【こげんた】福岡猫虐待事件の画像|ディルレヴァンガー(松原潤)の現在

こげんたという猫を知っているでしょうか?2002年に凄惨な虐待を受けて殺された、一匹の猫の名前です。犯人は虐待の様子を写した画像をネットに公開し、実況中継を行いました。今回は福岡猫虐待事件(こげんた事件)の凄惨さ、犯人・松原潤の実像とその後に迫っていきます。

【こげんた】福岡猫虐待事件の画像|ディルレヴァンガー(松原潤)の現在のイメージ

目次

  1. 1福岡猫虐待事件(こげんた事件)とは?
  2. 2ディルレヴァンガーを名乗る犯人の正体
  3. 3残虐行為が披露された生き物苦手板とは?
  4. 4猫虐待犯逮捕の経緯と騒動
  5. 5福岡猫虐待事件(こげんた事件)予想外の判決
  6. 6福岡猫虐待事件(こげんた事件)のその後
  7. 7福岡猫虐待事件(こげんた事件)犯人の末路
  8. 8こげんたの悲劇を繰り返さないために

福岡猫虐待事件(こげんた事件)とは?

福岡猫虐待事件(こげんた事件)とは、2002年(平成14年)に福岡県福岡市で起こった動物の虐待死事件です。

犯人のディルレヴァンガーこと松原潤は、捨て猫を自宅に連れ帰り、浴槽内で餌を与えたあとに凄惨な虐待をして殺しました。そしてその様子を、ネットの掲示板で見世物のように晒したのです。

このような惨たらしい事件はどのようにして起こり、どのようにして収束を迎えたのでしょう。今回は福岡猫虐待(こげんた事件)によって巻き起こった一連の騒動や、犯人の正体とその後の行方などを解説していきます。

発覚の発端「おい!おまえら」スレッド

事件が発覚したのは2002年5月6日、2ちゃんねるのとある掲示板に立ち上がった<「おい!おまえら」という題のスレッドが発端でした。スレッドを立ち上げたのはディルレヴァンガーを名乗る男です。

ディルレヴァンガーは毎日多くの人が閲覧する2ちゃんねる、その中でも特に閲覧数が多い板であるニュース速報板でも同じスレッドを立ち上げ、一匹の猫に対する虐待の一部始終を実況中継しました。

虐待の実況中継は写真によって行われ、枚数を重ねるごとに猫は無残な姿になっていきます。虐待の時間は4時間にも及びました。

ディルレヴァンガー :02/05/06 23:36 ID:fSmIWVjk 
猫祭り開催しますか。
>11 
どんなのがいい?

7枚の画像から見えた残虐な犯行の一部始終

NAVER まとめ

ディルレヴァンガーはスレッドを立ち上げると、集まった人たちから虐待方法を募り、複数人の意見に沿って猫に虐待を加えていきました。

虐待の惨たらしさは、ディルレヴァンガーがアップした全7枚の写真から窺い知ることができます。まずはこの7枚の写真の詳細を確認していきましょう。

1枚目


ディルレヴァンガーはまず浴槽の中で餌を食べている猫の写真をアップしました。猫はこれから自分の身に何が起こるのか知るすべもなく、無邪気にカメラを見上げています。
 

2枚目


虐待写真は2枚目から始まりました。写されていたのは、紐で吊るされた猫の姿です。ディルレヴァンガーは手始めに、猫が暴れないよう動きを封じることを考え、針で固定しようと安全ピンを探しました。しかし針が通らなかったため、紐で縛ることにしたのです。
 

3枚目

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3枚目に写っていたのは、うずくまる猫と切り離された尻尾、波板切りはさみと割り箸でした。まずは尻尾半分から、という掲示板の声を受け、ディルレヴァンガーはそのとおりに尻尾を波板切りはさみで切り落とします。割り箸はお尻に刺すために使われました。
 

4枚目


4枚目の写真に写っていたのは、耳を切り落とされた猫の姿です。バスタブは猫の血で赤茶色に汚れており、切られた耳はバスタブの縁に置かれていました。この時点でディルレヴァンガーは、猫はまだ生きているはずだと書き込んでいます。
 

5枚目


5枚目には蹲った猫のアップが写されていました。毛並みは血で汚れており、1枚目の猫の面影はどこにもありません。あちこちが欠損して、身体が小さくなっています。
 

6枚目


特にひどいのが6枚目と7枚目の写真です。6枚目の写真には、口をだらりと開けた血まみれの猫と「僕は敗北者主義」と書かれたCDが紐で吊るされている様子が写されていました。見開かれた猫の目に光はなく、紐で絞められた首は千切れそうになっていました。
 

