横浜バラバラ強盗殺人事件の概要・関連人物と行動・その後

2009年に起きた横浜バラバラ強盗殺人事件を覚えているでしょうか。生きたまま被害者の首を電動のこぎりで切断するというとても残虐で恐ろしい事件です。今回は、そんな横浜バラバラ強盗殺人事件についての全貌を紹介してまいります。

横浜バラバラ強盗殺人事件の概要・関連人物と行動・その後のイメージ

目次

  1. 1横浜バラバラ強盗殺人事件の概要
  2. 2横浜バラバラ強盗殺人事件の関連人物
  3. 3横浜バラバラ強盗殺人事件のその後
  4. 4残虐で恐ろしい事件

横浜バラバラ強盗殺人事件の概要

今回ご紹介するのは、2009年6月に起きた横浜バラバラ強盗殺人事件についての全貌です。この横浜バラバラ強盗殺人事件は、残虐で猟奇的ともいえる殺人事件ですので、ショッキングな内容となっております。

さて、横浜バラバラ強盗殺人事件のまずは概要をご紹介しましょう。

事件の概要


横浜バラバラ殺人事件の犯行グループは、ベトナムなどから覚せい剤の密輸を行っていました。2009年6月18日から19日にかけて犯行グループのIとその共犯は、歌舞伎町にある麻雀店経営の男性ら2人を、千葉県船橋市内のホテルに呼び出して監禁していました。

Iは、被害者の「家族に電話させてほしい」、「殺さないでください。せめて殺してから切ってください」などと言う被害者の首を「動いちゃダメだろ、切れないじゃないか」と言い、被害者が生きたまま電動ノコギリで切断し殺害しました。そして共犯に「人形みたいでしょ」と話したということです。

もう一人の被害者は刺殺した後に切断して、横浜港や山梨県の山中に死体を遺棄しました。

 

死体発見からの事件が発覚


横浜バラバラ強盗殺人事件が発覚したのは死体が発見されたからでした。2009年6月24日に横浜市金沢区幸浦2丁目の岸壁で男性の遺体の下半身が発見されました。翌日新たに男性の頭部2つと右足が無い下半身部分と、結束バンドで結ばれた両手首など少なくとも2人分の遺体の部位が見つかりました。

その後、山梨県富士山ふもとでは胴体が発見され、司法解剖の結果、遺体の切断部分は鋭利な刃物とノコギリのようなもので切断されたと判明。また遺体には内出血のようなものが複数あり、死因と死亡推定時刻は特定されていません。
 

横浜バラバラ強盗殺人事件の関連人物


横浜バラバラ強盗殺人事件を起こした犯人とその共犯、そして横浜バラバラ強盗殺人事件の被害者となった方について紹介します。
 

池田容之被告(当時31歳)

横浜バラバラ強盗殺人事件の主犯格である池田容之被告は、覚せい剤を密輸していた犯行グループの一人で、殺さないでほしいと懇願する被害者の高倉さんを問答無用で切断して殺害しました。

池田被告によると、麻雀店の経営トラブルを巡って前の経営者である近から殺害を頼まれて、当時の経営者である被害者の水本さんらをホテルに監禁しました。

約1340万円を盗み、殺害。池田被告はホテルに「ドラマの撮影だから音が出ても気にしないでほしい」と話し、「数人で2部屋を泊まりで借りていった。(見た目は)普通の人たちだった」とホテル関係者は話しています。
横浜バラバラ強盗殺人事件の犯人の一人、池田容之被告は兵庫県で生まれて父親は元銀行員です。

横浜市立中学時代は生徒会長を務め、市内の私立高校を卒業後は就職しました。22歳のろきに結婚して子供も生まれますが、後に離婚。子供のために月10万円の仕送りをすることになり、お金を稼ぐ方法を考えていたそうです。その後、ホストになったりヤクザになったりなどして、横浜バラバラ強盗殺人事件が起きる直前は岩盤浴の雇われ店長でした。

共犯者の近藤剛郎(当時25歳)

池田被告が稼ぐために麻薬密輸に関わるようになったキッカケは、横浜バラバラ強盗殺人事件の共犯である近藤剛郎です。この近藤剛郎が池田被告を密輸に誘い、その頃の心境を語った池被告によると「収入と共に刺激的な非日常の世界に憧れた面もあった」と話しています。

