山口小夜子風メイクのやり方&愛用コスメ!下地や目元・唇は?

2007年にまだ57歳という若さで急逝したファッションモデルでパフォーマーの山口小夜子さん。切れ長の目を強調する彼女のメイクは、日本人女性なら誰もが真似したいと思いますよね。妖艶な美しさを持つ山口小夜子さんが愛したコスメやメイク方法をご紹介します。

山口小夜子風メイクのやり方&愛用コスメ!下地や目元・唇は?のイメージ

目次

  1. 1妖艶で美しい山口小夜子さんに憧れる!
  2. 2山口小夜子さんってどんな人?
  3. 3山口小夜子さん風メイクのポイント
  4. 4山口小夜子さん風メイク法【ベースメイクのやり方】
  5. 5山口小夜子さん風メイク法【アイメイクのやり方】
  6. 6山口小夜子さん風メイク法【アイブロウのやり方】
  7. 7山口小夜子さん風メイク法【リップのやり方】
  8. 8山口小夜子さん愛用コスメ
  9. 9山口小夜子さん風メイクでジャパニーズビューティーになろう!

妖艶で美しい山口小夜子さんに憧れる!

1970年代初頭より、アジア人初のトップ・モデルとして世界を舞台に一世を風靡した山口小夜子さん。山口小夜子さんといえば、重めバングのぱっつん前髪のおかっぱヘア、切れ長の目、そして真っ赤なリップといった妖艶なメイクで世界中の人々を虜にしました。アジアンビューティーの先駆者といえる山口小夜子さん。ポスターとはいえどもその妖艶な切れ長の目に見つめられるとぞくっとしますよね。

山口小夜子さんの美しさはメイクだけで作られているわけではありません。飽くことない「美」への追求の思いがベースになった、内側から溢れ出る美しさを持った女性なのです。現在でも山口小夜子さんに憧れる若者が後を絶たないのは、その日本人の美しさを引き立てるメイクだけでなく、そんな真の美しさを持つ女性だったからではないでしょうか。

山口小夜子さんってどんな人?

山口小夜子さんは横浜出身で1949年9月19日生まれ。華やかなファッション業界で活躍していた山口小夜子さんですが、杉野ドレスメーカー女学院卒業後、さまざまなオーディションに落ち続けていたといいます。当時のファッション業界は、パッチリとした目に明るい髪色のいわゆる西洋人的なモデルがもてはやされていました。しかし、山口小夜子さんはアジア人の美しい黒髪ストレートヘアを愛し、そのスタイルを貫いていました。

女性

「もうこれがだめだったらモデルをあきらめよう」と母親に髪を切ってもらい、おかっぱヘアにした彼女に注目したのがデザイナーの山本寛斎氏でした。山本寛斎氏に見出された山口小夜子さんは1971年にプロのモデルとしてデビューし、翌1972年にはパリコレクションに起用され、またニューヨークコレクションにも出演と、オリエンタルで妖艶な美しさで世界中の人々を魅了するファッションモデルとして活躍するようになりました。

美に生きた山口小夜子さんのベースは幼少期から培われていた

山口小夜子さんは幼い頃からおしゃれに関心があったそうです。そのおしゃれのベースを築き上げたのは小夜子さんのお母様でした。お母様もやはりおしゃれに関心が強く、最先端の海外ファッション雑誌を参考にして得意な洋裁で小夜子さんに洋服を作ってくれたといいます。

ドレス

世界を魅了した切れ長の目と人形のような美しい肌を強調したメイク

目がぱっちりしていてチャーミングなモデルたちの中で、切れ長の目を強調するように目尻が跳ね上がった漆黒のアイラインに人形のように美しい白い肌を強調するメイクに、黒髪のおかっぱヘアといった、まるで日本人形に命をふきこんだような山口小夜子さんの妖艶な姿に当時の人々は圧倒され、特にヨーロッパで大人気となりました。

欧米人をモデルにしたマネキンばかりだったブティックには、アジア人の山口小夜子さんをモデルにしたマネキン「SAYOKO マネキン」が欧米のブティックに並びました。今でも「SAYOKO マネキン」はNYのブティックで使用されているそうですよ。

各界の著名人も注目

彼女の妖艶な美しさは当時の著名人たちにも多くの影響を与え、1977年にリリースされたスティーリー・ダンのアルバム「彩aja」のジャケット・モデルとして起用されました。また、そのオリエンタルで妖艶な美しさでミック・ジャガーをはじめ数々の著名人たちを虜にしました。

山口小夜子さんは同じ1977年には、雑誌『ニューズウィーク』の「世界のトップモデル6人」にアジア人で初めて選ばれました。

ファッションを愛し、ファッションから愛された山口小夜子さん。彼女はどんな服でも自分のものにして着こなす本物のファッションモデルでした。山口小夜子さんは「黒板だって着られる」という名言も残しています。

山口小夜子さんとコスメ

山口小夜子さんは、1970~80年代に資生堂の広告塔として化粧品や香水のポスターに登場しました。世界的クリエーターでフランス人のセルジュ・ルタンス氏が手がけた作品は特に有名です。資生堂の名をパリに知らしめるとともに「日本の美」を世界に発信しました。

