要注意!
周りがあきらめるまで言い訳をするので、例えば何か間違っていても、私のせいじゃない!他の人のせいだ!などと言い続けます。
根拠のない高圧的な態度で威張り散らします。
⑤褒められたがる
【見極めポイント5】
しつこいくらい褒められたがっている人には要注意!
周りからの、すごい!さすが!といった賞賛の声を求めます。
常に周りより自分が偉いと思っているわりに、周囲からの褒め言葉や認める態度を強制的に求めてきます。
⑥言葉遣いが汚い
【見極めポイント6】
年甲斐もなく、汚い言葉使いをしている人には要注意!
とにかく自分を一番強く見せたいので、汚く強い言葉で優位に立とうとします。
こちらがさからうと、怖い人と思われたいがために、ますます高圧的な言葉を使ってきます。
⑦態度がでかい
【見極めポイント7】
状況や環境を考えず常に大きな態度の人には要注意!
例えば、狭い道なのにもかかわらず、堂々とど真ん中を闊歩していたり、3人掛けの席を1人で悠々と使ったりします。
周囲への迷惑について全く考えていない表れです。
⑧声が大きい
【見極めポイント8】
注目を集めたくて大きい声を出す人には要注意!
例えば、こんなこと気にしないでぇ!と大声で聞こえてきたら、何があったのか気になりますよね。
自分を常に優位にし、周りからの注目を集めるための計算です。
⑨人を馬鹿にする
【見極めポイント9】
周りの人をなめまわすように見たり常に反論してくる人には要注意!
いつでも自分が一番でいたいので、他の人を褒めた時に、ムキになって認めようとしません。
また、周りを上から下までチェックして、安物の服だ!とかかっこ悪い髪型!などと相手をバカにしています。
⑩作り話が得意
【見極めポイント10】
知ったかぶりをする人には要注意!
得た情報を全て自分が経験しているかのように話します。
なかなか見極めが難しいですが、特に批判ばかりを連ねる時は、作り話かもと疑ってみてもいいですね。
傲慢な人との上手な付き合い方!6つのポイント!
傲慢(ごうまん)な人との付き合い方は、極端にわけてしまえば2つです!
それは、傲慢な人に対してこちらが譲歩するか、どこかに相談するかです。
あなたにとって、傲慢な人の言動がいじめやパワハラなどに発展している場合、迷わず相談窓口へ出向きましょう。
傲慢な人の言動で、こちらが心身をすり減らしているのでは本末転倒です!
しかし大部分の場合、傲慢な人だなと思いながらも、それなりに関係性を築いていく必要がありますよね。
自分に最小限の負担で、うまく付き合っていきたいですよね。
①とにかく受け流す
【ポイント1】
言われたことは右から左へと聞き流してしまいましょう!
傲慢(ごうまん)な人は、相手がどういう気持ちになるかおかまいなしです。
明らかにあなたに非がある時は別ですが、それ以外は真剣に聞き入れないようにしましょう。
②あえて相手を褒める
【ポイント2】
褒め言葉を上手に使いましょう!
傲慢(ごうまん)な人は、常に自分が一番です。褒め言葉を会話にいれながら接していきましょう。
しかし褒めすぎるとますます調子にのるので、ほどほどにしておくことをおすすめします。
③プライドを傷つけないよう言葉を選ぶ
【ポイント3】
間違いなどを指摘せずスルーしましょう!
傲慢(ごうまん)な人は、自分の間違いを認めません。
相手が気にする(カチンとくる)言葉を言わないようにしましょう。
ただし、仕事上などの間違いは問題に発展する場合があるので、相手を立てながら間違いを伝えたり、上の立場の人の力を借りることが必要です。
④自分に被害があるならその旨をはっきり伝える
【ポイント4】
迷惑だということをハッキリ伝えましょう!
傲慢(ごうまん)な人は、いつも周りを下に見ています。
そういった言動が、あなたに被害をもたらしているならば、思い切ってハッキリと言ってしまいましょう。
場合によっては、パワハラなどの相談窓口を活用する方法もあります。
⑤反論しない
【ポイント5】
肯定してあげましょう!
傲慢(ごうまん)な人は、常に自分の考えだけが正解だと思っています。たとえ一般的に間違っていることでさえも、自分の意見をかえません。
へたに反論せず、肯定してあげるようにしましょう。
ただし、仕事上などの問題は、肯定しながらも反論(訂正)を入れるなど、反論だけにならないように気を遣いましょう。
⑥本気にしない
【ポイント6】
言われたことは軽く受けておきましょう!
傲慢(ごうまん)な人は、自分だけが優れていると思っています。
自分を優位にするため、周りを見下したり、知ったかぶりをしたり、とにかく自分中心です。
また始まったかー、というように気持ちを切り替え、真面目にとらないようにしましょう。
自分が傲慢にならないために!5つの注意点とは
少しのさじ加減で、人は傲慢(ごうまん)になってしまうのではないでしょうか。
人の振り見て我が振り直せというように、相手の鼻につく部分が、実は自分の姿かもしれませんね。
人間関係を潤滑にするためにも、まずは自分が傲慢にならないように注意していきたいですね。
5つの注意点を参考にしてみてください。
①「上から目線」や「自慢」をしないよう意識する
上から目線で接したり、常に自慢をする言動はNGです。特に相手と上下関係があり、あなたが上の立場の時は気をつけましょう。傲慢(ごうまん)と対義語である謙虚(けんきょ)な姿勢を思い出したいですね。
②自分にも非がないかを考える
問題が発生した時に、すぐ相手をせめるのはNGです。もしかしたら自分にも非があったかも。と一度立ち止まりたいですね。人間同士なので、お互いに完璧ということはめったにありません。
③他人からのアドバイスを一度素直に受け入れる
周りの意見をシャットアウトするのはNGです。自分だけの考えに固執してしまうと、狭い世界しか知らずに生きることになります。周りからの意見を一度受け入れて、あなたの意見と照らし合わせてみましょう。
④感謝やねぎらいの言葉を忘れない
ありがたいという気持ちをなくすのはNGです。人間関係は、お互いが支えあって信頼しあい出来上がるものです。やってもらって当然ではないことを意識してみましょう。
⑤横柄な態度をとらない
威張り散らす言動はNGです。相手をバカにしていたり、どうでもいいと思っていると言動にでてきます。
横柄な態度は、時として大切な人を失ってしまう可能性もあります。親しい人から、横柄だ!と指摘されてしまったら、具体的な改善策を相談してみるのもおすすめです。
傲慢な人とも上手に付き合おう!
ちょっとした違いで、自分もどちらの立場も経験てしまうのが、傲慢(ごうまん)ではないでしょうか。
自分自身が傲慢な人にならない努力が大前提ですが、身近に傲慢な人がいる場合、適度に受け流しながら距離を保っていきましょう。