豊かな人間性とは?子供に身に付けさせるために親が出来る教育法も!
文部科学省が「豊かな人間性」の必要性を提唱しています。この豊かな人間性とは何でしょうか。今回は子供が成長していく過程で、勉強が出来るかどうかというより豊かな人間性を育むことに重点を置いている理由や、子供のために親が出来ることを含めてご紹介します。
目次
豊かな人間性になりたい!
親は学校教育と健康面の必要だけにとどまらず、子供の豊かな人間性にも関心を払うように気付かされています。学校の教育要領の中でも、豊かな人間性という言葉が掲げられるようになってきました。豊かな人間性を育むために、親は何をすることが出来るのでしょうか。今回は豊かな人間性の意味に加えて、豊かな人間性を育むために家族で出来る事柄をご紹介します。
そもそも「豊かな人間性」とは?
豊かな人間性とは、文部科学省が掲げる「生きる力」の1つです。また豊かな人間性の中には相手や周りの事柄を考えることが出来る心なども含まれます。加えて自分自身で主体性を持って学び、考え、行動する力も豊かな人間性に含まれると言えます。自分で問題を解決して責任を持って処理することを子供は学ぶ必要があるのです。このように考えると豊かな人間性とは、子供が学校で学ぶ知識以外のものであり、生きていく上で育むべき必要な教育だと言えます。
豊かな人間性を持つ人の特徴3選!
豊かな人間性を持つ人にはどんな特徴があるのでしょうか。豊かな人間性を持つ人に共通して見られる3つの特徴をご紹介します。
①自分を着飾らない
他の人に対して正直で、ありのままの自分を表現出来ることが豊かな人間性を持つ人の特徴として挙げられます。豊かな人間性のある人は、自分のことを無理に背伸びして過大評価することもありませんし、反対に自分のことを卑下して過小評価することもありません。それで豊かな人間性を持つ人とは、自分を飾らない誠実な行動が出来る人と言えます。そのような行動が出来る豊かな人間性のある人は、周囲の人から信頼され、好感が持たれる人になります。
②他人を尊重する
豊かな人間性を持つ人の特徴の中には、他の人に対して感謝の心があり、他の人のことを尊重出来ることが挙げられます。豊かな人間性のある人は、個々の個性を認めて行動出来るので、自然体で付き合うことが出来る人です。また他の人と自分を過度に比較することもありませんし、相手を思いやる心も持っているという特徴もあります。豊かな人間性を持つ人は、友達とうまくやっていくことも出来ますし、自分のことの大切にすることが出来る人です。
③自分らしい生き方をしている
等身大の自分を知っていて、自分が許容出来る範囲で物事を行えることも、豊かな人間性を持つ人の特徴です。豊かな人間性のある人は、人に選択を丸投げして任せることもありませんし、自分らしさと向き合って選択して物事を決定出来ます。周りと同じことをして自分らしさを失うことがないという特徴もあります。それで豊かな人間性を持つ人は、自分と周りの違いがあったとしても受け入れることが出来る人ですし、自分の行動に責任を持てる人と言えます。
今、豊かな人間性が必要な理由3つ!