今、流行っているメイクはいかにナチュラルに見えるかを作り上げるものですが、山口小夜子さんのメイクは美しいアート作品のようなものでした。白く透き通る肌、赤いリップ、黒髪のおかっぱヘアの山口小夜子さんは、少女のようにも、妖艶な大人の女性のようにも見えます。欧米人のような美しさを求めていた当時の日本人女性は、山口小夜子さんの姿をみて、日本人として自分たちが持つ美しさに気付きました。当時の女性たちは彼女の美しさに憧れ、コスメを買い、彼女のメイクをまねしたものです。

モデル引退後の山口小夜子さん

山口小夜子さんは2007年8月に急性肺炎のため死去するまで、ダンスとファッションの融合をめざしたパフォーマーとして活躍していました。活躍の場が広がった山口小夜子さんは、それまでのランウェイでみせた人形のような妖艶で無機質な表情のほかにも、生き生きとした可愛らしい女性の表情を見せてくれる機会も増え、山口小夜子ファンにとってうれしい限りでした。

山口小夜子さんは生涯結婚せず、ファッションに仕事に生きた女性でした。没後8年たった2015年10月31日に封切りされた山口小夜子さんのドキュメンタリー映画『氷の花火 山口小夜子』で妖艶なモデルとしての「山口小夜子」と、ひとりの素敵な女性としての「山口小夜子」をみることができます。

山口小夜子さん風メイクのポイント

世界中の人々に“東洋の神秘”と称賛された伝説のモデル山口小夜子さんのメイクのポイントといえば、切れ長のアイラインメイク、人形のような白い肌、そして印象的な赤いリップです。アジア人をより神秘的に美しく見せる山口小夜子さんのメイクのポイントを学んで、アジアンビューティーを目指しましょう!

山口小夜子さん風メイクはラインを意識する

山口小夜子さんのメイクは、ベースメイク、アイメイク、リップメイク、アイブロウメイクのそのすべてにおいてラインを意識することが大切です。丸みのないシャープなラインが山口小夜子さん風になる一番のポイントです。

ライン

切れ長で美しく魅力的なアイメイク

美人画から抜け出したようなクールなアイメイクが妖艶かつ美しい山口小夜子さんのアイメイクは、狐のようなちょっとつり上がったアジア人特有の一重の目元を美しくみせる切れ長のアイラインがポイント。アイシャドウは、妖艶にみせたい場合はレッド系、クールにみせたい場合はゴールド系にすると山口小夜子さんのようなオリエンタルなアイメイクになります。

目

人形のような真っ白でマットな美肌

山口小夜子さんのベースファンデーションの特徴といえば、日本人形を思わせるような、てかりのない真っ白でマットな美しい肌。滑らかでまるで陶器のような肌は女性なら誰もがあこがれてしまいますね。

人形

直線的で印象に残るリップ

山口小夜子さんといえば、白い肌に映える印象的な真っ赤なリップを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。直線的で鋭角のリップラインはくっきりと目立つマットな赤を使います。

唇

山口小夜子さん風メイク法【ベースメイクのやり方】

山口小夜子さん風のメイクのやり方は、鼻筋がすっと通ったベースメイクが大切です。コスメはファンデーションとコンシーラーを使います。マットタイプのリキッドファンデーションでベースを作ります。ファンデを顔に伸ばしたのち、コンシーラーで気になる個所をカバーしていきます。そして、マットな白い肌を意識しながら、パウダーで押さえていきます。

すっきりとした鼻筋を作るやり方に必要なコスメは2種類です。眉頭から小鼻にかけてブラシを使ってノーズシャドウを入れ、指などをつかって自然になるようにぼかしていきます。次に鼻筋から小鼻の上にかけてハイライトを入れます。ハイライトは額に鼻筋に対してT字になるようになるようにしましょう。顎にもハイライトを入れてメリハリのあるベースメイクを意識します。

これで山口小夜子さん風ベースメイクが出来上がりました。「ノーズシャドウやハイライトを入れると、とってつけたような鼻になってしまう……。」とお悩みの方はいませんか?ノーズシャドウやハイライトは肌に近い色で入れれば、不自然な印象になりません。ベースメイクをしっかりして、人形のような白い肌を手に入れましょう。

山口小夜子さん風メイク法【アイメイクのやり方】

山口小夜子さんのメイクの最大の特徴は切れ長のアイメイクです。山口小夜子さん風の妖艶な切れ長のアイメイクで一番重要なことは、やはり「ライン」です。ラインをしっかりと意識すれば、山口小夜子さんのようにアジアンビューティーな切れ長の目になりますよ。

ライン

山口小夜子さんといえば赤系のアイシャドウのイメージがあるのではないでしょうか?でも、赤系のアイシャドウは失敗すると目が腫れぼったく見えることも……。無難に山口小夜子さん風のアイメイクを目指すなら、コスメはブラックのアイライナーとゴールドのアイシャドウを使います。

