学校が嫌いな人の割合や理由とは?不登校にならず乗り越えるには?
子供が「学校嫌い」「学校に行きたくない」と言ったら、親は慌てると思います。「このまま不登校になったらどうしよう」と心配するでしょう。実際に学校が嫌いな子供はどれくらいいるのか、不登校にしないために親が気を付けていけばいいことは何か、見ていきましょう。
目次
学校嫌いについて徹底調査!
自分の子供が「学校が嫌い」と言いだしたら、大抵の親はびっくりして焦ると思います。それは学校に行くのが普通、学校に通うのが当たり前という考えがあるからです。実際に学校が嫌いな子供はいます。また、そこから不登校につながっている例もいくつもあります。学校嫌いについて徹底調査してみました。
学校嫌いな子供が急増中!割合はどれくらい?
ここ最近学校嫌いな子供の割合は増えてきているという事実があります。ここ20年間で学校嫌いな子供は1.5倍に増えてきているというデータもあるようです。実際に学校が楽しくないと答える子供の割合も含めると、学校が嫌いな子供の割合は、全体の1割近くになります。実に10人に1人の割合で学校嫌いという子供が存在しているのです。
学校が嫌いな人の理由とは?4つ紹介!
子供10人に1人の割合で存在する学校が嫌いだという人は「何となく」学校が嫌いというよりは、理由がちゃんとある人の方が多いです。その主な理由を4つ紹介します。
①友達や先生との関係がうまくいかない
学校には友達や先生がいます。彼らとの関わりなしで学校生活は成り立ちません。そんな友達や先生との関係がぎくしゃくしたものになっていたらどうでしょう。友達と仲良く過ごしたくても過ごせなかったり、先生と色々話したくてもそれができなかったりしたら、やはりストレスを抱えて学校嫌いになってしまいます。友達や先生との関係がうまくいかないことが、学校嫌いの大きな原因といえるでしょう。
②集団生活になじめない
学校は先生を中心として成り立つ集団生活です。自分だけやりたいことをやっていては、生活が成り立ちません。本当はやりたくなくても、みんながやっているから自分もやらないといけないこともたくさんあります。先生も「みんなで」やることを要求してきます。そういうことにストレスを感じる子供も少なくありません。何でもかんでも集団が基本の学校生活になじめない子供が、学校嫌いになっていきます。
③校風が合わない
学校にはそれぞれ特徴的な雰囲気があります。いわゆる校風と言われるものです。自然と出来上がるものもあれば、意図して作り上げられたものもあります。私立校ならば、校風を基準に進学先を選ぶこともできますが、公立校の場合はそれは無理です。進学した学校で、先生や友達との関係がうまくいっても、校風が自分の気持ちと合わない時は学校に通うことを嫌いになる理由になっても仕方ないでしょう。
④勉強が嫌い
学校は勉強だけをしていればいいところではありません。社会に出る前に人間関係について学ぶ場所でもあります。しかし、学校生活で1番長く時間が取られるのは、やはり勉強です。その勉強がそもそも嫌いな場合はどうでしょう。学校生活に大きなストレスを感じることになります。そう考えると、学校に行くことが嫌いになるのも分かる気がします。
学校が嫌いな人の特徴5選!
学校が嫌いな人には、共通する特徴があると言えます。周りの人とのコミュニケーションに関わる5つの特徴を紹介しましょう。
①根暗な性格
根暗な性格の人は内向的な性格なので、自分から周りの人に絡んでいったりすることが苦手です。人間関係がうまく結べないことがストレスになります。このような特徴を持つ人は、学校嫌いになる傾向にあります。
②マニアックな趣味を持っている
趣味を楽しむことは、人生を豊かにすると言えます。趣味は自分が好きであれば、何でもいい訳です。その趣味が極端に稀なものである場合があります。いわゆる「マニアック」と言われる趣味です。このような趣味を持つ人はみんなと同じことが自然と嫌いになり、学校へ行くことが嫌いな人になります。
③友達を作るのが苦手
学校での日常生活は、友達の存在が左右すると言っても過言ではないでしょう。周りが何人かのグループに分かれて楽しそうに過ごしている中、ひとりぼっちだとどうでしょうか。きっとその場にいたくなくなりますね。だから友達を作りたいと思うのですが、それが苦手で努力をしようとしても友達を作る方法すら思いつかない人も当然います。そういう人は、学校自体が嫌いになり、不登校になってしまうこともあるのです。
④自己中心的
自己中心的な人は、人のことを思いやれません。何でも自分が1番で、何でも自分が中心です。そんな人は、周りにストレスを感じさせることになります。そんな人が集団生活の学校で受け入れられるはずがありません。そんな自分が受け入れられない場所を好きになることはないでしょう。自己中心的な人に、学校嫌いが多いのもこういう理由からだと考えられます。
⑤ネガティブ思考
ネガティブとは、否定的で悲観的な、物事を何でも悪い方向へ考えることを言います。学校で周りの人が何か話していたら、自分のことを悪く言っているのかもと考えます。また、何か声を掛けられても、本当は嫌なのに無理して声を掛けたのかもなどと考えたりもします。こうやって考えてしまう人も、学校が嫌いな人に見られる特徴です。
子供が学校嫌いにならないために親がすべきことを3つ紹介!