豊かな人間性を育む理由は何でしょうか。昔と今に見られる子供の生活の変化を通して、豊かな人間性が必要な理由を3つご紹介します。
①ゲームが普及しているから
現代の子供の遊び場は家近くの公園などではなく、家でゲームをして遊ぶことが一般的になってきました。ゲームが普及しているので、子供は家に帰りゲームに夢中になってしまうのです。ゲームすべてが悪いわけではありませんが、ゲームの世界に夢中になりすぎるあまり、バーチャルな世界と現実の世界の隔りがなくなってしまうことがあります。つまり豊かな人間性を育む機会がないのです。勉強が出来ても、他人とのコミュニケーション能力が低下する結果になるので、相手のことを思いやれる豊かな人間性が必要になっています。
②善悪の判断が難しいから
子供は自分の時間の大半を学校で過ごします。その大半の時間は学校の友達と一緒なので、問題が起きると子供はすぐに仲間同士で問題を解決する方法を考えることでしょう。このことが理由となり、家族が豊かな人間性を育むことが出来るように子供を全面的にサポートする必要が生じます。
また近年はインターネットの普及によって、すぐにいろいろな情報が知れたり、自分の抱える問題の答えを探すことが出来るようになりました。それ自体は素晴らしいことですが、インターネットの情報に頼りすぎることが理由となり、豊かな人間性に必要な子供自身の決定がなくなることがあります。そして最終的には善悪の判断が出来なくなってしまいます。相手と一対一で話し合って物事を決めたり、自分で判断することが難しくなる理由を考えると、豊かな人間性を育む必要性が分かります。
③相手の気持ちに触れられるから
相手の気持ちに触れることが出来る理由から、豊かな人間性を育む必要性を考えることも出来ます。バーチャルな世界で遊ぶと、相手の気持ちや心を探ることは出来ません。ゲームで遊ぶことと、豊かな人間性が必要になる友達同士で遊ぶことには、たくさんの違いがあります。人間には心があるので、豊かな人間性を育む教育を行うことで相手がどう思ったか、どう行動すれば相手が喜ぶかといった相手の気持ちに触れられる機会となります。
豊かな人間性を子供に身に付けさせる親が出来る教育法は?4つ紹介!
豊かな人間性を子供に身に付けさせるため、親はどのような教育を行えるのでしょうか。具体的で効果的な方法を4つご紹介します。
①家族の時間を増やす
子供は家族の中にいると安心出来ます。また自分の両親は一番信頼出来る人と考えています。親が共働きだったり片親家族であったりすると、なかなか子供と一緒の時間をとることは難しいですが、少しの時間でも良いので家族の時間を増やすことで子供が豊かな人間性を育む教育を行える機会となります。その少しの時間の間に子供と一緒に食事をしたり、子供と会話するといった何気ない行動の中から、子供は親をしっかり見ることが出来るからです。この方法は家族で豊かな人間性を育む効果的な教育方法になります。
時には子供が関心のあることを一緒に行ってみましょう。毎日が忙しすぎて、子供が何を考えているのか知りたいと思っている親は、特にこの方法は効果的に子供を知れます。子供を知った上で家族皆で行う方法を通して、子供は親から豊かな人間性に必要な相手を思いやる心を学ぶことが出来ます。
②叱るべきところは叱る
家族で時間を共有するようになると、子供の良い面だけでなく悪い面も分かってきます。悪い事柄はしっかりと叱って善悪の分別を教えることも、豊かな人間性を教える良い方法になります。ただし親が頭ごなしに叱ると子供は心を閉ざしてしまいます。大切なのは間違った行動をとった理由を聞いて、その上でどうしてこの行動が悪いのか教えることです。子供の悪い行動を矯正するという意味で叱る方法は効果的です。このように叱るべきところは叱ることで、親の愛情を知り相手を思いやる大切さを学ぶことが出来ます。豊かな人間性の教育の一環となります。
③自分自身で考え、行動する力を育む
子供が自分自身で考えて、考えた事柄を行動する力を付けさせることも、豊かな人間性を育む教育として必要な方法になります。いつも他の人に決定を仰いだり、相手の意見に合わせて行動するのではなく、自分自身で判断して良いと思えることを行動で実践出来るように家族で背中を押してあげるのです。この方法を通して、子供は自分の決定に自信を持って行うことが出来るようになります。
④親自身が生き方の手本・模範を示す
親が考えるよリも子供は良く親を見ています。親のちょっとした矛盾を子供が知ると、親は信用出来ない人と見てしまうこともあります。また親が言ったこととやっていることが別々であるなら、子供はすぐにそれらを見抜くことでしょう。難しいことですが、親自身が生き方の模範を見せるのであれば、子供はどのように行動すれば良いのかが分かります。その方法は子供にとって最高の豊かな人間性を育む教育方法となります。
豊かな人間性を知って、人に優しくなろう!
少しの時間でも家庭で子供に豊かな人間性を育む教育を行うことで、子供は人に優しい人となることが出来ます。学校で習う知識だけでなく心も育てて、周りの人を思いやれる人になれるよう、家族で教えていきましょう。