共犯の近藤剛郎は、元早稲田大学生だということです。近藤剛郎と、被害者の一人が麻雀店の経営トラブルにより、池田被告に殺害を依頼しました。

最初に逮捕された3人


死体が発見された後、警察は被害者の二人が何かしらのトラブルに巻き込まれたとみて捜査を開始し、二人の交友関係などを調べました。そして死体損壊・遺棄容疑として滋賀県在住の宮原直樹(21歳)、伊吹真吾(21歳)、三田恭志郎(22歳)を逮捕しました。

3人はレンタカーを借りて6月19日から20日に千葉県船橋市内のホテルで被害者の遺体を損壊して運び、横浜市金沢区の沖に遺棄した。3人は被害者とは面識がなく、供述で「遺体は運んだけど損壊には関わっていない」と話しています。

この3人は遊び仲間であり、別の男性4人と滋賀から来ていました。
 

被害者の二人


横浜バラバラ強盗殺人事件の被害者となってしまった神奈川県大和市の会社員、高倉順一さん(当時36歳)と東京都世田谷区の麻雀店経営、水本大輔さん(当時28歳)は、いずれも元暴力団の元組員でした。この2人は知人同士であり、6月20日ごろにともに行方不明となっていました。

被害者の二人には、婚約者や守るべき家族がいたということです。
 

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横浜バラバラ強盗殺人事件のその後


横浜バラバラ強盗殺人事件は、その後に裁判員裁判として横浜地裁にて行われました。逮捕された池田被告や死体遺棄を行った3人と、近藤剛郎のその後についてお伝えしていきます。
 

池田被告のその後


強盗殺人、殺人、死体損壊、死体遺棄、逮捕監禁、覚せい剤取締法違反、関税法違反、公務執行妨害、傷害の9つの罪に問われた池田容之被告は、横浜地裁で行われた初公判ではすべての罪を認めています。検察側の論告では裁判員裁判で当時の2例目となる死刑求刑を見通しました。

池田被告はすべての起訴内容を認めて検察側が冒頭陳述をした後、動機について「自分は人を殺せる人間だとアピールし、覚せい剤密輸組織の信用を得て利権を手に入れようと考えた」と述べています。

その後の判決後、控訴しない考えの池田被告でしたが、弁護団が独自に控訴。しかし、2011年6月16日に池田容之被告は控訴を取り下げました。
控訴取り下げた後、横浜地裁は求刑どおりに池田被告に死刑判決を言い渡しました。このときの池田被告は、背筋を伸ばしてまっすぐ検察官を見て表情を変えていなかったそうです。事件の内容を詳述されているときは顔をこわばらせたりしていたという証言もあります。そして死刑は確定しています。

また、死体遺棄と逮捕監禁の罪に問われた宮原、伊吹、三田の3名には懲役3年と執行猶予5年が言い渡されています。
 

控訴を勧めた裁判官


横浜バラバラ強盗殺人事件の裁判を担当した横浜地裁の朝山芳史裁判長は、「犯行はあまりに残虐で、非人間的であり極刑はやむをえない」を述べて、池田容之被告に死刑を言い渡しています。裁判員裁判では2例目の死刑判決であり、異例の冒頭死刑でした。

しかし、判決を言い渡した直後に裁判所は池田被告に控訴を勧めたということです。これは極めて異例なことであり、これは横浜バラバラ強盗殺人事件を担当した裁判員の感情を配慮したのではないかという可能性もあります。
 

共犯の行動剛郎の行方


池田容之に殺人を依頼した横浜バラバラ強盗殺人事件の共犯の近藤剛郎は、早稲田大学法学部に在籍していましたが、2008年9月に除籍になっています。そして、横浜バラバラ強盗殺人事件後は現在タイに逃亡しているのではないかと言われています。

横浜バラバラ強盗殺人事件が起きた同年の11月にマレーシアで入手したという覚せい剤約992グラム(末端価格約6千万円)をバックに忍ばせて関西空港から持ち込もうとした無色の男(26歳)や元東洋大ボクシング部員(21歳)が逮捕された密輸事件にも関わっていることが判明し、近藤剛郎の行方を追っています。
 

残虐で恐ろしい事件

横浜バラバラ強盗殺人事件の全貌を紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

あまりに残虐で恐ろしい内容の横浜バラバラ強盗殺人事件ですが、共犯者である近藤剛郎が高飛びしてしまっているので完全なる事件解決とは言えないでしょう。いつか逮捕されることを願うばかりです。

そして横浜バラバラ強盗殺人事件を起こした池田容之被告は死刑確定した後、いまだ執行されずにいます。今現在39歳となっていることでしょう。池田被告は生徒会長を務めるほどで家族もいたというのに、どこで道を踏み外してしまったのでしょうか。どう思いながら日々刑務所で過ごしているのかというところは気になるところです。

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