7枚目

紐が絡まった猫の死骸が、バスタブに無造作に置かれていました。血がこびりついた毛が固まって地肌が覗き、顎の外れた口は今まさに絶叫しているかのように見える無残な死に姿です。

「世界の斗う黒ムツ諸兄に捧ぐ!! オスカル・ディル」と書かれた紙も一緒に写っており、犯人の異常な精神状態が表れていました。

その後猫の死骸は、近くの川に捨てたと書き込んでいます。

掲示板で巻き起こった批判


当時掲示板にはディルレヴァンガーの虐待実況を面白がる人たちが集まっていましたが、同時にあまりにも凄惨な画像に不快感を覚える人も集まり出しました。時間が経つにつれて批判的な声はどんどん大きくなり、警察や新聞社に通報したという書き込みが目立つようになります。
 


>ばかでぃれ 
警察のHPにこのスレのアドレス送りました。 
IP解析の後逮捕されるでしょう。 
他の動物愛護関係のHPにも送ります。
 

福岡猫虐待事件がこげんた事件と呼ばれる理由とは?

1匹の猫が虐待・惨殺されたこの事件は、正式名称である「福岡猫虐待事件」の他に「こげんた事件」「こげんたちゃん事件」と呼ばれることもあります。

「こげんた」というのは虐殺された猫の戒名で、事件後に「探偵ファイル」というサイトがこの猫の葬式を手配した際、僧侶によってつけられました。これが広まって「こげんた事件」「こげんたちゃん事件」は「福岡猫虐待事件」の通称となったのです。

ディルレヴァンガーを名乗る犯人の正体


猫のこげんたを虐待して殺した犯人は、松原潤という20代の男でした。目を覆いたくなる残酷極まりない行為を嬉々としてネットにアップしたこの男は、何者だったのでしょうか。猫虐待犯・松原潤の生い立ちを見ていきます。
 

猫虐待犯・松原潤という人物

Twitter

猫虐待犯・ディルレヴァンガーこと松原潤は昭和50年生まれで、事件当時26歳。広島県呉市三津田高校を卒業後、福岡県にある九州大学工学部に進学、その後就職して福岡市内に住んでいました。

松原潤は光学機器メーカーに務めていたのですが、事件直前の4月に退職しています。本人曰く、社内でリストラが進みそのせいで重苦しくなった空気に耐えきれなかったそうです。退職後は貯めていた金で生活しており、人と関わらない引きこもり生活を送っていました。

学生時代から人付き合いは苦手だったという松原潤。彼の学生時代を知る人間によれば、いつもおどおどと挙動不審で、目立つことを苦手とする性格だったようです。

ディルレヴァンガーとは?

Twitter

松原潤は「おい!おまえら」スレッドでディルレヴァンガーを名乗り、こげんたを虐待した写真をアップしていました。このディルレヴァンガーというハンドルネームは、ナチス・ドイツ武装親衛隊将官だった男、オスカール・ディルレヴァンガーから取られたものです。

オスカール・ディルレヴァンガーは暴行・強姦を好み、人の悲鳴を愉しむ
性のサディストでした。

松原潤はこのオスカール・ディルレヴァンガーの粗暴さに共感し、彼の名前を自分のハンドルネームとしたのです。

ナチスで活躍するも粗暴な言動が目立った上、異常な性癖の持ち主であったため、ナチス内部に於いて彼を敬遠する人物も少なくなかった

残虐行為が披露された生き物苦手板とは?


事件の発端となったのは、2ちゃんねるに存在する「生き物苦手板」という掲示板です。事件当時は「生き物嫌い板」という名称だったこの掲示板は、一体どんな掲示板だったのでしょうか。
 

動物虐待の温床となった掲示板

「生き物嫌い板(現生き物苦手板)」は元々、動物が苦手な人、マナーの悪い飼い主について思うところがある人が集まり語り合う場でした。それがいつしか動物をどのように虐待するかなど残酷な書き込みが目立つようになり、見る人の嗜虐心を煽る場になっていったのです。

掲示板には松原潤以外にも、動物を虐待したことを仄めかす書き込みをする者が少なからずいました。

残酷な虐待行為を映した写真があったため松原潤が一番目立つことになりましたが、当時あの場には第二、第三の松原潤になる可能性がある者、もしくは松原潤より先に非道な行いをしたかもしれない者たちが集まっていたのです。

生き物苦手板の現在

Twitter

「生き物嫌い板」は5ちゃんねる「生き物苦手板」と名を変え、現在もネット上に存在しています。

あまりにも世間から注目されたため、下手な書き込みをすれば自分も捕まってしまうと考えた動物虐待愛好家たちが離れていき、一時は大人しくなりましたが、最近になって再び戻ってきました。