山口小夜子さん風アイメイク法①アイシャドウのやり方

まず、明るめのゴールドのアイシャドウをまぶたに入れていきます。このとき、上にはねあげるように直線的なラインに入れるのがポイントです。次にさきほどのゴールドより濃い目のアイシャドウをのせていきます。このときも切れ長のラインを意識して直線的に入れましょう。

赤系のアイシャドウに挑戦したい場合は、目尻に重点を置いたアイメイクを心がけましょう。目尻にかけて濃くなるよう赤系シャドウでグラデーションを入れます。自然なグラデーションになるよう色の境目をしっかりぼかしましょう。下まぶたにも綿棒やチップ等をつかって細めに赤シャドウを入れます。下まぶたにシャドウを入れることでぐっとおしゃれになりますよ。

山口小夜子さん風アイメイク法②切れ長のアイラインを手に入れるまつ毛カーラーのやり方

切れ長のアイラインを強調するために、まつ毛は目尻にあげるようにします。まつ毛カーラーを使って目尻にむかって斜めに入れるようにプレスします。できるだけ鋭角に入れてラインを強調しましょう。

山口小夜子さん風アイメイク法③切れ長を強調するアイラインのやり方

アイラインは山口小夜子さんの一番の特徴なので念入りに仕上げましょう。ブラックのペンシルタイプのアイライナーでうわまぶたの目尻側にかけて徐々に太めになるようにアイラインを入れます。目尻からはみ出して鋭角になるようにするとより切れ長の元になります。次に、リキッドタイプのアイライナーでうわまぶたの際を埋めていきます。リキッドタイプのアイライナーを使うことで、よりしっかりとした目元になります。

目頭にもアイラインV字を意識しながら鋭角にひきます。ペンシル式のアイライナーで下まぶたのきわの目頭と目尻部分にアイラインをひきます。あとはブラシでぼかしながら下まぶたのきわにラインをのせていきます。もしはみだしてしまったら綿棒などでふきとります。目元全体を黒いラインで囲むことによって山口小夜子さん独特の妖艶な切れ長の目元が出来上がります。

山口小夜子さん風アイメイク法④目尻側にたっぷりと入れて妖艶な目元に……マスカラのやり方

上側のまつ毛にマスカラをのせていきます。目尻側にたっぷりと入れることで、妖艶な切れ長の目が強調されます。下まつげは毛先にはあまり入れずに根元に入れていきます。そうすることで目元のアイラインがより強調され、日本人形のような切れ長の目元になります。

山口小夜子さん風メイク法【アイブロウのやり方】

山口小夜子さんの眉毛は、重めのバングでほとんどみえませんが、手を抜かないのが山口小夜子さん風メイクになるコツです。眉毛は弧を描くような形にします。アイブロウのやり方は、弧を描くようにしてアイブロウを眉毛に入れること。アイブロウを入れたらコーム等で整えます。山口小夜子さんのメイクの特徴は、アイライン、リップライン、ベースの鼻筋など、人形のようにすべてのパーツのラインがしっかりと整っていることです。

山口小夜子さん風メイク法【リップのやり方】

山口小夜子さんのメイクの特徴のポイントのひとつであるリップのやり方をご紹介します。山口小夜子さんの雛人形のようなリップメイクのコツは。やはりラインをしっかりと整えることです。コスメは赤いリップを使います。

きれいなラインを作るため、リップブラシを使います。リップは内側から入れていきベースを作ります。唇の山は、△(三角)に仕上がるように意識しましょう。上唇のふたつの山の間にVの字を作るようにリップを入れます。そのあとは唇の端までリップを丁寧に入れます。

リップ

山口小夜子さん風のリップは上唇と下唇の厚さは均等になるようにします。ぷっくり唇ではなく、あくまで人形のようなアーティスティックな仕上がりを目指しましょう。山口小夜子さん風リップメイクのコツもやはりラインを大切にすることです。

山口小夜子さん愛用コスメ

山口小夜子さんの愛用したコスメは資生堂のシフォネット(CHIFFONETTE )です。シフォネットは1971年に誕生し、40年以上もの間、多くの人に愛されている資生堂のロングセラーブメイクアップランドです。

シフォネット(CHIFFONETTE )という名の通り、薄いシフォンを透かして見るかのようなやわらかく深みのある仕上がりを実現するメイクアップブランドです。日本人が持つ上品な魅力を引き出すおしゃれレトロなこのコスメを愛する女性たちは後を絶たないといいます。中でもマスカラは、シンプルなのに本格的な使用感で余分なものがない感じが魅力。

コスメはパッケージから女性たちに魔法をかけます。シフォネットの美しい孔雀の羽を思わせるアーティスティックなパッケージやメタリックグリーンは、レトロな美しさで現代の若者をも虜にしています。

山口小夜子さん風メイクでジャパニーズビューティーになろう!

オリエンタルな魅力で人々を虜にした山口小夜子さん。彼女に続けと日本人モデルがパリコレなどの世界の舞台で活躍しています。陶器の人形のような白い肌をベースにした美しい山口小夜子さんのメイクを参考にして、クールなジャパニーズビューティーを目指してみませんか?

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