読書感想文の書き方を解説!書き出し・あらすじ・タイトルの付け方も!
読書感想文を書くことが苦手な人が多いですが、書き方のコツさえつかめば簡単にできることをご存知ですか。読書感想文の題名やタイトルから書き出しやあらすじまで、簡単な読書感想文の書き方をご紹介します。学年別におすすめの本も紹介しますので参考にしてくださいね。
目次
意外と多い!読書感想文が苦手な人!
宿題で困るものといえば読書感想文ではないでしょうか。苦手な人が意外と多く、大人になっても読書感想文の書き方がわからないという人もたくさんいますね。読書感想文は書き方のコツさえつかめば、簡単にできるものです。小学生・中学生・高校生と学年別に、読書感想文の書き方を詳しく解説していきます。
読書感想文の書き方の基本の4ステップ
読書感想文の書き方には、基本の4ステップがあります。この基本をしっかりと守れば読書感想文の書き方は簡単になりますよ。
①まずは本選び
まずは読書感想文を書く本を選びましょう。この本選びは重要で、自分の興味のある題材や気になる題名の本などにすると読書感想文のハードルは下がります。自分の好きなものや、興味のあるものでないと本を読むこと自体が嫌になってしまいますね。まずは自分が読みたいと思う本を選んで読んでみてください。また、長文の読書が苦手な人は短編集がおすすめです。物語が短く完結し読みやすいのですんなり読書することができますよ。
②読書メモを作る
自分の興味がある本を選んだらしっかり読みすすめましょう。その時に読書メモを作り、自分の心に響いたフレーズなどを書き出してメモしていきます。また感動したシーンやかっこいいと感じた文章など、自分の感情が動かされる場面を書き出してメモしていきます。自分が思ったこと、感じたことを順番や文章などを気にせずにどんどん書き出していきましょう。
③構成を考える
本を読み終わったら、書き出した読書メモを参考に構成を考えていきます。読書感想文で一番難しいのは構成ですので、この部分はしっかりと考えていきましょう。構成といっても考えすぎることはありません。始めに書き出した読書メモの中から最も印象に残ったシーンを簡単に書き、次にそのシーンがどのように印象的だったのか自分の考えを書き出します。最後はその本を読んだことで考えたことや思ったことを書き出していく、大まかに3つの構成を作りましょう。
④書き終えたら読み直す
読書感想文を書き終えたら、一度読み直してみましょう。句読点や文字の間違いはもちろんですが、自分の伝えたいことが書けているか確認してみます。おすすめは声に出して読んでみることです。声に出すことでわかりづらい文章になっていないかチェックすることができますよ。
読書感想文の5つの構成別のポイント
読書感想文が苦手な人には読書感想文の書き方の基本の4ステップの中でも、構成を考えることが一番難しいのではないでしょうか。この構成もポイントをおさえれば簡単に読書感想文が書けますよ。
①タイトル・題名の付け方
読書感想文のタイトルや題名を、どう付ければいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。シンプルに本の題名を使う方法が簡単でおすすめです。「○○を読んで」や「○○が私に教えてくれたこと」などは小学生の低学年や高学年で使える言い回しですよ。中学生や高校生には本の題名をそのまま使うのではなく、本のテーマからタイトルや題名を付けましょう。夢がテーマの本なら「夢をあきらめない心」や「自分らしく生きる」など少し工夫してタイトルや題名を付けてくださいね。
②書き出し・書き始め
タイトル・題名を付けたら次に迷うのは、書き出しや書き始めの文章ですね。何から書き出したらいいのかわからない、何を書き始めたらいいのかわからないと手が止まってしまいます。読書感想文の書き出しは、その本を選んだ理由を書いてみましょう。テーマに興味があったから、おもしろそうだったからという理由であれば、なぜ・どうしてそう思ったのかを書き出してみます。
③あらすじ
本を選んだ理由から書き出し始め、次にあらすじを簡単にまとめていきましょう。読書感想文を書く本の内容をまとめたものをあらすじといいます。自分が読んだ本はこんな内容だ、と簡単に説明するように文章を考えてくださいね。あらすじを書くコツはいつ・どこで・だれが・何を・なぜ・どうやってという質問に答えるようにまとめるように考えましょう。
④感想
読書感想文の一番の目玉は、本の感想を書くところです。本を読んで自分が感じた感想はしっかりと書きことが大切ですよ。中学生や高校生は自分が感じたことを素直に書けばいいので、難しく考えずに思ったことや考えたことを自分の言葉で書き出していきましょう。小学生では少し難しい部分なので、親がどう思ったのか質問していくのも読書感想文を書く上でのコツです。この場面ではどう思ったのか、なぜそう感じたのか聞いてあげて答えに沿って文章を考えていきます。小学生の低学年では上手く言葉にできず、「なんとなく」や「ドキドキするから」などと返ってくる場合がありますので、親が「○○かな?」など例に出して具体化してあげてください。
⑤締めくくり
読書感想文の最後の締めくくりは、まとめを書くようにします。「この本を読んで今後はこうしようと思った」「○○の知識がついた」など本読んで感じたことをどうしていくかまとめていきましょう。
読書感想文をもっと簡単に!書き方の5つのコツを解説!