時折現れては掲示板に残酷なコメントを書き込み、周囲を煽っています。

猫虐待犯逮捕の経緯と騒動

Twitter


こげんたを虐待して殺し、ネットを騒がせたディルレヴァンガーこと松原潤は、いかにして捕まったのでしょうか。ここからはこげんた事件の犯人逮捕までの経緯と、それに伴う騒動について見ていきます。
 

犯人を追い詰めたネットの力

こげんたの見るも無残な姿を見て強い嫌悪感を覚えた人たちは、すぐに警察や新聞社、動物愛護団体への通報を始めました。こげんたの虐待写真の分析、ログの解析を行うネット民も現れ、得られた手がかりはそのまま警察へ。

あまりに通報が殺到するためついに警察が動き出
し、IPアドレスからパソコンがある場所の住所が特定され、ディルレヴァンガーこと松原潤は書類送検されることとなりました。

書類送検から逮捕へ

福岡県警によって身柄を押さえられた松原潤ですが、彼はこげんたを殺したことを否定し、逃したと言い張りました。その供述によって警察は松原潤を書類送検したのですが、しかし2ちゃんねらーたちがその言葉を信じることはありません。

松原潤自身がアップした画像を見る限り、とても生きていられる状態とは思えなかったからです。素人目に見ても、こげんたは明らかに死んでいました。

彼らは松原潤の嘘に憤り、刑事訴追を求め署名活動を始めました。こげんた事件に関するサイトがいくつも作られ、こげんたへの虐待がどれだけ残虐であったのかが世間に広まっていきます。

また松原潤に関することがネット上で徹底的に調べ上げられ、こげんた事件以前にハムスターを虐待していた可能性があること、松原潤の住居周辺で動物の不審死や叫び声が確認されていることも明るみになりました。

結果再び市民の声に押される形で警察が動き、松原潤は逮捕されることになります。

この事件を知った人々より同県警へと逮捕を求める嘆願書が殺到したことにより(最終的に実刑を求める嘆願書と併せ3,000通を超えたという)、福岡県警側は書類送検から急遽対応を改め、獣医師に問題の写真鑑定を依頼したところ猫の死亡が確認されたため、犯人は逮捕され、取り調べを受けた。

福岡猫虐待事件(こげんた事件)犯人の供述

松原潤は警察に対し、虐待に使った道具は虐待目的ではなく引っ越し用に買ったもので、虐待自体も計画していたわけではなく、酔っていたための突発的な行動だと供述しました。

こげんたが糞をしたため、かっとなって行動に移した、と。

しかし揃えられた波板切ばさみなどの道具はどう見ても引っ越し用のものではなく、こげんたの虐待時間が長時間に及んでいることから酔いによる瞬間的な突発的な行動とも考えられませんでした。

松原潤の供述は嘘と判断され、この嘘は警察が松原潤の逮捕に踏み切る理由の一つとなります。嘘を重ねる松原潤の様子に、「証拠隠滅の恐れがある」と考えたからです。

犯人の親戚の驚くべき反応

ネット上で始まり瞬く間に拡散されたこげんた事件は、当然マスコミの目にも留まりました。マスコミは松原潤の親戚と接触し、コメントを引き出すことに成功します。

松原潤の親戚を名乗る男性は、カメラの前で驚くべき発言をしました。

「飼ってるネコを殺したりなんかしたんなら別ですけどね(中略)警察ざたになるのは、何かおかしいような気がする」


野良猫であれば殺してもいい、殺さなければ虐待してもいいとも取れるこの発言は、世間から大きな批判を浴びました。
 

福岡猫虐待事件(こげんた事件)予想外の判決


書類送検で終わるはずだったこげんた事件は世間の声によって犯人が逮捕されるに至り、ついに裁判にまで漕ぎつけました。果たしてどのような判決が下されたのでしょうか。
 

日本中の注目を浴びた初公判


福岡猫虐待事件(こげんた事件)の初公判は、2002年9月30日に行われました。一般の傍聴希望者は100人近く集まり、中にはわざわざ他県からやってきた人もいたそうです。

冒頭陳述の際にこげんたを思ってすすり泣く人、傍聴席にこげんたの遺影を持ってきていた人もいたらしく、この事件がいかに世間に衝撃を与え多くの人の心を傷つけたのかがわかります。
 

予想外に軽かった刑罰の真相

福岡猫虐待事件 : 福岡猫虐待事件(こげんた事件)とは【松原潤】 - NAVER まとめ


2002年10月21日、松原潤に有罪判決が下されました。
 

取り調べの結果、犯人は猫の殺害を認めたため、動物愛護法違反により懲役6か月・執行猶予3年の判決を受けた。

書類送検で終わるはずだった事件が裁判にまで行き着き、有罪判決が下されはしたものの、それはこげんたを思う世間の人々に不満を与えるものでした。

極めて残虐で世間への影響も大きかった事件にも関わらず刑が軽すぎる、と見る向きが強かったからです。

しかしこの世間の強い関心こそが、減刑措置が取られた理由の一つでした。

ディルレヴァンガーの所業に強い嫌悪感を抱いた一般の人々が個人サイトで事件を追い、松原潤の個人情報を公開して非難、それに多くの人が追従したことにより、裁判所は「松原潤はすでに社会的制裁を受けている」と判断したのです。

