『津山小3女児殺害事件』の概要!犯人は勝田州彦?経歴がヤバい

2004年に起きた津山小3女児殺害事件。未解決事件として知られていましたが2018年遂に犯人として勝田州彦が逮捕されます。逮捕後も津山小3女児殺害事件には多くの謎が残っています。今回は事件の概要や逮捕された勝田州彦という人物についてまとめた記事です。

『津山小3女児殺害事件』の概要!犯人は勝田州彦?経歴がヤバいのイメージ

目次

  1. 1津山小3女児殺害事件の概要
  2. 2津山小3女児殺害事件の詳細
  3. 3津山小3女児殺害事件の捜査の難航と様々な謎
  4. 4津山小3女児殺害事件の犯人逮捕、起訴
  5. 5津山小3女児殺害事件の犯人として逮捕された勝田州彦
  6. 6勝田州彦の前科
  7. 7津山小3女児殺害事件について二転三転する供述
  8. 8サディズム型ペドフィリアとは?
  9. 9今後の裁判で津山小3女児殺害事件の真相を解明へ
  10. 10皆が安心して暮らせる日本へ

津山小3女児殺害事件の概要

津山小3女児殺害事件は2004年9月3日に起こった殺人事件です。小学3年生であった筒塩侑子さん(当時9歳)が犠牲になりました。午後の3時という昼間に被害者の筒塩侑子さんの自宅で行われた犯行ですが、犯人に関する手がかりがほとんどなかったために捜査は難航。津山小3女児殺害事件はテレビでも未解決事件として何度も報道されることになります。

そして、14年後の2018年5月29日に別の殺人事件で服役中であった勝田州彦容疑者(39)がこの津山小3女児殺害事件当日への関与をほのめかす供述をしたために翌30日に逮捕されました。しかし、勝田州彦容疑者が逮捕されて津山小3女児殺害事件は解決したかに思えましたが、供述も二転三転していたり、凶器も見つかっていない等様々な謎が残っている事件です。

刃物を持った男

津山小3女児殺害事件の詳細

この津山小3女児殺害事件は2004年9月3日午後3時15分ごろに岡山県津山市で起こりました。被害者は当時小学三年生の筒塩侑子さん(当時9歳)。何者かに襲われてうつ伏せに倒れている所を帰宅した姉に発見されました。発見した場所は玄関からすぐの8畳間の部屋で、時刻は午後3時35分ごろ。この時、玄関には鍵はかかっておらず、家の鍵は筒塩侑子さんのランドセルと一緒に発見されます。被害者の筒塩侑子さんが学校から帰宅してから、姉が家に帰るまでの20分ほどの間に犯行が行われたとみられています。また、筒塩侑子さんの帰宅時には家族は全員外出していました。

女の子

死因は、失血か窒息と考えられており、筒塩侑子さんが発見された時は顔が真っ白だったそうです。遺体の傷はすべて正面からの刺し傷で、抵抗したり逃げたりした時にできる様な傷はありませんでした。刺し傷は内臓に達する深いものもあり、正面から襲われたか筒塩侑子さんより大柄な人物が後ろから腹部を刺したと考えられています。衣服に乱れもなく、部屋が物色された跡もなかったために、津山小3女児殺害事件の犯人の動機も大きな謎となってしまいます。

ナイフ男

近隣での不審者の目撃情報はいくつかありましたが、犯人逮捕につながる有力な情報もなく物証にも乏しかったために津山小3女児殺害事件の捜査は難航。被害者の筒塩侑子さんのご両親も、津山小3女児殺害事件についての情報提供を呼び掛ける活動をされていましたが、事件解決の糸口はなかなか見つからないという状況が14年も続きました。そして、2018年5月に勝田州彦容疑者が逮捕されるまでテレビで調査番組などもいくつか放送されたため、この津山小3女児殺害事件は謎の多い未解決事件として知れ渡ることになります。

謎の男

津山小3女児殺害事件当日の時系列まとめ

津山小3女児殺害事件当日に起こったことを時系列順に並べます。
目撃情報などの時系列なので、多少の誤差はありますが、津山小3女児殺害事件当日の出来事をまとめています。