読書感想文は書き方のコツさえつかめば難しくありません。書き方のコツをつかんで読書感想文を簡単にしましょう。
①興味のある本を選ぶ
始めにご紹介したように、興味のある本を選ぶことが読書感想文を簡単にするコツです。中学生や高校生であれば部活に関する本や、感心の高いテーマの本を選びましょう。登場人物に自分や親しい人を重ねながら読むと感情移入しやすく、本を読みやすくなりますし感想も書きやすくなります。小学生では登場人物に重ねることは難しいかもしれませんので、高学年では単におもしろそうだと思う本や、興味がそそられる本を選びましょう。小学生の低学年であれば題名を見て本人がいいな、と思う本でもいいですね。
②読書が苦手なら名作を選ぶ
そもそも本を読むことが苦手なら、誰でも知っているような名作を選ぶのも読書感想文を簡単にするコツの一つです。名作は多くの人に長く読まれ続けているものなので、内容がおもしろくないはずはありません。中学生や高校生ならば文豪の書いた名作を読むことをおすすめします。小学生はあまり難しい名作ではなく、物語の名作などを選びましょう。
③本を読んで発見したこと
本を読んで新しく発見したことを読書感想文で書いてみましょう。「こんな気持ちになった」や「こんな世界もあるんだ」と自分が今まで知らないことを書いてみると読書感想文は簡単になりますよ。
④本を勧めたい決め手
読書感想文を書く本の良さを勧めるような書き方も読書感想文を簡単にするコツです。どのようにこの本がいいのか、どんな人やなぜ勧めたいのかを書き出してみましょう。
⑤映像化された作品の原作との違い
原作が映画やドラマなどに映像化されることが増えてきたので、その違いを書くのも読書感想文を簡単にする一つの簡単にするコツです。先に映画やドラマなど映像で見た作品の原作を読んで、○○のイメージが違った、○○の部分が原作では違った表現だった、などと書いていくのもいいですね。
読書感想文におすすめの本①小学生(低学年)におすすめの3選!
小学生の低学年の読書感想文におすすめの本をご紹介します。小学生の低学年でも簡単に書ける本ばかりを集めてみましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
小学生(低学年)の本の選び方
小学生の低学年で読書感想文を書くのは簡単ではありませんね。低学年が長文の本を読むのも大変ですし、また長文の感想文を書くのも大変です。本の選び方は絵本のような物語が短く、読みやすいものにしてあげましょう。おもしろそうな題名で選ぶのもいいですね。低学年の間は親が一緒に本を読んであげるのもいいですよ。感想文を書く時も一緒に考えるなど、手伝ってあげると簡単に読書感想文を書くことができますね。
①ノラネコぐんだんと海の果ての怪物
ノラネコぐんだんは大人気の絵本のシリーズで、こちらの『ノラネコぐんだんと海の果ての怪物』は絵本から読み物へのステップアップの作品として書かれています。小学生の低学年に読みやすい文章の長さと内容で、読書感想文におすすめの作品です。
②きいろいばけつ
こちらの『きいろいばけつ』も絵本から読み物へのステップアップの作品で、小学生の低学年におすすめです。主人公のきつねに自分を重ねてドキドキする気持ちを味わうことができるので、読書感想文も書きやす本です。
③ふたりはともだち
教科書に採用もされている『ふたりはともだち』は、登場人物のカエルの二人の会話で進んでいく物語です。会話がメインの物語なので低学年でも読みやすく、友達の素晴らしさを感じられる作品となっています。
読書感想文におすすめの本②小学生(中学年)におすすめの3選!
小学校の中学年になると本が好きな子供と嫌いな子供が分かれてくる頃ですね。読書感想文も書けるかけないが分かれてくる頃です。
小学生(中学年)の本の選び方
中学年の読書感想文の本の選び方は200ページ以下の読みやすい本を選んであげてください。本が好きな中学年には自分の好きな本を選ばせてあげればいいでしょう。
①魔女の宅急便
映像化されている『魔女の宅急便』は本で読んでもとても面白い作品となっています。中学年に読みやすい内容になっていますし、先に映像化された物を見ていれば原作とはまた違った楽しみ方ができるのでおすすめですよ。
②王さまゆめのひまわり
1979年に発売された古い児童書ですが、今も愛されるシリーズの本で不思議なキャラクターが魅力的な作品です。本が苦手な中学年でも読みやすく、読書感想文を書くのも楽しめる本になっています。
③大どろぼうホッツェンプロッツ
ドイツの作家による児童文学書で、ドイツの田舎町を舞台にした物語です。大泥棒のホッツェンプロッツを捕まえようとする少年二人の知恵比べが物語の中心です。しかし内容は難しいものではなく、魔法使いや妖精なども登場しファンタジー性も強いので中学年に読みやすい本になっています。
読書感想文におすすめの本③小学生(高学年)におすすめの3選!