福岡猫虐待事件(こげんた事件)のその後


福岡猫虐待事件(こげんた事件)について、世間はどんな思いを抱いているのでしょうか。ここではこげんた事件後の人々の声と、事件によって生まれた猫のこげんた追悼サイト「Dear,こげんた」について見ていきます。
 

未だに消えない怒りと悲しみの声

事件から時が経った今でも、こげんた事件を起こした松原潤に対する怒りの声が止むことはありません。

どこかで虐待事件が起こるたびに福岡猫虐待事件(こげんた事件)が思い起こされ、動物愛護法の改正が声高に叫ばれています。

何も変わっていない事に、私も本当に愕然としました。虐殺されたこげんたちゃんの死や猟奇殺人犯たちの動物虐待致死は全く生かされていない。愛護法で徐々に厳罰化になっているけれど、それが機能していない事実がある。この点は絶対に変えなければ!動物虐待を刑事法にできないのだろうか。 https://t.co/Eje06cd2AB
— 飼い犬をすてないで。 (@yutakirima2015) 2017年10月15日

Dear,こげんた

Amazon

犯人逮捕のための署名活動を行ったサイトの一つに「Dear,こげんた」というものがあります。

「Dear,こげんた」には多いときには一日数十件のこげんたを思う書き込みがされ、そこで集められた膨大な数の署名は、福岡県警を動かす力となりました。

「Dear,こげんた」は犯人逮捕後も活動を続け、『Dear,こげんた~この子猫を知っていますか?~』という本を出版しています。

一匹の野良猫に起こった悲劇、それに心を痛め涙を流しながらも立ち上がった人々の記録であるこの本は、動物を愛する人々のバイブル的存在として現在でも読まれ続けています。

買ったけど読めなかった、Dearこげんた、読みました😟心が壊れないように、慎重に。でも、知って良かったと思います。私達の活動は何も間違っていない。弱者をいたぶる社会がおかしい事を痛感させられました😭 pic.twitter.com/mpPJPZp1p4
— ミワ ニャンコ大好き人間😻彼等の為に全力を尽くす🙏🙏 (@sakepik) 2018年1月9日

福岡猫虐待事件(こげんた事件)犯人の末路


現在でも怒りが収まらず、松原潤の行方を探している人は少なからずいます。松原潤は判決後どうなったのでしょうか。
 

両親の住む広島へ

判決後、松原潤は両親の住む広島に戻されしばらくは広島で生活していましたが、2019年現在の所在は不明です。

ニュースサイト「探偵ファイル」は松原潤を追い、彼に接触してネットでの謝罪を求めましたが、松原潤は「前向きに検討する」と応じたのみで実際のアクションは起こっていません。

広島で起きた爆発事件との関係は?

2009年9月13日、広島市の民家で爆発が起こったというニュースが流れました。この爆発によって怪我をした人物の名前を見て、こげんた事件を忘れていなかった人々は衝撃を受けます。

怪我人の名前は松原潤。ディルレヴァンガーを名乗った虐待犯と同じ名前だったのです。

テレビでは怪我人の松原潤と虐待犯の松原潤に関係があるとは報道されませんでしたが、広島で起こった事件であること、父親の名前が一致していること、怪我人と虐待
犯の年齢が一致することから、ディルレヴァンガーではないかと囁かれました。

速報】民家で爆発、男性が重傷 広島 '09/9/13 
 13日午前10時50分ごろ、広島市南区仁保南1丁目の松原正顕さん(62)方で爆発音がし、玄関に血だらけの男性が倒れていると、近所の人から119番があった。
 広島南署の調べによると、けがをしたのは松原さんの長男で会社員の潤さん(34)。潤さんは全身に切り傷を負う重傷という。
 広島南署は、潤さんが2階の部屋で、金属を抽出しようとして薬品を熱するか、火を使うかし、何らかの爆発につながったとみている。

こげんたの悲劇を繰り返さないために

福岡猫虐待事件(こげんた事件)は、人間の残酷さをまざまざと見せつけられた極めて非道な事件であったと同時に、人間に命を慈しむ心があることを証明した事件でもありました。

こげんたのような存在を今後出さないためには、慈しむ側の人間が増えることが必要不可欠です。そのためには子供の頃から多くの命に触れ、その重さはどんな存在であっても変わらないと伝えていくことが重要ではないでしょうか。

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