学校嫌いな子供にならないために、親としてすべきことがあります。子供が学校嫌いから不登校になってしまったらどうしようと心配している人は、是非次に紹介する方法を実践してみて下さい。
①親子のコミュニケーションを深める
子供は、親が1番身近な理解者であってほしいと思っています。学校が嫌いな気持ちになるストレスも、それを越えて不登校になってしまいそうな気持ちも受け止めてほしいのです。子供とコミュニケーションが普段から取れていたら、子供がストレスを感じる前に取り除いてあげられるようになります。今からでも子供とコミュニケーションを深めていきましょう。
②子供を褒める
学校嫌いな子供は、一般的に自己肯定感が低いと言われています。学校が嫌いな人の特徴にも挙げたように、周りとコミュニケーションを取るのが苦手で、それを悪いことと自己評価してしまいます。そんな自分に学校という集団が向いていないと考え、学校が嫌いになっていくのです。だからこそ、親は子供をできるだけたくさん褒める方法をとりましょう。少しずつ自分に自信を持って、学校で友達を作ったりできるようになります。
③夫婦仲を良くする
学校嫌いな子供の家庭は、夫婦仲が良くない家庭の割合が多いとされます。夫婦喧嘩を見せられる子供は、精神的に不安定になり、ストレスをため込むでしょう。親子のコミュニケーションを取る以前の問題です。そんな子供にしないためにも、夫婦仲を良くして一緒に子供を支えていきましょう。家庭が安心して過ごせるところなら、子供の気持ちも穏やかになり、学校という集団生活でもうまく成長していきます。
学校を不登校にならず乗り越える方法は?5つ紹介!
学校嫌いから不登校になってしまうことがあります。親としては、不登校は回避したいと思うのが正直なところです。学校嫌いな子供が不登校にならずに乗り越えられる方法を5つ紹介します。
①無理に学校に行かせない
学校嫌いで学校に行きたくないと子供が言っても、学校を休むことを良しせず無理やりでも学校に行かせようとするのは止めましょう。それが続いてしまうと、子供は疲弊してしまい、完全に不登校になってしまいます。子供の学校嫌いには、それなりに理由があるのです。それを無視して、無理に学校に行かせるのは止めましょう。
②子供の話を聞く
子供が学校を嫌いになるのには理由があります。それをちゃんと聞いてあげることが1番です。普段から親子のコミュニケーションを深めて、子供が自分の思いを親に話せる環境を作りましょう。最初からいきなり学校が何故嫌いなのか、核心に触れることはないでしょうが、それ以外のことも含めてしっかり子供の話を聞きましょう。不登校になる前に子供の気持ちを楽にしてあげることです。
③色々なものに触れさせる
学校に通っていれば色々な経験ができますが、学校では経験できないものもたくさんあります。学校の枠に縛られないで、学校が嫌いな子供には、色々なものに触れさせて、経験を積ませてあげましょう。色々なものに触れて得られた経験が、学校を嫌いにさせている気持ちを変えることになるかもしれません。
④自信をつけさせる
学校嫌いな子供の特徴で「根暗な性格」や「ネガティブ思考」をあげましたが、このような特徴を含めて学校嫌いで不登校に陥りがちな子供は自分に自信が持てません。何をやっても自分はダメだと考えがちで、そんな自分は学校に行っても意味がないなどと考えて不登校になってしまうのです。何か体験させるのでも、言葉だけでもいいのです。子供が自信を持てることをさせたり、言ったりしましょう。子供は自分の中で、自分を肯定する力を持ちだすと、学校を嫌いになったり不登校になったりはしません。
⑤学校に行く以外の道を考える
子供が本当に学校が嫌いで行きたくないと思っているなら、最終的には嫌いな学校に行かない方法を選択させるのも親の役目です。フリースクールなど最近は、学校に行かない子供が学べる場所も増えつつあります。子供に学校に行く以外に、こんな道があることを示してあげましょう。
学校について、親子でじっくり話し合おう!
1番大切なことは、「学校が嫌い」「学校に行きたくない」と子供が言う前から、親子のコミュニケーションを深めて、学校について親子で話し合える雰囲気を作っておくことです。そして、普段から学校について親子でじっくりと話し合っておくとよいでしょう。