【津山小3女児殺害事件当日の時系列】

  • 午後1時45分頃:母親が仕事に出かける。この時玄関に鍵をかけ、鍵の隠し場所である牛乳箱に鍵をしまう。
  • 午後1時55分:母親が職場に到着する。宅配業者がメール便を届けに来る。玄関が開いていたので玄関内にメール便を置く。
  • 午後2時00分:訪問販売員が、女児宅の玄関のドアを開け、中に声をかけている。
  • 午後2時40分頃:学校で帰りの会が終わる。
  • 午後2時47分頃:自宅まで700m付近の場所で、筒塩侑子さんが目撃される。
  • 午後2時50分頃:友人と下校した時間とされている。
  • 午後2時50分頃:自宅から500mほどの距離にある美容室の前を通過。
  • 午後3時5分頃:自宅から200mほどの所を一人で歩いている所を目撃される。目撃した女性宅の犬を見て、通り過ぎたとされる。
  • 午後3時15分~20分頃:筒塩侑子さんが帰宅した時間と思われる。この時間に犯行が行われた可能性が高いとされる。
  • 午後3時35分頃:姉が帰宅し、筒塩侑子さんを発見。母親に電話をしている。
  • 午後3時47分頃:母親が119番通報をする。
  • 午後3時53分頃:救急隊が到着。その後、病院へ搬送されたが死亡が確認された。

時計

津山小3女児殺害事件当日の時系列を見ると、筒塩侑子さんの母親が出かけてからすぐに家の鍵は開けられていたことになり、この時すでに犯人が家に潜んでいた可能性もあります。また、20~30分という短い時間で犯行が行われていることも分かり、この津山小3女児殺害事件の不可解さを物語っています。

鍵

津山小3女児殺害事件の捜査の難航と様々な謎

この津山小3女児殺害事件の捜査には、勝田州彦容疑者の逮捕までに6万3000人以上の捜査官が投入されました。被害者の筒塩侑子さんが殺害された自宅には犯人の足跡や指紋などの形跡がなく、警察に寄せられた目撃情報にも犯人に繋がる有力なものがなかったために津山小3女児殺害事件の捜査は難航しました。また、遺体にも犯人から逃げたり争ったりした形跡や着衣の乱れもなく、室内が物色された跡もないという不可解な点が多いため犯人像の絞り込みも困難を極めました。

津山小3女児殺害事件の犯行は玄関のカギを壊さずに入ったり、筒塩侑子さんが家で一人になった20分ほどの間に犯行が行われたため、初めは顔見知りの犯行として捜査を進めていました。しかし、顔見知りの人物を対象とした捜査に進展はなく、事件前後に目撃された不審者も特定できないままとなってしまいます。

この津山小3女児殺害事件には、犯人の痕跡が全くない事、有力な目撃もない事、誰にも見られずに家族や親しい人しか知らない家族のカギの隠し場所や帰宅時間を把握していた可能性など謎ばかりが残ってしまいました。そして、この津山小3女児殺害事件は14年もの間未解決の事件となってしまうことになります。

暗闇

津山小3女児殺害事件の犯人逮捕、起訴

事件から14年後の2018年に津山小3女児殺害事件は急展開を迎えます。別の事件で服役中の勝田州彦容疑者が、津山小3女児殺害事件への関与をほのめかす供述をしたため逮捕したという情報が警察から発表され、テレビなどの報道機関も大々的に報道しました。

警察は捜査範囲を広げ、津山小3女児殺害事件と類似の事件を起こし服役している人や、類似の事件を起こした前科を持つ人物に対しての調査も開始します。この時に、2015年5月に姫路市での殺人未遂事件で逮捕された勝田州彦容疑者が浮上しました。そして、2017年の9月から勝田州彦容疑者に事情聴取を行い、2018年5月30日に津山小3女児殺害事件の犯人として逮捕へと踏み切りました。