小学生の高学年は国語の教科書も挿絵が減って活字が多くなってきますね。長編の本を読むこともできる高学年にはどのような本をを選んであげればいいのでしょうか。
小学生(高学年)の本の選び方
小学生の高学年には180ページ以上の長編作品を選んであげましょう。読書が好きであれば高学年向けの本ではなく、小説などを選んであげてもいいですね。内容が難しすぎると読書感想文を書きにくくなってしまうので、高学年でもわかるような簡単な内容のものを選んであげましょう。
①ナルニア国ものがたり
ファンタジー要素が多い『ナルニア国ものがたり』は、高学年が読むにはおすすめの本になっています。長編作品ですが物語の世界観に引き込まれて楽しく読書することができますよ。
②ハッピーバースデー 命かがやく瞬間
命の尊さや家族の大切が書かれた、こちらの作品はぜひ高学年に読んでほしい本の一つです。親子の愛情や学校でのいじめなどテーマは少し重たいですが、高学年に向けてわかりやすく書かれているので高学年の読書感想文におすすめです。
③わたしがいどんだ戦い 1939年
足の不自由なことを原因に母親からの虐待を受ける主人公の心の葛藤と成長を描いた物語です。高学年でも少し難しい内容ですが、戦争中の話でもあり命の大切さも勉強になる本なので本を読むことが好きな高学年におすすめです。
読書感想文におすすめの本④中学生におすすめの3選!
中学生になると読書感想文を書く量も多くなってくるので、さらに読書感想文が苦手になる人が多くなってきますね。そんな中学生におすすめの本をご紹介します。
中学生の本の選び方
中学生の読書感想文の本の選び方は、自分と同じ共通点がある本や共感できる本を選んでみてください。また、映像化されたものや漫画になっているもの、有名人が書いたものなど日常生活で触れ合うものにすると内容がすんなり入ってきて、読書感想文が書きやすくなりますよ。
①モモ
時間とは何か、自分の人生に置いて何が大切かが書かれたこちらの作品は児童文学書ですが中学生の読書感想文におすすめの本です。少し不思議な物語ですが人生とは何だろうと考えさせられる作品ですので、読書感想文が書きやすい本ですよ。
②佐賀のがばいばあちゃん
人気漫才師の島田洋七さんが書いたこちらの作品は、自身の幼少期から広島の高校へ入学するために佐賀を出るところまでが書かれた作品です。ピュアな文章が読みやすく、読書が苦手な中学生におすすめですよ。内容もおもしろく、人とのつながりや温かさを感じられる本です。
③君たちはどう生きるか
1937年に発売された古い小説ですが、内容が深く名言も多いので中学生の読書感想文におすすめの本です。読書が好きな中学生はそのまま小説を読むといいですし、読書が苦手な中学生は漫画版が出ているのでそちらから読んでみるのもいいですよ。
読書感想文におすすめの本⑤高校生におすすめの3選!
高校生になると簡単な内容の本では読書感想文の内容も軽いものになってしまうので、本選びはしっかりしましょう。高校生の読書感想文におすすめの本をご紹介します。
高校生の本の選び方
高校生になっても読書感想文の本は自分の興味のあるテーマの本を選びましょう。ただ単におもしろそうだったから、興味があったからではなく、自分との共通点があり心動かされるような本を選ぶと読書感想文が書きやすくなりますよ。
①サイレント・ブレス 看取りのカルテ
現役の医師が書いた死に対して深く考えさせられる小説です。死という重いテーマですが、いつ誰にきてもおかしくないテーマでもありますが、読みやすい文章ですので高校生でもすんなり読めてしまいます。自分の考えや思いを書きやすい内容なので読書感想文の本としておすすめですよ。
②半分、青い。
ドラマで話題になったこちらの小説は本を読むのが苦手な高校生におすすめの作品です。恋や家族、友達など青春色が濃い内容なので感情移入しやすく、読書感想文を書きやすいですよ。
③レ・ミゼラブル
長編ですが感動的な内容が印象強いので、読書感想文が書きやすい作品です。主人公の悲惨な状況が書かれていますが、感動するシーンも多く、また考えさせられるシーンも多くあります。また、フランスの19世紀の歴史も詳しく書かれているので、教養的にも高校生におすすめの本となっています。
ポイントをおさえて楽しく読書感想文を書こう!
苦手意識が高い人が多い、読書感想文についてご紹介しました。読書感想文はコツさえつかめば難しいことではありません。自分の興味のある内容や気になる題名がついている本を選んで、楽しく本を読むことで感想文を書くことが簡単になります。まずは本を正しく選び、楽しんで本を読んで読書感想文を書いてくださいね。