津山小3女児殺害事件で逮捕された後は、約4ヶ月半の精神鑑定が行われていました。そして、刑事責任を問えると判断され2018年11月2日に岡山地検は勝田州彦容疑者を津山小3女児殺害事件の犯人として殺人と強制わいせつ致死の罪で起訴しています。

逮捕

津山小3女児殺害事件の犯人として逮捕された勝田州彦

津山小3女児殺害事件で逮捕された、勝田州彦容疑者(39)。逮捕された時は、他の事件で服役中でした。出身は兵庫県加古川市で津山小3女児殺害事件当時も加古川市に住んでいました。

幼少時代はとても母に懐いていて、近隣の住民は「いつも母親にくっついていて、とても可愛らしい子どもだった」と証言しています。しかし、中学時代のいじめにより心の闇が生まれていくことになったようです。また、両親も厳しく接していたようで、いじめについて相談しても父親からは叱責され、母親にはあまり取り合ってもらえないという事もあったと取り調べで勝田州彦容疑者は語っています。そして、勝田州彦容疑者はいじめがあった時期から自分の腹部を刺すといった自傷行為をするようになりました。

孤独

その後、高校を卒業した勝田州彦容疑者は海上自衛隊に入隊しますが、集団行動に馴染めなかったため数か月で辞めています。その後は、専門学校で英語を学び留学をしました。帰国後は、色々な職に就くも長続きせずに職を転々としています。

津山小3女児殺害事件で逮捕された時には、2015年に起こした事件で服役中で、2015年の事件以外にも有罪判決を受けており、いくつかの前科がありました。

勝田州彦の前科

勝田州彦容疑者には、前科があり過去にも何度か逮捕されています。
津山小3女児殺害事件で2018年に逮捕されるまでの前科を時系列順に並べていきます。

【時系列順の勝田州彦容疑者の前科】

  • 2000年:女児の腹部を殴る、下腹部を触るなど10件以上の暴行や強制わいせつ罪で逮捕。
  • 2009年:女児の腹部を殴り内臓から出血するほどの暴行。さらに5名の女児をすれ違いざまに殴り、傷害罪で実刑4年の判決を受ける。
  • 2015年:被害者は当時中学三年生の女子生徒。腕や胸、腹などを刺し重症を負わせる。この時は、殺人未遂罪で懲役10年の判決を言い渡されています。

この時系列を見ても明らかですが、勝田州彦容疑者の前科はすべて未成年の女性を狙ったもので、犯行も執拗に被害者の腹部や血など意識して行われたものでした。津山小3女児殺害事件でも同じく、未成年の女性が被害者となっています。また、兵庫県加古川市周辺でも未解決の少女が殺害された事件があるため、警察もこれらの事件についての事情聴取も視野に入れています。

刑務所

津山小3女児殺害事件について二転三転する供述

勝田州彦容疑者はこの津山小3女児殺害事件についての供述も不明なことや二転三転していることが多く、逮捕後も津山小3女児殺害事件の真相究明には時間がかかっています。「ナイフで刺してはいないが首を絞めた」というものや、「刃物で刺して首を絞めた、凶器は海に捨てた」と証言したり、「刺していないし、殺害行為もしていない」と逮捕後に容疑を否認する発言などもしています。凶器を海に捨てたという証言も「適当に答えた」と言っていて、容疑を否認するときには「前科があるために、弁護士から死刑になる可能性を示唆され、うその証言をした。」などとも答えています。

津山小3女児殺害事件は犯人の勝田州彦が逮捕される事で全ての謎が解明されると思われていました。しかし、こういった二転三転する証言により津山小3女児殺害事件の真相も未だにはっきりとしていません。また、被害者の筒塩侑子さんとの面識はないと語っており、顔見知りの犯行かと疑われるほどの緻密な犯行をどのように行ったのか?という謎も残っています。

謎

サディズム型ペドフィリアとは?

津山小3女児殺害事件で逮捕された勝田州彦容疑者を精神鑑定した医師は「性的サディズム障害」と「ペドフィリア」が複合した「サディズム型ペドフィリア」と説明しています。

性的サディズム障害とは、相手に肉体的・精神的な苦痛を与えることに性的興奮を覚えることを指します。この苦痛を与えることが、相手の同意がないものであったり極端なものであると性的サディズム障害と診断されます。ペドフィリアは小児性愛と同義の言葉で医学的には性嗜好障害を指して使われます。テレビの報道などで使われるペドフィリアには俗称的な意味合いが大きいため、医師の診断とは意味合いが異なります。

勝田州彦容疑者は「女の子が苦しむ姿に性的興奮を覚える」という証言や、犯行の内容が女児を狙ったものである点などを加味してサディズム型ペドフィリアと診断されています。

心理

アニメとの関連性は?

テレビやネットの報道では、勝田州彦容疑者が高校時代に熱中していた美少女が登場する過激なアニメの影響が大きいと報道していますが、実際はきっかけの一つに過ぎません。勝田州彦容疑者はいじめや家庭環境により心に闇を抱えていたり、ストレスの発散に自傷行為を行っていたりと心身共に疲弊していたことなど様々な要素が合わさり歪んでしまったと考える方が自然です。そして、歪んだ心や性的な欲求が未成年の女性を傷つけるという行為に走らせ、津山小3女児殺害事件も起こってしまっています。

ペドフィリアやサディズム障害も先天的なものから、環境や本人の性格などが大きく関係しているものです。テレビやネットなどのメディアは犯罪者の情報としてアニメやサブカルチャーを代々的に取り上げますが、数ある要因の中の一つに過ぎません。「サブカルチャー=悪」という先入観を持っていると真相が見えてこないことも多いので、普段から意識してテレビやネットなどのメディアと接することを意識していきたいですね。

知識

今後の裁判で津山小3女児殺害事件の真相を解明へ

約4ヶ月半にわたる精神鑑定後に11月に勝田州彦容疑者は起訴され、今後の裁判で真相が明らかになることが期待されています。津山小3女児殺害事件はとても謎が多い事件で未だ凶器も見つかっていません。勝田州彦容疑者も一転して容疑を否認していますが、いくつも前科があるため有罪になれば重い罪を言い渡されると予想されます。また、現在発表されている物だけでは物証が乏しいため検察がどのような証拠を出していくのかという所も注目されています。

2018年5月以降、犯人は逮捕されたけれども真相が全く見えてこないという状況はとても不気味です。今後の裁判で、真相が明らかになることを願っています。そして、何年も津山小3女児殺害事件を解決するために活動していらっしゃる筒塩侑子さんのご両親や、第一発見者となってしまったお姉様が穏やかな日々を過ごせるように願っています。

裁判

皆が安心して暮らせる日本へ

親子

近年、凶悪犯罪や異常な犯罪の数は減ってきているというデータがあります。しかし、私たちが心を痛める事件はまだ起こってしまっていて、テレビやネットなどで見聞きすることもあります。今回まとめてきた津山小3女児殺害事件も勝田州彦容疑者の逮捕で解決に向かって進んでいますが、ご両親やお姉様の心の傷はとても深いもので、筒塩侑子さんが帰ってくるわけでもありません。一日でも早く真相が明らかになり、ご遺族に平穏な時間が訪れ、心を休めることができるようになるように祈っています。

凶悪な犯罪は絶対的に悪いものですが、犯人達の多くは深い心の闇を抱えています。それは、過去に受けた暴行や虐待の負の連鎖であったり、いじめや家庭環境からくるもの等様々です。一度ひどく心が歪んでしまったり、闇が深くなってしまうと元に戻すことはとても難しいです。

皆が安心して暮らせるようになるには、一人一人の心の闇が深まらないうちにケアをしてあげることがとても大切だと思います。また、今以上に柔軟で多様性を認めることができる社会的なシステムを作っていくことも重要だと思います。そして、本当の意味で皆が安心して暮らせる社会になることを願っています。

関連するまとめ

Original
この記事のライター
Stonpsanxyz
猫と音楽とラーメンが好きです。心理学やコミュニケーション学、哲学などの本や女性作家の小説・エッセイを読み漁っています。インドア系でお家が大好き。自分らしくマイペースをモットーに毎日を過ごしています。

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